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2023年3月21日火曜日

北本自然観察公園

月一回(第3日曜日)、決まったフィールドで野鳥・植物・昆虫などを観察する「自然観察会」へできるだけ参加している。自然観察会では、別途、関東近辺にある代表的なフィールドを選定して観察会(同じく月一回)を設けている・・・年齢に関係なく元気な方々が積極的に参加されている。私の場合、体力と距離と相談して、連れて行ってもらうといった具合。

そんなわけで、天候に恵まれた「春分の日」のきょう、埼玉県の「北本自然観察公園」*へ出かけた。新宿からJR湘南新宿ラインに乗って北本駅を降り、バスで現地に着く。名前の通り、自然観察に適した公園で、環境、設備が整っている。私の歩き方では、限界を超える規模だ。
(*)北本自然観察公園: https://www.saitama-shizen.info/koen/
 
二十名近くの方々が参加して、午前から午後にかけて園内を観察した。今回もベテランの方から解説いただき、自分なりに目視・カメラで確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
- 双眼鏡に替えて高倍率カメラを使い始めたが(2/25)、いまだに使いこなせない。

野鳥
・ウグイス: 盛んに鳴き声(谷渡り > さえずり)を耳にするが姿は見られず
・オオタカ: 目の前で、小鳥の群の1羽を狙い定めて襲うのを見る(小鳥は危機を免れた)
・キジ: 遠くの平地で1羽のオスが2羽のメスを追い求める様子が見えた
・ジョウビタキ: 地鳴きの「ピッ、ピッ、・・・」を耳にするが姿は見られず(人気の鳥だ)
・ガビチョウ: 目の前を一瞬横切った。鳴き声に癖があって、外来種のためか人気がない
・シジュウカラ: 小さな姿が飛んで来て、枯れ枝にとまったと思った瞬間すぐに飛び去った
・アオジ: 目の前を横切った・・・見たとはいえないほどの一瞬
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・タシギ: カメラを通して見るが、カメラに画像が残っていなかった
・ダイサギ: 沼地奥に1羽を見る(写真で嘴《口角》を確認できた)
・コガモ: 池の遠くに群れる、カメラを通してじっくりオスの姿(頭部)を見た

植物
・タンポポ: カントウタンポポ? 花のサイズが大きい、黄色だけでなく白色もあった
・セイヨウアブラナ: 黄色の花がまぶしい、茎を巻くようにして葉が伸びている
・ツルニチニチソウ: 紫色の花が咲いていた、つる状の形態までは気づかなかったが
・ぺんぺん草:「ナズナ」の別名で、果実の形が三味線のバチに似て三味線草ともいうそう
・ツバキ: 椿の樹を飾るように薄紅色の花を多数咲かせていた
    ー 会長から、漱石の俳句「落ちざまに 虻(あぶ)を伏せたる 椿かな」が紹介された
・ホウノキ: 落ち葉の裏表クイズがあった(葉の裏が上になるように落ちるようだ)
・エドヒガンザクラ: 市の天然記念物で高さ20m、花の開く光景は見事だったようだ
    - 今は、根元から折れて倒伏(2019年10月)した姿になっている

生きもの
・アオガエル: 枯草の原に次々見つけた(ガイドに「シュレーケルアオガエル」とある)
・カエルの卵塊: 湿原にかかる八つ橋のそば、浅い水底にいくつも見つけた


<写真>
ダイサギ(左)とコガモ・カルガモの群れ(右)


キジの求愛(左側2羽のメスに対する右側のオス、嫌われているようとの声があったが)


ツルニチニチソウ(左)とツバキ(中央)とぺんぺん草(右)




(付記)デーノタメ遺跡
同じ北本市(北本自然観察公園近く)に、縄文時代中期~後期の「デーノタメ遺跡」(集落跡)がある。
デーノタメ遺跡総括報告書」(北本市文化財保護課文化財保護担当、2022年7月6日)
https://www.city.kitamoto.lg.jp/soshiki/kyoiku/bunkazai/gyomu/1478482179727.html
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4度にわたる発掘調査、および内容確認調査によって遺跡の全容が徐々に明らかになり、関東最大級の環状集落を持つ遺跡であること、集落と水辺がセットで残された全国的にもまれな遺跡であること、低地部から多量の有機質の遺物が出土しており、縄文人の植物利用の実態が解明できる遺跡であることなどがわかってきました。
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Youtube(分かりやすく解説されている)
「【ゆっくり解説 】100年に1度の大発見!!関東最大級の環状集落デーノタメ遺跡の謎!!」
https://www.youtube.com/watch?v=2SSy3Kxtnhw

春分の日 2023

きょうは二十四節気の「春分」。同時に祝日「春分の日」でもある。
冬から次第に日射しが増してきて、昼夜の長さがほぼ同じ(わずかばかり昼が長い)となる春の一日、古代から特別な意義を持つ日である。さらに祝日ともなれば、春の陽を浴びて多くの家族連れが外に出る。

(本ブログ関連:”春分の日”)

自然観察会は天候に恵まれた春分の日に、埼玉県の「北本自然観察公園」*へ出かけることができた。(観察会について別途記述)
(*)北本自然観察公園: https://www.saitama-shizen.info/koen/

ところで、ネット上のカレンダーを見て気づいたことだが、旧暦の2月(2/30)がきょうで終わり、あすから閏月の2月が始まる。新暦の場合、閏年の2月に1日だけ追加微調整するが、旧暦では月単位で調整する。そんなこと、正直気が付かなかった。閏月について調べてみた。

閏月
きょうで旧暦2月(2/30)が終わる。旧暦は月齢に合わせた暦のため、3年に一度季節のずれを調整(埋め合わせる)する必要がある。今年はそれに当たり、2月に「閏月」が生じる。あす(3/22)から2月に「閏」を付けた「閏2月1日」となる。ちなみに、新暦の4月19日になって、閏月2月(2/29)が終わる。

旧暦を使った当時のひとびとは、(結構長期間の)閏月を日常生活の中でどのように受け止め(換算し)ていたのだろうか。他方、新暦の場合、閏年の2月に1日だけ追加することになるが、カレンダー上のこととして、あまり不都合を感じてないのが正直なところ。