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2026年1月7日水曜日

春の七草

きょうは、「節句」(五節句)の最初の日(人日 じんじつ:人の日)。奇数が縁起が良く、日にちが重なるという「陰陽五行説」にもとづいている。
・1月は、1日が元旦のため、<1日から8日までに当てた動物> のなかで七番目の「人」を選び、最初の節句にしている。
・五行説に則して、奇数月の9月までしかなく、11月は対象外になっている。

(本ブログ関連:”節句”)

■ 節句(五節句)
漢名                       日付け     和名                   風習
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人日(じんじつ)    (1/7)    七草の節句          七草粥
上巳(じょうし)    (3/3)    桃の節句・雛祭     雛飾り
端午(たんご)         (5/5)    菖蒲の節句          こいのぼり
七夕(たなばた)    (7/7)    七夕(たなばた)  笹飾り
重陽(ちょうよう) (9/9)    菊の節句              菊の花
----------------------------------------------------------------

■ 春の七草
「七草」に春と秋があって、「春の七草」は食べられる野草や野菜が選ばれる。一方「秋の七草」は鑑賞が主となる。きょうの「人日」は、「七草の節句」にあたり、「七草粥」を食べる風習がある・・・と毎年記しながら、いまだに口にしたことがない。

・せり (芹)
・なずな (薺)
・ごぎょう (御形)
・はこべら (繁縷)
・ほとけのざ (仏の座)
・すずな (菘)
・すずしろ (蘿蔔)

上記「春の七草」の中で、「せり 芹 」は、かろうじて何処かで食べたかもしれない。「すずな 菘」はカブであり、「すずしろ 蘿蔔」はダイコンなので、こちらはいろいろな形で味わっているはず。

今朝のラジオで、コメンテーターが食べてない言い訳をしていた・・・「野菜を切るのが面倒」と。実際、スーパーの野菜売り場に置かれた七草セットを見ると、そんな思いが分からなくもないし、馳走としての仕上がりも想像に難い処がある。

(追記)
昼下がり(午後3時半ころ)のスーパーで、しっかりしたパッケージに入った七草セットが売られていた。買おうか・買うまいか ・・・ 結局、買わずに終わった。なんとなく、食事の場面が分かったような気がしたので。

2015年6月25日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 端午の節句

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(6/17)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、今月20日にあたる陰暦5月5日の「端午(단오)の節句」に関わる3曲を紹介した。

始めに、「端午の節句」に、パンソリ「春香歌」(춘향가)で、李夢龍(이몽룡)と春香(춘향)の出会いを次のように紹介された。
・官職の息子、李夢龍は、部屋にこもって勉強していたが退屈になり、使いの者を連れて、広寒楼に出かけた。美しい景色の中、遠くにブランコ(그네)に乗る女性が目に入る。当時、家の外に出ない女性もこの「端午の節句」は子供の日で、おしゃれしてブランコに乗っても叱られぬ日だ。その女性こそ、パンソリ「春香歌」の主人公春香である。春香を見て、「白と赤の花が見事に咲いている」と言い、雪のように舞う花びらと杏子の花が落ちる中、ブランコの春香を、月のようで、また、太陽のような美しい女性がいると歌う。・・・この瞬間を境に、春香と李夢龍の恋がはじまる。

▼ パンソリ「春香歌」から「春香がブランコに乗る場面(춘향이 그네타는 대목)」を聴く。詩吟や語りのよう様々に歌う。

次に、「端午の節句」の行事、相撲「シルム(씨름)」や水辺で遊ぶ曲「ドンドルナリ(돈돌날이)」を次のように紹介された。
・「端午の節句」の陰暦5月5日(今年は6月20日)は、初夏の美しい季節だ。みずみずしい樹木と、太陽の陽射しが気持ち良い。田植えもある程度終わり一息つく。豊作を願う祭祀を済ませ、ご馳走と酒を楽しむ日で、男の子は韓国式相撲「シルム」を楽しみ、女の子はブランコに乗る。また、北方の咸鏡道地域では、女性が海や川で遊ぶ曲「ドンドルナリ」が伝わる。「回る(돌다)」という、ぐるっと回って元に戻る意で、新しい日が巡るの意もある。正月や盆の秋夕(추석)、端午の節句に女たちが集まり歌う。笛など楽器で演奏し、興がわくと、立ち上がりみな踊りはじめる。

▼ ぐるっと回って元の位置に戻るの意の民謡「ドンドルナリ」を聴く。同じフレーズを繰り返す、どこか巫俗(始原)的な気もする。

・洞簫(퉁소)の笛と太鼓の演奏と歌で演じられた。家族や弱い者にだけ怒鳴る人を「部屋の中の洞簫」という。洞簫演奏はするものの、人前では自信がなく、部屋に鍵をかけて一人で演奏する人を指す。昔、人気のあった楽器で、最近は、咸鏡道地域によく使われる。どこか懐かしい音色が特徴だ。

最後に、「端午の節句」の行事、「江陵端午祭」と祭祀曲「城隍堂参り祭祀(성황당맞이 굿)」を次のように紹介された。
・「端午の節句」の開かれる江原道江陵地域の「江陵端午祭」は、ユネスコ人類無形遺産に登録さた。端午祭は、江陵地域だけでなく、近くの村の住民も共に楽しむ。この日のため、酒を醸す過程から祭祀を捧げるまで、一ヵ月以上かかる。また、北の地方だけでなく、釜山に至るまで、東海岸の漁村で行われた祭祀曲「城隍堂参り祭祀」は、豊漁を願い、その他に豊作や家族の健康など幅広く祈る、村の人々の祭祀でもあった。

▼ 豊漁と豊作を願う祭祀曲「城隍堂参り祭祀」を聴く。いかにも精霊と通じ合う祭祀の響きがする。

2026年7月7日火曜日

小暑 2026、七夕

きょうは二十四節季の「小暑」で、暑さが本格的になり始めるころ。次の「大暑」(7/23)までの間には「梅雨明け」*になるだろう。
(*)梅雨明け: 平年7月19日ころに梅雨が明ける。

(本ブログ関連:”小暑”、”梅雨明け”)

