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2024年5月3日金曜日

自然観察園の野草

国民の祝日「憲法記念日」の真昼に、公園併設の自然観察園へ出かけた。公園は家族連れで賑わい、子どもたちが強い日射しを受けて、小川で水遊びする姿があった。すっかり夏景色だ。

観察園の方は、年配者がほとんどでいたって静か。湿地を巡る板橋*の通路は、新たに防湿塗装が施され、きしみも減って、改装工事が完了したようだ。
(*)板橋: 湿地の野草を、板橋の上で屈みながら観察するのは足腰の弱い者に大変。

一方、観察園近くにある「自然観察センター」は、当初予定の改装から作り替えとなり、(延べ一年以上かけて)今年10月下旬に生まれ変わるという案内が掲示されていた。どのような施設になるのか期待が膨らむ。

例によって、観察園入口で配布の、(今月の)「観察順路図」(見ごろの花を記載)を手にして観察園内を巡る。足腰に合わせて小範囲だが、次の野草の写真を(板橋の上から)撮った。「サギゴケ」はピンボケだったので外す。

オヘビイチゴ(写真左)、チョウジソウ(写真中央)、クサノオウ(写真右)
・湿地に、小振りで黄色の5枚花弁の「オヘビイチゴ」が、あちこちに群生していた。いろいろな雑草に混じっているため、葉の形を見極めずに終わった。名前の由来は、オ(雄)ヘビイチゴ(蛇苺)で「ヘビイチゴ(蛇苺)」より大きいからだそうだ。オオヘビイチゴではない・・・間違えるところだった。
・湿地に、これも他の雑草に紛れてしまいそうな、地味で、尖った薄青紫色の花弁(5枚)の「チョウジソウ」が群生していた。よく見ると、そこいらの野草と違って清々しく、意外に美しい。絶滅の危機にある貴重な花のようだ。
・これも湿地に群生する、黄色の花(花弁4枚)を咲かす「クサノオウ」だ。名前の由来に、① 草の黄、② 瘡(くさ)の王、③草の王があるとのこと(Wikipedia)。遠目にも、多数の雄蕊があるのに気づく。

憲法記念日 2024

きょうは国民の祝日「憲法記念日」*だ。
(*)日本国憲法は、1946年(昭和21年)11月3日公布、1947年(昭和22年)5月3日に施行。5月3日の記念日は、1948年(昭和23年)に祝日法により制定。なお、制定以来76年間、一度も改正されていない。

(本ブログ関連:”憲法記念日”)

日本国憲法が公布された日(11月3日)は、現在「文化の日」であるが、戦前は「明治節」だった。国民の祝日にそれぞれに起源があり、いきさつがある。けれど、わたしら大方にとって、きょうはゴールデン・ウィークのひとつでしかない。のんびりと過ごしたい。

世の中には変わることもあれば、変わらぬこともある。それを峻別し気付くのは意外と容易でないのかも知れない。むかし、ロシア貴族の青年の中に、貧困に苦しむ農奴の解放を通じて、新しい世界を求める者がいた。そんな彼らの中で、事態(変革)が、第一、第二と進むうち、えっ!こんなことになるのと慌てた連中がいたそうだ。貴族身分がどうなるかも考えずに。

先日、近隣の街を歩いていたとき、大きな屋敷があって、長い塀の壁に政治ポスターが貼られているのを見て驚いた。現在の地価を考えるととんでもない額になると予想できる。いずれ遺産相続されるだろう土地の所有者の信条をうかがいたいと思ったほどだ。
似たようなケースは他にもある。上記と同様のポスターを貼った好立地の民家の塀に、合わせて「怪しいものを見かけたら すぐ110番」の掲示があった。昔のことを知るだけに、時代も信条も大いに変わってしまったと気付かざる得なかった。

2024年5月2日木曜日

深緑のサクラ並木

夕方、晴天ながらちょっと肌寒いなか、町に用があって出かけた。昨晩の雨がすべてを洗い流したせいか、街路樹の葉が西陽を受けて美しく輝いていた。帰り道、知る人ぞ知る秘密の桜並木の入口に寄った。若葉が、緑を濃く深めているのに気づいた。

(本ブログ関連:”桜並木”)

実は、今春の4月6日に、せっかくの満開のサクラを、あっさりとしか見ていない。帰宅途中だったので、十分に満喫しなかったのだ。しかも、例年楽しみにしていた、桜吹雪を浴びることもなく終わった。いろいろとタイミングを逸している。

サクラ並木
せめてきょう、夏に近づくこの時期に、緑深まる桜並木の様子を見ようとした。若葉がきらきらと西陽に照り輝いているのを確かめた。サクラへの義理を果たした気分。


シロツメクサ
並木道のそばに小さな広場があり、雑草の中にマメ科植物の「シロツメクサ」*(クローバ)の白い花(頭状花序)が咲いていた。夕陽に照らされて、どことなく遠慮気味である。
(*)シロツメクサの茎は地面を這うのに対して、「アカツメクサ」は枝分かれして立つ。

子どものころ、シロツメクサで「草相撲」**した記憶がある。女の子は、花柄を編んで首輪や冠(かんむり)にしたようだが・・・そちらを気にした覚えがない。男の子はそんなもんだ。
(**)草相撲: 一般に、雑草「オオバコ」を使った遊びという紹介が多い。

(本ブログ関連:”シロツメクサ”)

2024年5月1日水曜日

八十八夜 2024

きょうは、二十四節気など暦日のほかに設けられた「雑節」の「八十八夜」で、「立春」の初日(今年は2/4)を1日目として88日目にあたる。茶摘みの言葉に、まぶしく清々しい光景を思い浮かべるが、あいにく今朝から曇天で、天気予報では午後には小雨に変わるとのこと(その通りになった・・・そして思いのほか冷える)。

(本ブログ関連:”八十八夜”)

茶摘みの歌に、「夏も近づく八十八夜」で始まる唱歌「茶摘み」(「尋常小学唱歌 第三学年用」、1912年(明治45年)刊行)がある。誰もが知るこの曲は、作詞・作曲者が不詳とのこと、不思議である。そのせいか、唱歌や童謡の資料として参照している「唱歌・童謡ものがたり」 (読売新聞文化部著、岩波現代文庫) に掲載されていない・・・取材しにくかったのだろう。

そこで民謡に目を向けると、「日本民謡集」 (町田嘉章, 浅野建二編集、岩波文庫) に静岡県の「ちゃっきり節」*が採録されている。Youtubeには、市丸**(明治39年【1906年】~平成9年【1997年】)が吹き込んだレコード音源が紹介されている。
(*)ちゃっきり節: 観光用の新民謡北原白秋作詞、町田嘉章作曲、昭和2年(1927年)
(**)市丸とレコード盤の関係について、次の記述がある。(Wikipedia)
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全国的に知られるようになったのは、芸妓から歌手に転身した市丸が1931年にレコードに吹き込み、翌1932年にヒットして以後である。
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市丸が歌った、Youtubeの「ちゃっきり節」は、歌詞の一番、二番、六番で構成されている。

唄はちゃっきり節 男は次郎長
花はたちばな  夏はたちばな
茶のかおり
【囃子】ちゃっきり ちゃっきり ちゃっきりよ          
    蛙(かわず)が鳴くんで  雨ずらよ

茶山茶どころ  茶は緑どころ
ねえね***行かずか  やあれ行かずか
お茶つみに
【囃子】ちゃっきり ちゃっきり ちゃっきりよ          
    蛙(かわず)が鳴くんで  雨ずらよ

山で啼くのは  藪うぐいすよ
茶つみ日和の  晴れた日よりの
気のとろさ
【囃子】ちゃっきり ちゃっきり ちゃっきりよ          
    蛙(かわず)が鳴くんで  雨ずらよ

(***)ねえね: 良家の年若い女児

歌詞の各番の最後にある「雨ずらよ」は静岡方言だそうで、こんな経験がある。むかしの職場に静岡県出身の者がいて、彼はしばしば「ぞうずら」を口にしていた。「そうだよ」といった肯定の意味合いだけと理解していたが、「そのようだね」といった婉曲表現でもあることをネットで知った。とにかく愉快な人物だった。

(登録者 ”市丸/波岡惣一郎/鈴木正夫/喜久丸 - トピック”  に感謝)

2024年4月30日火曜日

きょうで、今年も三分の一が終わってしまう

どんどん時間が早まる。人生が「ア~」というまに終わるなら、今年の4月は「アッ」というまに終わってしまった。それも満員電車から押し出されるような感じで。

子どもたちにとっては、4月は入学式、新学期といった節目があったろうし、これからも毎月大きなトピックがあるだろう。それに対して歳を取り過ぎると、どの月もチイとも変わらない。むしろ、雪山で雪庇を踏み間違えて雪崩となって崩れ落ちるような、突発的な不安の方が心配。

そういえば以前、自転車でこけたとき、目の前がスローモーションのように映って見えた。あれれれ、といった感じだ。態勢を立て直すなんてことができない。ただ成り行きに身を任せるしかない。また、こんなことがあった。走行中のバスで、通路の中央に支え(つり革やポール)に掴まることなく立っていた老人(男性)が、バスの振動を受けて真後ろに棒のように倒れたのを見たことがある。何が起こるか分かったもんじゃない。

