きょうは、二十四節季の「大雪(たいせつ)」で、雪が降り積もるころをいう。
(本ブログ関連:”大雪”)
江戸時代の「こよみ(暦)便覧」*の書(国立国会図書館で公開)によれば、
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雪いよいよ ふ(降)りかさ(重)ねる折からなればなり(也)
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(*)書誌情報
・著者: 太玄斎 校訂
・出版者: 蔦屋重三郎【ほか1名】
・出版年月日: 天明7年(1787年)
ー https://dl.ndl.go.jp/pid/2536637/1/7
連日、最低気温がマイナス2℃ に近く、公園の草木は霜に覆われ、小川に薄氷が張る初冬とはいえ、降雪までにいたってないし、霙(みぞれ)もない。もし雨が降れば、氷雨の気分になるかもしれないが。
七十二候
二十四節季「大雪」の間を3つに分けた、雑考「七十二候」**は以下のとおり。
(**)七十二候の3侯
・初候: 閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる) 天地の陽気が塞がり、真冬となる
・次候: 熊蟄穴(くま あなに こもる) 熊が冬眠のため、穴に入り冬ごもりする
・末候: 鱖魚群(さけのうお むらがる) 鮭が群をなして、川をさかのぼる
クマ
七十二候で、<クマ>のことが気になる。かれらの出没が、冬眠時期のいまも騒がれているからだ。このところの暖かさで遅れているのかもしれない。クマは山奥のエサ不足から、人里をエサ場と学習してしまい、常在化している。雑食性なので農作物の方が、鹿狩りよりも容易で食べるに十分だからだろう。しかし、人と遭遇すると、動物の本能が出て襲撃する。彼らは、人の顔を狙う。その傷は凄惨なものという。
テレビのニュースで知ったことだが、クマの捕獲装置(箱罠)を妨害する人がいて、その様子(映像)が放映された。浅い正義感の結果、山里の人びとの命を奪うことにつながるのに気づかないのだろうか。以前、イヌとの関係でも触れたが、人と動物の間にしっかりと境界を据えた方がよいと思う。動物園で、肉食獣を檻の外から覗いても、中に入って観察しようとは誰も思わないのだから。
(余談)
精密電子機器の修理を扱うYoutubeチャンネルがある。今回見て、なるほどと思ったのは、まず分解過程を映像に残しておいて、元に戻すとき、その分解した時の映像を確認すれば再構成に間違いがないということだ。さらに登録者の繊細な技量に感心するばかり。私ときたら、知識も技量も全くないので、ただ傍観させていただくだけだが。
電子化社会は、簡単に動画を撮影でき、その情報を永遠に残せる。素晴らしい。