七夕
合わせて、きょうは「七夕の節句」である。「織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が、一年に一度のこの日、天の川に架かる橋**を渡って(橋上で)再会する」という伝説がある。
(**)天の川に架かる橋は、背が黒く腹が白いカラス科の「カササギ」たちが翼を繋いで、天の川に大きな橋を作ってくれたものという。

(本ブログ関連:”七夕”、”節句”)

■ Gemini
五節句の一覧表
日付正式名称 (節句名)別名・呼び名行事食・代表的な植物意味・願うこと
1月7日人日
(じんじつ)
七草の節句七草粥(ななくさがゆ)無病息災、邪気払い
3月3日上巳
(じょうし)
桃の節句・ひな祭り桃花酒、菱餅、ひなあられ、白酒女の子の健やかな成長と厄除け
5月5日端午
(たんご)
菖蒲(しょうぶ)の節句菖蒲湯、ちまき、柏餅男の子の成長、身を清め厄を払う
7月7日七夕
(しちせき)
たなばた・笹の節句そうめん、サトイモの葉の露芸事の上達、願い事の成就(笹飾り)
9月9日重陽
(ちょうよう)
菊の節句菊酒、栗ご飯、茄子不老長寿、繁栄(五節句の締めくくり)


カササギ
織姫と彦星のために架け橋となる、「カササギ」(「カシャ・カシャ・カシャ・カシャ」と鳴く)は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する。日本の伝説には、同じくカラスの仲間が出てくる・・・日本サッカー協会のシンボルマークも。三本足の「ヤタガラス(八咫烏)」だし。

■ 青空文庫
「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)
 「銀河鉄道の夜」の中で、女の子のかおるがカラスと呼んだものは、カササギだった。
    ー https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html
    ー「まったく河原(かわら)の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光(びこう)を受けているのでした。」
    ー この場面は、旧暦の七夕(新暦の8/19)のころのようだ。ちなみに、「七夕祭り」を旧暦に行なう地域もある。

2024年3月3日日曜日

雛祭り 2024

きょう3月3日は、陰陽五行説由来の「節句(五節句)」*のひとつ、「上巳(じょうし)」にあたる「桃の節句・雛祭」の日だ。ちなみに、節句は1月を除き、他は同じ奇数の月日が重なるときで、四季の節し目(冬~春~夏~秋の順)になる。

(本ブログ関連:”雛飾り”)

(*) 節句(五節句)
漢名                       日付け     和名                   風習
----------------------------------------------------------------
人日(じんじつ)    (1/7)    七草の節句          七草粥
上巳(じょうし)    (3/3)    桃の節句・雛祭    雛飾り
端午(たんご)         (5/5)    菖蒲の節句          こいのぼり
七夕(たなばた)    (7/7)    七夕(たなばた)  笹飾り
重陽(ちょうよう) (9/9)    菊の節句」           菊の花
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暖かく穏やかな春の陽射しのもと、雛祭りの風習を感じてみようかと街(といっても近所)に出た。けれど、古くに感じた華やかな気配はない。もしかして、女性を強調する行事にかかわることを、商業広告の媒体が様子見しているのだろうか、などと勘ぐってしまう。

個人の家でも雛人形を飾って、来訪者に見せる習慣が遠に失せたようだ。

雛祭りの「雛」は、小さくて可愛らしいものを指す。動物では、鳥の幼鳥が巣立ちするまでのころ。生まれたばかりの鳥の赤ん坊は、いささか姿が奇妙。それが、親鳥の世話を受け、産毛立ち羽が整い始めて飛びたつ体勢が備わってくれば一人前。やがて翼を広げ、新しい世界へと舞い上がる。それまでの、愛らしいひとときが「雛」の時代。


松任谷由実 「春よ、来い」
- https://www.youtube.com/watch?v=qX7pFYH9O04  (Youtubeの登録に感謝)

2019年9月9日月曜日

重陽の節句

今日は、五つの節句の最後にあたる「重陽の節句」。「菊」にちなんだ節句で、その花弁を浮かべた「菊酒」を飲むという。昨日(9/8)のブログに「白露」について、仙人が「風を吸い露を飲む」との言葉を引いたが、「菊酒」も仙人が飲むという。

(本ブログ関連:”重陽の節句”)

五節句
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人日(じんじつ)   (1月7日)
上巳(じょうし)   (3月3日)
端午(たんご)      (5月5日)
七夕(しちせき)   (7月7日)
重陽(ちょうよう)(9月9日)
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菊花は、この日に縁ある花であるが、実際は秋に咲かせるもの。東京の菊花展は、10月から11月頃にかけて開かれることから、旧暦にずらして見ればよいだろう。すなわち、今日は旧暦の8月11日であり、旧暦の9月9日は、新暦の10月7日となり一ヵ月後のことになる。

ところで、台風一過の公園を覗けば、余りの惨状に驚かされた。古木は風圧に耐え切れず根元から折れていた。木立に覆われた散歩道をくぐれば、吹き飛ばされた葉や小枝が一面に落ちて、両側の草地と区別がつかないほど。先へ進むのに一瞬躊躇した。

湿気った公園を巡れば汗をかく。つい売店に寄って、冷たいものを口にふくませる。東京都心の最高気温は 36.2℃(13:34)だったという。どうりで暑いわけだ。(今年最高の「猛暑日」)

2018年9月9日日曜日

重陽 2018

今日は「重陽」の節句。「節句」とは季節の節目となる次の五つを指し、最初の「人日」を除いて、奇数月の日が同じく重なるときをいうようだ。どちらかといえば、節句の名称より、祭事の名称に親しみがある。
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「人日(じんじつ)」(1/7):「七草の節句」・・・ 七草粥
「上巳(じょうし)」(3/3):「桃の節句・雛祭」・・・ 雛飾り
「端午(たんご)」(5/5):「菖蒲の節句」・・・ こいのぼり
「七夕(たなばた)」(7/7):「七夕(たなばた)」・・・ 笹飾り
「重陽(ちょうよう)」(9/9):「菊の節句」・・・ 菊の花
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「重陽」の名にいたっては、このブログでも記載が乏しく、いつのまにか気づかぬうちに過ぎてしまっている。むしろ、旧暦の9月9日(今年の新暦10月17日)の方が、菊の花もあって、「菊の節句」に相応しいかもしれない。

