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2020年1月11日土曜日

コブシの冬芽

公園併設の「自然観察園」へ出かけた。先日(1/5)の「ロゼット」観察会順路を再度たどって、野草をひとつひとつながめた。冬場に地表に若葉(幼苗)を放射状に広げて、太陽光を受けて光合成することで地下茎や塊根に栄養を蓄える仕組みだ。

(本ブログ関連:”ロゼット”)

自然観察園が配布のリーフレットによれば、面白いことに、この「根生葉(こんせいよう)」の一種であるロゼットのスタイルをそのまま続けていくものと、冬場だけのものとがある。一時だけロゼット スタイルのものは、花が咲く頃に茎が伸びて、根生葉が枯れてしまうという。「オオマツヨイグサ」もそのひとつ。
野草はしろうとの勝手な推測で生きているわけではない。自在に変じて生きる野草は実に多様でたくましい。

観察園を出て、公園の遊歩道を巡っていたとき、ふっくらした冬芽と出会った。まるで「ネコヤナギ」の冬芽を思い出す。もちろん樹形が異なる。それは「コブシ」のものだった。

(本ブログ関連:”コブシ”)

コブシについては、早春に咲く白い花を記憶しているが、花芽を意識したことがない。枝を見上げると、その先に長い白毛に覆われてふっくらした花芽が、夕陽に照らされて微風に揺れているのが印象的だった。