こうなると、やっぱり昔に戻るというか、拠りどころというべきか・・・演歌がだんだん恋しくなる。今、パロディといっちゃ何だけど、こんな歌が流行っている。癖になる。

「一之森大湖です」(一之森大湖作詞*・作曲、飯田匡彦編曲、2024.4.10)
(*)歌詞: https://www.uta-net.com/song/352882/

Youtube「一之森大湖です」(OFFICIAL MUSIC VIDEO、登録者:D5チャンネル)
- https://www.youtube.com/watch?v=h8QyZVKZnyo
- 歌酒場を巡り歌う一之森大湖に、寺島進がタバコの箱を投げつける場面は圧巻?である。

(情報)
日刊スポーツ
「DAIGOプロデュース歌手・一之森大湖お披露目 昭和歌謡を愛し、家を出た妻を探す45歳」(2024年1月18日4時0分)
- https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202401170001213.html

2024年4月29日月曜日

昭和の日 2024

昭和の時代は、大正15年(1926年)12月25日に始まり、昭和64年(1989年)1月7日*に終わった。この時代で大きな節目となったのは、第2次世界大戦(太平洋戦争、大東亜戦争)だろう。それを基準に、昭和の時代の様々なできごとには「戦前」、「戦後」の区分が付された。
(*)官報: 昭和64年(1989年)1月7日付 号外特第3号
ー https://www.npb.go.jp/product_service/books/kanpo/unique2.images/image2-1_large_2.png

わたしは戦後の世代である。戦前に対して大いに意識が隔絶している。子ども心に敗戦の余波を感じたものだ。私たち世代は、敵国だった軍人が街中を闊歩している時代から始まった。
地方都市に住んでいたころ、地域の繁華街を布製の帽子(ギャリソン・キャップ)をかぶった米軍兵士たちとすれ違ったこと。ハレの気分で親について行った老舗百貨店の高いフロアから見おろした隣接の敷地に、米軍の軍用車がぎっしり並んでいるのを見たこと。小学校の校庭から、空高く双胴のプロペラ機 C-119 輸送機が浮かんでいるのが見えたこと。

親の転勤で東京に来て、昭和の繁栄を享受した。戦後の高度成長を実際に担ったのは、戦争経験者たちだった。彼らはがむしゃらに働いた。工業地帯の排煙を「七色の煙」といったり、公害を引き起こしたりした。今ではすっかり忘れられたかもしれないが、海外の僻地へ恐れず出向き商売に邁進した。彼らは、敗戦直後の貧窮から国民を救ってくれた。

昭和は、平成、令和の時代を経て、遠の歴史の中にある。

私のカラオケの持ち歌だった歌謡曲に「昭和最後の秋のこと」(阿久悠作詞、浜圭介作曲、1999年7月1日)がある。最近とんとカラオケ通いもなくて、Youtubeで久しぶりに聴くだけだ。
ちなみに昭和の最後は、天皇が崩御された昭和64年(1989年)1月7日の冬の日だった。

作詞家の阿久悠が、がん告知を受けた後のインタビューで、こんなことを口にしている。
「阿久悠のいた時代 戦後歌謡曲史」(篠田正浩 他 責任編集、柏書房、2007年)
ー 「ガンの告知を受けて、まず最悪のことから考えた」(阿川佐和子との対談、週刊文春、2004.6.3号)より抜粋
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阿川  今回出された『生きっぱなしの記』は、日経新聞の「私の履歴書」の連載をまとめられたものですね。”生きっぱなし” というテーマは最初から?

阿久  いや、これは時の語り部というかたちで書こうかなと思っていたんです。僕は歌謡曲なり作詞に対して、その歌からどのくらい時代を想起できるかを一つのテーマにしているものですから、それは大げさに言えば、時の語り部と言えるかもしれないと。それがまとまってみたら、誰に対してなのか遺言のようになってしまいました。
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上記インタビュー内で語られたのによれば、がん告知を受けたのは、2001年7月だったそうだ。なので、「昭和最後の秋のこと」は1999年7月にリリースされているので、それ(告知)以前の作品だったことになる。


(資料)元号
・明治元年(慶応04年) 1868年~
・大正元年(明治45年) 1912年~
・昭和元年(大正15年) 1926年~
・平成元年(昭和64年) 1989年~
・令和元年(平成31年) 2019年~

2024年4月27日土曜日

野鳥観察(66)

早朝、野鳥観察(探鳥会)へ出かける。昨晩の天気予報では、きょう午前中は <折りたたみ傘> のマークで <降水量0> だった。家を出ると、路面が黒く濡れ、顔面に小雨があたった。もしかして、雨天中止になるかもしれないと危惧しながら公園へ向かった。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

集合場所に集まった仲間は、小雨のせいで開催を危ぶんだが、30分もすれば止むはずという幹事さんの一言で開始した。フィールドを進むうち、小雨の中をおして後から三人、一人、一人と順に加わり、集団が膨らんだ。幸い雨は途中で止んだ。

きょうの公園で目についたのは、まず、樹々の葉が繁り緑が深く、そして濃くなっていることだ。一部の木陰は、光を通さぬほど葉が厚くなって、コンスタブルの描く泰西名画のように重い。次に、小川に沿った「ハナミズキ」の並木道を、「ツツジ」が紅紫色の花で飾っている。今が見どころだろう。

今回も会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ジジュウカラ: ベテランは、鳴き声から幼鳥を話題にした
・ヒヨドリ: 林間に入れば、群れの鳴きかわす声が響き渡る
・ツグミ: 小さな広場にある遊具下の砂地を歩き廻っていた(下記写真)
・メジロ: 指摘され耳を傾ければ、チュリリリの声を聴いた
・ドバト: 見上げると、高圧線に間隔を開けてとまっていた
・キジバト: 道ばたにいる姿を撮ったけれど、ぼやけていた
・ウグイス: 見事にホーホケキョの鳴き声を聞かせてくれた
・モズ: 観察会の終わり、原っぱに立つ樹上にいるのを撮影(下記写真)
・ツバメ: 終了場所の、雨の止んだ空を高く2羽が飛翔した
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・アオサギ: アオサギとカルガモのそれぞれ2羽が、前後に編隊して飛んだ
・カルガモ:(同上)
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・クイナ:(観察会終了後)小川の中に1羽いるのを仲間が見つけた


ツグミ(写真左)、モズ(写真右)
・野鳥撮影が全く不作で、いつも馴染みの「ツグミ」ですらブレブレ画像になった。
・終了場所間際、「モズ」が間近に見えた。かろうじてカメラにおさめることができた。


観察の途中、道ばたにいろいろな野草があり、会長から特徴についてヒントをいただいた。下記写真について、ネット情報(Wikipedia 他)などを含めて整理してみた。

カキネガラシ(写真左)、カラスビシャク(写真中央)、ヘラオオバコ(写真右)
●「カキネガラシ(垣根芥子)」(アブラナ科、欧州原産、明治期外来)は、総状*に黄色の花を咲かす。名前の通りマスタードの香りがする、葉野菜(未確認)。
(*)総状花序(そうじょうかじょ):花柄をもつ花が軸の周りに「らせん状」につく。
(資料)野田市「草花図鑑」:
 https://www.city.noda.chiba.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/025/578/plantcard_1903-1_C.pdf
●「カラスビシャク」(サトイモ科)と同じ科に属するものに「ミズバショウ」、「ザゼンソウ」がある。独特な苞(ほう)**をしている・・・花は苞の中にいる。
(**)苞:1個の花または花の集まり(花序)の基部にある特殊化した葉のこと。
●「ヘラオオバコ」(オオバコ科、欧州原産)の穂に白い小さな花が密生しており、下から上へと次々に咲き上がっていく。上部の花に雌しべ***が出る。
(***)雌しべ先熟: 上部の花では雌しべが出るのに対し、下部の花で雄しべが出る。

2024年4月26日金曜日

朝湯が大好きで

今日(4月26日)は、「良(4)い 風呂(26)の日」(日本入浴協会)だそうだ。そこで民謡「会津磐梯山」のお囃子「~朝湯が大好きで」にあやかり、「小原庄助(おはら しょうすけ)」さんのようにひと風呂、私も楽しみたいものだ。

(本ブログ関連:”民謡「会津磐梯山」”)

元歌「玄如節」を、「会津磐梯山」と命名して広く知られたこの民謡は、1934年(昭和9年)に、小唄勝太郎(1904年:明治37年 ~ 1974年:昭和49年)が歌い、ビクターレコードより発売された。特に「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上潰した」というお囃子を追加したのは、彼女自身のアイデアによるものだったという(Wikipedia)。

とりわけ朝陽が射しこんで、湯けむりに包まれた湯船に浸かるのは、まさに至福のとき。気兼ねせず過ごす醍醐味が味わえる。そんなわけで、お囃子の通りに真似てみるが、朝寝と朝湯はできても、朝酒は今のところチョイとしんどいのが現状。

小唄勝太郎が歌う「会津磐梯山」が、Youtube(ビクターのSPレコード映像)にある <解説蘭> に、原曲(「カンショ踊り」*)を端唄風にアレンジしたとの記載がある。感謝。

(登録者の MrKan390に感謝)

