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2024年12月28日土曜日

野鳥観察(76)

氷点下(-0.5℃)の朝、防寒着を着込んだものの、あまりの寒さにこのまま出かけるのを躊躇した。しかし、きょうは野鳥観察(探鳥会)の今年最後の回であり、前回(12/7)欠席したこともあり何としても参加せねばと家を出た。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

集合場所に一番乗りした。公園広場の東奥にある木立をシルエットにして橙色の朝陽が明かりを増し、たなびく雲を虹色に染めた。まことに見事な光景・・・それもわずかな時間だった。


観察の途中、下記内容(写真説明)も含めて、博識の会長から次の話をうかがった。
■「キジバト」が、「ナンキンハゼ」の木にとまって実をついばんでいるのを見て、
 ① ナンキンハゼは、名前の通り中国原産の外来樹木である。
    ー ナンキンハゼはトウダイグサ科ナンキンハゼ属、「ハゼノキ」はウルシ科ウルシ属。
 ② ナンキンハゼの実の黒色の殻の中に、白いロウ質の仮種皮があり、内部に黒い種がある。
 ③ 白いロウ質の仮種皮は、ハゼノキと同様に、蝋の原料に使われる 。
    ー 九州のハゼノキの実を東北に送って、農閑期の「和ロウソク」作りに使った。
    ー ナンキンハゼの白い実(仮種皮)は、「クリスマス・リース」の飾りに使われる。
 ④ キジバトが、脂質の多いナンキンハゼの白い仮種皮を食べれば、太ると冗談を言われた。
    ー とはいえ、黒い種も食べてくれるので、種の「被食散布」に貢献している。
■ 日本には、「ヒヨドリ」に柿の実を残す「木守り(きもり)」の風習がある。
■ 小川の岸辺に葦が残っているのは、「自然再生区域」に設定して環境保存するため。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ヒヨ(ヒヨドリ): 相変わらず多く飛び、「ピィー」と鳴く。(下記写真の説明の通り)
・メジロ: 林間に鳴き声「チューチュルル」が響いた。
・キジバト: (上記の会長解説と、下記写真の説明の通り)
・オオタカ: (指された先に枝にとまる姿を視認したが、逆光で小さく見えた)
・混群: 大木に、エナガ、コゲラ、シジュウカラが高速で飛び交ったが見当もつかない。
・シジュウカラ: 一瞬、羽を広げた後ろ姿が青緑色していて驚いた(図鑑はそうだが)
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・カルガモ: (下記写真の説明の通り)
・トモエガモ: (下記写真の説明の通り)
・アオサギ:(下記写真の説明の通り)
・コサギ: (下記写真の説明の通り)

(残念なこと)
指された先を飛び舞う「カワラヒワ」(今回最大数)や「アオジ」の姿(羽の模様や胴体の色の具合)を確認できないでいる。


キジバト(写真左)、ヒヨドリ(写真右)
・「キジバト」の手前に、「ナンキンハゼ」の白いロウ質の仮種皮が見える。これを食べることで、冬に備えて、脂肪を蓄えて丸々と太っているように見える・・・。
・この「ヒヨドリ」は、背を見せてだんまりを決め込んでいる。日ごろうるさい鳥なのに。



カルガモ(写真左),トモエガモ(写真中央左),アオサギ(写真中央右),コサギ(写真右)
・小川の葦に隠れていたが、「カルガモ」が一か所に集中することなく多数カウントされた。
・何と「トモエガモ」の <雌> が1羽、カルガモに混じって浮かんでいた。(<雄>と違い)地味な羽模様をしている。前回の探鳥会で珍しく観測された。わたしとしては初めてのこと。
・相変わらず、「アオサギ」が悠然と孤高を保っていた。
・なぜか「コサギ」が1羽、足カルガモの近くにいた。指が黄色なのを確認した。



(追記)
野鳥観察の後、帰宅して小休止。転寝すれば、あっという間に時間が過ぎる。昼になって、息子との忘年会に出かける。