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2024年4月12日金曜日

自然観察園のレンゲソウ

昼前(10:30~11:00ころ)、公園併設の「自然観察園」を巡った。おとつい(4/10)、隣接の公園で「サクラ」を観察した。それで、きょうは自然観察園の野草を中心に観察しに出かけた次第。春の観察園は、数日空けると、草花数が一斉に咲き広がっているのに驚く。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

今回、懐かしい「レンゲソウ」を中心に写真を撮りたいと思って訪れた。

(本ブログ関連:”レンゲソウ”)

親父の遺した古い本であるが「摘み草入門―土を愛する都会の人へ」(福島誠一著、女子栄養大学出版部、昭和55年(1980年))に、「れんげそう 紫雲英」の項があり、地面を這う茎から立ちあがり花を咲かせるこの草について(孫引きであるが)、次のような紹介がある。
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野が似つかわしいのか「やはり野に置けれんげそう」などといわれる。『故事ことわざ辞典』(鈴木棠三・広田栄太郎編)によると、俳人飄水*(ひょうすい)が、遊女を落籍しようとした友人を戒めて「手に取るなやはり野におけ蓮華草」と詠んだのだという。
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(*)飄水: ネットでは「瓢水」の文字が多く使われている。

「手に取るなやはり野におけ蓮華草」の句が、<友人を戒め>るために語られたとするなら、いかにも遊女をアンタッチャブルな存在に貶める残酷さを感じさせる。春の陽射しを受けて静かに風に揺れて咲く、レンゲソウに対する想いが欠落していると考えるのは現代だからか。芭蕉が「野ざらし紀行」に詠んだ富士川の辺で出会った捨て子(三歳ばかりと知ると胸が痛む)の句もしかり。
次回の農耕のため、田畑に栄養を貯えようと植えられたレンゲソウへの期待にそぐわない感がして、ちょっと残念で興ざめする・・・まあ、いいとしよう。

(参考)
瓢水の「野に置け」の生い立ちについて考察
「手に取るなやはり野に置け蓮華草(瓢水?)」(吉海直人 同志社女子大学 日本語日本文学科 特任教授、2023/09/06)
ー https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/18968

観察園入口にある掲示板には、現在開花している花(樹)の名とその場所を、写真と地図で示している。また配布資料箱に、A4サイズの印刷物「4月自然観察園のだより(開花植物リスト) / 観察順路図」が配置されているので、それらを元に以下観察した。

レンゲソウ
観察園内の湿地を巡る板橋の下に、マメ科の「レンゲソウ」がわずかに群生している。休耕地に隈なく咲く光景は望めないが、子どものころの記憶につながる特別な花を随所に発見できる。ちなみに、標準和名として「ゲンゲ」だそうだが、一度もそう語ったことがない。


ヤマブキ(写真左)とヤマブキソウ(写真右)
・入口の掲示板裏手に、バラ科落葉低木の「ヤマブキ」(花弁5枚)が黄色の花を咲かせている。
・ヤマブキの花と似た花を咲かすケシ科の野草「ヤマブキソウ」(花弁4枚)が、群生している場所がある。この時期、圧巻である。


左から、サクラソウ、ラショウモンカズラオドリコソウクサイチゴ
・湿地に咲く「サクラソウ」の花弁は、写真では薄紫色に映っているが、実際はもっと紅く紅紫色に見えた。
・昔、羅生門で切り落とされた鬼女の腕と、「ラショウモンカズラ」の花形が似ているといわれるが、そんなおどろおどろしいものでない。むしろ優しいくらいだ。
・古風で地味な感じがする「オドリコソウ」があちこちに咲いている。これからの勢いを、まるで秘めて蓄えているようだ。
・「クサイチゴ」は意外に、一輪でポツンと咲いている。これから膨らむ赤く小さな実と比べて、白い花弁がやたら大きく感じる。



(付記)
一通り巡ったところで、ポツポツと小雨が降り始めた。空模様が怪しくなったので、急いで帰路についた。

2022年3月31日木曜日

自然観察園散歩

きょうで3月が終わる。今年も あっというまに<4分の1> が去った。壁に掛けた大判のカレンダーや、PCデスク脇に吊るした「日めくり暦」は、未だ重量感が残っている・・・。でも、なんだか歳を追うごとに、時間はますます加速する。

膝痛のリハビリを終えた後、外歩きを強く勧められた。最高気温が21.9℃、気分も軽く出かけた。

3月下旬に晴れ間が続き、公園を走る小川が涸れて水位が低く(浅く)なり、春休みの子どもたちの最高の水遊び場になっている。(子どもたちの姿が多いのを見て、ようやく春休みと気付いた)

公園併設の自然観察園も、好天に誘われてそれなりの人出だった・・・年配者たちが主だが。観察園の入口に掲示があって、今時期に咲く花について、写真と園の地図上に所在を示している。
まずは「ゲンゲ(レンゲソウ)」の花だ。木橋の観察路から、レンゲソウの小さな白い花弁が、先を紅紫色に染めて群生しているのが見える。子どものころ、家族と一緒に山里に出かけて、花飾りを作った記憶がある。(Youtubeには、この花を集めてリースを作るものがある)

