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2016年11月13日日曜日

ユリノキが黄に染まる

近くの公園の木々は、桜の木が葉を落としているが総じて紅葉の気配に乏しい。そんな中、公園中央の広場を二分する南北通路の片側に、高木モクレン科のユリノキが木立を作っている。そんなユリノキが、葉を黄色に染めた。

ユリノキの木立
ユリノキの集団は、日本離れした景色をつくる。まるでヨーロッパの公園にありそうな・・・もちろん行ったことはないのだが。Wikipediaによれば、ユリノキは北アメリカ原産だそうだ。想像と違った植生のようで、ひいきの引き倒しだったかもしれない。

春過ぎに、ユリノキは大きな筒状の白い花弁の花を作る。頭上高く咲くため目に付きにくいが、やがて落下する。それは風情のあるものでない。いってみれば、ドサッと落ちて地上に転がる。公園の樹木観察会で目にした光景だ。

(本ブログ関連:”ユリノキ”)

とはいえ、この時期になると葉を染めるユリノキの姿を見ることができる。しばらく異国へワープした気分を味わえる。素晴らしい、お気に入りの場所だ。



(付記)
公園からの帰り、諸事を済ませて外に出れば、昨日ブログに記した月が東の空に明るく浮かんでいる。そうだ、「スーパームーン」ではないか。
読売オンラインの記事、「14日に『スーパームーン』 … 68年ぶりの近さ」(11/11)によれば、「今月14日夜、月が今年1番大きく見える満月「スーパームーン」になる地球と月の距離は、満月としては68年ぶりとなる距離まで近づく。/今年最小に見えた4月22日の満月と比べ、見た目の直径は1.14倍になり、3割ほど明るく見えるという。」そうだ。
明日14日の夕方の6時頃まで<晴れ>のようだ。その後雲行きが怪しくなるため、日没(東京16:35)時にお月さまを眺めてみたいと思っている。

2016年11月12日土曜日

遠廻りして帰ろう

昨日の氷雨とうって変わって、今朝から空は晴れ渡り、気温は久し振りに緩んで心地よい。夕方になると、月齢12.4の月が青い明りを残した東の空に浮かんでいる。心が浮き浮きしてくるのはどうしてだろう。月の力は不思議だ。

帰宅道、頭によぎったのは、菅原都々子の「月がとっても青いから」(1955年、作詞:清水みのる、作曲:陸奥明)の歌だった。古い歌だが、といっても戦前のものではない。子ども心にしみついたのだろうか、「月がとっても青いから/遠廻りして帰ろう」のフレーズが自然と出て口ずさむ。今見る月は、このまま帰るのが惜しいような、遠廻りしても眺めたい月だった。(歌の方は、決して別れがたい二人の口実なのだろうけれど)


(Youtubeに登録のtachibana213に感謝)

2016年11月11日金曜日

(雑談) 週刊誌は中吊り広告で

以前、勤め帰りの電車で手持ち無沙汰にならぬよう、駅売店で週刊誌を買い求めた。週刊文春、新潮、朝日、ときに現代やニューズウィークだ。それらは、血や肉になるわけもないが、通勤時間を過ごすのに役立だった。世間の噂話しの情報源でもあった。

最近、電車内で週刊誌や新聞を読むより、スマホを見ている人が多い。駅売りの週刊誌や新聞の売り上げはどれくらい減っているのだろうか。相当落ち込んでいるという話しを聞いたことがある。コンビニも同じではないだろうか。

ところで、コンビニの中には、雑誌コーナーの週刊誌類に、立ち読み防止用のシールを貼るようになった。本の小口に、ビニールシールを2箇所ほど貼って開けられぬようにしているのだ。大型書店や駅の売店では見かけぬ光景だが。コンビニで書籍売り上げの貢献が低くなった結果だろうか。

このところ公立図書館は、雑誌類を充実させている。週刊誌についても、文春、新潮、朝日、ニューズウィークが書棚に並ぶようになった。いつも、誰かが読んでいるらしく、棚にそのまま置かれているのを見たことがない。そんな環境の図書館であっても、週刊誌を進んで読もうという気がしない。センセーショナルな話題があるとしても同じこと、わざわざ手を出すまでもないといった気分だ。

週刊誌は、電車の中吊り広告を見れば充分。世間のゴシップ騒ぎに感度が鈍っているかもしれないが。週刊文春新潮の中吊り広告は、ネットで見られるので、それで80%判ったような気になる。

2016年11月10日木曜日

子鹿物語

小学校に畳敷きの大広間があって、女子の家庭科の裁縫室に使われていた。テレビもない時代のこと、視聴覚教育として映画鑑賞にも利用された。落ち着きない子どもたちが、畳に座ればおとなしく見るだろうということだったのかもしれない。

文部省推薦のいわゆる教育映画が中心だったが、ディズニー・アニメも組み合わせて映写してくれた。当時、アニメなんて言葉はなかったが、子どもたちを大いに楽しませてくれた。ミッキーマウスたちを見たくてわくわくした。

16ミリフィルムの映写機だったと思う。部屋が暗くなると騒いでいた子ともたちは一斉にスクリーンに集中した。カラカラ音をたてながら投影する映写機の音は、全く気にならなかった。数クラスの生徒が共有する貴重な時間だった。

いつだったか低学年の頃、「子鹿物語(The Yearling)」(1946年制作)を見た。カラーだったこと、子鹿がいたこと、主人公が泣きながら鹿を撃ったこと、今となってはそれくらいで、ストーリーはおぼろだ。ただ、いつも見せられた説教的な白黒の教育映画と違い、別種の物語りがあった。そんな経験でしかなかったけれど、その後アメリカ映画との距離をぐっと近づけることになる。


(Youtubeに登録のMovieclips Trailer Vaultに感謝)

2016年11月9日水曜日

木枯らし1号

今日、都心で「木枯らし1号」が吹いた。NHKのNEWS WEB記事「東京で『木枯らし1号』 気象庁」(11/9)によれば、「東京の都心では9日午前5時37分に15.5メートルの最大瞬間風速を観測し、気象庁は、『木枯らし1号が吹いた』と発表しました。東京で木枯らし1号が吹いたのは去年と比べて16日遅くなっています。」とのこと。

(本ブログ関連:”木枯らし”)


(追記) 米大統領選挙
米大統領選挙の結果、ヒラリー・クリントン氏を破り、ドナルド・トランプ氏が当選した。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 菊

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/2)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<菊>に関連した3曲を紹介した。

始めに、「四君子(사군자)」のひとつの「菊」について朝鮮後期の文人李鼎輔(이정보、1693年~1766年)が作った「菊[花]よ(국화야)」の曲について次のように紹介された。
・学識と徳を備えた人を「君子」と言う。君子は、学者(ソンビ)にとって理想の姿だが、世に君子と呼ばれる人はいても、清い香りする人は多くない。そのため、梅、蘭、菊、竹を指して、「四君子」と言う。四君子の、①梅は、雪が溶ける前の春、最も先に花を咲かせる。②蘭は、深い山の中でほのかな香りを漂わせる。③竹は、四季を通して青く、まっすぐ伸びる。最後の、④菊は、霜が降りるまで咲くため、見習うべき対象とされる。
・昔の詩歌に、四君子をテーマにしたものが多い。「平時調(평시조)」という定型詩で、霜にもめげずに耐える菊の様子を歌った「菊よ」という曲がある。朝鮮後期の文人李鼎輔が作ったといわれる。彼は、普段は厳しく強直で、言うべきことは言う性格のため、何度も官職から罷免された。正しいことには、自分の意志を曲げなかった。混乱した世に染まらず、自分の意志を貫く、菊のようなソンビだった。

▼ 平時調で「菊よ」の曲を聴く。孤高に晩秋に咲く菊の花を、穏やかに歌いあげる。

次に、現代の作曲家黄秉冀(황병기、1936年5月31日~)が、徐廷柱(서정주、雅号「未堂」、1915年~2000年)の詩を基に作曲した「菊の傍らで(국화 옆에서)」について次のように紹介された。
・黄秉冀の曲「菊の傍らで」は、詩人徐廷柱が1947年に発表した詩「菊の傍らで」を基にした曲だ。<一輪の菊を咲かせるため、ホトトギスは春から鳴いていた/雷が黒雲の中で泣いていたのも、菊を咲かせるためだった/・・・>といい、菊を<姉のような花>と表現している。

▼ 徐廷柱詩、黄秉冀作曲、「菊の傍で」を歌と弦楽器のコムンゴとカヤグム演奏で聴く。現代感覚する、独白のよう歌う。

最後に、南部地域の南道の(長い民謡調の唱)雑歌興打令흥타령)」について次のように紹介された。
・昔のソンビは、秋に菊が咲くと、親しい人々を招いて夜に風流を楽しんだ。四方を塞いだ部屋に明かりを灯し、その前に菊鉢を置いた。すると、壁に花模様の影ができ、水墨画のように影が映ったはず。明かりの位置により影も動いた。南部地域の道雑歌「興打令」は<窓の外に菊を植えて、菊の下に酒を醸しておく>という歌で、<酒が発酵し、菊が咲くと、友が来て、月も明るい。コムンゴなど、夜通しで楽しもう>という内容で、恋しい気持を主題にしている。美しい季節の秋、一輪の菊など見つめながら友が恋しくなる頃でもある。

▼ 南道雑歌「興打令」を聴く。大衆歌謡を思い出させる、情感たっぷりに聞かせてくれる。

2016年11月8日火曜日

イ・ソンヒの「冬哀傷」

一日中寒かった。それが理由ではないが、上野の国立西洋美術館で開催中の絵画展へ出かけるのをあきらめた。北方ルネッサンスのピーター・ブリューゲルと同時代のルーカス・クラナッハの作品展だ。躍動的な広がりが特徴なブリューゲルと比べて、どちらかといえば静的な絵柄が印象的だ。特にクラナッハらしい描き方の、「ヴィーナス」*(1532年、シュテーデル美術館蔵)の釣り目がちな視線がいい。北方ルネッサンスの女性像は、イタリア・ルネッサンスのふくよかさと比べて、独特な繊細さがある。
(*) 「ヴィーナス」:リンク先のYoutubeで語られているドイツ語は分かりませんが。音声ガイドか?

(本ブログ関連:”北方ルネッサンス”)

ちなみに、「芸術新潮」今月(11月)号はクラナッハ特集をしている(同誌では「クラーナハ」と呼ぶ)。後日、美術展にうかがい実見したら、あらためて感想を記したい。

そんなわけで、寒さをいいわけにするのではないが、冬らしい曲を聴きたい。イ・ソンヒの5集所収の「冬哀傷(겨울애상)」(1989年)は、冬の夜に月明かりする庭のように冷え冷えした心象を歌う。ちょっと漢詩的な雰囲気もする。創作のきっかけはユニーク。

(本ブログ関連:”冬哀傷”、”イ・ソンヒの「冬哀傷」を作詞した場面”)


星明かりに澄み映える  私の悲しい顔よ
雁が鳴きながら  飛び去る  空を  見る

懐かしさ雪のように積もり  丘を転がり超えて
青い月明かり  降り注ぐ  私の空っぽの  庭に
*
風は木の葉を 吹きたてて  消えたが
なぜ痛く懐かしい小船は  私の胸に浮かんでいるのか

消すことが  できないのか
冬になるとよみがえる姿

青く冷たい  私の愛
凍ってしまった悲しい後姿

(*以下繰り返し)

凍ってしまった悲しい後姿


次のYoutube映像は、慶尚南道昌寧郡の洛東江が流れる近くにある「牛浦沼(うぽぬま、우포늪)」だそうだが、墨絵のような光景が美しい。(資料:”Koreana”(日本語版)AUTUMN 2009 VOL.16  NO.2)


(Youtubeに登録のLinon Medien、ksj25374110に感謝)

2016年11月7日月曜日

立冬 2016

今日は冬のスタート、二十四節気の「立冬」だ。立冬の「立」の文字に、厳しい冬への出で立ちを予感させるが、そうは言っても直前の秋が夏と仕切りがつかぬままだったし、こちらの気持ちも定まらぬ。でも、気温は次第に低まるという。

(本ブログ関連:”立冬”)

昼間は、日向と日影に温度差があるものの、風が吹けばそれどころでない。夜ともなれば冬かと思うばかり。教室へ向かう途中、余りの寒さに手袋を買ってしまった。そんな寒さのせいではないが、授業はグダグダ、萎えて帰り道は一層凍える。

そこで楽しく行こうじゃないか。去年の立冬に、Dean Martinの「Winter Wonderland」(1934年、作詞Richard B. Smith、作曲Felix Bernard)を聴いたので、今年は我が青春のシンボル、Elvis Presleyのロック調でどうだろうか。一足早く、不思議の銀世界で子どもに戻ってみよう。


(Youtubeに登録のAnton van Dijkenに感謝)

2016年11月6日日曜日

イ・ソンヒ 「The Great Concert」今年に続き来年初も開催

イ・ソンヒのコンサート「The Great Concert」は、今年の9月2日にソウル世宗文化会館での公演をかわきりに、大邸から昌原へ全国ツアーを実施することになっていて、12月で完了と思っていた。ところが、インターパークのコンサート案内を見ると、次の通り来年初1月に水原、2月に議政府での開催が予定されている。

(本風ブログ関連:”The Great Concert”)

