今から8年前(2010年6月13日)、オーストラリア上空に探査機「はやぶさ」が帰還して最後の姿を見せたときの感動を忘れられない。「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」から微粒子を採取して持ち返った。
その4年後(2014年12月3日)、「はやぶさ」の後継といえる「はやぶさ2」があらたに小惑星「リュウグウ」を目指し接近しつつある。最新の様子を、毎日新聞の記事「はやぶさ2 『リュウグウ』自転の動画公開 画像から作成」(6/16、池田知広記者)は次のように報じている。
(本ブログ関連:”はやぶさ”、”はやぶさ2”)
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・宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、小惑星探査機「はやぶさ2」が撮影した目的地の小惑星「リュウグウ」の画像を連続表示した動画を公開した。表面が大きく角張り、自転している様子がうかがえる。
・動画は14~15日に撮影した52枚の画像から作った。まだ約650~700キロ離れているため不鮮明だが、クレーターのようなくぼみも見てとれる。
・はやぶさ2は今後、さらに鮮明な画像を撮影しながらゆっくりと接近。27日ごろにリュウグウから高度20キロの地点に到着する予定。
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JAXAは、小惑星「リュウグウ」の52枚の画像から、自転動画像を作成して次のように解説している。(6/16)
JAXA作成の「リュウグウ」自転動画像 (Youtubeに登録の毎日新聞のニュースに感謝)
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・この動画からは、表面が大きく角張っているようすやクレーターのような窪みが見られます。また、自転の軸がこの画像で上下方向に近い(黄道面に垂直に近い)ように見えます。自転の向きは逆行です。これらの情報は探査にとって非常に重要です。今後、さらにはっきりと表面が見えてくると、より正確なことが分かってきます。
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ちなみに、浦島太郎が時間を忘れて滞在した「竜宮(りゅうぐう)」と違って、その形体がいろいろ表現されているのが面白い。
・毎日新聞(6/15):「お団子より少し角張っている」(吉川真・JAXA はやぶさ2ミッションマネジャー)
・JAXA(6/16):「表面が大きく角張っている」(上記)
・産経新聞(6/17):「表面がコンペイトーのように大きく角張って凸凹になっている」