【以下、あくまでも資料です】
映画「ボディーガード」で、ホイットニー・ヒューストンによって歌われた「I Will Always Love You」の原曲は、ドリー・パートンが作詞・作曲したカントリー曲だ。あまりに、ホイットニー・ヒューストン版がポピュラーなのが実情。Wikipediaによると、「『ローリング・ストーン』誌の選ぶ歴史上最も偉大な200人のシンガー」*(2023年1月1日)において第2位とのこと。
(*)https://www.rollingstone.com/music/music-lists/best-singers-all-time-1234642307/whitney-houston-11-1234643211/
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R&Bボーカルの旗手であるホイットニー・ヒューストンは、力強さと優しさを兼ね備えたソプラノの声の持ち主だった。1990年代を象徴するシングルの一つとなった、ドリー・パートンの「I Will Always Love You」のカバーを例に挙げよう。
この曲は、彼女が静かに物思いにふけるような歌い方で始まり、伴奏のないその歌声は、恋人を残して去るという思いを、ごく軽やかなタッチで思い返しているかのように響く。
曲の終盤には、その歌声はしなやかで力強い高音域を存分に披露する場へと変貌を遂げる。彼女はタイトルフレーズを、骨の髄まで染み渡るような感情と技術的な完璧さを等しく込めて歌い上げ、曲の核心にある葛藤する感情を、人生の次のステップへと踏み出すきっかけへと昇華させている。(以下略) —MJ
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一方、原曲のシンガーソングライターであるドリー・パートンについては、同じく上記ローリング・ストーン誌(2023年1月1日)**で第27位として、次のように紹介されている。
(**)https://www.rollingstone.com/music/music-lists/best-singers-all-time-1234642307/dolly-parton-16-1234643167/
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山の空気のように澄み渡り、桃のように熟した、中年になってもなお少女のような無邪気さを保ちつつも、深い成熟したドリー・パートンの歌声は、かつて彼女が印象的に表現したような「(私自身の声は)歌手タイニー・ティムとメスヤギを足して二で割ったような声よ」などという表現(自虐ジョーク)をはるかに超えたものだ。
それはカントリー・ミュージックの純粋そのものであり、70年代後半の彼女のポップスへの進出は、いま振り返れば、彼女の魅力の明らかな結実であり、後のマルチメディアなスター性と同様に、自然なことのように思える。
「ジョリーン(Jolene)」***をもう一度聴い欲しい。ドリーのサビで繰り返される彼女の哀願(恋人を返してと)、控えめながらも胸を打つドラマに心を奪われて欲しい。ポーター・ワゴナーが作詞した賛美歌「When I Sing for Him」****の、しなやかな母音と深い情熱にも耳を傾けて欲しい。—M.M.
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(***)Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=Ixrje2rXLMA
(****)Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=vqidi7Fnbck
ドリー・パートンの少女のようなハイトーンの声質は、そもそもカントリー・ミュージックの持つ素朴さに通じる。彼女が作詞作曲した「I Will Always Love You」を、ホイットニー・ヒューストンは、スクリーン上、世界共通のカバーに仕上げたのかもしれない。
ホイットニー・ヒューストンが、2012年2月11日に亡くなって久しい。ドリー・パートンは、つい先日、2026年8月25日に亡くなっている。
■ Youtube(登録: Dolly Parton)
「Dolly Parton - I Will Always Love You (Official Audio)」(2017/05/20)
ー https://www.youtube.com/watch?v=lKsQR72HY0s
(付記)
カントリー・ミュージックを日本の演歌に見立て、ドリー・パートンにあたる歌手を Gemini に問うたところ、八代亜紀を推された。ドリー・パートンの高音と八代亜紀のハスキーボイスは対象的であるが。
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八代亜紀:最も重なる「庶民の味方」と「ポップス/トラックドライバー文化」
ドリー・パートンと八代亜紀さんは、生き様や存在感の重なりが最も顕著です。
◎ ブルートラック/労働者階級のスター
ドリーの『9 to 5』が働く人々のアンセム(賛歌)であるように、八代さんもトラックドライバーや労働者階級の哀々を歌い(『舟唄』『雨の慕情』)、彼らの圧倒的なシンボルでした。
◎ 圧倒的な愛嬌と親しみやすさ
ドリーはゴージャスな金髪に派手な衣装というスタイルですが、飾らない人柄とサービス精神で誰からも愛されています。八代さんもハスキーボイスと親しみやすいキャラクターで全世代から親しまれました。
◎ ジャンルを超えた活躍
二人とも単なる「一ジャンルの大御所」に留まらず、タレントやアートなど幅広いカルチャーのアイコンとして君臨しました。
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