下記(参考)の通り、全国ツアーの規模も従前と同じになった。この情報、だいぶ前から周知のことで、気付くのが遅かっただけかもしれない。


2016 コンサ-ト ”The Great Concert”9/2-4
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・ソウル09.02-04:「世宗文化会館」 ★9.4レポート
・大邱 09.24-25:「EXCO5階コンベンションホール」
・全州 10.07-08:「韓国音(ソリ)文化の殿堂」野外音楽堂
・光州 10.22:「光州女子大学」ユニバーシアード体育館
・大田 11.05-06:「大田貿易展示館」
・釜山 11.19-20:
・仁川 12.03:
・高陽 12.17:
・昌原 12.31:
・水原 ’17.01.21-22:
・議政府 ’17.02.04-05:
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(参考)
イ・ソンヒの最近2009年、2011年、2014年の世宗文化会館および全国ツアー開催都市は次の通り。

2014 コンサート”歌うイ・ソンヒ”4/18-20
・ソウル 04.18-20:「世宗文化会館」 ★4.19レポート
・大邱 05.10-11:「大邱エクスコ・コンベンションホール」
・蔚山 05.24-25:「蔚山東川体育館」
・光州 06.07-08:「金大中コンベンションセンター」
・城南 06.14-15:「城南アートセンターオペラハウス」
・釜山 06.28-29:「KBSホール」
・富川 07.12-13:「富川室内体育館」
・全州 08.30-31:「韓国ソリ文化の殿堂 モアク堂」
・安養 09.13-14:「安養室内体育館」
・大田 10.04-05:「忠南大正心華国際文化会館正心華ホール」
・昌原 10.17-18:「昌原城山アートホール大劇場」
・高揚 11.01-02:「高揚アラムヌリ アラム劇場」
・水原 11.15-16:「水原室内体育館」(予)

2011 コンサート"5月の陽ざし"5/21-22
(海外)
・ニューヨーク 02.03(木):「カーネギーホール(Stern/Perelman)」
(国内)
・ソウル 05.21(土)-22(日):「世宗文化会館」 ★5.21レポート
・水原 07.02(土)-03(日):文化の殿堂 幸せ劇場
・高陽 07.09(土)-10(日):高陽アラムヌリ アラム劇場
・大田 07.16(土)-17(日):忠南大 チョンシムファホール
・釜山 09.03(土)-04(日):KBS釜山ホール
・全州 09.17(土)-18(日):全北大 三星文化会館
・仁川 10.08(土):サムサン・ワールド体育館
・光州 11.05(土)-06(日):光州文化芸術会館 大劇場
・大邱 11.12(土)-13(日):大邱EXCO本館 5階
・晋州 11.19(土)-20(日):慶南文化芸術会館

2009 コンサート"招待" 4/1-4/5
・ソウル(서울) 04.01-05:「COEXオーディトリウム」 ★4.2レポート
・仁川 05.16(土):「仁川サムサンワールド体育館」
・全州 06.27(土):「韓国音文化の殿堂モアクダン」
・清州 07.05(日):「清州芸術の殿堂大公演会場」
・水原 07.11(土):「京畿道文化の殿堂大ホール」
・城南 08.15(土):「城南アートセンターオペラハウス」
・高揚 09.05(土):「高揚アラムヌリ アラム劇場」
・大邱 09.12(土):「大邱市民会館大劇場」
・釜山 10.24(土):「KBS釜山ホール」
・大田 11.01(日):「忠南大 チョンシムファホール」

2016年11月5日土曜日

イ・ソンヒの「あなたが私を愛されるなら」

イ・ソンヒの7集所収の「あなたが私を愛されるなら(그대가 나를 사랑하신다면)」(1991年、作詞キム・ミソン、作曲キム・ジンリョン)は、バラード中のバラードといってよく、ファンにとても愛される曲だ。そして美しい。

それが証拠に、最近の彼女のコンサートで、前回の「歌うイ・ソンヒ」(2014/4/19、世宗文化会館)だけでなく、今年9月のコンサート「The Great Concert」(9/4、世宗文化会館)でも歌われた。ファンは待ち望んでいる。

(本ブログ関連:”あなたが私を愛されるなら”)

この曲ほど、多くのファンが思い入れたっぷりに、様々な画像を駆使してYoutubeに登録しているのものはない。ファンにとって、感傷に酔い、恋情に溺れるための旋律かもしれない。果たして通好みかどうか知らないが、「愛」が全能であるファンには充分過ぎる曲だ。


あなた本当に 私を愛してるなら
今のようにだけ 私を愛してください
あなた本当に 私を望まれるなら
心の中だけで 私を愛してください

*あなたの目に映った私が、余りに痛々しく見えて
その痛みを和らげようと、私に来るのなら
目の前に私が見えなくて振り返ると
しだいに遠のく心、私に来るのなら

あなた本当に 私を愛してるなら
あなた本当に 私を望まれるなら

(*以下繰り返し)

あなた本当に 私を愛してるなら
あなた本当に 私を望まれるなら


(Youtubeに登録のJung Sook Kimに感謝)

2016年11月4日金曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 人の本分を悟らせる曲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/26)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<人の本分を悟らせる曲>に関連した3曲を紹介した。

始めに、パンソリ「春香歌(춘향가)」で、朝鮮後期、「暗行御史(암행어사)」として働く李夢龍(이몽룡)を次のように紹介された。
・パンソリ「春香歌」は、妓生の娘春香と李夢龍の愛を歌う。李夢龍は、国王直属の「暗行御史」という官吏となり、密かに地方の民情や、行政の不備を探った。暗行御史となった彼は、一番先に春香を訪ねた。南原(全羅北道の南東)の地方官は、仕事せず、むやみに宴会を開き、民を苦しめていたし、罪のない春香をいじめた。李夢龍は、貧しい姿で地方官の宴会に行き、上流の両斑をからかったが、追い出されそうになって詩を歌う。<高級な器と美味い酒は民の血と涙>という内容だ。

▼ 「春香歌」から「官吏が現れる場面(어사출도 대목)」を聴く。怨嗟吐き出すような力強さみなぎる。
            金樽美酒千人血
            玉盤佳肴万姓膏
            燭漏落時民漏落
            歌声高処怨声高

次に、ソンビの申光洙신광수、1712年~1775年)の詩唱(시창)、「關山戎馬(관산융마)」について次のように紹介された。
パンソリは、詞を漢詩文にして権威づけて歌う。朝鮮時代の学識者ソンビらは、自ら心を詩で表現した。彼らには、詩作が日常だった。役人任用試験の「科挙」でも、与えられたテーマに合わせて詩作したものだ。中には、人々に広く伝わり、今では歌として歌われているものもある。代表的な歌に、漢詩にリズムをつけた詩唱の「關山戎馬」の曲がある。ソンビの申光洙が科挙試験で作った詩で、秋のわびしい情緒のリズムが今でも親しまれている。楼閣に上って、關山の戦いが終わらないことを嘆く意の題名で、国中が騒がしく、民が安らかでない様子を表した歌だ。
・ところで、申光洙は、後日平壌で妓生の牧丹(모란)と舟遊びを楽しんだ。牧丹がこの歌を歌うと、空の雲も止まってしまったという。川の上で聞いた曲が、なんと美しかったことか。

▼ <秋の川はわびしく、魚も寒さを感じるだろうに、人は西風に当たって楼閣にいる>で始まる詩唱「關山戎馬」を聴く。余韻深く。
            秋江寂寞魚竜冷
            人在西風仲宣楼
            梅花万国聴暮笛
            桃竹残年随白鴎

最後に、科挙試験で作詩されたものを基にした「竹枝詞(죽지사)」について次のように紹介された。
・ソンビが科挙試験で作詩したのを基にした歌「竹枝詞」がある。竹枝詞は、まっすぐ育つ竹に例えて、人の堅固な意志を歌った。<天と地は老いることがなく、月はいつまでも浮いているのに/ひっそりとした川と山はやっと百年が経った/・・・>という。人間がどれだけ小さい存在かを、そして宇宙時間で見れば限りなく短い人間の人生を語っており、どう生きるべきか、考えさせる歌詞だ。

▼ 歌「竹枝詞」を聴く。宇宙の無限と比べて「自省」する・・・そんな気にさせる、アウレリウスもさぞや。
            乾坤不老月長在
            寂寞江山今百年・・・

2016年11月3日木曜日

文化の日 2016

祝日「文化の日」だからといって、庶民としては文化とよほどに無縁だった。祝日に相応しく? 近所を散歩したが、昼過ぎの日向と日影の寒暖差は激しく、そのうえ北風は寒い。厚着してよかったという感想しかない。

(本ブログ関連:”文化の日”)

図書館に寄ったところ、入り口に、読者の利用に恵まれなかった、つまり誰にも読まれない本が「再利用図書」として処分されていた。ご自由のお持ち帰りくださいというわけだ。ときたま見る光景だが、興味ありそうな本と出会ったことはない。

今回どうしたことか、まるで手付かずのような綺麗なままの 「鉱物 ウォーキングガイド 全国版」が置かれていたのだ。もしかしたら、図書館に購入申請した利用者が読んだだけで終わったのかもしれない。このまま放置はできないと、連れて帰った。でもこの本はすでに購入済みなのだ。で、どうするかって? 鉱物仲間で希望する方を探して差しあげようと思っている。

(本ブログ関連:”鉱物 ウォーキングガイド”)

ところで、最近、膝が芳しくなくて、鉱物採集をしばらく止んでいる。この活動については、「再利用」なんて考えが当てはまらないので悩みどころだ。

2016年11月2日水曜日

妻帯僧(帯妻僧)

韓国の仏教新聞の書評記事、「仏教の生活方式・文化を訪れる歴史旅行」(10/31、アン・ジクス記者)は、同紙記者チャン・ヨンソプ(ペンネーム、チャン・ウンヨン)が著した、「仏教に関する些細だが、決定的な問い49」(ダムエンブックス)を紹介している。

同書は、仏教について一般的な49の質問、「尋ねるには曖昧な、些細だが気になる問い」に回答するという。僧侶がなぜ菜食(精進料理)なのか、仏教から見た「神」とは、「高僧」とはどういう僧侶なのかなど、いってみれば素朴な疑問に解説回答している。

そのなかで、イ・ソンヒの父親に関連して、僧侶の妻帯(韓国では”帯妻”)の解説があり、次のような説明(⇒引用)がある。余りにさらりと書き流しているが、韓国の仏教界の独特な内情について、戦後史も含めて特有な性格の理解が必要と思われるのだが・・・。

(本ブログ関連:”妻帯僧”、”韓国仏教”)

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「歌手イ・ソンヒ氏が、ある放送で、父が帯妻僧(대처승)であったという事実を告白した。父のために幼い頃いじめを受けたというイ・ソンヒ氏のやるせない話しのように、帯妻僧は現代史のシミとして残っている。一時は、帯妻僧が韓国仏教の主流だった時代があった。僧侶の帯妻は日本から渡ってきた風習だ。12世紀以前まで、日本の仏教は修行者に結婚生活を許諾しなかった。明治維新以前の日本では女性と同衾した僧侶を刑事処罰できたが、1872年3月、(キリスト教)プロテスタント牧師を意識して、政権は僧侶にも帯妻を許諾した。」
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韓国仏教には、妻帯を認める「太古宗」(韓国仏教界最大宗派で妻帯を認めない「曹渓宗」に次ぐ第2位の宗派)などがある。イ・ソンヒの父親は、仏教音楽「梵唄(ぼんばい:범패)」の指導者であったという。所属宗派は、イ・ソンヒの言葉によれば「一乗宗」、ネット情報では「太古宗」というものもある。

(参考)
・浄土真宗、親鸞の夢(1201年)
・明治5年(1872年)4月25日、太政官布告第133号 「僧侶肉食妻帯蓄髪並ニ法用ノ外ハ一般ノ服着用随意タラシム」

2016年11月1日火曜日

今年も残り2ヶ月しかない

昨晩、余りの冷え込みに、冬支度して出かけた。その途中、線路脇の暗くて狭い小道に、ハロウィン衣装に身を包んだ子どもたちと、その付き添いの親で溢れていた。あれは一体何だったのだろうか。

朝方の小雨は、昼までにすっかり止み、突き抜けるような青空になった。まるで台風一過。日射も風も清々しい。そんな日向の暖かさに気が緩んだけれど、夜ともなれば、晩秋を思い知る。今年の秋は、夏の混乱に掻き回され、風情を楽しむ間もなく冬に突入したようだ。

今日から11月。1年の10/12が過ぎて、残るは1/6、2ヵ月しかない。ハロウィンも終われば、クリスマス、正月と慌ただしい。書店には、来年のカレンダーが吊るされ、年賀状図案ソフト本が平積みされている。次々と行事や風習は、忘れさせまいと待っている。

ところで、先日、冬服を求めて店内を廻っていたら姿見があってのけぞってしまった。私が顔を横に向けると、そいつも横を向いた。息子が子どものころ好きだった漫画、「浦安鉄筋家族」に出てきそうなおじさんが立っていたのだ。

昭和の臭い満載のドタバタ漫画、いい歳したおじさんまでも(陰で)笑い転げた。それにしても、登場人物のデフォルメに少々悪意すら感じたものだ。


(Youtubeに登録のCatherineに感謝)