(本ブログ関連:”重陽の節句”)

ところで、菊につながるイ・ソンヒの歌に、9集に収録の「一輪菊(한송이 국화)」(作詞チェ・ユジョン、作曲ヤン・ムンソン、1994年)があるが、とても力強い歌だ。漢詩に出てくる、酒盃に菊の花を浮かべて飲む風情はない、やたら元気がいいのだ。

一輪の野菊見やれば、貴方の姿を見るよう
一輪の野菊見やれば、貴方の姿を見るよう
華やかな姿なくとも  素朴な香りに染まるように
小さな花瓶の中で一輪の菊  この世の憂いを洗ってくれる
黄色い花びら差し出した顔  ささやくように愛を語るよ
一輪の野菊見やれば、貴方の姿を見るよう
華やかな姿なくとも  素朴な香りに染まるように
あ~

(本ブログ関連:”一輪菊”)


(Youtubeに登録の526apolloに感謝)

2014年9月16日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 秋

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/10*)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第71回として、「秋(가을)」にまつわる話を紹介した。
(*)先々週(9/3)の「国楽の世界へ」は、特別企画「メディカル韓流」のためお休み。

始めに、秋が来たことで、旧暦を元にした節句の伝統行事を次のように紹介された。
・収穫、読書など色々な修飾語が付く秋は、肌寒くなり、若干寂しさを感じる季節でもある。家族のありがたさを感じ、節句に村中を訪ねて家族や友人、お互いの幸せを祈る風習があった。
・陰暦に、月に一度節句があった。1月: 「正月(설날)」があり、また満月になる15日は一年の中で最も月が大きく見える「テボルム(대보름)」の日だ。/2月: 先祖の墓参りで、冷や飯を食べる「寒食(한식)」の日になることが多い。/3月3日: 日本の「桃の節句」に当たる「サムジンナル(삼짇날)」、またはツバメが戻る日ともいう。/4月: 釈迦の誕生を祝う「初八日(초파일)」。/5月: 「端午(단오)の節句」。/6月: 東方に流れる川水で髪を洗う「流頭(유두)」の日。/7月: お中元に当たる「百中(백중)」。/8月: お盆に当たる「秋夕(추석)」。/9月: 菊酒を飲む「重陽(중양)」。/10月: 新穀を神に供える「上月(상달)」。/11月: 昼が最も短い「冬至(동지)」があり、この日小豆粥を食べる。秋が来た、収穫の時期を知らせる。

▼ 「祝願德談(축원덕담)」の歌を聴く。村中を訪ねて幸せを祈る・・・活を入れられるようなマーチングだ。

次に、「農楽(のうがく、농악)」)などの風習を通じて、心のつながりを次のように説明された。
・節句に、笛や太鼓などに合わせて踊る「農楽」の音が広がる。村中を訪ねて幸せを祈る風習だ。現代も必要だろうし、不幸の多い年にはなお更だ。久々の故郷も親しく一時を終えれば別れが来る。音楽と共にあれば、思い出は長く残るだろう。
・パンソリ「沈清歌」は、王妃になった沈清が秋空の月を眺めながら、故郷の父を思う場面がある。

▼ パンソリ「沈清歌」から「秋月満庭(추월만정)」の歌を聴く。こころ振り絞るようにして切なく親を思う場面だろう。

最後に、秋の空を飛ぶ雁に思う歌を次のように紹介された。
・雁は、懐かしい人の消息をもたらす使いとされてきた。沈清も父親に手紙を書いて、それを雁に伝えて欲しいと願う。今年のお盆、秋夕に色んな事情で両親と時間を過ごせなかった方もいらっしゃるでしょう。父を恋しく思い涙を流して手紙を書いた沈清の気持ちも、同じように寂しかったことだろう。
・高麗時代の学者ソンビ、權思復(권사복)には、空を自由に飛び交えるのに危険な田に降りた雁についての名詞「放雁」がある。田に落ちた雁を助ける時に作った詩のようだ。
雲漢猶堪任意飛
稻田胡自蹈危機 ・・・

▼ 竹笛タンソ(短簫、단소)の演奏「野原で(들판에서)」を聴く。風音、草葉の揺れに、野原も次第に息づいてくる。

金寶愛(キム・ボエ)さんの言葉、「今年の秋にも穀物は実を成しています。秋の収穫があるから、わたしたちは今日も感謝の中で生活できるのだと思います。今年の秋も実りの多い豊作になることを祈ります」

2025年1月7日火曜日

七草粥

春の七草、七草粥
1月7日(人日の節句*)のきょう、「春の七草」を粥に入れて食べる風習がある。例年、伝統を思いながらもずるずると「七草粥」を食せず、いつのまにか終わっている。
昨夜来の雨のため、スーパーの野菜売り場に出向いて、春の七草のパックがあるか確かめるのも億劫な気がする。(天気予報では午前中に晴れるというので、行かぬでもないけれど)

(*) 節句(五節句)
漢名                       日付け         和名               風習
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人日(じんじつ)    (1/7)    七草の節句          七草粥
上巳(じょうし)    (3/3)    桃の節句・雛祭    雛飾り
端午(たんご)         (5/5)    菖蒲の節句         こいのぼり
七夕(たなばた)    (7/7)    七夕(たなばた) 笹飾り
重陽(ちょうよう) (9/9)    菊の節句」          菊の花
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(本ブログ関連:”春の七草”)


■ ウェザーニュース
「1月7日に七草粥を食べるのはなぜ? 歴史と由来、効能は」(2025/01/07)より抜粋
ー 歳時記×食文化研究所代表の 北野智子さんの話をもとに掲載
https://weathernews.jp/s/topics/202501/060085/
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七草粥の始まりは平安時代?
・中国の『荊楚(けいそ)歳時記』に、『正月七日を人日と為す。七種の菜をもって羹(あつもの=汁もの)をつくる』とあり、七種類の菜の吸い物を食して無病を祈る風習があったそうです。
・(日本の)七草粥の始まりとしては、平安前期に宇多天皇が、初めて七種の若菜を入れた粥を神に供えて、無病息災を祈念したのが始まりとされているようです。
・江戸時代には、正月七日に将軍が七草粥を食べる祝儀が定着し、庶民にも浸透していったといいます」(北野さん)