(*)かんしょ踊
福島大学:「北会津村誌」より
ー http://is2.sss.fukushima-u.ac.jp/fks-db/txt/10049.005/html/00482.html
ー http://is2.sss.fukushima-u.ac.jp/fks-db/txt/10049.005/html/00483.html
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 3、かんしょ踊 会津磐梯山という名で普及されている会津盆踊歌が、いつのまに、このような形で有名にな ったかをふりかえっておく必要があるように思う。

 もともとは甚句という名で呼ばれていた。高田甚句などが代表的で、正調会津磐梯山などの名で、高田の盆踊歌や、もっと古くからの個性をもつ本郷甚句などを大切に取扱うべきものかとさえ思っている。或は北会津村辺 の古老に、その古い流れをもっている人があるのではなかろうか。あれば、この際せめて録音なりとっておきた いと思ったが、今回はそこまで手が廻らなかったのは残念である。

 これを村々の人は、高田のかんしよ踊などと呼んでいたのを記憶している人は、まだある。気違い踊りという 意味で、明治初年に越後五ヵ浜より若松へ来ていた油締めの若い衆が、阿弥陀寺境内で踊って、熱狂的歓迎を受 けてから、この名が出来たなどという人もある。しかし言葉の内容、節廻しから、元歌は玄如節にあったのでは ないかと思われる。しかも、会津でも甚句の形で、各地独特の音調があったように覚えている。決して近年に発達したものとは思われない。

 大正十年頃大西玉子がキングレコードに吹きこみ、文部省の検定済になり、後に小唄勝太郎がビクターレコー ドに吹きこんで当ってから、全国的に普及した。そして、それが何時か会津磐梯山という名になり、小原庄助さ んのような合いのての囃子言葉までついて、その庄助が実在の人だとか、そうでないとかの論議まで生むに至っ ている。普及し、有名になったことは有難いが、甚句かんしょ踊歌には、もっと民謡としての個性に富んだ、 哀調もかみしめられる、郷土的な味の深い調子のものであったように思う。
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2024年4月24日水曜日

(資料)小型月着陸実証機「SLIM」3度目の月面の画像送信

JAXAの「小型月着陸実証機 SLIM」と交信が維持されていることについて

(本ブログ関連:”SLIM”)

第1回目
日本時間2024年1月20日(00:20 頃)に、月面着陸したJAXAの「小型月着陸実証機 SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)」は、逆立ちした状態のため、太陽電池が起動できる状態でのみ交信できることが分かった。

第2回目
越夜の後、太陽光が当たるようになった日本時間2月25日、SLIMに対するコマンド送信に応答があり、通信機能の維持を確認。
■ SORAE
「【速報・追記】JAXA月探査機「SLIM」2回目の越夜に成功したことを確認」(2024-03-28)より抜粋
https://sorae.info/space/20240328-jaxa-slim.html
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着陸地点が夜を迎えることから日本時間2024年1月31日から休眠状態に入っていたSLIMは、太陽電池に再び太陽光が当たるようになった日本時間2024年2月25日にコマンドを送信したところ応答があり、通信機能を維持して1回目の越夜に成功したことを確認。日本時間2024年3月1日3時すぎに着陸地点が日没を迎えたため、SLIMは再び休眠状態に入っていました。
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第3回目
■ NHK NEWS WEB
「無人探査機『SLIM』3度目の “月の夜” 越え月面画像も送信 JAXA」(2024年4月24日 15時46分)より抜粋
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240424/k10014431751000.html
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日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、23日夜に探査機が再び起動し、通信を確立することに成功したと発表しました。マイナス170度の低温となる “月の夜” を越えたのは3月に続いて、これで3度目となり、月面の画像の送信にも成功しています。
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小型月着陸実証機SLIM @SLIM_JAXA

月光価千金

今晩(4/24)の「月の出」は 18時46分。生憎の小雨のため、「満月」を望めずに終わりそう。実際の「満月の瞬間」は 08時51分ころとのことだが、10時間後の夜空に見える月も充分に満月であることに変わりないはず・・・ただただ雲行が怪しい。
米国では、4月の満月を「Pink Moon」と呼ぶそうだ。この時期は、薄桃色した花の賑わう季節なのだから。

(本ブログ関連:”満月”)

春の満月は、特段の月明かりが射し陽気にさせる。Wikipediaに、北宋の大家「蘇東坡」の詩「春夜」についての紹介がある。春の宵に誘われてにぎやかな宴の後、辺りがしんと静まり夜の更ける様をうたっている。
    春宵一刻 値千金    しゅんしょういっこく あたいせんきん
    花有清香 月有陰    はなにせいこうあり つきにかげあり
    歌管 楼台 声細細   かかん ろうだい こえ さいさい
    鞦韆 院落 夜沈沈   しゅうせん いんらく よる ちんちん

おぼろに陰った月明かりに、値千金の想いをすることから、「月光価千金(げっこうあたいせんきん)」と付された曲がある。

原曲は、「Get Out And Get Under The Moon」(作曲ラリー・シェイ、作詞ウィリアム・ジェロームとチャールズ・トバイアス、1928年)で、米国で出版されたポピュラー・ソングだそうだ(Wikipedia)*。
独りぼっちで調子が悪いとき、月のもとへ行って仰いで見よう、元気になれるよと(歌詞には「6月の夜」とあるが)。
(*)余禄: 1968年「アポロ計画」のコマーシャルに使用されたそうだ(e-Wikipedia)。

それが、日本で「月光價千金」となると、ぐっと色っぽい大人のものに変わる。でも、お笑い芸人「エノケン(榎本健一)」が歌えばカラッとして陽気、ちょっとシニカルでもある。次のYoutubeの <解説蘭> に、音源にしたSPレコード情報と、歌詞など丁寧な情報が記載されている。感謝。

(本ブログ関連:”エノケン”)

(登録者: uchukyoku1に感謝)

・・・結局、春雨というには風流ない小雨が、夜も降り続いた。

2024年4月19日金曜日

穀雨 2024

きょうは二十四節気の「穀雨(こくう)」で、春雨のころ。すなわち、「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」を由来にして、この時期を「雨降って百穀を潤す」(種子の発芽と成長をうながす)という。春先、雨に濡れるのは心地よかったりする。

(本ブログ関連:”穀雨”)

雨つながりでいえば、菜の花の咲く時期の雨を「菜種梅雨」といい、「梅雨」の気配をにおわせる・・・実際、梅雨は6~7月のこと。穀雨の次の5月初には、二十四節気の「立夏」があって、梅雨入り前に夏を意識させる。順番というものがあるわけで。

今回、雨は昨夜遅くに辺りを微かに湿らせたに過ぎない。あまねく実りの雨となるには少々時間がかかりそうだ。


地図の日
ところで、きょうは「地図の日」だそうだ。伊能忠敬が蝦夷地測量のため、江戸を出発した寛政12年閏4月19日にちなんでとのこと。陽暦では、1800年6月11日にあたるが。

地図についての思い出に、中学時代、アメリカのロード・アトラス(道路地図帳)を使って、友人と地名探しを楽しんだことがある。適当にページをめくり、一方が地名をあげる。それ聞いた相手は地図に目を凝らして探しだすといった風。英語地図なので、正確な発音かどうか不確かだったが。

この友人とは気が合い、地元の図書館からロシア語会話本を借りて、教室の中で会話のまねごとをしたりした・・・ちょっと得意気に。まあ、遊び半分なので身に着かなかったけれど、変わったことをやりたい時代だった。

2024年4月18日木曜日

豊後水道地震(昨日4/17 23:14)

昨晩深夜(4/17 23:14)、「豊後【ぶんご】水道」で発生した地震(震度6弱)は、最近の「能登半島沖地震」(震度7)以来の大規模なものだった。今回は、「フィリッピン・プレート」内で発生したもので、いわゆる(プレート接触による)「東南海地震」につながるものではないという。

関東在住者には、豊後水道も能登半島もそうだったが、遠くにあって揺れを感じることがなく、TVの緊急地震速報で知るのみだった。被災状況に付いて、時間経過して初めて知ることになりそう。

■ 気象庁: 地震情報 詳細情報
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地震検知日時        2024/04/17 23:14
緯度、経度           北緯:33.2度、東経:132.4度
マグニチュード     6.4
震源の深さ           50km
震央地名             豊後水道
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最大震度            6弱(6-): 愛媛県(愛南【あいなん】町)、高知県(宿毛【すくも】市)