2016年10月31日月曜日

イ・ソンヒとSBS「青い海の伝説」

イ・ソンヒがTVドラマのOST(劇中歌)に挑むと、スポーツ東亜の記事、「【単独(=スクープ)】 イ・ソンヒ - ユン・ミレ、チョン・ジヒョンとイ・ミンホ主演の『青い海の伝説(푸른 바다의 전설)』のOST」(10/28、チャン・キョングク記者)は次のように伝えている。(抜粋)

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・東亜ドットコムの取材結果、歌手イ・ソンヒとユン・ミレは、至近の(SBS)ドラマ「青い海の伝説」に合流することを決めた。来る16日初放送を目前に控えているだけに、11月初めに音源が公開される予定だ。二人の他にも、国内最上級の歌手が加勢する見込みである。

・「青い海の伝説」は、絶滅寸前の地球最後の人魚が、都市の天才詐欺師と会い、陸の生活に適応しておこなわれる予測不能の事件を通じ、笑いと喜びをもたらすファンタジー・ロマンスのジャンル。過去と現在を行き来する縁(因縁)の話を繰り広げて視聴者たちに新しい経験をプレゼントすると期待を集めている。

・イ・ソンヒは、映画「王の男」(⇒「因縁(인연)」)、SBSドラマ「僕のガールフレンドは九尾狐」(⇒「狐の嫁入り」)などのOSTに参加した。ユン・ミレも上半期の話題作である「太陽の後裔」のOSTに参加して大きな愛(支持)を受けた。二人が歌ったOSTは、映画だけでなく、TVドラマ中の名場面に挿入され、劇に対する集中(没入)感を高めてくれたりした。  
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このドラマ、果たしてどのように展開されるのだろうか。TVドラマ「僕のガールフレンドは九尾狐」もそうだったが、時間と世界を超えた異類婚姻譚だったり、「人魚姫」や「赤い蝋燭と人魚」のような童話風(ただし、これらは厳しいストーリーだが)なのかもしれない。何となく2つ目を狙っているような。でも、「笑いと喜びをもたらすファンタジー・ロマンス」という但し書きがあるので、きっとハッピーエンドになるだろう。視聴者の評判がよければ、いずれレンタルDVDで・・・。

2016年10月30日日曜日

大西宇宙飛行士帰還

大西卓哉宇宙飛行士、お帰りなさい

今年、7月7日七夕に、宇宙へ飛んだ大西卓哉宇宙飛行士(11人目)は、ISS(国際宇宙ステーション)の第48/49次 長期滞在クルーとして約4ヶ月間滞在し、本日ソユーズ宇宙船(47S/MS-01)で、午後0時58分、中央アジア・カザフスタンの平原に無事帰還した。第一声は「地球は空気が本当に気持ちいい」だそうだ。さぞや美味しかっただろう!

(本ブログ関連:”大西宇宙飛行士”)

大西宇宙飛行士は元ANAパイロットであり、前任の日本人宇宙飛行士油井亀美也宇宙飛行士は航空自衛隊のテストパイロットだった。日本の宇宙飛行士に、航空関係者が続けて着任したのは、航空ファンにとってうれしいかぎり。

一般向けに、油井宇宙飛行士による報告会(3/16)があったように、大西宇宙飛行士も同様開くことだろう、大いに期待したい。(大西宇宙飛行士の分かりやすい成果説明を楽しみたい)

ところで、来年11月ごろ国際宇宙ステーションに長期滞在する日本人宇宙飛行士(12人目)は、金井宣茂氏とのこと、希望が続く。


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2016年10月29日土曜日

ハロウィンを受け入れること

世の中、習慣といわれるものは、モードでフォーマルがあるように、いつの間にか流行(はやり)が固定して様式化されたもの。神道の「初詣」も「神前結婚式」もそうだった。今では当たり前のことだが、始めは奇異だったろう、さぞ違和感を感じられたかもしれない。でも、そこにつながる源流があったればこそなのだ。

ところが「ハロウィン」は、いまだに疑問を感じている。でも、それは風物として習慣化し、行事となってしまったようだ。最早、合点いかぬと言えば、時代遅れだの烙印を押されかねない。むげに逆らえば孤立する。といって承服とか、したり顔もしたくない。ただ、若者の遊びがひとつ増えたぐらいに傍観するしかない。

(本ブログ関連:”ハロウィン”)

私にしたら、ハロウィンは、レイ・ブラッドベリのSFファンタジー小説で初めて知った、文字を空想に置き換えた世界だった。だから今様の騒ぎを見ると、漫画を生身の役者が演じる「実写化」といったものに対して、若者よ、君らだって異論はあるだろう。そういうことなんだよ。

まあいいや、ハロウィンを受け入れよう。そして、それに乗じてちょっと他愛ないことでもしてみよう。

(レイ・ブラッドベリ原作 ”The Halloween Tree”のアニメ化より: メインタイトル”)

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2016年10月28日金曜日

倍賞千恵子が歌う唱歌「旅愁」

まだ紅葉の気配はない。後10日もすれば「立冬」だというに、今年の秋は夏が入り乱れ、それらしい気配に乏しかった。とはいえ、夜分に冷気がしみ入り、エアコンの暖気が必要だ。赤い炎のストーブが意外に早く登場するかもしれない。

秋の歌に唱歌「旅愁」がある。Wikipediaによれば、原曲ジョン・P・オードウェイ(John P. Ordway)のものに、明治40年(1907年)、犬童球渓(1879年~1943年)が訳詞を付したものだそうだ。

この歌は、「北帰行」ほど異国に孤独でなく、さりとて夢破れて旅するに、ふるさとの父母を懐かしむほどで、時代を断ち切っての放浪だったでもなかろうから、唱歌として歌われたのかもしれない。(歌詞の成立に深入りするのは、返って想像を萎ませる野暮かもしれない)

そんな歌を、破天荒に旅する兄を愛しむ妹「さくら」役が似合った倍賞千恵子が歌うと、旅先にほんのり明かりが灯るよう。生真面目な下町娘のイメージに、心が休まるというもの。さくらが、上野駅の地下通路にある小さなラーメン屋で、旅に出ようとする兄寅次郎に、皺になった五百札をのばしながらそっと渡す場面を忘れられない。


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2016年10月27日木曜日

イ・ソンヒ「たぶん」

イ・ソンヒの12集「My Life + Best」(2001年)アルバムを入手できない。どうしたらいいのだろうか。それだけに、同集所収の歌はどれも貴重だ。「たぶん(아마...)」は、少女小説のような(といっても、そんな類の小説を読んだことはないのだが)ドラマっぽい気がする。悲恋映画を見ながら涙する、そういう自分を想像しているような女学生といったところだろうか。

それがイ・ソンヒの手にかかると、彼女の高音の明るさが酔い(自己陶酔)を吹き飛ばしてくれる。さんざん泣かせておいて、後にからりと元気にする出口ルーチンをきっと持っているようなもの。イ・ソンヒの健康さがまさに発揮されるわけ、と考えたい。

ところでこの歌、何かを題材にしているのだろうか、本当は知りたいところ。

(本ブログ関連:”たぶん 아마...”)


その人の話し、しましょうか。 悲しい私の愛、聞き入れることができますか。
馬鹿でしょ、言葉ひとつできず、一人で胸を痛めるなんて。 私のそばにいても、
分かってください。 そんな気持ち、彼を見るたび、いいえ、私余計なこといい始めたようです。

*もう、その人には、命のような、そんな大事なものがあるのでしょう。
*永遠に、私は堪えられない話をできないんです。 愛するという言葉は、たぶん・・・

なぜか、涙が止まりません。 つまらないでしょう。 私の気持ち分からなくて。
あなたがくれたハンカチに、涙とともに滲み出た言葉、それはあなたなのに。
本当に分からないのですか。 私のこんな気持ちを、いいえ、余計なこといい始めたようです。

(*2行繰り返し - 2度)


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2016年10月26日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 散調

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/19)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「散調(산조)」に関わる3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”散調”)

始めに、「伽倻琴(カヤグム)散調」の創始者、金昌祖(김창조、1856~1919年)について次のように紹介された。
・散調は、1800年代末、全羅南道霊岩にいた金昌祖が、それまで伝わったリズムを一定形式に構成して作った、撥弦楽器「伽倻琴」による「伽倻琴散調」という独奏曲形式が最もよく知られる。その頃、同様な試みをする者が多くいて伽倻琴散調を作ったが、金昌祖が創始者とされる。彼が広く知られたのは、活発に活動する弟子が多くいたこともある。その中に、金昌祖の孫娘の金竹坡(김죽파)もいる。

▼ 「伽倻琴散調(가야금산조)」を聴く。辺り静かに、伽倻琴の弦が女性の呟きのようにしみる。

次に、散調のテンポ構成と、西洋楽器による演奏例として金秀哲(김수철)の「ギター散調」について次のように紹介された。
・散調はもともと、即興的リズムを演奏する音楽だ。<テンポは、チンヤン、チュンモリ、チュンチュンモリ、チャジンモリ>と呼ばれ、緩から、中庸、急へと移り変わる。即興的音楽だが、奏者特有のリズムもあり、それぞれに奏者の名が付く。金竹坡流散調は、祖父金昌祖のリズムを基に、自身のリズムを加え人気を博した。コムンゴやテグムの散調なども作られた。安定的な構造に加え、感動を与える多様なリズムが合わさり、華麗な器楽曲とされる。最近、西洋楽器で即興的な散調演奏の試みがあって、従来の散調の趣きと組み合わせて奏される。

▼ 大衆音楽家の金秀哲(김수철)による演奏「ギター散調」(2002年)を聴く。どこかウェスタン風な香りする、今様に編曲している。

・金秀哲は、一時期、国中を騒がせた人気歌手だ。ソウル五輪とアジア大会の前夜祭、2002年日韓ワールドカップの開幕式など国際イベントで、伝統的音楽と楽器を基に演奏した。彼のギターの国楽演奏は、深い理解により多様な試みと変化を引き出した国楽ミュージシャンとも言えるだろう。

最後に、横笛テグム(大笒:대금)と似た、西洋の木管楽器フルートによる散調の演奏について次のように紹介された。
・西洋のクラシック楽器フルートでも散調演奏がある。(木管楽器)フルートの構造と奏法は、竹管の横笛大笒と似る。ただし、テグムには「清孔」という孔があり、葦の内皮をはって振動させるため、独特な荒っぽい音が魅力であるのに対し、フルートは清く柔らかい音が特徴。今は、フルートによる、国楽の散調といった形で演奏もされる。

▼ <チュンチュンモリ>テンポによる、フルート演奏「フルート散調」を聴く。これはこれで、ひとつのフルート曲だなあ。

2016年10月25日火曜日

トルコ料理

昼過ぎ、ランチに間に合うようトルコ料理店に行ってきた。美食な生活に縁遠く、また<食レポ>なんてのもおこがましい。ただ、初めてのトルコ料理であり、どんなものか興味しんしんだったわけ。

健康体操教室の合間、ときどき指導者が以前味わったことのある外国料理やレストランを話題にされる。地元のレストランの場合に限って、やじ馬気分でその後を味巡りしている。トルコ料理店主にそんないきさつを語って、まずは料理を美味しくいただき、トルコの食事についても教えてもらった。

「キョフテ プレート」という皿盛りの料理を頼む。ハンバーガーの具のように円板状に焼いた<キョフテ>、ご飯(小さな茶色の粒状のパスタが混ざる)、いろいろな野菜サラダ、それにピザ生地に似た薄焼きパン(ピタパン?)をセットにしたもの。薄焼きパンに他の食材をくるんで食べるわけだが、その作法がだんだん楽しくなる。

<キョフテ>は、牛肉とラム肉のミンチで、調理によって<煮込みの肉団子>にしたり、<ハンバーグ風>に焼いたりするそうだ。ラム独特の香りは全くなく、あっという間に平らげる。そして、食後にすっきりと紅茶を飲む。このメニュー、ランチにピッタリな量であり、おじさんには大変満足だった。

ところで、トルコの家庭料理では、ご飯は野菜料理の意味合いもあるようで、順番は別だがパンと交えて出されることがあるそうで、日本人に少々戸惑うらしい。

合わせて、トルコ語についても3分レクチャーしていただいた。
(以下、*印の付いた言葉は、ネット情報を追記した)
・こんにちは: 「メルハバ」
・さようなら:
    ① 見送るとき、「ギュレギュレ」(観光日本人は、②の表現が難しいので、①だけ使えば意は通じる!)
    ② 去るとき、「アラハウスマッラドゥック」*のよう。
・ありがとう : 「テシェッキュル エデリム」* > 「サオール」*のよう。
・美味しい : 「ギュゼル」*、「レゼットリ」*のよう。

2016年10月24日月曜日

イ・ソンヒのカバー「私を悲しくするひとたち」

ロック歌手の、メタルであろうと、ファンに残る曲は大方バラードといっていい。ビートルズ・ファンだという若者に問えば、まず挙げるのはバラードだろうし、そういうおじさんの私にしても、エルヴィス・プレスリーの記憶はバラードだ。作る側の知恵かも知れない。

イ・ソンヒも基本的にはバラード歌手といわれる。国民歌手として、コンサートの終盤に客席を沸かせるときは、ロックを歌い鼓舞するが。彼女の自伝によれば、女学生時代にメタルに熱狂したという。透明な声質、力強い発声力からどんなジャンルもこなすのはもちろんのこと。

