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2025年11月26日水曜日

(Gemini/ChatGPT)がっくり

大岡信の「折々のうた」*(巻1、岩波新書)の<秋のうた>の項に、芭蕉の門人 杉山杉風(すぎやまさんぷう)の句「がつくりと抜け初むる歯や秋の風」が紹介されている。杉風は、芭蕉の経済的支援者(江戸の「芭蕉庵」は杉風の下屋敷)であり、魚問屋でもあった江戸文化人だった。
(*)同書は、俳句や短歌の作品を5行ほどにまとめて解説している。(第1刷は1980年)

同書の解説に、「近年、『がっくり』の語がはなはだしく流行する」とあり、「がっくり」の語が最近の流行り言葉と記している。一過性の流行語でなく(いわゆる流行語大賞のイベントに乗るようなものでなく)、いまも口語表現として定着している。

今では「がっくり肩を落とす」といった、意気消沈の表現に「がっくり」が当たり前に使われいるが、いつ頃、どのように広まったのか、生成AIの「Gemini」、「ChatGPT」に問い合わせてみた。
「折々のうた」で、「がっくり」を流行りの言葉として記したのは、老若の対比として <あえて> のことだったのかもしれない・・・。(きょう、来月初に歯科の予約をとった)


■ Gemini
Q.「がっくり」の語が流行りだしたのは、いつごろ・どんなきっかけからですか? 大岡信の「折々のうた」(第1巻、1980年)に、江戸の俳人「杉山杉風」の句の解説で、「近年『がっくり』の語がはなはだしく流行している」と記しているのですが?
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A.「がっくり」という語が <「はなはだしく流行」し始めたのは、1970年代の後半から1980年代初頭> にかけてと考えられます。

大岡信氏の『折々のうた』第1巻(1980年刊)にその言及があることから、まさにその時期に新しい流行語として注目されていたことが裏付けられます。

🧐 流行の背景と特徴

この語の流行には、当時の若者言葉や俗語としての広がりが関係している可能性が高いです。

  • 時期: 1970年代後半〜1980年代初頭にかけて、若者を中心に急速に広まったと推測されます。この時期は、それまでの定型的な言葉遣いから離れた、感情を強調する俗語が次々と生まれていた時代でもあります。

  • きっかけ(推測):

    • 元々「がっくり(力なく崩れ落ちる様)」という語はありましたが、この時期に「期待外れでひどく落胆する」「ショックを受けて意気消沈する」といった精神的な落ち込みを表現する際に、若者たちが好んで使うようになり、流行語化したと考えられます。

    • 従来の「失望」「落胆」といった言葉よりも、音の響き感覚的でコミカルでもあり、若者の間で使いやすかったことも流行を後押しした要因かもしれません。

  • 大岡信氏の着目点:

    • 俳諧や古典文学に深い造詣を持つ大岡氏が、江戸時代の俳人・杉山杉風の句の解説で、あえて「近年」の流行語として「がっくり」に触れているのは、その語が短期間で非常に広く浸透したこと、そして、その勢いが伝統的な言葉の感覚から見て新鮮で、注目に値する現象であったことを示しています。

「がっくり」は、単なる一過性の流行語に終わらず、現代でも標準的な口語表現として定着しています。

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■ ChatGPT
Q.意気消沈を表す「がっくり」の言葉は、いつごろから使われだしたのですか?
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A.「がっくり」は擬態語(副詞的に使われる擬音語・擬態語)の一種で、近代以前から存在する語とされています。

文献に見える形としては——

● 使われ始めた時期

  • 江戸時代後期(19世紀)にはすでに使われていたとされます。

  • 国語辞典類(『日本国語大辞典』など)では、用例が江戸末期の文献に見えることが確認できます。

当時は

  • 「がっくりと腰を落とす」

  • 「がっくりくる」
    など、身体の動きが急に崩れる様子を表す意味で使われており、そこから転じて「意気消沈する」「落胆する」という比喩的意味が広く使われるようになったとされています。

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