■ 気象庁: 地震情報 一覧
最初に豊後水道地震発生した以降、他地域を含めて連続観測の一覧である。
                                              マグニ    最大
地震検知日時         震央地名  チュード 震度         発表日時
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2024/04/18 07:27 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/18 07:29
2024/04/18 06:42 豊後水道 3.4 震度1 2024/04/18 06:46
2024/04/18 06:31 豊後水道 3.7 震度2 2024/04/18 06:33
2024/04/18 05:32 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/18 05:35
2024/04/18 05:27 豊後水道 3.2 震度1 2024/04/18 05:30
2024/04/18 04:55 豊後水道 2.8 震度1 2024/04/18 04:58
2024/04/18 04:10 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 04:13
2024/04/18 04:02 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 04:05
2024/04/17 21:00 インドネシア付近  M不明 2024/04/18 04:00
2024/04/18 03:48 豊後水道 2.9 震度1 2024/04/18 03:50
2024/04/18 03:34 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/18 03:36
2024/04/18 02:12 豊後水道 2.8 震度1 2024/04/18 02:14
2024/04/18 02:01 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 02:04
2024/04/18 01:05 豊後水道 3.3 震度2 2024/04/18 01:11
2024/04/18 01:03 豊後水道 3.4 震度1 2024/04/18 01:08
2024/04/18 01:01 豊後水道 3.2 震度2 2024/04/18 01:06
2024/04/18 00:47 豊後水道 2.9 震度1 2024/04/18 00:49
2024/04/18 00:44 豊後水道 3.5 震度2 2024/04/18 00:46
2024/04/18 00:37 豊後水道 3.1 震度2 2024/04/18 00:40
2024/04/18 00:30 豊後水道 3.7 震度2 2024/04/18 00:33
2024/04/17 23:59 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 00:02
2024/04/17 23:52 豊後水道 3.5 震度1 2024/04/17 23:54
2024/04/17 23:47 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/17 23:50
2024/04/17 23:34 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/17 23:37
2024/04/17 23:31 長野県北部 3.3 震度3 2024/04/17 23:36
2024/04/17 23:27 豊後水道 4.3 震度3 2024/04/17 23:29
2024/04/17 23:19 豊後水道 5.0  震度4 2024/04/17 23:23
2024/04/17 23:14 豊後水道 6.4  震度6弱 2024/04/17 23:19
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■ 能登地方地震
最近の地震で震度6以上を記録したものに「能登地方地震」がある。
・発生時刻:             2024年01月01日16時10分頃
・震源地:                石川県能登地方 輪島の東北東30km付近
・マグニチュード:    M7.6
・震度:                   震度7

2024年4月17日水曜日

大規模公園の樹木巡り

綿雲のたなびく昼間、ちょっと遠出してみようと大規模敷地の都立小金井公園へ行った。桜の賑わいを逃して、いま訪れるには気が引けるけど。緑の深まるこの時期、少し早いが、5月のことば「新緑の候」を想い樹木巡りしてみた。

毎度のことながら、入門者には手助けが必要。公園サービスセンター前に置かれた案内資料箱から、「この木なんの木? 東コース 一周2km」の <樹木クイズ> の用紙をいただき、公園を半周した。公園の東側に、番号が振られた32本の樹があって、地図をもとに訪ね、解説資料のヒントを読み、樹木名を当てる*(解答は別ページにある)。
(*)樹木の鑑別: 基本はまず樹木の「花」からと、大ベテランの方から以前うかがった。この時期、花は見当たらないが。

1時間ちょうどかけて、24本まで観察したが、いささか混乱し疲れてしまった。「今日はこれくらいにしといたるわ」と、吉本新喜劇の池乃めだかさんのネタを真似て終わらせてもらう。

ヤマブキ(写真左)、シロヤマブキ(写真右)
園内の帰り道、木立ちの奥の陰に、黄色の花(花弁5枚)を咲かせるバラ科落葉低木「ヤマブキ」と、その隣りに、ヤマブキとそっくりな白い花(花弁4枚)のバラ科落葉低木「シロヤマブキ」が並んであった。シロヤマブキは黒く丸い実を付けていた。両者、葉の形は似ているが、葉の付き方は異なる。


ヤマブキとシロヤマブキの近くに、野草の「シャガ」が白い花を咲かせ群生していた。実は、も一種別の白い花が群生していたが「オオアマナ」なのかどうか?

2024年4月16日火曜日

ハナミズキ

心地よい南の風が吹く昼下がり、公園へ出かけた。桜の変化(へんげ)とその後を追う「ハナミズキ」の登場を見るためだ。

(本ブログ関連:”ハナミズキ”)

桜の樹は、薄紅の賑わいを忘れて、今やすっかり緑の若葉に覆われている。樹々の下草もきらきらと輝いている。そんなときに、花を付けたハナミズキは微妙だろう。日本の季節感に溶け込むには歴史が浅すぎるからだ。1912年の日本の桜に対する返礼として、1915年にアメリカから贈られたという(Wikipedia)。

ハナミズキは街路樹によく見られる。桜の圧倒的な花盛りと違い、どちらかといえば静かに咲き続ける、そんな姿に生命を感じたい。公園のハナミズキは、まだ一部咲き始めたところだ(木ごとに開花の差が大きい)。小川を見おろす散歩道に、さらに一段盛ったハナミズキの並木道がある。これから一斉に咲き誇ることだろう。


ところで、都内の街路樹について、以前のブログ(2019年4月26日)に、平成27年(2015年)4月1日現在の状況を記したことがある。最新(令和5年:2023年4月1日現在)の下記(資料)状況と合わせて次に載せる。
ちなみに、街路樹の上位樹種が微妙に本数を減らしているように見られる。データの取り方の問題か? それとも他の樹種に植え替わったためか?

(資料)
東京都建設局
「街路樹のデータ  街路樹の主な樹種と本数」(令和5年:2023年4月1日現在)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/park/ryokuka/hyoushi/hyoushi5/index.html

❶ 都内の街路樹について、総本数1,000,546本の内、上位の樹種は次の通り。
  1位 ハナミズキ    60,848本 (← cf. 平成27年(2015年): 62,629本)
  2位 イチョウ       58,858本 (← cf. 平成27年(2015年): 61,832本)
  3位 サクラ類       42,971本 (← cf. 平成27年(2015年): 44,704本)
  興味深いことに、国道の街路樹上位ランクにハナミズキが入っていない。歴史の問題か?

❷ 同調査の「東京の街路樹本数の推移」グラフを見ると、1970年の「公害問題」を境に総本数が増加している。とりわけ、2006年度の「街路樹の倍増計画」開始以降、急激に本数を増やしている。(ただし、ここ数年の間は微減のようだ)
-

(付記)
サクラの園芸種「天の川」
きのう(4/15)、近隣の街にでかけたとき、桜の並木道を見ておやと感じた。桜の枝が上へ伸びて、車道を邪魔していないのだ。一見お行儀のよい樹形だが、これは何の品種だろうと気になった。たまたま公園を巡っていたとき、そっくりな姿と出会った。「天の川」の木札が付いていたので次に記す。
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天の川
天の川、サトザクラの園芸品種。花は芳香があり、上向きに咲きます。枝がまっすぐ上に伸びて細い箒(ほうき)状の樹形になります。/ バラ科
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2024年4月15日月曜日

今年(令和6年)2度目の「夏日」

きょうの最高気温は、26.5℃(13:15)で、今年2度目の「夏日」*となった。ちなみに1度目は、先月(3月)31日で、28.6℃(15:07)に達していた。
(*)夏日: 最高気温が 25℃ 以上になった日。

(本ブログ関連:”夏日”)

朝から暖かく、体の動きが楽ちんだったので、近隣街に昼飯に行った。アスファルトの帰り道、陽射しに閉口した。どこか日陰はないかと探したところ、住宅街の一角に「ふるさと歴史館」の建物があって、しばらく休憩させてもらった。

同館では、地域の「子育てと行事」の歴史について、祭りや人形、行事と調度品、家族写真など展示**されていた。わたしのような年配者から見ると、最近の資料ばかりでしかない。若い人にすれば、1960年(昭和35年)代の行事・風習でも、十分歴史的なことなのかもしれない・・・。
(**)展示: あらためてネットで同館の展示案内を確認したところ、「本展は小学校3年生の学習対象である身近な地域をテーマにした学校教育連携展示です」とのこと。子どもを大切にする伝統行事について、展示を通じて小学3年生へわかりやすく丁寧に伝えられていたことに感動を覚える。素晴らしい企画だ。

小学3年生の過去認識を慮(おもんぱか)れば、全て現在のようなものかもしれない。あらためて長生きしてしまったとに気付かされる。わたしなんぞ、むかしのこと、新入社員に戦争の話をしたら、従軍したのかと聞かれたことがある・・・。

(付記)
遠出して足腰が疲れて動きが鈍くきつくなると、いつも思うことがある。もし、わたしが終戦直後にシベリの原野を歩き続けて逃避行する集団にいたら、とっくに決断したことだろうと。

2024年4月12日金曜日

自然観察園のレンゲソウ

昼前(10:30~11:00ころ)、公園併設の「自然観察園」を巡った。おとつい(4/10)、隣接の公園で「サクラ」を観察した。それで、きょうは自然観察園の野草を中心に観察しに出かけた次第。春の観察園は、数日空けると、草花数が一斉に咲き広がっているのに驚く。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

今回、懐かしい「レンゲソウ」を中心に写真を撮りたいと思って訪れた。

(本ブログ関連:”レンゲソウ”)

親父の遺した古い本であるが「摘み草入門―土を愛する都会の人へ」(福島誠一著、女子栄養大学出版部、昭和55年(1980年))に、「れんげそう 紫雲英」の項があり、地面を這う茎から立ちあがり花を咲かせるこの草について(孫引きであるが)、次のような紹介がある。
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野が似つかわしいのか「やはり野に置けれんげそう」などといわれる。『故事ことわざ辞典』(鈴木棠三・広田栄太郎編)によると、俳人飄水*(ひょうすい)が、遊女を落籍しようとした友人を戒めて「手に取るなやはり野におけ蓮華草」と詠んだのだという。
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(*)飄水: ネットでは「瓢水」の文字が多く使われている。