Youtubeに、イ・ソンヒを”이선희”の文字で検索すると、右側に彼女の人気曲順位が表示される。さらに<すべて表示>すると一覧できる。順位は「視聴回数」だろう。1位は「その中であなたと出会って」、2位がなんとロック歌手キム・ギョンホ김경호)の曲のカバーだ。
(画面表示の「イ・ソニ」は、「イ・ソンヒ」のリエゾン読み)

キム・ギョンホについてよく知らない。ただ、ここにあげられたカバー曲「私を悲しくするひとたち(나를 슬프게 하는 사람들)」もバラードということだ。それを、イ・ソンヒが歌い、キム・ギョンホが唱和し、同席のイム・チャンジョンが加わるのだが、あらためてイ・ソンヒの凄さを聴かせてくれる。
(JTBCの番組「ヒドゥン・シンガー」収録のようだ、JTBC=中央日報系テレビ局)

ところでネット情報によれば、キム・ギョンホの結婚生活、日本人妻との話題があって興味深い。


(Youtubeに登録のJTBC Entertainmentに感謝)

2016年10月23日日曜日

霜降 2016

今日は二十四節気の「霜降」だ。「そうこう」であって、「しもふり」ではない。霜が降り始める候をいう。今週は、20℃±でしばらく温暖が続きそう。来週からどうだろうか、一段と冷え込むという天気予報もある。

(本ブログ関連:””霜降

「霜降」の文字から「霜降り肉」がイメージされるけど、今は肉の欲求がない。テレビで、80代だったか高齢者がインタビューに応えて、<肉がいい>と語っていた。肉を食べるには元気がいる。元気だから長生きしているともいえる。内臓が元気なのは、長生きの証だ。

健康も兼ねて、最近、バナナとミルクを一緒にしてミキサーにかけている。ときどき、ヨーグルトも追加する。こってりしてうま味が増す。まさに健康飲料?と自負している、飲むたびに気付くことがある。喉のイガイガだ。メロンやマクワウリを食べるときと同じ。ナシを齧るときも若干気になる。いわゆるアレルギーだ。でも、ひどくないので、バナナを始めとしてこれらを食べるのをやめる気はない。

ところで、霜降り肉アレルギーという話しを聞いたことがないが、もしそうなら、替ってもいい。

2016年10月22日土曜日

(雑談) とりとめのない話し

この一ヶ月、頭痛に悩ませられた。それで、知り合いのドクターに診てもらおうと出かける決心をした。ところが、そう思った瞬間、頭痛が逃げていったのだ。ドクターに経過を説明したのはいうまでもないが、なんだか不思議なことだ。

ところで話し変わって、ボブ・ディランのノーベル文学賞について、ノーベル賞授賞者側や周辺が変に騒がしい。これが、ビートルズだったら、日本で大騒ぎになったことだろう。物事って、同時代の人間よりも、1.5世代後の者が能弁になる。
でもねえ、ビートルズが来日したとき、そうでもなかった筈の連中までもが今になって、当時熱狂したというのを結構聞く。じゃあ、ボブ・ディランがノーベル文学賞受賞したことについてどうかといえば、捉えどころがなくて四苦八苦しているようだ。同じ世代も、1.5世代後の者も沈黙している。

以前、<科学革命>の論説から「パラダイムシフト」概念が流行った。それが最近聞かれない。科学分野のノーベル賞を理解するとき、今でも何となく合点がいく概念なんだけど。これも、出来事をそれらしい言葉に置き換えただけの流行語だったのかな。

ノーベル文学賞という言葉の分野について、授賞者側から、<歌(歌詞)>と<文学>を包摂する概念を提示してくれるとありがたいのだが。思うに、ボブ・ディランは、<歌>が<文学>の惑星になることを望んでいるのだろうか、いないのだろうか。関心ないようだ。

本ブログ関連
書籍「中島みゆき全歌集」に、(詩人)谷川俊太郎のあとがき「大好きな『私』」があって、歌われる歌詞を文字で読むことについて、「歌の魅力がときにことば以上に、そのメロディやリズムや歌い手の声によっていることは誰もが知っている」とまで語っているのだが。

2016年10月21日金曜日

鳥取県で大きな地震

鳥取県で大きな地震があった。テレビで、気象庁長官だったという方が、中国地方の最高峰である古い火山の「大山(だいせん)」から、過去に火山灰が降り積もった地域なので、地震の規模以上に揺れを大きく感じるかもしれないと語っていた。

気象庁発表によれば、<今日(平成28年[2016年] 10月21日)14時07分頃、鳥取県中部(北緯35.4度、東経133.9度)で地震があった。震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.6と推定され、最大震度6弱だった>とのこと。

直近の地震は、10/18にあったようだが、今日につながるなんて誰も予想しなかったろう。また、鳥取県は「活断層が(痕跡も含めて)発見されない地域」ながら、① 第二次世界大戦中の1943年に、「鳥取地震」が発生した。② 最近4/14発生の「熊本地震」以来、素人ながら気掛かりなのは、地震が日本海側を北上する経路上にあるように見えてならない。

(本ブログ関連:”鳥取県+地震”)


気象庁の「各地の震度に関する情報」から、直近の鳥取県の地震をりあげる。
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               検知日時                      震央地名  マグニチュード 震度
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平成28年10月21日15時50分頃  鳥取県中部  M3.0   震度1
平成28年10月21日15時47分頃  鳥取県中部  M3.5   震度2
平成28年10月21日15時46分頃  鳥取県中部  M3.2   震度1
平成28年10月21日15時44分頃  鳥取県中部  M3.1   震度2
平成28年10月21日15時41分頃  鳥取県中部  M3.0   震度2
平成28年10月21日15時37分頃  鳥取県中部  M2.7   震度1
平成28年10月21日15時32分頃  鳥取県中部  M3.7   震度2
平成28年10月21日15時27分頃  鳥取県中部  M3.7   震度3
平成28年10月21日15時21分頃  鳥取県中部  M2.8   震度2
平成28年10月21日15時18分頃  鳥取県中部  M2.7   震度2
平成28年10月21日15時14分頃  鳥取県中部  M3.5   震度1
平成28年10月21日15時02分頃  鳥取県中部  M4.2   震度3
平成28年10月21日14時53分頃  鳥取県中部  M5.0   震度4
平成28年10月21日14時46分頃  鳥取県中部  M4.3   震度4
平成28年10月21日14時33分頃  鳥取県中部  M4.3   震度4
平成28年10月21日14時30分頃  鳥取県中部  M4.6   震度3
平成28年10月21日14時15分頃  鳥取県中部  M3.8   震度3
平成28年10月21日12時12分頃  鳥取県中部  M4.2   震度4
平成28年10月21日14時07分頃  鳥取県中部  M6.6   震度6弱
平成28年10月18日08時24分頃  鳥取県中部  M3.1   震度2
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(追記)
日本経済新聞、「鳥取地震『横ずれ断層型』 熊本と同じ内陸直下 気象庁が見解」(10/21 22:12)
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・21日に鳥取県中部で発生した地震は熊本地震と同じく内陸直下で起きた。気象庁は、この地域に多い「横ずれ断層型」の地震との見解を示した。付近で大きな活断層は知られておらず「未知の断層」が震源となった可能性がある。地震を起こすひずみがたまりやすい地域との指摘も出ており、政府の地震調査委員会は22日に臨時会合を開いて今回の地震を検証する。

(以下略)
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2016年10月20日木曜日

イ・ソンヒの「水仙」

イ・ソンヒの5集に収録の「水仙(수선화)」(1989年、作詞・作曲キム・チャンワン)は、独白だけの作品だ。それも随分と大人びた溜息して、当時満24歳のイ・ソンヒのイメージからちょっと飛び離れた気がしないでもない、そんな気もする。

以前、このブログで「水仙」について何度か触れたが、Youtube映像がなかなか見つからなかった。今回、幸いに発見したが、いつまでも残り続くことを祈りたい。

(本ブログ関連:”水仙”)

ところで、Youtube映像を見て分かることだが、カセットでも流通したようだ。昔、ソウルの世相険しい頃、日本人留学生が(街の露店でだろうか)イ・ソンヒのカセットを買って、下宿屋でしきりに聞いたという話しがある。
(余談: 教室の話題で知ったのだが、最近韓国で流行り歌をLPやカセットにして売り出したりしているそうだ)


(ふふふ) みんな過ぎたこと

いや、違うわ

愛! 贅沢なことみたい

未練! (ふん、ふふ)

わたしが 水仙を好きだったとしよう

その花が散ったとしよう

それが 何!

誕生日が同じ人だけで会うとしよう

それも日を決めておいて

ちらりと会って別れるのが、何が違うの

(はぁ~) みな、過ぎたこと

違うわ、違うでしょ


(Youtubeに登録の이원호に感謝)

2016年10月19日水曜日

<未聴取> KBS WORLD「国楽の世界へ」 障害を持つ音楽家

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/12)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、障害を持つ音楽家の歌や演奏を3曲を紹介した。

<未聴取>のため、韓国語版記事より転載

1.「女唱歌曲 羽楽 風は(여창가곡 우락 바람은)」: イ・ヒョンア(이현아)歌、演奏歌楽会
・歌客(歌い手)イ・ヒョンアは視覚障害者のため、母は生まれて一度も光を見ることができなかった娘に世界を聞かせてあげようとした。おかげで、5才のときからピアノを習い始めて、小学校3学年のときに正歌(歌曲(가곡)/時調(시조)/歌詞(가사))と出会い、中央大学校国楽科で勉強し、2013年、国立国楽院が主催する全国国楽競演大会で大賞を受賞した。現在、シルロアム管絃盲人伝統音楽芸術団員として活動している。

2.「倡夫打令(창부타령)」: イ・ヒワン(이희완)歌
・イ・ヒワン名唱は、国楽家の家に生まれ、勉強真っ最中の年齢で事故で視力を失うことになると、自然に歌に夢中になった。聞き覚えで身につけた声が、後々まで悔しかった彼は、40を過ぎた年齢で名唱を訪ね歩きながら、きちんとした声(歌)を習うため努力して、老年に達して世の中にその名が知られた。

3.「沈清歌(심청가)」から、「秋月満庭(추월만정)」: チェ・ジュン(최준)歌・ピアノ
・チェ・ジュンは、発達障害を持って生まれ、指が固まるのを防ぐためピアノを学び、舌がよく回らぬのを防ぐためパンソリを習い始めた。じっと座って練習する時間が重なって集中力がつき、呼吸が長くなって健康も良くなり、パンソリの歌詞を覚えて歌ってみれば暗記力が高まったという。大学で実用音楽を専攻したり、<ピアノ 並唱(弾き語り)>という自分だけのジャンルを切り開き活動している。

2016年10月18日火曜日

10月はたそがれの国

昔、SFの短編小説が好きだった。今は本屋の棚に見られなくなったフレドリック・ブラウンのおやっと思わせるどんでん返しはいかにもアメリカンだった。ショートショートの系列かもしれないが、星真一とは違ったウィットがある、まさにストーリーテラーだった。

同じSF短編小説の範疇だが、いわゆるSFファンタジーと呼ばれる、レイ・ブラッドベリの短編は少し文学風というか、どちらかといえばウェットだった。ナイーブな少年に好まれたのだろう、そんな奴に紹介されたのが、レイ・ブラッドベリの短編集「10月はたそがれの国(The October Country)」だった。

(本ブログ関連:”10月はたそがれの国”、”レイ・ブラッドベリ”)

おかげで、レイ・ブラッドベリの短編集に関心が増した。ハロウィンがこんな風に身近になる以前の頃だった。ベッドの下、扉の奥、部屋の隅に潜む未知の暗闇。サーカスの一団が訪れ来るときの期待と合わせて、ピエロの化粧の下にある見知らぬ者への恐れ。あるいは、新しいスニーカーを履き、まるで宙を飛び跳ねるような空想と歓び。少年のいろいろな思いが瓶詰めされていた。

「10月はたそがれの国」には、「みずうみ(The Lake)」という、幼い頃に(といっても12歳だが)、湖の浜辺で一緒に遊んだ少女とその後邂逅する掌編がある。主人公は、新婚旅行の途中、その湖に立ち寄る。浜辺に出た彼は、12歳の少女の姿を見る。

なんというか、男の回想には、少年時代の(少女にも共通するか知れないが)記憶を美しくしてしまう独特の心理が、10月の秋冷えのせせらぎを包む川霧のように、ある気がしてならない。

2016年10月17日月曜日

イ・ソンヒの「いつも愛してる」

イ・ソンヒのインタビュー記事に、彼女の反応について「独特な語り」といった言及を目にすることがある。もちろん、イ・ソンヒの語り口の直截な指摘があるわけでないが、あえていえば、結論を端的に切り出すことをせず、自分の心象を重ね導いていくようなスタイルだ。

(本ブログ関連:”(資料) イ・ソンヒとのインタビュー(連合ニュース)”)

ワンフレーズで語りきるといった今様な話法とは違うものを感じる。対象との遠近を往復しつつ収斂させるのだ。例えば、「若手歌手とのデュエット」(10/10)のインタビューの中で、自信の<音楽感>について次のよう表現している。
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・イ・ソンヒは、続けて、ロングラン(人気を長く保った)ことについて、「緊張しないで生きるといったような願いはしなかった」といい、「最近の友人たちは、人生は楽しむことだと思えて、そうか、音楽ももっといろいろな感じ方があるようだと思う」と話した。
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イ・ソンヒの独特な語りを振り返りながら、8集所収の「いつも愛してる(언제나 사랑해)」(1992年、作詞・作曲キム・ヨンドン)を聞いていると、旋律の美しさにのせて、なんだか夢見のような気分になる。

