先週、公園の管理センターに自然観察園の「ヒガンバナ(彼岸花)」の開花状況を問い合わせたところ、今は周辺から咲き始めていて、満開はこれからだろうとのことだった。台風(14号)が過ぎて日射しも回復したきょう、頃合いかもしれないと自然観察園へ出かけてみた。
(本ブログ関連:”ヒガンバナ”)
台風の影響か、観察園に向かうに道筋に、樹々から落下した小枝や葉が散らばっていた。観察園を仕切る金網越しに、ヒガンバナの群生地に赤い花が広がっているのを確認する。
園内には、平日にもかかわらず、暖かい日射しに誘われてか多くの人びとで賑わっていた。
この時期、真っ赤な花が咲くヒガンバナには葉がない。花と茎だけである。その後について、牧野富太郎の小冊子「植物知識」は次のように記している。
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花が済むとまもなく数条の長い緑葉が出て、それが冬を越し翌年の三月ごろに枯死(こし)する。そしてその秋、また地中の鱗茎(りんけい)から花茎が出て花が咲き、毎年毎年これを繰り返している。かく花の時は葉がなく、葉の時は花がないので、それでハミズハナミズ(葉見ず花見ず)の名がある。
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ところで私見だが、群生地の開花状況は、九分咲きといったところ・・・、残り一分はこれから(数日後)と思うが、台風で茎が横倒しになったものがあるので心配。ぜひ、群生地一面を真っ赤な花で咲き誇るように敷き詰めて欲しい。