七草粥の効能
・「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)」の春の七草を入れて作る七草粥は、・・・お正月のご馳走疲れや食べ過ぎの胃に優しいもの・・・、これは後世のこじつけで・・・。
・もともと七草は新しい年を迎えるにあたって、自然の芽吹きをいただき、活力を得ようという信仰に始まったとされています。・・・ 七草それぞれに効能があるとされてきたからです。
・ちょうど旧暦の七十二候で、1月5日から9日頃(初候)は、『芹乃栄(せり すなわち さかう)』の時節。冷たい沢の水辺で、芹が群れ生えてくる頃を迎えます。みずみずしい芹の姿や香りに生気が感じられ、その生命力をいただきたいと思ったのでしょう」(北野さん)
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cf. 秋の七草
七草に「秋の七草」もあるけれど、その草々を並べた言い回しに面白みがちょっと足りない気がする。春の七草から新春の精気を養うのに対して、秋の七草はもっぱら鑑賞に供される。不満は、その辺の距離感(食べられないということ)から来るのかもしれない。
ー おみなえし、すすき(おばな)、ききょう、なでしこ、ふじばかま、くず、はぎ

ちなみに「秋の七草」は、山上憶良が詠んだ歌が由来とされているようだ。(Wikipedia)
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」(万葉集・巻八 1537)

2025年7月7日月曜日

七夕 2025

きょうの7月7日に、旧暦で定めた「五節句」*のひとつ、「七夕」祭りがあてはめられている。本来の今年の旧暦7月7日は、新暦の8月29日にあたるのだが。

(本ブログ関連:”七夕”)

(*)五節句
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「人日(じんじつ)」(1/7):    「七草の節句」・・・ 七草粥
「上巳(じょうし)」(3/3):    「桃の節句・雛祭」・・・ 雛飾り
「端午(たんご)」(5/5):       「菖蒲の節句」・・・ こいのぼり
「七夕(たなばた)」(7/7):    「七夕(たなばた)」・・・ 笹飾り
「重陽(ちょうよう)」(9/9): 「菊の節句」・・・ 菊の花
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街で、願いを記した短冊を笹竹に吊るした装飾を見ない。けれど、幼稚園や保育所ではきっと飾られていることだろう。テレビニュースでそんな光景を見た気がする。

公園で
最高気温が 35.3℃(15:17)になる前の昼過ぎに、公園へ出かけた。(きのうに続き、きょうも「猛暑日」**になった)
(**)猛暑日は当地で当たり前だが、<都心>では今年初めてとのこと。(35.6℃、11:20)
● 公園の <サービスセンター> に、七夕の笹飾りがあった。2本立てられていて、子どもから大人までのいろいろな思いを込めた短冊が紙糸で結ばれていた。幼児の(文字にならない)意味不明な落書きのような短冊は、殊のほか愛おしい。


●  公園木立ち下の道を、若い女性(トレーナー)が成長しつつある?「ニホンザル」をオモチャの <竹馬> に乗せて、「それ、もっと」と励ましながら歩む訓練をしているのとすれ違った。おサルの頑張りに驚いて、「立派ですね」と声をかけたが、邪魔したのではと気になった。トレーナーの方は「ありがとうございます」と丁寧な返事をされたが・・・。
●  小川の堰の水溜りに、おとつい見た「カルガモ」の番(つが)いだろうか、2羽が仲良く浮かんでいた。

童謡「たなばたさま」
天の川に浮かんで輝くを星々を歌う、「たなばたさま」(作詞 権藤花代(林柳波補詞)、作曲 下総皖一、1941年)の歌を聴きたくなる。すると、星空を見上げる子どもたちの笑顔が浮かんでくる。
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笹の葉 さらさら
軒端(のきば)に 揺れる
お星様 きらきら
金銀 砂子(すなご)

五色(ごしき)の  短冊
わたしが  書いた
お星さま  きらきら
空からみてる
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2019年7月7日日曜日

小暑、七夕 2019

今日は、二十四節気の「小暑」であり、五節句*のひとつ「七夕」でもある。小暑は、多少前後することがあっても大方7月7日であるため、もうひとつの(新暦)七夕とうまく重なる。夏の子どもたちにとっては、願いを記す七夕飾りは忘れられないものになるだろう。

(本ブログ関連:”小暑”、”七夕”)

(*)五節句
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「人日(じんじつ)」(1/7):「七草の節句」・・・ 七草粥
「上巳(じょうし)」(3/3):「桃の節句・雛祭」・・・ 雛飾り
「端午(たんご)」(5/5):「菖蒲の節句」・・・ こいのぼり
「七夕(たなばた)」(7/7):「七夕(たなばた)」・・・ 笹飾り
「重陽(ちょうよう)」(9/9):「菊の節句」・・・ 菊の花
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今月初(7/3)に野外観察園へ出かけたおり、公園事務所に寄ったところ、入り口に七夕の笹飾りがあった。子どもたちの願いを込めた短冊が吊られていて、幼い文字で書かれたものもあれば、親が代筆したものさまざまある。身近な願いから将来の夢まで、あるいは地元のサッカーチームの優勝祈願まであって微笑ましくながめた。子どもが夢を持てるというのは、本当に素晴らしい大切なことと思った。


(Youtubeに登録のYuki Houseに感謝)

とっくに子どもでなくなってしまった学生時代のちょうど七夕のころ、外科で入院したことがある。病棟の行事の一環として病室のみなに短冊が配られた。願い事を記してくださいといわれてベッドの上で書いたのが、「いてていててと 叫んでみても 誰も知るまいこの痛み」だった。そして2週間ほど過ぎて、人類が初めて月に着陸したのだ。(アポロ11号:1969年7月20日(日本時間21日))

今日は一日中雨が降ったり止んだりで、夜になっても雨雲に覆われている。この雲、ちっとも動こうとしない。

2017年5月31日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ブランコ(鞦韆)

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/24)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「端午節句」の楽しみ「ブランコ(그네:鞦韆しゅうせん)」に関連した曲を紹介した。