「手に取るなやはり野におけ蓮華草」の句が、<友人を戒め>るために語られたとするなら、いかにも遊女をアンタッチャブルな存在に貶める残酷さを感じさせる。春の陽射しを受けて静かに風に揺れて咲く、レンゲソウに対する想いが欠落していると考えるのは現代だからか。芭蕉が「野ざらし紀行」に詠んだ富士川の辺で出会った捨て子(三歳ばかりと知ると胸が痛む)の句もしかり。
次回の農耕のため、田畑に栄養を貯えようと植えられたレンゲソウへの期待にそぐわない感がして、ちょっと残念で興ざめする・・・まあ、いいとしよう。

(参考)
瓢水の「野に置け」の生い立ちについて考察
「手に取るなやはり野に置け蓮華草(瓢水?)」(吉海直人 同志社女子大学 日本語日本文学科 特任教授、2023/09/06)
ー https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/18968

観察園入口にある掲示板には、現在開花している花(樹)の名とその場所を、写真と地図で示している。また配布資料箱に、A4サイズの印刷物「4月自然観察園のだより(開花植物リスト) / 観察順路図」が配置されているので、それらを元に以下観察した。

レンゲソウ
観察園内の湿地を巡る板橋の下に、マメ科の「レンゲソウ」がわずかに群生している。休耕地に隈なく咲く光景は望めないが、子どものころの記憶につながる特別な花を随所に発見できる。ちなみに、標準和名として「ゲンゲ」だそうだが、一度もそう語ったことがない。


ヤマブキ(写真左)とヤマブキソウ(写真右)
・入口の掲示板裏手に、バラ科落葉低木の「ヤマブキ」(花弁5枚)が黄色の花を咲かせている。
・ヤマブキの花と似た花を咲かすケシ科の野草「ヤマブキソウ」(花弁4枚)が、群生している場所がある。この時期、圧巻である。


左から、サクラソウ、ラショウモンカズラオドリコソウクサイチゴ
・湿地に咲く「サクラソウ」の花弁は、写真では薄紫色に映っているが、実際はもっと紅く紅紫色に見えた。
・昔、羅生門で切り落とされた鬼女の腕と、「ラショウモンカズラ」の花形が似ているといわれるが、そんなおどろおどろしいものでない。むしろ優しいくらいだ。
・古風で地味な感じがする「オドリコソウ」があちこちに咲いている。これからの勢いを、まるで秘めて蓄えているようだ。
・「クサイチゴ」は意外に、一輪でポツンと咲いている。これから膨らむ赤く小さな実と比べて、白い花弁がやたら大きく感じる。



(付記)
一通り巡ったところで、ポツポツと小雨が降り始めた。空模様が怪しくなったので、急いで帰路についた。

2024年4月10日水曜日

桜の花びらが広場に敷きつめられた

昼前、公園へ行く。桜の樹々が植わった一角で、まるで撒き散らしたように花びらが地面に敷きつめられていた。咲き誇っていた桜は、昨日(おもに午前中)の風雨に打たれて、散る時期を早めたようだ。

見上げれば、青い空と薄紅の桜花の対比は健在である。まだ余力がありそうに見えるけれど、花に隠れていたはずの枝があらわになってきている。もしかしたら、花の力に限りが表れてきたのかもしれない。


地面に花びらが隙間なく散っている。雨に濡れて貼り付いた様が痛々しい。舞い散る様子を雨に例えて「桜雨」というそうだが、今回は雨そのものに打たれて散らされた。


本当は、時期にふさわしい「花吹雪」、「花筏(はないかだ)」といった風情を味わってみたかったけれど、生憎そのタイミングを逸したようだ。これから訪れるだろう、それらの情景にどれほどの興趣が残るのか気になる。

2024年4月8日月曜日

小学校の入学式

朝、ラジオを聴いていたら、きょうは小学校の入学式の日だという。幼稚園や保育園で年長さんだった子どもたちが小学生になるわけだが、小学生では一番下になる。そこにギャップを感じたりするらしい。でも、それはほんの一瞬で些細なことのように感じる・・・大人の考え過ぎだろう。

昼めしを食いに商店街へ行ったところ、入学式を終わったらしい家族連れ(おもに母子連れ)の集団がレストランや食堂を探しているのが目についた。回転寿司店に入ったところ、入口が順番待ちで混雑しているのを見て断念した。

これから、新一年生の通学姿を見ることになる。遠目に、大きくて重いランドセルだけが揺れながら歩いている、そんな可愛らしく目になごむ光景と出会えるのが楽しみだ。

ちなみに中学校の入学式は、明日9日(火曜日)とのこと。中学生になると、女の子の大方はすでに女性らしい大人の感性を持っているが、男の子はだいぶ遅れていて、中学2年の夏を過ぎてやっと男らしくなるようだ。むかし若いころに、中学生の塾の手伝いをした経験からいえることだが。


ミロのヴィーナス
1820年のきょう4月8日に、エーゲ海のミロス島(現ギリシャ領)で農民によって「ミロのヴィーナス」が発見されたそうだ。断片が見つかって、それらを組み合わせて西洋的美がよみがえったわけだが、いつ誰がそれをそれを語った(主導した)のか興味ある。

ミロのヴィーナスは、次のように4月8日と縁があるようだ。

現在、パリのルーブル美術館に展示されているが、「ルーヴルを出て海外へ渡ったことはただ1度、1964年(昭和39年)4月~6月*、日本の東京都(国立西洋美術館)および京都府(京都市美術館)で行われた特別展示のみである。」(Wikipedeia)とのこと。まさに同年、身体を競う「東京オリンピック」の大イベントに合わせて(対置して)、「ミロのヴィーナス展」がアートの大イベントとして開催されたことになる。
(*)国立西洋美術館 会期: 1964年4月8日~5月15日
        京都市美術館 会期:    1964年5月21日~6月25日

日本で「ミロのヴィーナス展」に多くひとびとが熱狂した(東京と京都会場の入場者数は約172万人)ようだが、当時の反響についてあまり記憶がないのは・・・どうして?
ー オリンピックについては、体操部に所属した特典で日本の女子体操チームであったが練習風景を東京都体育館で見学、校内の抽選で小雨のなか馬事公苑で乗馬試合を観覧することができた思い出がある。

2024年4月7日日曜日

ハナモモ

きのう(4/6)のブログに、野鳥観察(探鳥会)の集合場所脇に立つ「ハナモモ」の樹について記したが、合わせて近在の畑地にもあることを触れた。毎年、穏やかな陽射しを受けて、ふっくら柔らかな白色と桃色の花を咲かす。そこで、開花の状況を確認すべく出かけてみた。

丈はまだ1m半ほどの若木が二つ並んでいる。ハナモモはともに満開で、そのそばに「ナノハナ」が咲いて黄と緑の彩りを添え、春らしさを一層かもし出している。ここの畑は、夏から秋に小振りでわずかだが「ヒマワリ」の畝が並ぶ。野菜の畑作の合間に、そんな楽しみを見つけているのだろう。

(本ブログ関連:”ハナモモ”)

2024年4月6日土曜日

野鳥観察(65)

早朝、野鳥観察(探鳥会)へ出かける。きょうから開始時刻が、今までと比べて30分早くなった。すなわち、4月~9月は6時30分、10月~3月は7時の集合となる。思いのほかの薄曇りでかつ小寒い。仕舞った防寒着をわざわざ取り出してのことだった。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

公園に近づくと並木道がすっかり変わっている。まさに桜花の満開を驚くとともに、それにいたる景色の経過を楽しむべきだったのにとくやまれる。国分寺崖線下の低地にある公園に咲き誇る桜は、先週(土・日曜日)から開花が加速したようだ(連日同園で野鳥観察を続けている会員の方からうかがう)。ちなみに、わたしは先週の金曜日に自然観察園へ来ただけで、足を運んでいなかった。絶景に巡りあう機会を逃したようだ・・・でも、きょうは観桜を含めて自然観察を経験できた。(満開は、寒さの具合でしばらく続きそう)


今回も会長から野草と樹木について、次のようなお話をいただいた。
 ハナモモ(源平花桃)の花
・集合場所に「ハナモモ」の樹が一本あり、白とピンクの花弁が一緒に咲いている。赤白色の花弁は遺伝子変異によるもので、この2色は源氏・平氏の旗の色にたとえられている。
・同木に、赤色の花だけが密集している枝があるが、接ぎ木によるものではないかとの見解をいただいた。

(本ブログ関連:”ハナモモ”)

 ・園内に立つ常緑小高木の「ベニハナトキワマンサク」は「トキワマンサク」の変種であり常緑樹である。同じ科ながら属が異なる「マンサク」は落葉樹とのこと。トキワが名の通り「常葉」を意味することを知った。

(本ブログ関連:”マンサク”)

・「ショカツサイ」と「ハナダイコン」は、同じアブラナ科で一見似た花のため互いに別名呼ばわりされたりするが、そもそも属は異なる。ショカツサイは「オオアラセイトウ」の別名で一年草、ハナダイコンは本来は多年草だが日本では耐暑性がないため一年草扱い(Wikipedia)とのこと。

(本ブログ関連:”ショカツサイ”)

今回も会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ヒヨドリ: 普段気にもとめられぬこの鳥も、桜の花枝にいると絵になる
・シジュウカラ: 林間に鳴き声がこだました。その後3羽が樹間を飛ぶのを見た
・カワラヒワ: 百羽を観察されたが、遅れて歩く私の目に留まらず。一瞬数羽飛ぶのを見た
・カワセミ: いつものように枯れ葦の茎にとまる1羽を、<枝垂れ桜> 花を通して見た
・ツグミ: 樹間に1羽、背を向けてとまっていた
・ハイタカ: 最終地点に集合したとき、原っぱの上空を横切った(鳥の名を教えられて)
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・カルガモ: 小川に浮かぶ単独のものを2か所で見かけた
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・ハナモモ: 集合場所に紅と白の花を咲かす(上記に詳細記述)
・ベニハナトキワマンサク: 目の覚めるような紅色の花が満開(上記に詳細記述)
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・スズランスイセン: スズランに似た白色の花が咲き、花弁の先に緑色の斑点がある
・ショカツサイ: 青紫の花を咲かせ、公園外延部になぜか群生している(上記に詳細記述)
・タチツボスミレ: ここでも見られるとは
・マルバスミレ:ここでも見られるとは、丸い葉が特徴


カワセミ(写真左、写真中央)とツグミ(写真右)
・いつもながら観察会の終りごろ、小川をまたぐ枯れ葦の茎に「カワセミ」が1羽とまっている。きょうは「枝垂れ桜」の満開のすだれ越しに見ることができた。
・指差されて樹上で「ツグミ」が背中を見せてとまっているのに気づいた。カメラにおさめて知ることができたけれど、ベテランの方は遠目に判別できるのだ!