今年の2月最終日(2/28)のブログには、3月から始まる「春」の暦について触れた。合わせてフォークユニット「ビリー・バンバン」(兄弟)の少々センチメンタルな「れんげ草」の歌をYoutubeからエンベッドさせていただいた。

(本ブログ関連:”レンゲソウ”)


木橋を進むと、夏場にホタルが遊ぶ場所のそばに <ほたる池> がある。水紋がして、目を澄ませば、「カルガモ」がゆっくり浮かんでいた。奥にもう一羽いて番(つがい)だろうか。彼らが静まれば、水面はふたたび鏡面になる。


その後、がく片が白い花弁に見える「イチリンソウ」の小さな花や、軽やかな「オドリコソウ」に比べて重そうな着飾りする「ヒメオドリコソウ」を眺めた。

2019年4月18日木曜日

れんげそう

昨日の午前、公園内に併設の「自然観察園」を廻った。植物を踏み荒らすことがないよう、尾形光琳硯箱の意匠にあるような「板橋」を園内に巡らせている。そんな一角に「レンゲソウ(蓮華草)」が群生していた。Wikipediaでは、「ゲンゲ(紫雲英、翹揺)」を代表名に記しているが、この呼び名に馴染みがない。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

子どものころ、春になると、家族そろって遠くの山裾にある原に歩いて出かけたときの家族写真(今ではセピア色に変色している)が残っている。乾いた畑地にたくさんの「れんげそう」が咲いていた。みなで摘み、花輪(かんむり)を作った。といっても母の手によるものだが。春の大切な思い出の光景だ。

子どものころ見たレンゲソウは、先日に自然観察園で見たものと比べて、丈がもっと短かった気がする。それに、子どものころの陽射しは、思い返すとみな眩しい。色が飛んだように明るく輝いているのだ。思い出を美しくしあげたいからだろうか、それとも視覚記憶まで薄れていくためだろうか。

(本ブログ関連:”白いシーツ”)

ビリー・バンバンの、フォーク演奏スタイルだが、随分叙情的な歌「れんげ草」(1972年)がある。今となって思いで深い、懐かしい曲になった。


(Youtubeに登録のビリー・バンバン - トピックに感謝)

2026年3月1日日曜日

きょうから「春」

カレンダー上、きょうから「春」(気象庁の区分で 3月~5月)だ。晴天、東南東の風、最高気温が、19.5℃(14:44)と心地よい。今朝のテレビの天気予報は、さっそく「桜」の「開花予想」をしていた・・・なんでも、昨年の開花は平年並み(3/24)だったが、今年は一週間ほど早い(3/14)かもしれないとのこと。

■ 気象庁
「さくらの開花日(2021-2025年)」
    ー https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_07.html

家中の壁掛けカレンダーから、2月分をせっせとはがした(100均ショップの壁掛けカレンダーが安価なため、部屋や空間ごとに吊るしている)。今年は「うるう年」でないので、時刻と月日を交互に表示するデジタル時計の調整の必要がないのは幸いだ(これも100均ショップで購入して、壁掛け時計の見えぬ洗顔所からトイレまであちこちに置いている)。

気分は春。待ちに待った春だが、最高気温からの下降も激しい。気温の変化はしばらく波打つように繰り返しそう。まさに冬から春先の「三寒四温」だ。

以前のブログで、この時期にちなんだ、童謡「春が来た」(作詞 高野辰之、作曲 岡野貞一、明治43年:1910年発行の『尋常小学読本唱歌』に所収)を触れていたと思ったら未だだった。これほど親しまれた曲を未掲だったとは・・・そこで、先日(2/27)の童謡「春よ来い」に続けてとりあげることにした。春は、山にも、里にも、野にも来る。

子どもの実感として、春は入学式(新学期)、さくらの花見、遠足など楽しい行事でいっぱいだった。幼いころ、家族と山裾の畑地に行って、「レンゲソウ」を摘み花輪を作った記憶がある。なぜか、思い出はドローンで撮ったような心像なのだ・・・心のどこかで美化したい気持ちがあるのだろう。
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春が來た 春が來た どこに來た
山に來た 里に來た 野にも來た

花が咲く 花が咲く どこに咲く
山に咲く 里に咲く 野にも咲く

鳥が鳴く 鳥が鳴く どこで鳴く
山で鳴く 里で鳴く 野でも鳴く
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■ Youtube(登録: ゆめあるチャンネル)
「春が来た(春の童謡)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=iT2s2MHbkF4

2024年5月25日土曜日

野鳥観察(67)

目覚まし時計の調子が悪い。To-doに合わせてアラーム設定したが、ピリ..ピリ..と微かに鳴るだけ。でも、野鳥観察(探鳥会)の場合は特別、わずかなアラーム音にも敏感に反応して起床する。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