始めに、端午節句の楽しみブランコと、パンソリ「春香歌(춘향가)」について次のように紹介された。
・田植えが終わる頃、5月5日は端午節句だ。旧暦の場合、今年は5月30日となる。この時期、各地に様々な風習がある。仮面をつけて踊る「仮面踊り(탈춤)」や、江原道の江陵では、シャーマニズムの山神への祭儀(굿)がある。男は市場に設けた舞台で、民族競技「相撲(씨름)」をする。女性はブランコを楽しむ。パンソリ「春香歌」は、鮮やかな春の日、地方官の息子「李夢龍(이몽룡)」(=李道令이도령)が、ブランコに乗る妓生の娘、美しい「春香」に一目惚れする愛の物語だ。

▼ 「李夢龍(道令)が、春香がブランコに乗る姿を見る場面( 이도령이 춘향이 그네 타는 모습을 보는 대목)」を聴く。余程に元気にブランコをゆらしたのだろう。

次に、詩人「徐廷柱(서정주)」(1915年~2000年)の「鞦韆詩(추천사)」について次のように紹介された。
・詩人徐廷柱は、春香がブランコ(鞦韆)に乗る場面を「鞦韆詩」にしたためた。副題に「春香の言葉」がつく。小間使いの香丹(향단)に、ブランコを空に向かって力強く押して欲しいと歌っている。届かぬ夢への渇望を、ブランコに託したのだろう。

▼ 「鞦韆詩」を歌にした曲「鞦韆の詩(추천사)」を聴く。空を切る、風を切る、海の彼方へ今様に。

最後に、春香と李夢龍初めて出会った、端午の時候について次のように紹介された。
・民は生活のため、朝早くから畑や干潟で働いた。一方、豊かな家の女性は閉じこもるように生活した。最近、端午の頃は夏のようだが、昔はのどかな春の侯だった。山緑の美しい端午の季節に、ひさびさに外出した女性たちがブランコに乗る解放感は、想像を超えはず。春香と李夢龍がすぐ恋に落ちた背景に、端午の時期に初めて出会ったからという理由もあるだろう。

▼ しだれ柳の合間、空を切って自由を感じる女性たちを描いた南道民謡「しだれ柳(휘여능청)」を聴く。まさに溌剌。

・端午節句に、韓国では相撲やブランコ、日本では鯉のぼりを立て祝うなど、各々違った風習が興味深い・・・とのこと。

2016年9月21日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 秋夕

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/14)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、秋に夕という漢字を組み合わせた節句<秋夕(추석)>に関連する3曲を紹介した。

始めに、「秋夕」に食べる餅(松餅、송편)作りや、コムンゴ名人百結(백결)と彼の妻の伝説について次のように紹介された。
・昔、節句の「秋夕」を控えて、最も忙しい所は精米所だった。秋夕に食べる「松餅」作りのため、水にひたした米を平らな容器に入れて精米所へ向かい、精米の列を待った。きめ細かく粉状にした米を背負い戻って、家族みなで松餅を作る。手間どる作業だが、貧しい人々には、それも羨ましかった。コムンゴ名人の「百結」の妻は、節句を控えて米を買う金がなく、近所で穀物をつく音を羨ましがったという。人々は、餅を作る米があるだけでも先祖に感謝した。最近、餅は作るより買う方が多い。でも、家族が集って話しながら馳走を準備するのは、それだけでも大きな意味がある。

▼ 穀物をつく臼(방아)の歌、「搗米打令(방아타령)」の歌を聴く。随分せわしく軽快、農作業の場面を知りたい。

次に、秋夕の先祖に捧げる儀式における、感謝と祈りについて次のように紹介された。
・今年の農作は、大きな被害を受けず済みそう。天と地、曇と風、適切な気温と天気のおかげだ。人々は、これを先祖のおかげとして、節句の「秋夕」に、先祖に捧げる素朴で心が込もった儀式をする。今年の初収穫物を先祖に捧げ、感謝の心を表す。本格的な収穫までは時間がかかる。一時も安心できないのが農作業で、残りも台風など被害のないことを祈る。

▼ ソウル近辺の江華島の稲刈り歌、「江華稲刈り歌(강화 벼 베는 소리)」を聴く。素朴な農作業の歌がいい。

最後に、秋は海も収穫の時期でもあり、漁の作業に歌が歌われることについて次のように紹介された。
・秋の収穫は陸だけでない。海も海流が変わり、魚の量や種類も変わってくる。漁師にとっても忙しい時期だ。共に歌を楽しむのは幸せなことだ。舟歌は、作業ごと、段階ごとに色々な種類の歌がある。海で使う綱をないながら歌うもの。櫓を漕いで海に出て行き、網を張る歌。適当な量の魚がかかると、今度は網を引く。ここにも歌がある。歌を歌うのは呼吸を合わせること。すなわち、同じ舟に乗って生死を共にすることだ。そして舟に魚がいっぱいになると、家に戻るとき歌を歌う。

▼ 大漁に楽器を騒がしく大きな音で演奏し歌う、北方の西道地域の「舟歌打令(술비타령)」」を聴く。洗練されている。

2015年11月18日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 人を思いやる歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/11)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<人を思いやる心の歌>にふさわしい3曲を紹介した。

始めに、人と心をつなぐ最近のイベント日について、次のように紹介された。
・「バレンタインデー」(2/11)に、好きな人へチョコレートをあげ、「ホワイトデー」(3/14)にはキャンディをあげる。恋人たちに特別な日だ。他にも特別な日がある。恋人のいない者同士が集まって中華風ジャジャン麺を食べる日を「ブラックデー」と呼ぶ。また、11月11日は、1が四つ並ぶことから、(グリコの)「ポッキー」に似た菓子である(韓国ロッテの)「ペペロ」を恋人同士だけでなく、職場の同僚や学校の先生、友達などに配る「ペペロデー」がある。企業主導のイベントとの批判もあるが。

▼ 自分の愛を綿の布団に例えた詞が温かい歌「愛の歌(사랑가)」を聴く。ステップを踏んで愛を確かめる、今様である。

次に、「端午の節句」に扇子(부채)の下賜や、クネ(ブランコ、그네)に乗ることについて次のように紹介された。
・上記の他に、特定の贈り物をする日があった。「端午の節句」に、宮中で臣下に扇子が下賜されたりした。昔のソンビは、扇子を持ち歩き、自分の喜びや怒りの表情を隠すのに使用したという。ところで、端午の節句といえば、「春香伝(춘향전)」に、端午の節句にクネに乗った春香を、李夢龍(이몽룡)が見染めるという話がある。