ハナモモ(写真左)とベニハナトキワマンサク(写真右)
・集合場所に「ハナモモ」の樹が立っている。わが家の近くの畑地にも若い樹があって気になっている。紅白の花について、上記の解説をいただいている。
・漠然と「マンサク」の花と思ったが、「ベニハナトキワマンサク」の<ときわ>意味とかマンサクとの違いについて、上記の解説をいただいている。


スズランスイセン(写真左)とタチツボスミレ(写真中央)とマルバスミレ(写真右)
・「スズラン」に似た花と見ていたら、「スズランズイセン」と教えられた。花弁の先に緑の斑点があると教えられて、はじめて気づいた・・・見落とすところだった。
・先日(4/4)の高尾山の観察会に行けなかったけれど、平地のここで「タチツボスミレ」に会うことができたのは幸いだ。「ツボスミレ」とは花の色も形も違う。
・スミレにまたしても出会う。「マルバスミレ」と指摘されて名の通り葉の丸さに気づく。


(付記)
帰宅道、例年の秘中の桜並木に立ち寄った。こちらは高木で満開だった。

2024年4月4日木曜日

清明 2024

きょうは二十四節気の「清明(せいめい)」で、明るく清々しい輝く季節になった。ちなみに、清明をさらに細分化した、七十二候の三期間は次の通り(Wikipediaより)。
・初候: 玄鳥至(つばめ いたる) : <>が南からやって来る
・次候: 鴻雁北(こうがん きたす) : 大きな(鴻)<>が北へ渡って行く
・末候: 虹始見(にじ はじめて あらわる) : 雨の後に<>が出始める

(本ブログ関連:”清明”)

まさに春らしく、来る「ツバメ(燕)」、帰る「ガン(雁)」、そして春雨の後、空に架かる「虹」。清明には事物の変化のきざし、命の躍動を感じさせるものが詰め込まれている。


(付記)
そんな颯爽となるべき日(実際は薄曇り)、体操教室を休み、家にこもって昼間に夢を見た。

きょうから体操教室の新年度が始まる日だったのに、うたた寝をしてしまい行きそびれた。春の気配に体調が追いつかず、少々混乱しているようだ。冬の厳しさから春の心地よさに飛んでしまったのだろうか、こんな夢を見た。

古く懐かしい、むかし住んだ何軒かの家をつなぎ合せた不思議な夢を見た。家の中を巡ると、室内の作りや家具の配置が違う。一階の縁側から見える庭先と、二階の窓から見降ろした光景が別だったりもする。多分、三軒ほどの家が組み合わさっているようだけど、実際の記憶と異なるのは、当時の心象が微妙に反映しているせいだからだろうか。

ある部屋に入ったとき、物置然と家具で埋まった薄暗い奥隅に人の気配がした。
目をこらすと父のかすかな姿が浮かんで見えた。湯呑茶碗を持って部屋に入り、無言のまま小さな椅子に座ってゆっくり茶をすすっている。しばらくして、その姿が消えるのだが、再び同じ光景が繰り返されるのだ。わたしは、だまったまま見つづけていた。


(追記)
そうそう、きょうは「自然観察会」の公開イベントで、高尾山の「スミレ」観察会の日でもあった。けれど上記のごとく欠席した。昨年(2023.4.13)、同じ場所で同様に開催されたとき、足腰の具合が絶不調で大変難儀した思い出がある。遠出の観察会に出かける自信がなくなっている。今回は、確信の欠席になった。歳とともにいろいろチャンスを減らしているが仕方ない。

2024年4月2日火曜日

イングリッシュ・デイジーのその後

地元園芸店でおとつい(3/30)買った、「イングリッシュ・デイジー」の開花状況について、(4日目に過ぎないが)観察した。小輪多花性種で八重咲きの花*の本数が増えている。また葉の下に隠れていた蕾(つぼみ)の多数が、日射しに誘われて膨らみ上がってきた。
(*)花: 花弁の先に若干の薄紫色がさす。このあと真っ白になるだろうか興味ある。

(本ブログ関連:”デイジー”、”不思議の国のアリス”)


実はこのデイジーの隣りに、去年の5月、上記と同じ園芸店で求めた「ミニサボテン」の「みどり牡丹」を置いてある。可哀そうなことに、当初室内のデスク上に置いたため(光量が不足して)、茎が伸びる「徒長(とちょう)させてしまった。あわてて、陽の当たる窓際へ移したが、徒長のままになっている。

(本ブログ関連:”徒長”)

2024年4月1日月曜日

4月になれば

「かくて」という言葉が気になり、ネットで「学研全訳古語辞典」*(学研教育出版)を調べたところ、まさに思いいたる解説があった。
(*)https://tsurezuregusa.com/019dan/

かく-て 【斯くて】([一]副詞): このようにして
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出典「徒然草 一九」
「かくて明けゆく空の気色(けしき)、昨日に変はりたりとは見えねど」
 [訳]  このようにして明けてゆく空のようすは、昨日と変わったとは見えないが。
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吉田兼好が「徒然草」で語ったのは、変化がないようでもやっぱり「元旦」ならばこその目出度さだった。私にしても、きょうをいつもと変わりないといきがっても、世間や自然が変化しているのだから、「かくて」と知った風することもない。物事は斯様に変わるわけで。

きょうから、春一色になるはず(きのうと比べて冷え気味だが)。4月になれば、学校は新学年が始まり、企業の大方は1年の決算を報告する。有無も言わさず、世間の時計はしっかり回り続ける。

今年の元旦(2024年1月1日)に襲った「令和6年 能登半島地震」から3か月目である。被災状況が後から次々判明した「東北地方太平洋沖地震」(2011年3月11日)の時と同様、復旧もままならない。子どものころに強いインパクトを受けた「伊瀬湾台風」(1959年9月下旬)といい、日本は自然災害から免れることはないのだろう。

4月1日のきょう、以前は「エイプリル・フール」が賑したものだが、今の状況に相応しくないようで、余り話題にならない。

2024年3月31日日曜日

夏日 28.6℃(15:07)

昼過ぎ(午後3時頃)、地元の園芸店に「(イングリッシュ)デイジー」の花鉢を求めに出かけた*。気配から厚着を避けたのはよかったが、まぶしい陽射しに驚いた・・・頬をひりひりさせるのだ。温暖化は、「春」をあしざまにして、いきなり「夏」に飛んでしまったのだろうか。
(*)本ブログ前述の「デイジー(「不思議の国のアリス」)」の資料集めのため。

アメダスで「最高気温」を見ると、28.6℃(15:07)であり、このタイミングに園芸店へ出かけたことになる。まざに「夏日」(25℃以上)であり、「真夏日」(30℃以上)にも近い。

(参考)
気象庁の用語:夏日、真夏日、猛暑日および熱帯夜など
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夏日   :日最高気温が25℃以上の日
真夏日:日最高気温が30℃以上の日
猛暑日:日最高気温が35℃以上の日
熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと (気象庁の統計種目にはない)
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■ ウェザーニュース
「東京で7月上旬並み28.1℃など関東は気温急上昇 東海や西日本も軒並み20℃超」(2024/03/31 15:33)より抜粋
https://weathernews.jp/s/topics/202403/310135/
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今日31日(日)も日本付近は暖かな空気に覆われています。特に関東では気温が上がり東京28℃を超えるなど各地で25℃以上夏日となりました

関東各地で25℃以上の夏日
東京都心では28.1℃の最高気温を観測し今年初めての夏日3月の気温としては観測開始以来の最高気温で、7月上旬並みとなっています。
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デイジー(「不思議の国のアリス」)

キク科植物「デイジー(和名 ヒナギク)」は、園芸家*によると、原産地の欧州では「多年草」だが、日本では寒さに強く暑さに弱いため「一年草」扱いとのこと・・・さらに、晩秋に開花苗が店頭に並び始め、春先(~5月上旬)まで本格的な開花が楽しめるとのこと(開花期間は約半年)。
(*)yamakana farm: https://www.youtube.com/watch?v=kf1_HHz_nbM&t=167s