(本ブログ関連:”いつも愛してる”)


愛してる、私の愛する人
あなたは、日ごとまぶしい光で私へ近づいてるのね

愛してる、う~ん~
永遠(とわ)に、一緒に私たちの幸せな人生の夢見るのね
貴方の、愛の香りが私にいっぱい飛んでくるのね

(トゥル~ル~、トゥルットゥ ルルットゥ ルルットゥ ルル~ル~ル~)

私の魂、私の愛する人
貴方は、私にいつも新しい光で現れるのね
その光は、いつも虹の色をして私に近づくのね

愛してる、私の愛する人
愛してる、私の人生



(Youtubeに登録の도미정に感謝)

2016年10月16日日曜日

イ・ソンヒの「夜が来れば」

今月は、陰暦とぴったり一ヶ月違うため、伝統的な季節感を読み取りやすい。10月16日は、陰暦9月16日である。この陰暦9月を「涼秋」と呼ぶ。まさに今にふさわしい。そのせいか、涼しさは暑い日中に感じる一瞬のものと異なって、夜が更ければ身にしみる予感的なものへと深まる。

イ・ソンヒの4集所収の「夜が来れば(밤이 찾아 오면)」(1988年、作詞・作曲ユン・ヒジュン)は、大衆歌謡の香りそのものだが、どこか墨絵のような東洋的背景色を感じる。彼女が仏教家の家に生まれたことから想起するのかもしれない。歌に、いわゆる男女の間にあるものとは異なる、絶対の距離、孤独を感じる。(ファン心理がなせる解釈)

今晩は満月だそうだ。夜空を眺めてみようかな。

(本ブログ関連:”夜が来れば”)


西山に陽(ひ)沈むよ、夜が訪ねくるよ
夜深まり行けば、寂しさがまたくるよ
*
懐かしさ 染まれば、夢も消えて
寂しさが たまれば、愛だけ待つよ

寂しさ 慰める、この私にはないのね
私は未知らぬ あなたを 待ちながら
この夜も、この夜も 寂しさを癒すよ

(*以下繰り返し)
この夜も、この夜も 寂しさを癒すよ


(Youtubeに登録のmaonsanに感謝)

2016年10月15日土曜日

市民祭りと沖縄の同窓会

天気も良く、足を伸ばして地元公園へ散策に出かけた。大変な人出だった。そうか、今日・明日、地元の「なかよし市民まつり」が開催されるのだ。野外施設前の広場を囲むようにテントが多数並び、人々であふれていた。

テントでは、市の公共機関やNPOなどの広報以外に、それぞれの団体が屋台ふうに食べ物を売っていた。官製の郷土意識の醸成といった感がないでもないが、土・日の連休、家族連れには楽しいイベントとなっている。広場中央の特設舞台で、近隣市から出演したアマチュアのスイスホルン・グループがのどかに奏でていた。秋晴れの空、ちょっとした高原気分だ。

帰路、図書館の読書室に寄る。なんと、隣りの会議室からにぎやかな物音がした。そういえば、入館したとき、沖縄の学校の同窓会があると掲示されていた。民謡、踊り、演奏など次々続く。迫力満点な響きが読書室に入ってくる。不思議なことに、それが気にならないというか、心地よいのだ。すっかり聞き耳を立てていた。

気付いたこと。わたしたちが同窓会をしたとして、民謡、踊り、演奏を通じて、こんなに楽しく郷土愛を表現することができるだろうか。受け継ぐ郷土文化、土地に根付いた先祖とのつながり。そんな経験もなく、知らぬまま歳をとってしまったようだ。

2016年10月14日金曜日

講演「あなたはイディッシュ語を知っていますか?」

8月に年寄りの冷や水というか下手の横好きというか、好奇心にかられてチャレンジした気持ちがまだ残っていたようで、イディッシュ語紹介の講演を聴講しに出かけた。今回は、エルサレム・ヘブライ大学講師のミリアム・トリン博士がイディッシュ語で話し、それを東京大学研究員の鴨志田聡子博士が通訳するという。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

場所は、高田の馬場にある大学の会議室で、30名ほどが聴講した。もっぱら学生主体だったが、プロの他言語の翻訳家とか研究者もいるわけで、素人はだまって話しを伺うばかり。幸いなことに、配布されたレジメが、日本語の丁寧な箇条書きになっていて、置いてけぼりされることはなかった。

1.イディッシュ語の歴史 ・・・ 民族の移動と成立
10世紀末、ドイツのライン高地に起源する、ユダヤ人が話すイディッシュ語は、東欧への民族移動を経て、第二次大戦の結果(それまでは1,100万人が使っていた)話者を大幅に失い、現在のイスラエルでは現代ヘブライ語の隅で少数にとどまっている。 → アシュケナージ

2.イディッシュ語の語彙 ・・・ 各種言語との混成
ドイツ語、ヘブライ語・アラム語だけでなく、イタリア語、フランス語を、また民族移動の過程でスラブ語(ポーランド語など)を取り込んで語彙を豊かにした。

3.イディッシュ文学 ・・・ 最盛期の3作家(スフォリムアレイヘムペレッツ)紹介と、現代詩人(スツケヴェル)の作品紹介
19世紀半ばに登場した作家は、大衆に対して、①指導的・教化的に見る、②大衆目線で接する、③政治と伝統回帰という3様があった。
また、現代詩人がイスラエル成立を謳った、歴史の重層と多様さを持つ語義を駆使した詩作を紹介された。

久し振りに若い学生たちに混じって聴講するという、ちょっとした懐かしい経験をさせていただいた。

2016年10月13日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 豊作祈願

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/5)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<豊作祈願>に関連する3曲を紹介した。

始めに、生活の中で多様な使われ方をした<鞴(ふいご)>、すなわち「風具풍구)」について次の様に紹介された。
・「風具」という<鞴>がある。扇風機の羽のようなものと、その横や後ろにある取っ手を回して風を起こす。地域によって役割や名称・形も多様だ。鍛冶屋で鉄を熱したり溶かすために使ったり、かまどに空気を入れる役割をした。床暖房のオンドルで火を焚くときも、「風具」を使う。また、大きなものは穀物を収穫した後、殻だけの<しいな>や細かいほこりを飛ばすときによく使う。「風具」の風で穀物を少しずつ流すと、しっかりした穀類は庭(下側)に落ち、枯草や<しいな>は遠く飛ばされる。

▼ 風具を回しながら歌った西道地域(半島北部)民謡「風具打令(풍구타령)」を聴く。作業に合わせたように力強く明るい。

次に、宮廷の宴で豊作祈願に奏でた「慶豊年(경풍년)」について次のように紹介された。
・朝鮮時代、主業の農業に携わる者を、支配階級の両班の次位に付けた。次に物を作る人、商人の順だ。民の多くが農作に従い、一方、国政を担う王やその臣下は、常に豊作を祈った。雨が降り過ぎたり少なかったり、豊作や凶作、全ては天の志しとした。その責は、王の徳次第と考えられた。宮廷で宴を開くときも、豊作祈願の音楽を奏でた。それが、「慶豊年」という曲だ。豊作を祝う意で、もともと定型詩「時調(시조)を歌う歌曲を、楽器で伴奏するよう編曲したものだ。

▼ 主旋律の横笛テグムに、バイオリン、ビオラ、チェロ伴奏で「慶豊年」を聴く。豊作を感謝するよう心やすまる。今様に。

最後に、具滋夏(구자하)が作ったという、京畿地域の民謡、「豊作歌(풍년가)」について次のように紹介された。
・一年の間手間をかけた田が黄金色に輝くのを見ると、農夫も感動したことだろう。稲刈り、脱穀、乾燥という多様な過程がある。農夫はみなと一緒に豊作の歌を歌いながら一日を終えたことだろう。ソウル近郊の京畿地域民謡、「豊作歌」は、具滋夏という名の歌い手が作ったと言われる。分かりやすい歌詞、単純な拍子と軽快なリズムのせいで、老若男女誰もが歌える。最近は豊作で収量が増えると、値段の暴落を心配するため、豊作が必ずしも良いとばかりでもないが、凶作より豊作の方が良いのは、いうまでもない。

▼ 豊作を喜ぶ京畿地域民謡、「豊作歌」の歌を聴く。まるで喜びを共有するような楽しさが湧き立つ。

・「豊作の歌」は、豊作のイキイキとした雰囲気を表現する。初期のものは、現在とだいぶ違う感じという。歌詞から、人々が季節ごと楽しむ風習も垣間見られ、暮らしぶりを知ることができる。

2016年10月12日水曜日

イソップ「狐と葡萄」

国会図書館には、古い書籍をデジタル化して公開している。その中には児童書まであって、明治の子ども向け道徳書もある。例えば、古代ギリシャのイソップの寓話集「イソップお伽噺」(三立社、1911年、明44年9月、訳述者 巌谷季雄=小波)を見ることができる。

(本風ブログ関連:”国会図書館”)

児童文学者の巌谷小波は、この書の序文(明治44年8月)で、まず訓戒(おしえ)を説き、その後に物語りするという、今までにないやり方をした、新訳というより新編が妥当だろうと述べている。

このブログは常々、「狐」を話題にしている。そこで、狐にまつわるイソップ童話で、最も代表的なキツネとブドウの話しを選んだわけだが、訓話から始まる展開が気になるけれど、いかにも明治らしい香りを知るのも悪くない。フリガナを( )内に記した。

(本ブログ関連:””)

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「一三三  正(ただ)しき望(のぞ)み  (狐と葡萄)」(p.355)

   諸君(みなさん)! 自分(じぶん)の力量(ちから)では、迚(とて)も達(たっ)し得(え)られぬ様(やう)な、大(おほ)きな望(のぞ)みを抱(いだ)いて、夫(そ)れが仕遂(しと)げられぬ時(とき)は、直(すぐ)に自棄(やけ)を起(おこ)す位(くらゐ)なら、初(はじ)めからそんな野心(やしん)を抱(いだ)くより、正(ただ)しい希望(きばう)を持(もっ)て、だん~[だん]進んで行(ゆ)く方(ほう)が、いくら幸福(かうふく)か知(し)れません。

   或時(あるとき)一匹(ぴき)の狐(きつね)が、腹(はら)の空(ス)いたのを我慢(がまん)して、路(みち)を歩(ある)いて居(ゐ)る中やがて廣(ひろ)い~葡萄畑(ぶだうばたけ)に、さも旨(うま)さうな葡萄(ぶだう)の實(み)が、鈴(すず)なりになって居(ゐ)るのを見(み)て、もう食(た)べたくて仕様(しやう)がありませんから、幾度(いくど)も飛(と)び付(つ)いて取(と)らうとしましたが、高(たか)い棚(たな)の上(うへ)にあるので、どうしても思(おも)ふ様(やう)に取(と)れません。
   それで幾度(いくど)も跳(は)ねて居(ゐ)る中(うち)に、體(からだ)は段々(だんだん)疲(つか)れるのに、葡萄(ぶだう)は一粒(ひとつぶ)も食(た)べられませんから、狐(きつね)はとう~自棄(やけ)を起(おこ)し、
   「何(なん)だ! こんな青(あお)い葡萄(ぶだう)が食(た)べられるもんか。食(く)ったら酸(すっ)ぱくて仕様(しやう)がないだらう。」
と、毒(どく)づいて、其(その)まゝ行(い)ってしまひました。
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2016年10月11日火曜日

衣替え

テレビの街頭インタビューで、テーマからしてそうだったのだが、女性の回答がほとんどで、未だ「衣替え」していないという。一方、気象予報士は、これからもう夏日を思わせることはない、雨の心配もないので、と衣替えを進めていた。

暑いのは得意でない、寒いのはもっと苦手である。だから、気温は20℃から30℃までが調度よいといってきた。最近までそんな按配だったのだが、この数日に20℃±になると、ぐっと冷えが勝り、全てががらり変化した。今日なんて、私はベスト(昔風にいえばチョッキ)を着て外出したものだ。

秋冷えに負けまいと服を替えるわけで、そうなれば半袖の夏服に未練はない。無意識に夏服のハンガーを横に押し込み、あるいは箪笥の奥にしまい込む。この心変わりは一体何なのだろう ・・・ 一瞬だけそう思ったりする。心を引きずることのない別れがあるんだとね。

ここで、夏服にきちんと「さよなら」を告げておこう。オフコースの歌を借りて。(いけない、不謹慎なブログになってしまったかも)


(Youtubeに登録のhigh_note Music Loungeに感謝)

2016年10月10日月曜日

イ・ソンヒがすすめるデュエットしたい若手歌手

まるで呼吸するように歌うことができれば、どんなに素晴らしいだろう。歌の源を掛け合いの「歌垣」に求めてみるのもよい。美しい自然な呼びかけが通じれば最高だ。歌は言葉であり、魂を運ぶ息でもあるからだ。

イ・ソンヒは、ソウル経済の記事、「イ・ソンヒ 『セムギム、イ・スヒョン とても好きで・・・声が独特な友を好む』」(10/9、イ・ジュハン記者)で、今好む若手歌手を次のように挙げた。
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イ・ソンヒ 「まだデュエットしたい後輩はないが、セムギム、イ・スヒョンが良い」

・歌手イ・ソンヒが、セムギムと楽童ミュージシャンのイ・スヒョンが好きだと明らかにした。

・去る8日放送された、KBS 2TVの(芸能情報番組)「芸能街中継」で公開された広告撮影現場のインタビューで、イ・ソンヒはデュエットをしたい後輩がいるのかという質問に、「声が独特な友がいたら良いが、まだそれ相応の友はいないようだ」と話した。

・イ・ソンヒは、しかし「セムギム、楽童ミュージシャンのイ・スヒョンをとても好きだ」と付け加えた。

・イ・ソンヒは、続けて、ロングラン(人気を長く保った)ことについて、「緊張しないで生きるといったような願いはしなかった」といい、「最近の友人たちは、人生は楽しむことだと思えて、そうか、音楽ももっといろいろな感じ方があるようだと思う」と話した。

(広告撮影現場) 「歳月が顔向けできない最高の童顔(若々しさ)」

(Youtubeに登録のAcaciaに感謝)
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まずもって、男性歌手(セムギム샘김)でなく、女性歌手のイ・スヒョン(이수현)のYoutube映像を探した。イ・スヒョンは、兄妹デュット「楽童ミュージシャン」にいて、その声は自然に飾らず、穏やかな風のように吹く。ここでは、ホン・ソボム(홍서범)のオリジナル曲、「私はあなたに愛を望んでいませんでした(나는 당신께 사랑을 원하지 않았어요)」を歌っている。心地よい実力!