▼ クネに乗る春香の姿を素材にした南道民謡「フィヨヌンチョン(휘여능청)」を聴く。風がかすめる気がしてくる。

最後に、真冬の冬至に「暦(カレンダー、달력)」を贈る風習について次のように紹介された。
・真冬の冬至に「暦(こよみ)」を贈る風習があった。冬至は、昼が最も短かく、次の日から長くなるので、昔は「小正月」とも呼ばれた。朝鮮時代、この頃に新年の暦を作って、王に捧げる風習があった。王が暦に印を押して官吏に配ると、それを家族や親戚に分けた。農業社会の当時、暦に種まき時期や農作物の刈り入れ時期を記した。祭祀を捧げる時期を記す重要な役割もした。暦を贈り合うのに、相手が健康で良い年を迎えるようにという思いが込められたのだろう。

▼ 人々の健康を祈る厄払いの歌「厄除け打令(액맥이타령)」を聴く。東西南北と中央、辺り四方に厄除けする。

(感想) 確かに、新しいカレンダーを持つことは、その一年が無事平穏であることの思いにつながりますね。

2015年9月30日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 秋夕、餅、風流

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/23)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、秋夕(추석、旧暦8月15日)、餅(떡)、風流(풍류)にかかわる3曲を紹介した。

始めに、節句や祭祀に、餅を食べた風習と喜びについて次のように紹介された。
・食べ物が十分でなかった昔、ことわざに「飯の上に餅」(飯の上に餅までのせてくれる)がある。良いものの上に、さらに良いものを添える意だ。日本の「錦上に花を添える」と同じようだ。餅は貴重な食べ物で、節句や祭祀に、すなわち秋夕にも用意した。精米場所(방앗간)に湯気が立つ。籠の中には、米が入り、作りたての餅を食べて幸せそうにしていた姿があった。

▼ 京畿民謡、穀物をつく臼(방아)の歌「臼打令(방아타령)」を聴く。どこか土俗的な精霊の響きを感じる。

次に、「三国史記」(1143年~1145年)記載の百結(백결、414年~?)の「臼打令」曲について次のように紹介された。
・餅に色々な種類がある。正月(설날)と盆には定番で、正月には、細長い餅(가래떡)を食べる。盆に当たる秋夕には、胡麻や栗などを入れた餅(송편)を食べる。「三国史記」に、餅をつく音を玄琴(コムンゴ、거문고)で演奏した、百結先生の話がある。彼は玄琴が好きで、喜びや悲しみを全て玄琴で表現したという。ある日、節句を控え近所で臼をつく音が聞こえた。妻は、うちには穀物がないと心配したところ、先生は、生きることも死ぬことも、富貴もこの世で論じるものではない、悲しんではならない。君のために餅つきの音を演奏して慰めよういって、玄琴で演奏した「臼打令」曲は、今は失われたが、風流が残っている。

▼ 月に薄い雲がかかり光の輪が現れる「月暈(달무리)」の演奏を聴く。古皮袋に入れた新しい葡萄の酒のよう。今様である。

・三国史記に、百結先生の出身は記録されてないが、ある家譜によると、朴堤上(박제상)の息子、朴文良(박문량)と記録される。父朴堤上は新羅の人で、高句麗に捕まった王の弟を助けたという。

最後に、宮廷の機織りを競う行事について次のように紹介された。
・盆の秋夕にみなが集まり歌い踊る風習があった。これは、高句麗の第2代王の瑠璃は、宮廷の女性を二組に分け、機織りの競争をさせた。7月15日から一ヶ月間機織りをし、8月15日に勝敗を分けた。負けた方はご馳走を準備して勝った方をもてなし、音楽と踊りを楽しんだ。

▼ 演奏「風流都市(풍류도시)」を聴く。中国風の香りの物語的、今様の響きする。

・機織りを競った後、馳走と音楽、歌と踊りを楽しむことを「嘉俳(가배)」といった。これは、秋夕の別名でもある。

2022年5月5日木曜日

立夏 2022、こどもの日、自然観察園

きょうはカレンダー上、4~5月にまたがる「ゴールデンウィーク」(GW)の最終日。二十四節気の「立夏(りっか)」であると同時に、祝日の「こどもの日」でもある。夏の気配が始まるこの初夏の時期、子どもたちの声を高く届けるようと、<鯉のぼり>の鯉がそれを吸って青空を泳ぐように見える。

(本ブログ関連:”立夏”、”こどもの日”)

<連休の日数>
今回のGWは、祝日と土日の休日に、有給休暇を2日(5/2、5/6)付け加えることで、最長10連休となることができる。再びこのパターンとなるのは、2033年(令和15年)*までしばらくお預けのようだ。
(*)参考:「fragment.database」 サイト  http://www13.plala.or.jp/bigdata/golden_week.html


<端午の節句と暦、屈原とちまき、そして柏餅>
こどもの日の新暦5月5日は、「端午の節句」にあたるが、いろいろ矛盾があるという**。端午の節句は、中国楚の時代に諫言が受け入れられず、陰暦の5月5日に泪羅(べきら)の淵に身を投じた「屈原」をとむらうことに起源しているとの説明がある。
(**)歳時記:「日々の歳時記」(広瀬一朗著、東京新聞出版局)

また、屈原を悼んだ民衆が、彼が入水した川に供え物を投じたことが由来となって「ちまき」ができたという伝説がある。
下記の「自然観察園」巡りの帰り、途中で和菓子屋に寄って <ちまき> を求めたが、きょうはこどもの日のため予約制とのこと。代わりに<柏餅>を購入した。


<唱歌「夏は来ぬ」と陰暦5月>
立夏から <初夏> が始まる。夏が来たことを歌う唱歌「夏は来ぬ」(佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲、明治29年(1896年))には、陰暦の5月がふさわしい歌詞表現***がある。歌詞の2番に「さみだれ(五月雨)の そそぐ山田に」があり、まさに陰暦5月をさす。
(***)参考:「世界の民謡・童謡」サイト http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/natsuhakinu.htm