(追記)
さっそく、地元園芸店で「イングリッシュ・デイジー」(原産デイジーと表示あり)を求めた。小振りの花が4、5本咲いている(丈で一番大きなものは約10cmほど)。よく見れば小さな蕾(つぼみ)が、葉の中に隠れるように多数膨らんでいる。庭に面した窓際に置いて観察してみることにした。(写真は、大きな鉢に植え替えたもの)


以前、ブログで童話「不思議の国のアリス」の始まりに、アリスがデイジーの花咲く原に夢心地で迷い込むことから始まる場面について触れた。また、ディズニーのアニメ映画には、デージーの白い花が群生している様子が描かれている。

(本ブログ関連:”不思議の国のアリス”、”デイジー”)

そこで、次の2つの疑問が浮かび、Googleの生成AI ”Geminiに質問を投げかけて回答を得たところ、いくつか気になる点が出た。
❶ 物語の季節
・Geminiの推測では、舞台は「3月」ころとしているが、物語の中でアリスの言葉に「5月」があり、どちらなのか・・・気になる。
❷ デイジーの種類
・イギリスの物語なので、Gemini の「イングリッシュ・デイジー」と推測するのに納得するが、物語本文に未確認。ディズニー・アニメ版では、推測に合った色彩になっている。**
(**) デイジーには、その他に「チロリアン・デイジー」などある)


Geminiとの Q&A

Q1.「不思議の国のアリス」*の最初に、デイジーの花が描かれていますが、お話の季節はいつごろですか?
(*)対訳版: http://bilinguis.com/book/alice/jp/en/
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A.「不思議の国のアリス」の冒頭で、アリスが眠っている河原にはデイジーの花が描かれています。デイジーはイギリスでは春から夏にかけて咲く花なので、お話の季節は春から夏の間と考えられます。

物語の中では、白ウサギ**が「もうおしまいだ!おしまいだ!」***と叫びながら時計を見て走っていく場面があります。このことから、アリスが迷い込んだ「不思議の国」は、時間の流れが現実世界とは異なる可能性も考えられます。
(**) 白ウサギ: a White Rabbit with pink eyes
(***)「Oh dear! Oh dear! I shall be late!(たいへん、たいへん、遅れるぞ!)」

さらに、物語の後半では、アリスが三月ウサギ****の三月野郎の茶会に参加する場面があります。三月野郎とは、イギリスでは3月生まれの「三月うさぎ」のことです。このことから、物語の季節は3月であるとも解釈できます*****
(****) 三月ウサギ(the March Hare)、hare=野兎(のうさぎ)
(*****)茶会の前にチェシャ猫と会ったアリスは「いまは五月だから、三月ほどに気は狂っていないはず」という。

このように、「不思議の国のアリス」の季節は明確には示されていませんが春から夏にかけての季節であると推測するのが一般的です

(以下略)
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Q2.「不思議の国のアリス」に描かれている「デイージー」の品種は、「イングリッシュ・デイジー」でよいでしょうか?
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A.「不思議の国のアリス」に描かれているデイジーの品種は、明確には示されていません。しかし、いくつかの理由から、「イングリッシュ・デイジー」である可能性が高いと考えられます。

理由1:イギリス原産
「不思議の国のアリス」はイギリスの作家ルイス・キャロルによって書かれた作品です。そのため、物語に登場するデイジーも、イギリス原産の「イングリッシュ・デイジー」である可能性が高いと考えられます。

理由2:花の特徴
「不思議の国のアリス」に描かれているデイジー*は、白い花弁黄色の芯を持つ、シンプルな花です*これは、「イングリッシュ・デイジー」の特徴と一致しています。
(*)物語本文で未確認だが、ディズニー・アニメではそのよう描かれている → 最下記参照

理由3:文化的な意味
「イングリッシュ・デイジー」は、イギリスでは古くから親しまれている花です。純潔、無邪気、謙虚などの意味を持つ「花言葉」があり、物語の主人公アリスのイメージにも重なります

参考資料 (略)

結論
以上の理由から、「不思議の国のアリス」に描かれているデイジーは、「イングリッシュ・デイジー」である可能性が高いと考えられます。

補足
「イングリッシュ・デイジー」以外にも、「ベルギーデイジー」や「オランダデイジー」など、さまざまな種類のデイジーがあります。これらのデイジーも、「不思議の国のアリス」に描かれているデイジーの可能性はありますが、花の特徴や文化的な意味などを考慮すると、「イングリッシュ・デイジー」である可能性が最も高いと考えられます。

参考資料 (略)

免責事項
上記の情報は、あくまでも推測に基づいています。確実な情報ではないことをご了承ください。
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(付記)
ディズニーアニメ「ふしぎの国のアリス - Alice in Wonderland」
- Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=rNAcF91G3Zk

2024年3月29日金曜日

東京の桜開花 2024

昨夜来の雨止まず。「春雨」は、穏やかで「濡れて参ろう」ほどを指すが、未明04:24に南の風*(最大瞬間風速 15.3m/s)が吹いた。その後、雨も(ごうと唸りながら)風も昼前まで続いた。

(*)気象庁: 風速(m/s)を4段階に分類
   ー 「平均風速」は10分間の平均、「瞬間風速」は3秒間の平均。
   ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.pdf
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・「やや強い風」:平均風速 10以上15未満、 最大瞬間風速 <20
・「強い風」:平均風速 15以上20未満、 最大瞬間風速 <30
・「非常に強い風」:平均風速 20以上30未満、 最大瞬間風速 <40
・「猛烈な風」:平均風速 30以上、 最大瞬間風速 <50/60
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(追記)「暴風警報基準」は都道府県ごと設定、東京地方で風速 25m/s以上の風を指す。

青空が広がる快晴の昼過ぎ(14時~15時)、公園併設の「自然観察園」へ出かけた。まさに春本番で、最高気温が 22.4℃(15:58)のころなのに、服装を間違えて(厚着して)汗ばみグッタリしてしまった。
昨夜の雨のおかげか、公園を流れる小川、観察園内の池の水量は十分だった。

観察園内のあちこちに、次の写真のように「ニリンソウ」が白い花を咲かせ群生していた。また、これから広く咲くだろう「ヒメオドリコソウ」が、待ち遠しそうにしているのがわかった。なおスミレの花が咲いていたが、残念ながら判別する自信ない。


次に記す通り、きょう都心で「サクラ」が(公式に、行事として)開花したが、公園内のサクラ巡りするのを忘れていた。


春雨に桜花開く
千代田区の「靖国神社」境内で、桜の標本木を東京管区気象台職員が観測したところ、基準の5輪以上の開花を確認したそうだ(きのう午後2時時点では、惜しいことに4輪だった)。

■ 日本気象協会 tenki.jp
「東京で桜開花 昨年より15日遅く 平年より5日遅い」(日直主任日本気象協会 本社日直主任、2024年03月29日)より抜粋
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2024/03/29/28034.html#google_vignette
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東京で桜開花
今日3月29日(金)午後2時、気象庁は東京・靖国神社にある桜の標本木11輪の開花を確認し、桜(ソメイヨシノ)の開花を発表しました。昨年より15日遅く平年より5日遅い開花です。
今年3月は寒の戻りが続いたため、統計開始以来1位タイの早さだった昨年より2週間以上(15日)も遅い開花となりました。

昨年は、統計開始以来、最も早い開花で、早い時期からお花見が楽しめました。開花~満開までの日数は、東京だと平均8日ですが、今日29日(金)から一気に暖かくなるため、満開までは平均より短くなる可能性が高いでしょう。
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2024年3月28日木曜日

「野鳥歳時記」(冨山房百科文庫)

夜遅く、Amazonに発注した「野鳥歳時記」(山谷春潮著、冨山房百科文庫、1995年)が届いた。実は、配送予定日に受領できなかった場合、キャンセル扱いになるという(いつもにない)メールを着信して、Amazonへ電話確認したりした。その後、郵便受けに投函されていて安心した。なにより、夜分、風雨の中を配送された業者さんに感謝する。

同書の古書である 日新書院版(昭和21年、第5版)を手元に置いているが、戦後すぐの発行のため全てのページが焼けて(酸化して)変色している。また、日新書院版の初版が戦前(昭和18年)であり、その後に野鳥分類学上の進展もあって、最新情報を知りたく求めた。

(本ブログ関連:”野鳥歳時記”)

新版(冨山房版)の校閲にあたり、「野鳥の会」会員の志村英雄氏が中心となり、同社編集部も参加したようだ。後記を原著者の長男 山谷渉氏が記している。版が新たになると、時代の道筋を見るようで興味津々になる。
内容の変更から、時代の価値観の変化を見ることができる。例えば、「ツグミ」の項で、「かすみ網(霞網)」で捕らえたり、食したという旧版の記述が、自然保護の観点から新版で省かれていることで見てとれる。

歳をとって書籍の旧版と新版を対照すると、古く語られたことに何か意味を感じるものだ・・・今の人びとびとにとっては、どうでもよいことかもしれないが。これからも、両版を見比べてみたい。

2024年3月27日水曜日

ハクセキレイ

ようやく寒さから抜け出したかと思いきや、外に出てみればまだまだ寒い。そうだ、「味噌うどん」でも食って暖まるのもよいと近場にあるファミリーレストランに寄った。

ふうふう言いながら口を軽くやけどして、熱いうどんが喉をするりと降りていく。鍋底の固形燃料のおかげでブクブク沸騰する味噌汁は、いろいろな食材が加わって味が深まる。アチアチのうどんと味噌汁、食ってすすって終わればホッとするのがうれしい。

火照った体で、小さな公園の小さな池をのぞいてみた。池を2つに仕切る(白く輝く)花崗岩の石段の上に「ハクセキレイ」が1羽、日向ぼっこしていた。ひと慣れした鳥は、エサ採りをしているわけではない。けれど習性かじっとせず、段差をひょいと降りて動きまわった。
(追記)本ブログを登録後、写真を見直して驚く・・・日向(ひなた)の光景であって、雪景色ではありません!