(イ・スヒョンのカバー 「私はあなたに愛を望んでいませんでした」)

(Youtubeに登録のKBSKpopに感謝)

(訂正) 体育の日 2016

(訂正) 昨日の日曜日に、祝日「体育の日」(月曜日)と思い違いして以下のよう書いてしまいましたが、今日に置き換えます。
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今日は、ハッピーマンデーの祝日、「体育の日」だ。近頃体を使うことといえば、健康体操教室に通うくらい。それ以外は近所の散歩程度で、それも天気次第といったところ。

(本ブログ関連:”体育の日”)

小さな子どもは、母の手をふりほどいてでも歩こうとする。昼休みの小学校のグランドは、まるでブリューゲルの「子どもの遊戯」絵そのままだし、もっと大きくなれば一人遊びのスポーツも加わるだろう。総じて湧き出るエネルギーを遊びに発散すれば成長につながるという、なんと素晴らしいことだろう。

やがて歳が重なれば、動くのが億劫になる。動かなければ筋力も衰え体型もだらしなくなる。といって、元気なつもりで運動すれば怪我をする。まさに今の自身なわけで、見かけを維持したところで、内臓は歳相応といわれているのだといい訳する。

それでも、体育の日になると気がそそられて、ちょいと出かけてみようなんて思う。近所をぐるり散歩もわるくない。(以下略)
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2016年10月9日日曜日

(訂正) 日にちを読み間違えた

(訂正) 本来の日曜日を、祝日月曜日の「体育の日」と間違えましたので訂正します。

「体育の日」の月曜祝日と間違えて、その日らしいことを書いてしまった。その内容は、本来の10/10に書き送った。ブログを始めて以来、日にちを読み間違えたのは初めてのこと。自分に対して、なんとも格好悪い思いをする。

ただし、10/10と読み間違えて記したもののうち、次は10/9の日曜日のことなので、そのままここに置く。
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・・・ 帰宅路で気付いた。夕暮れ雲は重いし、吹く風は思った以上に冷え冷えする。ああ、もう秋なんだと実感する。

2016年10月8日土曜日

イ・ソンヒの「狐の嫁入り」

昨日とりあげた「狐」の話題を継続する。イ・ソンヒには、今年(2016年)9月のコンサートで歌ったヒット曲 「狐の嫁入り(여우비)」(2010年)がある。これは、人間の若者と、現代によみがえった九尾狐の少女との恋を描いたファンタジー・ドラマ「僕の彼女は九尾狐」のテーマ曲だ。

イ・ソンヒ独特の清潔感は、少女(九尾狐)のひたむきな思いを巧みに表現する。人と異界の交流は、さまざまな行き違いを生むものの、少女の純粋さに視聴者は引き込まれたはずだ。

このドラマでは、イ・ソンヒの愛弟子イ・スンギ(歌手)が今様の多少刹那的若者を、現代によみがえった九尾狐ながら無垢の少女を俳優のシン・ミナが演じた。私の数少ない、完全視聴したレンタルDVDドラマでもある。

(本ブログ関連:”狐の嫁入り”)


(Youtubeに登録のLove Koreaに感謝)

2016年10月7日金曜日

(資料) 岡本綺堂「妖怪漫談」 狐

秋の涼しさが本格化するこの時期に、「怪談」というのもなんだか変だが、岡本綺堂の掌文「妖怪漫談」(青空文庫)は、妖怪と(空想を含む)獣、魚、鳥など動物との関係を種類分けしている。中国(支那)で<狐>をどう見ていたか、わずかだが知ることができる。

(本ブログ関連: ”葛の葉)”、”仙人”、”岡本綺堂”)

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・「我国古来の怪談はことごとく支那から輸入されたもので」、「六朝、唐、五代、宋、金、元、明の輸入品であるといって好かろう。」

・支那では「神仙怪異の事」というが、「<仙人>の話はあまり我国に行われていない。」、「支那で最も多いのは、<幽鬼>、<寃鬼(えんき)>即ち人間の幽霊であるが、我国でも人間の幽霊話が最も多いようである。」、「・・・<幽鬼>は種々の意味でこの世に迷って出るのであるが、<寃鬼>は何かの恨があって出るに決まっている。」

・「幽霊に次いで最も多いのは<狐>の怪である支那では狐というものを人間と獣類との中間に位する動物と認めているらしい。従って、狐は人間に化けるどころか、修煉に因っては<仙人>ともなり、あるいは天狐などというものにもなり得ることになっている。我国では<葛の葉狐>などが珍しそうに伝えられているが、あんな話は支那には無数というほどに沢山あって、勿論支那から輸入されたものである。」

・「<狐狸>と一口にいうものの、支那では<狸>の化けたということは比較的少い。決して絶無というわけではなく、老狸の怪談も多少伝えられてはいるが、狐とは比較にならないほどに少い。」

・「支那では人間が生きながら他の動物に変ずるという怪談が頗る多い。殊に<虎>に変ずる例が多い。」
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2016年10月6日木曜日

イ・ソンヒファンの必修曲

連日、PCが怪しい。今日も、だましだまし使っている。とはいえブログ更新できるのは、ちゃんと動いているわけで・・・。この動き、本当に正常なのか分からない。
実は気になることがある。セキュリティ・ソフトが自動更新されて、突然一部操作手順が変わった。それ以来、トラブっていない。

気分転換!

イ・ソンヒのどんな曲を聞くべきか考えてみた。現在のところ世界共通なら、次の3曲が必須だろう。
  「Jへ(J에게)」
  「因縁(인연、縁、絆)」
  「その中であなたと出会って(그 중에 그대를 만나)」
韓国的感性なら、更に次の2曲が加わることになるかもしれない。
  「あ!昔よ(아! 옛날이여)」
  「美しい江山(아름다운 강산)」

ところで、イ・ソンヒのコンサートで歌われた曲目は、そもそも必須なものばかりだろう。もちろんその中には、コンサート時期に合わせてリリースされたアルバム曲もあるけれど。

(本ブログ関連:”・資料:이선희 Concert”)

今年9月4日の、イ・ソンヒのコンサート「The Great Concert」で歌われた曲目を並べると次のようになる。特に、「*」印の曲は、彼女の音楽史のマイルストーンだ。
Youtubeで、彼女の名前「이선희」と、ハングル曲名を並べて検索すると聞くことができる。

(例) ” 이선희  인연 ”

*「因縁(인연、縁、絆)」
-「炎のように蝶のように(불꽃처럼 나비처럼)」(同名映画主題曲)
*「少女の祈り(소녀의 기도)」
*「私はいつもあなたを(나 항상 그대를)」
-「今になって(이제야)」
*「冬哀傷(겨울애상)」
*「狐の嫁入り(여우비、天気雨)」(「僕の彼女は九尾狐(내 여자친구는 9미호)」テーマ曲)
-「街の眺め(거리구경)」
*「あなたが私を愛されるなら(그대가 나를 사랑하신다면)」
*「その中であなたと出会って(그 중에 그대를 만나)」
*「分かりたいです(알고싶어요)」
*「ケンチャナ(괜찮아)」
*「ひとしきり笑いに(한바탕 웃음으로)」
*「炎のように(불꽃처럼)」
*「葛藤(갈등)」
*「美しい江山(아름다운 강산)」
*「Jへ(J에게)」

2016年10月5日水曜日

(PCトラブル) インターネット接続が怪しくなった

PCトラブルのため? インターネット接続が怪しくなった・・・接続が確立できたり・できなかったりする。

ここ数日の内に、ブログの登録が突然できなくなるかもしれない。

(本ブログ関連:”(雑談) キャッシュが溜まって、溜まって”)

KBS WORLD「国楽の世界へ」 神仙、仙女

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/28)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<神仙(신선)>、<仙女(선녀)>に関連する3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”神仙”)

始めに、「神仙」の「神人」と「真人」、その体現者「崔致遠(최치원)」と「玉寶高(옥보고)」について次のように紹介された。
・東洋では、人に生まれながら不老不死の神通力がある「神仙」の存在を信じた。荘子は、神仙を、神と人の「神人」と、真(まこと)と人の「真人」に区分した。神人は、初めから神仙となる素質を持って生まれた人であり、真人は、修行を通じて神仙となった人だ。神仙は、水中にいても死ぬことなく、燃える火中でも熱さを感じない。統一新羅時代の学者「崔致遠」や、弦楽器コムンゴの名人「玉寶高」などが神仙になったと伝わる。神仙は、細かなことに干渉せず、自然の中で囲碁や楽器演奏など風流を楽しんだ。

▼ 朝鮮時代のソンビが楽しんだ伴奏曲を管楽器(タンソセンファン)用にした「水龍吟(수룡음)」を聴く。青秋に相応しく響く。

次に、神仙の絵に登場する「仙童(선동)」、定型詩「時調(시조)」の「辞説頭学(사설지름)時調」にある「鶴に乗って、笛を吹いて(학타고 저불고)」について次のように紹介された。
・ソンビの作品に、神仙を描いた絵があり、楽器を演奏する姿も少なくない。ソンビの楽器といわれるコムンゴもあり、(横笛)ゾッテやセンファンを奏する神仙が多く見られる。また、神仙を世話する子どもの「仙童」がよく登場する。子供らしい顔に髪を両側に結び、桃を持つことが多い。定型詩「時調」に、「辞説頭学時調」があり、「鶴に乗って、笛を吹いて」は、そんな神仙の生活を表現した曲だ。神仙中、最高の女神「西王母」が開く宴に、誰が参加するか尋ねる歌詞に、神仙を世話する仙童が仙女の名を挙げる。そんな宴に行ってみたい、ソンビの思いがこもった歌のようだ。

▼ 辞説頭学時調の「鶴に乗って、笛を吹いて」を聴く。悠悠と空を浮かぶよう、何だか楽しいタイトルだ。

最後に、時調に登場する「仙女」、ソンビ「仙君(선군)」と仙女「淑英(숙영)」の愛を描いたパンソリ「淑英娘子伝(숙영낭자전)」について次のように紹介された。
・時調は、一定の文字数と並べ方をする定型詩だ。変形した形ができると、元の形式を「平時調(평시조)」と呼ぶ。先の辞説頭学時調から、辞説時調は、平時調より文字数が多いものを指し、頭学時調は、歌の前半を高く歌うという意だ。仙女は、昔話に神仙より頻繁に登場する。神仙は年寄りが多いが、仙女は若くて美しい女性として登場する。また、朝鮮時代、ソンビの「仙君」と、仙女「淑英」の愛を描いたパンソリ「淑英娘子伝」があった。この作品は、長い間歌われなかったが、朴松熙(박송희、1927年~)が復元(再創作)したという。「淑英娘子伝」は、男女の愛を描いた説話を基盤にしたもの。

▼ 「仙君と仙女が出会う場面(선군과 선녀 만나는 대목)」の歌を聴く。

2016年10月4日火曜日

(雑談) キャッシュが溜まって、溜まって

「キャッシュ」がたまって大変だ。といって、現金のキャッシュではない。Google chrome(ブラウザ)に、インターネット一時ファイル(キャッシュ)が溜まり過ぎて、インターネットと接続できなくなってしまったのだ。

(カレンダー)フリーソフトをアンインストールしたり、プロセスを停止・復元したり、ルーターを確認したけれど。結局、お掃除ツールで<インターネット一時ファイル>を削除して問題解決。ことの無きを得たわけだが、キャッシュが現金のキャッシュだったら、どんなによかったろうに・・・。

(参考) キャッシュサイズを 1GBに設定。(”Tipsfound”に感謝)
            [  ~\Application\chrome.exe " --disk-cache-size=1073741824 ]

私の頭にも、いろいろなキャッシュが溜まっていて、外界との風通しが悪くなっている。これを、昨日のノーベル賞で話題になった「オートファジー」でリサイクルできたら、記憶の整理がつくかもしれない。