<自然観察園>
カレンダー上、GW最終日のきょう「こどもの日」に、公園は家族連れでにぎわった。園内を流れる小川には、初夏のまぶしい陽射しを受けて、水遊びにはしゃぐ子どもたちの姿であふれていた。
それでも、公園併設の「自然観察園」は、植物を楽しむにはあるていど歳が必要なようで、もっぱら大人たちの姿ばかり目だった。今回は、そこかしこに白色の花の「オドリコソウ」が目についた。(正直、オドリコソウとヒメオドリコソウの区別があいまいになっている・・・並べてはじめて確認できるような)

オドリコソウ(白色)
観察園入口に配置された「花だより」に記載の野生植物リストと観察順路図をもとに、「ホタルオカズラ」を探し写真に撮った。かなり小さな青白色の花であるが、観察園入口の掲示板にある写真パネルのものと比べると、色彩はず~っとおとなしい(西陽を受けて色が飛んだせいがあるからかもしれない)。

ホタルカズラ?
<ハルジオンとヒメジョオン>
自然観察園の帰り道、路傍に白色の「ハルジオン」の花があちこちに咲いていた。ハルジオンに似たものに「ヒメジョオン」があって、違いは次の通り****。今年になって家の庭にいっぱい咲いたのはハルジオンだった・・・雑草なんだよな~。
・ハルジオン: 葉のもとの方が、茎を抱くような形。茎は中空。
・ヒメジョオン: 葉のもとの方が、茎を抱かない。茎は中空でない。
(****)参考:「楽しい自然観察 雑草博士入門」(岩瀬徹・川名輿/著、全国農村教育協会)

2025年2月4日火曜日

春の七草 2025 (旧暦 1月7日)、童謡「春よ来い」

春に育つ野草や野菜に「七草」と呼ばれるものがあり、年初の「節句」に、それらを粥に入れ「七草粥」として食す伝統がある。節句は、月日が同じ奇数がならぶ日であるが、最初の場合だけ1月7日であり「人日(じんじつ)」の日と呼ぶ・・・本来、旧暦の1月7日(新暦の今年 2月4日)にあたる。
スーパーに行き、<春の七草> のセットを買って、七草粥をチャレンジしてみたかったが、冷え込みを口実にサボってしまった(何だか毎年同じ言い訳している)。

(本ブログ関連:”七草”、”節句”)

新暦の2月は、気象庁の季節区分で「冬(12月~2月)」の最終月であり、まだ寒気が残る。本格的な「春(3月~5月)」まではあと一歩だ。

春の歌に、「あるきはじめた みいちゃん」と「おうちのまえの 桃の木」が待つ「春よ来い」(作詞:相馬御風、作曲:弘田龍太郎)の童謡がある。「唱歌・童謡ものがたり」(読売新聞文化部、岩波現代文庫)によれば、童謡に幼児語が使われている特徴があると紹介されている。寒い冬を終えて「みいちゃん」や「桃の木」が春の始まりを期待しているのが感じられる。

(本ブログ関連:”春よ来い”)

上記の現代文庫に、作詞者の御風は、詩創作の半ば忽然と郷里の新潟県糸魚川へ帰郷し、子どもたちとの無心の交わりで知られる「良寛」の研究に没頭したという。また、Wikipediaによれば、次のように、帰郷先の糸魚川で「ヒスイ」発見につながる示唆をしたという。
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地元に伝わる「奴奈川(ぬなかわ)姫」伝説を元に、糸魚川でヒスイ(翡翠)が産出するとの推測を示したことが、1935年(昭和10年)に同地でのヒスイの(再)発見につながった。
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■ Youtube(登録: 四日市 童謡愛好会)
「童謡 『春よこい』(みみちゃんレコード童謡集)」
https://www.youtube.com/watch?v=L1b8NJbLeWI

2011年10月5日水曜日

重陽の節句

重陽の節句の今日(旧暦の9月9日)、朝から雨は止まず、寒々とした一日だった。
昼過ぎ、地元の運動センターの健康体操コースに通った、その後、重陽の節句に韓国で食された伝統の「菊花煎(국화전)」を探しに新大久保に行く予定だったが、この冷雨のため断念した。

ところで、昨日、黄色の菊の花とモチ米で作る「菊花煎」にぴったり?な菊が、小金井公園に咲いているのを見つけた。ヤナギバヒマワリという名の菊の花だ。
ヤナギのように細い葉と、ひまわりに似た多数の花弁というが、菊の花に違いはない。明るい陽ざしのもと、黄色の花がまぶしく輝いている。

雨が降らなければ、そして冷えなければ、「菊花煎」がどんな味をするのか新大久保で試してみたかったけれど・・・。ちなみに、以前読んだ新聞記事によれば、韓国の幼稚園の子どもたちが手作りの「菊花煎」について、苦かったという感想があったことを思い出す。これも大人のための、風流の味なのかもしれない。
(本ブログ関連:"菊花煎")

2015年8月27日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 七夕

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/19)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「七夕(칠석)」にかかわる3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”七夕”)

始めに、年に一度だけ彦星(牽牛)と織姫(織女)が出会う「七夕」について次のように紹介された。
・昔、玉皇上帝の治める国に、牛飼の彦星と機織りの織姫がいた。恋に落ちて仕事を疎かにした二人に怒った玉皇上帝は、二人を天の川の両端に送り、年に一度だけ会えるようにした。いざその日も、二人は天の川にさえぎられて会えない。これを知ったカササギは、二人が会えるよう翼を連ねて架け橋(烏鵲橋)を作った。それを織姫が渡って彦星に出会う日を「七夕」という。明日(8/20)は旧暦7月7日、「七夕」だ。

▼ 演奏曲「牽牛と織女(견우직녀)」を聴く。国楽をカテゴリーにした東洋風バンド。今様である。

・七夕に雨が多い。七夕の前日や当日の雨は、彦星と織姫の喜びの涙、また当日の夜や翌日の雨は、悲しみの涙という。彦星は「わし座」のアルタイル、織姫星は「こと座」のベガにあたる。この二つは天の川を挟み東西に位置し、七夕の頃、空の中央に並ぶ。架け橋を作ったカササギは、七夕が過ぎると頭の毛が抜ける。二人が橋を踏んで渡ったから、橋を作るため石を頭で運んだからなど説がある。実際はこの頃、古い羽から新しい羽に換羽する。伝説は人々が自然を理解する方法でもあった。

