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2026年6月1日月曜日

衣更えの日、長持ちへ春ぞくれ行く更衣(西鶴)

きょうから6月、気象庁の季節区分で「夏」(6~8月)の始まりである。季節の変わり目に家庭ですることに「衣更え」がある*。薄手のセーター類を奥に引っ込めたり、長袖シャツと半袖シャツを交替したりする(まだまだ色々あるだろうけれど)。
(*)衣更えは、古来年中行事として、旧暦の四月一日(今年は5/17)、十月一日(今年は11/9)に行なわれた。明治政府により、新暦の6月1日、10月1日と制定された。

だから、<語源紹介> や、季語をともなう <俳句解説> の夏のはじめに衣更えが出てくる。
手元の書籍を見ると:

①  「ことばの歳時記」(金田一春彦、新潮文庫)の <6月1日> のタイトルは「衣がえ」で、それについて蘊蓄を楽しめる。
・ひとつめに、学校で宿題や提出物を日ごろ忘れる子も、コロモガエの方は決して忘れないという。
・ふたつめに、古くコロモガエについて、源氏物語の冒頭に出てくる「いずれの御時にか、女御・更衣(こうい)あまたさぶらひ給ひけるなかに・・・」にある <更衣> にさかのぼれば、更衣は、旧暦の四月一日に行なわれる、天皇のコロモガエをつかさどる女官の呼び名だったそうだ。

➁  そこで、<更衣**> の文字をそのまま使って <ころもがえ> と呼ぶわけで、「四季の俳句」(関森勝夫、楼風車社)の <夏> の項の最初に、江戸時代前期元禄の世に上方で活躍した俳諧師・浄瑠璃作者である井原西鶴(寛永19年⁅1642年] ~ 元禄6年⁅1693年])の俳諧が紹介されている。
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長持ちへ春ぞくれ行く***更衣(ころもがえ)    (西鶴)← 句集『落花集』に西鶴と記載
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(**)いってみれば、更衣にレ点を付ければよいのだが。
(***)くれ行く(暮れいく)は、(季節や年などが)終わりに近づく。夕暮れ、年の暮れに使うけど、この場合、妙に明るい くれ行き だ。

(付記)
上記に「夕暮れ」と書いてすぐ後、Youtubeで夕陽に目を向ける赤ちゃんの姿に出会った。本当に、人間って素晴らしいと感動をいただいた。

■ Youtube(登録: 花をそっと)
「夕暮れと赤ちゃん」(2022/07/28)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=n1JdY4-CGMo