むかし、日本にキリスト教宣教師が伝来して、その普及に苦心した話しがある。
「なんで先祖を祭らないのか?」
メキシコの祭事「死者の日」は、日本の祖霊を迎え祭る「お盆」に似ている。かつて、スペインがキリスト教(カソリック)を伴い支配したアステカの大地に、今もインディオの精神が残り、民族の伝統が続いているような気がしてならない。先祖を敬い接する、自分たちの家族のなかで死んだ人びとが、返る場所を用意し、身近に迎える。民族の調和につながる。「わたしたちは永遠になる」という幸いがある。
ところで、何気ない日常、父と子の絆を感じさせる次の <Yoitubeショート> を見た。
あるとき、グラウンドでスポーツ観戦する兄と妹の後方で、父親が口笛(指笛?)を吹いた。兄と妹は、それに気づいて辺りを見回したが見つからない。それでも、妹は口笛のした方向に走ってきたが分からず、兄の元へ戻って行こうとしたとき、父がもう一度、口笛を響かせた。ハッと気づいた妹は、父の(笑い声だけがする)元へ駆け寄ってくる。
■ Youtube(登録: Lo que callamos los AA)
「El silbido de papá era su forma de decir “ya llegué”.」
ー https://www.youtube.com/shorts/bWwEzPzlsr8
この動画に流れる音楽は、メキシコのシンガーソングライター HUMBE(ウンベ: Humberto Rodríguez Terrazas)の曲「fantasmas(亡霊たち)」だそうで・・・メキシコの独特な土壌を感じさせる。祖霊に対する思い出は、キリスト教の神に対する個別的なものではなく、むしろ日本の「お盆」での祖霊との共存に近い。かつてのアステカの精神を継承しているように感じさせる。すべては思い出につながる。
■ Youtube(登録: HUMBE)
「HUMBE - fantasmas」
ー https://www.youtube.com/watch?v=e2c8NkNY41U