帰宅して、夕方のNHKテレビニュースを見て驚いた。長野県と岐阜県の境にある、御嶽山(3,067m)が噴火したのだ。
山頂付近に人影があって、その背後を噴煙がモクモク吹きあがっている。解説によれば、山頂付近の登山者から犠牲者が出るかもしれないという。また、麓で撮影していたテレビクルーを、かつて雲仙普賢岳で発生して犠牲者を巻き込んだあの火砕流(1991年)を思わせる噴煙が山肌を滑り落ちて襲ってくるのに、息をのむような恐怖を感じた。クルーは幸い無事だった。
(本ブログ関連:”火山”)
気象庁の噴火警報「火山名 御嶽山 噴火警報(火口周辺)」(平成26年9月27日12時36分 気象庁地震火山部)は、次のように発表している。(抜粋)
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<御嶽山に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表>
・火口から4キロメートル程度の範囲に影響を及ぼす噴火が発生すると予想。
<噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引上げ>
(本文)
1.火山活動の状況及び予報警報事項
・本日(27日)11時53分頃、御嶽山で噴火が発生しました。
・南側斜面を噴煙が流れ下り、3キロメートルを超えるのを観測しました。
・山頂火口から4キロメートル程度の範囲では、噴火に伴う大きな噴石の飛散等に警戒してください。
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そういえば、浅間山噴火のときも噴石危険のため、<山頂火口から4キロメートル程度の範囲>を進入禁止にしたことを思い返す。(ある集まりで、航空写真測量の方が、当時の浅間山頂の写真(約1x1㎡)を見せてくれて、2tクラスの噴石が軽々と飛んだ後が分かるものだった)
地震は、震源が見えないから次の発生を恐れる。火山噴火は、見えるだけに衰えぬ噴煙に恐怖が続く。