それでも、PCの様子がちょっと変で気掛かりだ。

2016年10月3日月曜日

「ノーベル医学生理学賞」単独受賞、大隅良典・東京工業大栄誉教授

帰宅してテレビを見ると、大隅良典・東京工業大栄誉教授が<ノーベル医学生理学賞>を受賞されたというめでたいニュースが流れていた。解説者は、今回の受賞が単独受賞であり、通常同時受賞が最大3人であることを考えれば、いかに突出した業績であるか力説していた。

(本ブログ関連:”ノーベル賞”)

大隅氏のゆったりした語りくち、ニュース番組の解説図で、何となく一歩理解できたような気がしてくるから不思議。「オートファジー(autophagy、自食作用)」という、細胞内の器官をリサイクルするメカニズムを初めて知った。素人にとって、細胞内はまだまだドラマチックでダイナミックな動きをしていると思う。

ノーベル賞は、子どものころに偉人伝で知ったわけで、この言葉に対して、一も二もなく崇高さと尊敬の念を素直に感じたものだ。今回の医学生理賞受賞は、昨年の大村智・北里大学特別栄誉教授に続き、何だかうれしくなるのも事実だ。

”オートファジー”の<メカニズム>、およびその<遺伝子>、医療への応用などについて、科学雑誌「Newton」が直ぐに分かりやすく図解してくれるだろうから、それを楽しみに待つことにしよう。

(NHK Eテレ「サイエンス ZERO」 2015年9月13日放送)

(Youtubeに登録のJP_11に感謝)

今年も残り 4分の1

毎度ながら、一年の大きな時間経過を確認するのに、リンゴの実の食べ具合に例えてしまう。10月に入ったので、つまり9月まで消化したので、今年の4分の3を食ってしまったことになる。リンゴの芯を中心にして縦に4等分に切ると、残すところ4分の1しかない。それが、どれだけちっぽけなことか。

どうりで、パソコン横の小型<日めくりカレンダー>が軽くなってゆらゆら揺れている。壁掛けの大型<月別カレンダー>も心もとない。何だかみんな薄っぺらくなってしまった。

今日から、今年後半の教室が始まる。夜は「雨」という、午前の天気予報と違って、夕方の予報では「曇り」に変わっていた。通い方を考えていただけに、少し安心というところか。

8月、9月を自学自習に没頭しようと妄想したが、やっぱりも妄想のままに終わった。センスがないのだから、コツコツやっていくしかないのに。逆に考えよう、コツコツやれるのも、続ける楽しみでないかとね。

2016年10月2日日曜日

イ・ソンヒのカバー「愛しか私はわからない」

イ・ソンヒは、2004年に世宗文化会館で開いたデビュー20周年コンサートステージで、シム・スボン(심수봉、1950年~)が歌った(作詞・作曲)の「愛しか私はわからない(사랑밖엔 난 몰라)」(1987年)を、独特な味わいでカバーした。イ・ソンヒのカバーは、シム・スボンをして、「後輩歌手たちが歌った(自分の)『愛しか私はわからない』の中で、イ・ソンヒの歌が最も印象に残る」と言わしめたほどの完成度だった。

(本ブログ関連:”愛しか私はわからない”、”シム・スボン”)


あなたが 私のそばに 立ったとき
その眼差しが とても良くて
昨日は 泣いたけれど
今日は あなたのせいで
明日は 幸せになるわ

顔ばせでも みせかけでもない
やさしい 愛だけが必要でした

過ぎ去った 歳月すべて 忘れるように
あなたのいない 今は 何も出来なくて
愛しか 私は分からない
        _ _ _

なんとなく捨てられた 私のために
泣いてくれた ただひとり
とても 大きな肩に
もたれたい夢を あなたは 壊さないで

この日を いつも待ちました
つらい歳月と同じだけ抱いてください

懐かしい 風のように 消えそうで
愛して 別れたら また
会いたくて あなたがとても 良くて


(Youtubeに登録の모모 선희5119に感謝)

2016年10月1日土曜日

(参考) Hi-net自動処理震源マップ

私たちには、地震や津波の自然災害(天災)に対する警戒や対処について、次の言葉が知られている。
・「天災は忘れた頃にやってくる」(明治・大正期の物理学者 寺田の言葉)
・「津波んでんこ」(東北の古い表現ながら、'90に新しい標語として確立)

寺田彦の言葉は、今では当り前過ぎて、ニュースなどでわざわざ話題に採りあげられることは少ない。日常感覚に完全に刷り込まれているからだ。だからこそ、防災や避難に目を向け、「津波てんでんこ」の言葉は真に迫ってくる。

最近、気になることがある。日本海側に地震発生が発生していることだ。防災科学技術研究所の「Hi-net自動処理震源マップ」で、8/31~9/30の間の震源図を見ると、そんな傾向を感じる。

(参考) Hi-net自動処理震源マップ(最新30日間: 8/31-9/30)

国立研究開発法人 防災科学技術研究所<地震津波火山ネットワークセンター>の「高感度地震観測管理室」が作成。
「気象庁一元化震源要素(2日前以前)および,Hi-net地震観測システムによる 自動処理結果(前日・当日)の震源要素を使用して作成しています」とのこと。

この1ヶ月間(8/31-9/30)については、琉球諸島を北上し、九州地方熊本県を通り、中国地方鳥取県・兵庫県、北陸地方の新潟県(佐渡)、そして北海道へ抜ける、日本海側に(震源の浅い)地震が発生している。

日本海側の地震に対応するように、韓国の慶州でも地震が発生した。素人判断では、主として太平洋側のプレート境界を意識するが、日本海東縁変動帯の歪みも活発化しているのだろうか・・・以前と比べる知恵もないけれど気になるところだ。

(追記)
朝鮮日報は、慶州地震の活断層について、「南北方向だけでなく東西方向にも活断層が存在する」というインタビュー記事、「慶州地震:東大名誉教授 『今後の本震が起きる可能性も』」(9/28、ソン・ホチョル記者)を掲載している。(抜粋)

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 日本を代表する地震専門家の笠原順三・東京大学名誉教授(74)は「今後3-4カ月くらいに慶州地震の震源地の東方で今回の地震よりも強い地震が来る可能性がある」と警告した。半月前に慶尚北道慶州市で発生したマグニチュード(M)5.8の地震は、さらに強い本震の前震だという見方だ。

 笠原氏は26日、ソウル・太平路の朝鮮日報本社で行われたインタビューで、「この1カ月間の韓半島(朝鮮半島)における地震を集中的に研究したところ、韓国はもはや地震安全国ではないという結論に至った」として、上のように発言した。そして、「韓国は今後また大きな地震が来た時に備えて対策を講じるべきだ」と述べた。この見解は韓国気象庁の発表とは正反対だ。気象庁は22日、「今後の本震(慶州で発生したM5.8の地震)よりも大規模な地震が起こる確率は低い」と発表している。
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 第一の根拠は、韓半島には南北方向だけでなく東西方向にも活断層が存在するということだ。・・・。韓国の専門家たちは、慶州付近で南北に走る梁山断層を今回の地震の原因と見ている。だが、笠原氏は「この地域における震源の過去1カ月間(8月24日-9月23日)の分布を見ると、南北ではなく東西に長く走っている。この付近で最近、相次いで大小の地震が発生しており、強い本震もこの線上で発生する可能性がある」と語った。

 第二の根拠は、9月12日の慶州地震に先立つ7月5日にも蔚山地域でM5の地震が発生していることだ。これまで地震がほとんどなかった蔚山と慶州で2カ月間にM5以上の地震が相次いで発生したことも、強い本震の前兆だと解釈すべきだという。・・・
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 第三の根拠は、5年前に発生した東日本大震災(M9)の影響だ。・・・例えば、韓半島で強い地震が2回(1643年・蔚山M7、1681年・襄陽M7.5)発生した時、日本では1707年に宝永地震(M8.5)が発生したという。

 笠原氏の主張は、日本の東に位置する太平洋プレートの北上を根拠にしている。太平洋プレートは年に平均10センチメートルずつ北西方向にずれ、日本列島と韓半島が載っているユーラシアプレートにぶつかるため、地下に巨大なエネルギーが蓄積されているというのだ。このエネルギーが広範囲で大地震を引き起こすと説明している。

 その上で、「韓半島の地震の特徴は、日本の地震より震源が浅いことだ。同じ規模の地震なら、被害は韓国の方が大きくなる可能性がある」と言った。事実、日本の震源の深さは、通常80-100キロメートルだが、韓国は5-15キロメートルしかない。

 同氏は「地震予測は非常に難しく、特に発生時期は誰にも当てられない」と言いながらも、「発生時期の予想は違っても、『どの地域にどれくらいの強さの地震が発生する可能性が高いか』という分析は可能だ。私の予測が外れればいいのだが、外れなかったとしても、被害を最小限に食い止めるのにこの警告を役立ててほしい」と言った。
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2016年9月30日金曜日

巾着田の曼珠沙華

近くの小学校の垣根に、曼珠沙華が真っ赤な花弁を黄緑の茎だけで支えるように咲いてた。その姿の艶やかさと危うい連想から、小学校の垣根にそぐわないのではと気に掛かる。ちょっと目を離したすきに、そんな曼珠沙華の花が萎れて黒ずみ始めていた。

(本ブログ関連:”曼珠沙華”)

今日、曼珠沙華の群生で知られる、埼玉県日高市の西武秩父線「高麗駅」近くにある、「巾着田」へ行く。どんよりした天気のせいか、心弾む感に乏しい。今期見落としのないよう、今の内にと駆けつけた次第。

(本ブログ関連:”巾着田”)

高麗川が大きく蛇行してできた巾着田を囲むように、「巾着田曼珠沙華公園」がある。その上流エリアの入り口で入場料を払い入園した。辺りに群生する曼珠沙華は、茎を残して既に花弁を枯らしていた。遅過ぎたことを後悔する。

入り口受付で、「一番奥まで行ってください」との言葉にしたがい、曼珠沙華の小道を巡り歩いた。ようやくたどり着いた下流エリアには、多分遅咲きだろう、曼珠沙華がある程度だが咲いていた。写真の光景は、そんなわけでラスト・チャンスかもしれない。

以前、この公園を曼珠沙華の真っ赤な冠が覆っていたのを知っていただけに後悔した。それに、巾着田の中央にある、コスモス畑が台風のせいで見る影もないのが残念だ。もっと早めに来ていたら、どんなに素晴らしかっただろう。

2016年9月29日木曜日

イ・ソンヒの詩 「片思い」

イ・ソンヒの自作詩朗唱集「去る者だけが愛を夢見ることができる(떠나는 자만이 사랑을 꿈꿀 수 있다)」(1990年)に所収の「片思い(짝사랑)」がYoutubeに登録されています。どうです、この可愛らしさは、イ・ソンヒでなければつとまりません。そして、それをカセットテープで聴いていた女高生たちがいたなんて、セピア色したドラマの一場面を髣髴させます。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒの「去る者だけが愛を夢見ることができる」”)


私に あなたがどんな意味なのか
あなたは お分かりにならないでしょう

けれど あなたが分からないといって
悲しがったり しないつもりです

ただ あなたが居るところに 私の
暖かい 祈りが届くように願うだけです

ひとりおぼつかないときは
もっと多くの勇気を振るうつもりです
もっと多くの愛で 立っているつもりです

初めてかなわぬ困難が
私の心にいっぱいだけれど

その心は全てあなたに向かっています

ひとり 愛が折れそうにさまよいます


(Toutubeに登録の이원호に感謝)

2016年9月28日水曜日

金木犀

この時期、街を歩くと金木犀(キンモクセイ)の香りがする。地味な常緑樹に、隠れるようにオレンジ色の花を咲かす。このときだけは存在を思いっきり示すよう、辺りに香りを漂わす。地元公園にある野外博物館の前には、二つの大きな金木犀が立っている。こちらは、威容を誇る立派なものだ。

(本ブログ関連:”キンモクセイ”)

金木犀の香りは、若い頃にはちょっと苦手だった。甘くて重い、正直年増な感がしたものだ。今は、それに合わせた歳になったというより、自然の芳香として素直に受け入れる余裕ができたようだ。

金木犀の別名(中国名)に「桂花」の名がある。以前書いたことだが、新宿の「桂花ラーメン」を思い出す。ただし、このラーメンと金木犀の香りは全く別である。先日、新宿の大型書店近くの桂花ラーメン店に寄った。懐かしい味だ。

今日の午後、曇り空の下、体操教室の帰り道に金木犀の香りがした。姿がすぐに見つからない。そうなると見たいもの、どこかの庭木にあるはずと探しながら歩いた。香りが再びして、金木犀の花を見つけた。安堵した。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 手紙

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/21)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<手紙>に関連する3曲を紹介した。

始めに、【柳致環(유치환、1908年~1967年)の詩と】手紙では満足しない女性の詩について次のように紹介された。
・高く澄み渡った秋空に、涼しい風まで吹くと心がそわそわする。【愛することは、愛を受けるより幸せという、柳致環の「幸せ(행복)」の詩が浮かぶ。】 誰かに手筆の文を書きたくなる季節。手紙や葉書を受け取ってくれる人がいるのも、幸せなことだろう。
・ところで歴史に、手紙でなく直接訪ねて来てと、詩に書いた女性がいる。手紙だけでは、その心が分からないという内容だ。

