秋の公園の散歩道に、赤紫色のアザミの花が咲いている。あまりにありふれた野草ながら、色合いといい、名前といい、そこからあるイメージがわく。
(本ブログ関連:”あざみ”)
高校時代に、遠くから眺めるような女生徒がいた。だから誰もが口にしたことはない。卒業後、仲間が集まったとき、みなが彼女のことを語り出した・・・、そんな経験がある。
日本人の心情に、そばにいるのに手に入らない、近寄りがたい清純さを感じさせるのは、ラジオ歌謡で知られる「あざみの歌」(作詞:横井弘 、作曲:八洲秀章、昭和24年⁅1949年⁆8月8日 )にあるのではないだろうか。「唱歌・童謡ものがたり」(読売新聞文化部、岩波現代文)の秋の項の最初にとりあげられる(以下同書より)。
作詞者の横井弘は、初年兵として茨城で勤務したが終戦となり、四谷の自宅が戦火で焼失したため、母と二人で信州に移った。戦後、八ヶ岳の八島ヶ原湿原(八島湿原)を散策しながら「あざみの歌」を作詞したという。
この歌は、私ら世代には「イヨマンテの夜」(作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而、昭和24年)で知られる伊藤久男の唄でレコーディング(昭和26年⁅1951年⁆)したが、その前のNHKの「NHKラジオ歌謡」(昭和24年⁅1949年⁆8月)では、作曲者の八洲秀章の声で放送されたそうだ。
あざみの歌
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山には山の 愁いあり
海には海の 悲しみや
ましてこころの 花ぞのに
咲きしあざみの 花ならば
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「あざみの歌(昭和24年)伊藤久男」(2018/12/25)
- https://www.youtube.com/watch?v=v3kXcsb7hWY