次に、パンソリ「春香歌(춘향가)」から李夢龍(이몽룡)と春香(춘향)の出会いについて次のように紹介された。
・地方官の息子、李夢龍は、ある春の日、楼閣「広寒桜(광한루)」で南原地域の景色を鑑賞した。晴れた日に外出して、美しい乙女に巡り合えるのではと期待した。

▼ パンソリ「春香歌」から「赤城歌(적성가)」を聴く。彦星と織姫に例えて、高いトーンが地声のように歌う。

・<広寒桜も良いが、彦星と織姫の烏鵲橋の方が好きだ>から始まる。<自分は彦星になるが、織姫は誰だろう。ここでその相手と巡り合いたい>という。後に李夢龍と春香が、彦星と織姫に劣らぬ恋に落ちるのを予告する場面である。

最後に、七夕の節句に、星に向かって願い事することについて次のように紹介された。
・七夕は星に関連した節句で、この日に星に向かって願い事をした。北斗七星に向かっては家族の長寿を願った。また、子供たちは学問を、乙女は縫い物が上手になれるように祈った。

▼ 二弦の擦弦楽器の奚琴(해금:ヘグム)の演奏で、「七夕」を聴く。「たなばたさま」(1941年、作詞権藤はなよ、作曲下総皖一)・・・子ども時代を懐かしむ。

2016年4月13日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 春

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「春」に関連した3曲を紹介した。

始めに、韓国の「節句」の中の3/3の上巳(삼짇날)について次のように紹介された。
・日本では、奇数月数と重なる日の<正月、上巳、端午、七夕、重陽>を五節句という。韓国も同様に特別にした。1/1日は正月(설날)、3/3は上巳、5/5は端午、7/7は七夕、9/9は重陽だ。上巳と重陽は、記憶に少ないけれど、春と秋の最中、自然を楽しむに適切だ。燕は、上巳に戻り、重陽に去るという。今週土曜日(4/9)は、旧暦3/3の上巳だ。韓国の南の地では、花が満開しているようで、想像するだけで心が浮きたつようだ。

▼ <春を迎えて山川へ遊びに行こう>という「遊山歌(유산가)」を聴く。暖かな陽射しに誘われて野に遊ぶ、今様に。

次に、春の景色を歌う「遊山歌」、燕を歌う「興甫歌(흥보가)」について次のように紹介された。
・春を歌う歌に、京畿地域の十二雑歌中一番とされる「遊山歌」がある。花は満開、新芽の美しい春景色を歌う。他に、カヤグム演奏と共に歌う、燕の歌、パンソリ「興甫歌」がある。燕が瓢箪を持って、善人の興甫の家に到着する旅路を表現する。韓国では春に、燕が江南から戻るという。江南は、一般にソウルを横切る川(漢江)の南側を指すが、燕が戻って来る江南は、中国の揚子江南部の江蘇省、安徽省などの平野地帯を指す。また、興甫は、韓国の南側、全羅北道南原地域に住んだといわれる。燕は、数々の名勝をよぎるため、昔の人々に一度は行ってみたい場所だった

▼ パンソリ「興甫歌」から、カヤグム演奏と歌による「燕路程記(제비노정기)」を聴く。京劇風の軽快さ、コラボの如く。

最後に、3/3の上巳に、気が合うもの同士で出かけて楽しんだということについて次のように紹介された。
・3/3の上巳に、食べ物や酒を準備して山や川へ遊びに出た。花を楽しみ、花を素材に料理を作った。女性は、機織りや縫い物をし、若者は学問をする。年寄りも、大人びたふるまいをしなければならないストレスがあったはず。上巳になると、若者は若者同士で、女性も年寄りもそれぞれ遊びに出かけた。気が合うもの同士で出かけて楽しんだことだろう。

▼ パンソリ「興甫歌」から、「燕を捕えに行く場面(제비 후리러가는 대목)」の語りを聴く。正統にのびやかな声が響く。

・燕が興甫の家を訪ねたものの、意地悪なノルボ(놀보)の家に行かなかったので、ノルボは燕を捕まえに出た。燕も、いるべき場所は分かったのだろう。ノルボの思うままにいかなかったという。

2020年1月7日火曜日

春の七草

陰陽五行の説に一年を次の五つに分ける「節句」がある。1月だけは7日があたるが、他月は月・日の数が同じになる。全ての奇数月があてはまるかといえば、11月は除外される。元来の節句が五つではなく六つになってしまうからだろうか・・・よく分からない。
・人日(じんじつ) 1月7日  七草粥
・上巳(じょうし) 3月3日  雛祭り
・端午(たんご) 5月5日  子どもの日
・七夕(しちせき) 7月7日  七夕(たなばた)
・重陽(ちょうよう)9月9日  菊の節句

きょう(1/7)の「人日」の日に健康を願って、次の七種の植物(「春の七草」)が入った「七草粥」を食べる風習がある。これらをセットにしたパッケージがスーパーなどで売られているけれど、今年も食することはなかった。
・せり(芹)
・なずな(薺)
・ごぎょう(御形)
・はこべら(繁縷)
・ほとけのざ(仏の座)
・すずな(菘): かぶ(蕪)
・すずしろ(蘿蔔): 大根

(本ブログ関連:”春の七草”)

上記の七草は、一般に覚えられている順に並んでいる。それと順序が異なるが、姿を紹介しているYoutube映像がある。


(Youtubeに登録の0727yuchanに感謝)

きょうは、一般に正月飾りする「松の内」の最終日で、「門松」などを早朝までに片付ける。新年の締めといってよい。門前に門松を飾ったことはないけれど。ちなみに、門松の飾りにある<竹>の先端の切り方について、テレビで聞いた解説(Wikipediaとは別説)によれば、斜めに切る(客商売で福を受ける)場合と、先端を水平に切る(企業などが福を貯める)場合とがあるそうだ。