手際よく準備完了。フィールドで虫に刺されるのが嫌なので長袖にしたところ、家を出て気付いた。意外に涼しく風がある。早朝のこの時間帯は、きょうの日付に変わった深夜から気温が下がり、集合時刻には底を打ったようだ(21℃ ↘ 19℃ ↗)。

公園に入り、集合場所に近づくと、「ウグイス」の鳴き声「ホーホケキョ」が響いた。

バードウォッチング開始早々、犬散歩と出会った。そのとき、連れの「イングリッシュ・セター」犬が、前方草地にいる「ハシボソカラス」に対し、猟犬として狩りの体勢をとったのを見て、みなが驚いた。実に印象的な場面だった。

きょうのフィールドは、しかし静かだった。

下記内容も含めて、会長からこんなお話をうかがった。
ー 草の茎(ツメクサ、オオバコ、スミレ、オヒシバ、レンゲソウ)を使って勝ち負けする、男の子の「相撲遊び」がある。
ー 樹木の幹に名前などを標示した板を「樹名板」という。

今回も、会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ボソ(ハシボソカラス): 姿も鳴き声も当たり前の存在
・ヒヨ(ヒヨドリ): ボソと同じく、姿も鳴き声も当たり前の存在
・ハクセキレイ: グラウンドに1羽いたが、カメラを向ける前に飛び立った
・カワセミ: 鳴き声がして、ベテランの方から、あれがカワセミの声と教えられた・・・
・ツバメ: 2~3羽が行ったり来たり飛翔した
・ムクドリ: 滑空する一瞬、普段のこの鳥らしくなく、おおらかに飛んで見せた
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・マルガモ: マガモとカルガモの交雑。カルガモ2羽と一緒に小川に浮かぶ
・カルガモ: 小川に1羽浮かんでいた(上記のカルガモとは別場所)
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・ケヤキ: 公園の遊歩道をさえぎるようにケヤキが並んでいる場所がある
  - 幹の太さが違うので植樹年度が違うようだ(スギ、ヒノキの植林は同一年一斉に行なう)
ホルトノキ: 常緑広葉樹の高木であるが、葉が古くなると紅葉して落ちる(常時ある)
・オオシマザクラ: 紅い実が多数膨らみ、熟した黒い実は甘いとのこと(味見せず)
・イロハモミジ: プロペラのような赤い種が見えた
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・アカツメクサ: シロツメクサと同じ仲間だが、丈はアカツメクサの方が大きい
  - 明治期に、輸入品(ガラス製品など)のクッション材として使われた「詰め草」が起源

マルガモ
羽つくろいしたばかりの場面なので、よく見ると変な姿になっている。「マルガモ」が、何でこんなとき撮るのかと、意見ありそうな表情をしている・・・ように見える。



オオシマザクラ(写真左)とイロハモミジ(写真右)
・「オオシマザクラ」に実がなっていて、赤い実は若く、黒い実は熟して甘いようだ。何人かはチャレンジしていたが・・・反響が乏しかったので遠慮した。
・「イロハモミジ」にプロペラ状の赤い種ができた。いずれ風に乗って少しでも遠くへ着地するのだろう。



アカツメクサシロツメクサ
・ちょうど「アカツメクサ」と「シロツメクサ」が隣り合って生えていた。同じマメ科だが、アカツメクサの方がシロツメクサよりやや丈が高いようだ。

2019年4月20日土曜日

穀雨 2019

今日は二十四節気の「穀雨」。田畑を雨で潤すころという。考えてみれば、平成最後の穀雨でもある。これまでブログに、この日に雨降りとなれば忘れず記してきたのかも知れない。けれど今回は、清清しいほどの晴天。

(本ブログ関連:”穀雨”)

そんなわけで、公園を流れる小川沿いのベンチで日向ぼっこする。陽ざしがまぶしく顔をじりじり焼く夏のようだった。しばらくすると風が吹き始め、思った以上にひんやりしてきた。そのころの都心の最高気温は、「南南東」の風だったにもかかわらず、 19.1℃(14:06)でしかなかった。どうりで冷えてきたわけだ。

木立におおわれた「自然観察園」は、風に曝されることなく穏やかな気配だった。一昨日(4/18)の「レンゲソウ」観察に続き、初心者は今日も園内を巡った。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

ヤマブキソウ
入口に置かれた、「4月 自然観察園の花だより」のパンフレット(表面に観察できる花の名前一覧/裏面にその所在をルートマップしたもの)を片手に、4月の野草・雑草の花を探した。

初心者にとって、分かりやすい花は「ヤマブキソウ」だろう。色合いが、細い枝の低木「ヤマブキ」に似ているが、花弁の数は4枚で、ヤマブキの5枚と異なる。
もちろん(当り前すぎるかもしれないが)、私なりに昔から知っている「カラスノエンドウ」、「サクラソウ」もあれば、ちょっと目をひいたものに地味ながら中々優雅な「オドリコソウ」もあった。

サンショウ」の木に、よく見れば微かに花が咲いていて、鼻を近づけても香りがない・・・葉を一枚千切ってつぶすとよい香りがした。これから何度も訪れたいと思っている。