(本ブログ関連:”ハクセキレイ”)


ハクセキレイについてネットを調べると、(おもに北半球の)北方地域に棲む留鳥または漂鳥だったが、「日本では、かつては北海道や東北地方など北部でのみ繁殖が観察されていたが、20世紀後半より繁殖地を関東・中部などへと拡げ、現在は東日本では普通種になっている」(Wikipedia)とのこと。(私からいえば)最近に、南下したようだ。また、「セキレイ科」の特徴として、「後肢が発達する種は地表や水辺を徘徊して獲物を捕食」(Wikipedia)するという。

「野鳥歳時記」(山谷春潮著、日本書院刊、昭和二十一年版)では、昭和二十一年当時、ハクセキレイに北の鳥のイメージがあったようで、季語として <冬> の季に入れたとある(なお「キセキレイ」、「セグロセキレイ」についてはいつでも見られるので <無季> の扱いにしている)。

ところで、セキレイの漢字名「鶺鴒(せきれい)」について、「野鳥の名前  名前の由来と語源」(文 安倍直哉、写真 叶内拓哉、ヤマケイ文庫)に解説がある。すなわち、「日本書紀」(神代上)に、イザナギ【伊耶那岐】の尊(みこと)とイザナミ【伊耶那美】の尊の二柱(ふたはしら)による国生みに際し、鶺鴒(せきれい)が立ち会ったと述べている。

2024年3月26日火曜日

「お~い」で始まる、耳に残る歌謡曲

ラジオが中心だった子ども時代、緑色のマジック・アイでチューニングして、スピーカーから流れる歌謡曲を聞いた。歌を聴くたび想像力がたくましくなり、イメージが膨らむ。そして耳に残る。(子どもゆえ、歌詞を全て理解していた訳ではないけれど)

「お~い」で始まる歌謡曲があった。まるで友や知人に呼びかけるような気安さがある。つい口ずさんでしまう自然さがあった。公衆の場で、大声で呼びかけることを納得できる時代だったからかも知れない。今は「お~い」と呼びかけるより、スマホで通知した方が早いのかもしれない。

次の2曲を覚えている。三波春夫の「船方さん」と若原一郎の「お~い中村君」だ。他にもあったかもしれないと、ネット検索したが見あたらない(Youtubeに、それらしい曲があるようだが)。

■ 「船方さん」 (三波春夫、1957年(昭和32年))
歌詞「お~い、船方さん  船方さ~んよ」で始まる。浪曲から歌謡曲界へのデビューした年にリリースした第2弾目の曲だ。
彼は戦中世代であり、「22歳から26歳までの約4年間、シベリア抑留」の経験者だった。なお、帰国できたのは昭和24年(1949年)のことだった。

 
(Youtubeに登録の tonyfs1982bc に感謝)

(資料)「三波春夫 芸ひとすじの生涯」
紹介の人物記は、CDセット「『三波春夫の世界』鑑賞アルバム『歌藝の真髄』」(ユーキャン)より抜粋とのこと。
- https://www.u-canshop.jp/minami/episode/


■ 「お~い中村君」*(若原一郎、1958年(昭和33年))
歌詞「お~い、中村君  ちょいと待ちたまえ」で始まる。今様の時代感がある軽快な曲だ。「船方さん」と発表年度が近いことから、「お~い」という出だしは、影響があったのかもしれない。
(*)お~い中村君(昭和館デジタルアーカイブ)
ー https://search.showakan.go.jp/search/record/detail.php?id=90011075

(Youtubeに登録の sabo yobo に感謝)

常々思うことがある。戦後の日本に命をかけ、生きて後、戦後の高度成長(1955年~1973年の約20年間)を押し上げたのは、名もなき戦争経験者たちだったことを。彼らは生き残った幸運よりも、亡くなった戦友や知縁者たちに対する呵責を胸の奥にしまっていただろうと思う。そのことに、ようやく心を重ねることができるようになった気がする。

2024年3月25日月曜日

(資料)ワーム・ムーン(3月の満月)

今月前半(3月5日)の二十四節気が「啓蟄」(地中の虫が這い出るころ)であったように、米国の農事暦でも、3月が「虫」につながる理解があるようだ。

(本ブログ関連:”啓蟄”)

米国の農事暦(The Old Farmers’ Almanac*)に、本日3月の「満月」を「ワーム・ムーン(Worm Moon)」と呼び、「土からミミズなどが顔を出す頃/メープル樹液が出る頃」の意があるという。米国の農事暦について初めて知った・・・米国の一般向け「歳時記」、「理科年表」のようなものだろうか?
(*)ALMANAC: https://www.almanac.com/

ただし残念ながら、今晩(一日中)は曇り空で、満月を仰ぎ見ることはできない。

■ ウェザーニュース
「今日は満月『ワームムーン』 気になる天気は?」(2024/03/25 07:04)より抜粋
https://weathernews.jp/s/topics/202403/240115/
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2024年3月は、今日25日(月)16時頃に満月の瞬間を迎えます3月の満月はアメリカの農事暦で「ワームムーン」とも呼ばれます


ウェザーニュースのイラストより
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■ JUNGLECITY.com(シアトルを中心とした情報サイト)
「満月の呼び名 1月から12月まで勢ぞろい 2023年3月5日(日)~2024年2月22日(木)」より抜粋
https://www.junglecity.com/enjoy/enjoy-more/names-of-full-moon/#google_vignette
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満月には、さまざまな文化で季節の移り変わりや自然を反映した名前がつけられています。The Old Farmers’ Almanac や timeanddate によると、アメリカで使われている満月の名前は、先住民や入植者によって広く使われるようになった呼び名にちなんでいるそう。ここでは代表的なものをご紹介します。

(例)3月 Worm Moon 土からミミズなどが顔を出す頃/メープル樹液が出る頃
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まとめ

❶ Google Geminiに、「3月の満月を『ワーム・ムーン』と呼ぶ理由」をたずねて、次のような回答を得た。

Q.3月の満月を「ワーム・ムーン」と呼ぶ理由は何ですか?
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A.3月の満月を「ワーム・ムーン」と呼ぶ理由は、以下の2つが挙げられます。

1.春の訪れと生命の息吹: 
3月は北半球では冬眠していた動物が活動を再開し、土の中で冬眠していたミミズや昆虫の幼虫が地上に出てくる季節です。英語でミミズや昆虫の幼虫は「ワーム」と呼ばれるため、3月の満月を「ワーム・ムーン」と呼ぶようになりました。

2.ネイティブアメリカンの伝統: 
ネイティブアメリカンは、季節や自然現象を満月の名前としていました。3月は彼らにとって、春の訪れを告げる重要な季節であり、ワーム・ムーンは春の始まりを象徴する月として大切にされていました。

3月の満月は、春の訪れと生命の息吹を感じられる特別な月です。夜空を見上げて、ワーム・ムーンの美しい光を眺めてみてはいかがでしょうか。

参考資料
・3月の満月「ワームムーン」 名前の由来は? 天体観測:   https://tenki.jp/suppl/momoko_asa/2024/03/23/32419.html
・【満月いつ】2024年3月25日(月)はワームムーン - Star Walk: https://starwalk.space/ja/news/full-moon-march
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❷ ところで、月の満ち欠けを見るに、地球の北半球と南半球で違いがあるかを、同じくGeminiにたずねたところ次の回答を得たが、その内容に確信を持てない面があった
日ごろ考えたこともない、今回たまたま思いついた疑問だったが。

Q.月の満ち欠けに、地球の北半球、南半球で見たとき、違いはありますか?
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A.はい、月の満ち欠けは、北半球と南半球で見たときに違いがあります。

月の形の違い
北半球では、月は右側から欠けていきます
南半球では、月は左側側から欠けていきます
これは、地球の自転方向月の公転方向が関係しています。地球は自転軸を中心に西から東へ自転しており、月は地球を周回しながら東から西へ公転しています。

・北半球では、月は常に南半球よりも高い位置にあり、月の上側が太陽の光に照らされています。そのため、月は右側から欠けていきます。
・南半球では、月は常に北半球よりも低い位置にあり、月の下側が太陽の光に照らされています。そのため、月は左側側から欠けていきます。

月の出没方向の違い
北半球では、月は(東)から(南に)昇って(西)に沈みます    ←( )の修正有り
南半球では、月は(東)から(北に)昇って西に沈みます          ←( )の修正有り

(以下省略)
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(参考)
「アソビノイズミ」サイトに、「北半球とは反対!? 南半球の月の見え方」の解説がある。月の満ち欠けの変化を示す、Youtube映像を紹介していてわかりやすい。
https://izumi.world/306/