▼ 上記女性詩を歌った「手紙-他者に手紙を任せないで(편지-남하여 편지 전치말고)」を聴く。女性的で柔らかく今風に。

・今は、会いたい人がいれば海外でも制約がない。テレビ電話もある。昔は、手紙しかなく、どんなに遠くても誰かが直接届けた。手紙も嬉しいが、やはり直接来てくれた方が嬉しかったはず。そんな気持ちと寂しさが入り交じって、詩を作ったのだろう。

次に、パンソリ「春香歌(춘향가)」で、春香が李夢龍(이몽룡)への手紙を使いに託す話について次のように紹介された。
・行きたくても行けない人の心は、どんなに切なかったろうか。パンソリ、「春香歌」にも、そんな内容がある。獄中の春香は、李夢龍が来るのを待ち望みながら手紙を書く。それを使いに渡すと、使いは漢陽(現ソウル)に向かう。途中、官職(御史)についた李夢龍とばったり会うが、彼に気付かない。李夢龍がみすぼらしい姿をしていたからだ。春香が心配な李夢龍に対し、使いは無駄な冗談ばかり言い、李夢龍はどんなに気を苛立たせたろうか。

▼ パンソリ「春香歌」から、「御史(李夢龍)が春香の手紙を読む場面(어사또 방자 만나 춘향이 편지 읽는 대목)」を聴く。

最後に、パンソリ「沈清歌(심청가)」で、皇后になった沈淸が父を想う場面について次のように紹介された。
・パンソリ、「沈清歌」にも、手紙にまつわる悲しい場面がある。秋の月明かりが庭に満ちる「秋月満庭(추월만정)」の場だ。親孝行な娘沈清は、父の目を治すために印塘水(인당수)の海に身を投じる。彼女は生き返り皇后となったものの、故郷の父が、娘は死んだものと思い、どんなに心を痛めていることだろと心配で仕方ない。また、目が不自由で食事も心配だ。皇室にいても気が楽でない。月が明るい秋の夜、一人庭にいると渡り鳥の群れが見えた。沈清は鳥に手ぶりをして、自分の手紙を父に渡してくれと言う。でも、涙が溢れ、手紙を書き終えることができず嘆く場面だ。

▼ パンソリ「沈清歌」から「皇后の沈淸が父を想う場面(심황후 부친생각 대목)」を聴く。

・この場面は「沈清歌」中、最も悲しい場面とされる。手紙を書き終えて窓を開けると、渡り鳥は既に去っていた。そんな切ない場面が浮かぶ。

2016年9月27日火曜日

曼珠沙華

今日も陽射しが強い。残暑というには遠に過ぎているのに、日中、頭上から太陽は襲いかかるように熱射を浴びせる。クラクラする。秋を忘れる日がまだ続くようだ。

先日、小学校の隅に見た、一群の「曼珠沙華(ヒガンバナ)」は、今はずらりと咲き並んで垣根を飾っている。年々増えているように思える。もしかしたら、垣根を覆うかもしれない。

(本ブログ関連:”曼珠沙華”)

そういえば、曼珠沙華で知られる埼玉県日高市にある巾着田へ行こうと考えながら、ここ数年足が遠のいている。其処ほどに、曼珠沙華が地元小学校の垣根に咲き広がったら圧巻だろう。とはいえ、この花のいわれから、それが正解なのか気にもなるが。

Youtubeに、巾着田に曼珠沙華が咲く映像を探した。今年はぜひとも行って見たい。それから、紅に染まった曼珠沙華の光景を見ると、仏教的な静謐より、なぜか石川小百合が歌う妖艶な「天城越え」を思い出す。


(Youtubeに登録のAQUA Geo Graphicに感謝)

2016年9月26日月曜日

イ・ソンヒのCFメーキング映像

昨日といい、今日といい、そして明日も<真夏日>並みの高温だそうだ。さんざん長雨といってきたのに、秋の空は解しかねる。今日も本当に暑かった。

今月初め(9/4)、イ・ソンヒのコンサートの終わりに、会場出口の玄関近くにおばさん(アジュンマ)たちの長蛇の列ができていて、彼女がCFに登場した中高年女性向けの健康食品サンプルを配布していた。そこには、コンサート鑑賞のときと違った熱気が俄然漂っていた。アジュンマパワーだ。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒ 22年振りにTVコマーシャル出演”)

「健康食品専門企業のチョンホ(泉湖、천호)食品の女性健康機能食品である 『ウーマン・ソリューション』 の単独モデルとしてTV広告を撮影して、このTV広告は(8月)17日から放映されている。」(8/17、聯合ニュース)

たまたま、Youtubeを見ていたら、同商品発売元のチョンホ食品が登録したらしい、TVCFのメーキング映像と巡りあった。映像は、彼女のファン御用達かもしれないが、つい見てしまう。(ファンでない人にすれば、そこまで見たい?と、あっけにとられるやも)

※ このYoutube映像を「イ・ソンヒ 彼女に出会う(이선희 그녀를 만나다)」としているが、彼女のヒット曲、「その中であなたに出会って(그 중에 그대를 만나)」のタイトルを、少~しだけ意識したのかもしれない。

コンサートへ行った土産に、この「ウーマン・ソリューション」でも思ったが、中高年女性を意識したものであり、それをおじさんが面と向かって説明したら・・・どう思われるやも知れず、少々ひるんでしまい断念した。


(Youtubeに登録のchunhofoodに感謝)

2016年9月25日日曜日

超辛い焼きソバ 日韓交流おまつり 2016

昨日と打って変わって、今日は朝から陽射しがある。久し振りの晴れ空、思いっきり換気する。乾いた空気が屋内を駆けると気分がいい。そんな昼前、日比谷公園で開かれている「日韓交流おまつり2016 in Tokyo」に出かけた。思いのほか暑い。

(本ブログ関連:”日韓交流おまつり ”)

天気がいいと、連日と違って歩行がスムーズ。鬱陶しさもない。こんな風に歩くのを忘れていたみたい。地下鉄霞ヶ関駅から地上に出ると賑やかな物音がした。祭りの音かと思いきや、日比谷野外音楽堂のコンサート準備のようだった。

先日のドイツビール祭りの「オクトーバーフェスト」と同じ公園の一角に、ちょっと広くした「日韓交流おまつり」が開かれていた。客も上々の賑わい、ロックバンド演奏が祭りらしさを盛りたてていたが・・・おじさんの耳には少々響く。さっそく会場入口で食事用クーポン券を購入。

広場を囲む複数の売店を巡り、昼食代わりに(辛味の)焼きソバを購入。これが恐ろしく辛い、あわててトウモロコシ茶を飲むが、食べ終わるのに時間がかかってしまった。会場隣りの芝生の広場では、観光案内や韓国語書籍売り場、紙工芸体験コーナーなどが開かれていた。例によって、韓国全図の観光ガイドマップをいただく(マップは何かにつけ役立つ)。

長居することなく、雰囲気だけ充分感じて会場を離れた。なにしろ、ジャケットに汗が滲んでくるほど暑かった。

2016年9月24日土曜日

東京国際ブックフェア 2016

朝から小雨がぱらつく。それでも昼過ぎ、東京ビッグサイトの「国際展示場」でも催されている「東京国際ブックフェア 2016」に出かけた。JR東京駅から東京ビッグサイトまでバスに乗る。例年と違う道順で、初めての試みだ。でも考えてみれば、昔の通勤路とダブっているだけ。

(本ブログ関連:”東京国際ブックフェア  20092010201120132015”)

バスは本降りの中を進んだ。そんな天気にもかかわらず、ブックフェア会場は人々で溢れていた。本の何が欲しいと決めているわけではない、ひょんな出会いを楽しみに来ただけ。子ども向け絵本や図書、会場が充実していたのに驚き。本離れを防ぐには、まず子どもから本に親しめよう。

会場に入ってすぐ、小さなスペースで著者によるトークが行なわれていた。ふと立ち寄って聴いてみれば、先日ブックオフで入手した見開き2ページ程度の言語学談話集ともいえる「ポケットに外国語を」(ちくま文庫)の著者、黒田龍之助氏だった。以前にも何冊か図書館で同氏の書籍を読ませていただいている。今日のトークは、新著「寝るまえ5分の外国語 語学書書評集」(白水社)をもとに、語学学習のポイントを紹介された。同書は語学書の書評というスタイルで、おもしろネタ満載だ。語学マニアにはたまらない本だろう。また、著者が著した一般向けの書名は、どれもウイットに富んでいる。

例によって、地学関連の本も入手した。① ヴィクトリア時代風の手書き鉱物図鑑に描かれた鉱物標本図をずらり並べた小冊子「美しいアンティーク 鉱物画の本」(山田英春編、創元社)、② 1991年の火砕流で多大な被害をもたらした長崎雲仙普賢岳を含む島原半島のジオパークを紹介した「長崎漩学7 - 島原半島ジオパークをひと筆書きで一周する」(寺井邦久編著、長崎文献社)。

ところで、今回も洋書(英語中心、一部に独仏あり)と、音楽CD(主としてクラシック)の売り場が賑わっていた。CDは以前の驚くような超廉価販売に戻っていた。ここのCDに、若いときに出会っていたら、きっと購入しただろう。これまで、レコード屋で入手したLPやCDの総額と比べたら・・・なんて、ため息ついて考えずにおられない。(クラシック音楽雑誌にのめり込んでない程度にファンだったら、つまり能書きしないノーマルなファンだったら、ここで充分だろう)

帰宅する頃も、相変わらず雨は降り止まず。本当に長雨だ。

2016年9月23日金曜日

(参考)地震と原発 : 中央日報の社説

本日(9/23)付け中央日報(日本語版)の社説、「原発密集地域の(韓国)東南圏の地震不安解消が必要」は、先日慶州で発生した地震に関連して、付近の原子力発電所への影響について次のような懸念を記しているので抜粋する。(韓国紙: 9/22

韓国では、日本の「震度」と違う尺度である「メルカリ震度階級」を使っているが、ニュース記事であまり目にしない。もっぱらマグニチュードを使用している。震度は、その地域の地質と関連する<体感>で、その土地なりの振動の強さを示すもので、防災の目安にもなるように思う。そして、断層があれば、その存在を示すことの方が、「活断層」かどうかの論議より(或いは同じく)、住民に警戒を促す契機ともなり有意かもしれない。

(本ブログ関連:”韓国の地震 ”)
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・慶州周辺で1週間の間にマグニチュード5.8の歴代最大地震とマグニチュード4.5の余震が発生し、国民は不安を抱えている。慶州を含む東南圏が韓国最大の原子力発電所密集地域だからだ。 ・・・

・今回地震が発生した梁山断層の他に近隣の日光断層月城断層も地震発生の可能性がある「活性断層」という政府報告書が作成されたという一部の報道はそうした点で大変な関心を集めている。韓国地質資源研究院が2009年から3年間研究した内容を基に2012年に消防防災庁に報告した内容だという。

・韓半島(朝鮮半島)の地図に原子力発電所の配置図と「活性断層」を重ねてみると驚くべき結果があらわれる。原発8基が集中していて2基が追加建設予定の古里原子力発電所日光断層から直線距離でわずか5キロメートル離れたところにある6基が集中する月城原子力発電所蔚山断層から遠くない。地質学的に安心しがたい地域に原子力発電所が密集していることは国民を驚かせるのに充分だ。

・活性断層の存在も問題だがその後の措置は「人災」水準だ。韓国地質資源研究院は2012年に政府用役研究を遂行した際に梁山断層が活性化したという結論を下したがこれを公開しなかった。 ・・・ 政府が近隣に新しい原子力発電所を建設するたびに梁山断層が活性化していないと主張してきたのだから尚更だ。

梁山断層が活性断層という主張は1983年にソウル大学のイ・ギファ名誉教授が初めて提起した。 ・・・ それでも政府は安全性を確認できる追加的な精密断層調査もせずにこの一帯に原発を14基も建て、今も新古里原子力発電所5・6号機を追加建設中だ。    ・・・

・当然地震が発生した梁山断層を始め日光断層月城断層など東南圏地域に対する精密な地質調査を迅速に実施しなければならない。 ・・・ これと共に耐震関連施設の補強も急ぐべきで、災難対処マニュアルも再点検しなければならないだろう。韓半島地震時代という新しい状況に合わせて原子力発電所安全システムを新しく設定する時だ。
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2016年9月22日木曜日

秋分の日 2016

今日は秋分の日であり彼岸の中日だ。昼夜が中分で、彼岸も折り返しになる中庸の日、なんて言葉つなぎしてしまう。やっぱり仏心とはほど遠い。お天道様は雲に隠れて、その下で秋の長雨は続くし・・・。

(本ブログ関連:”秋分の日”)

長雨は屋内に湿気をもたらす。最近の家は窓辺が小さい。施工に防湿が施され、除湿はエアコンをフル稼動させているのだろう。昔は、自然の風通しをよくするため家中開け放っていた。湿気を通り抜けさせるようなもので、家全体を壁で覆うという発想はなかった。今は、耐震のためだろうか、小さな窓が目立つ。よほど高級な家でない限り、縁側のある造りにお目にかからない。

秋雨を秋霖というと、遠くにある林が小雨に煙ってるようで、モヤモヤ感がして長雨らしさが増す。電燈のない昔、秋霖の時期でも家に明かりを取り入れて、気分が滅入ることのないよう工夫したことだろう。考えてみれば、何もかもある今と違って、物は最小限だったはず。どの家も物持ちだったこともない。

長雨は鬱々とさせる。気分転換してみたいもの。そんなとき、さらりと言ってのける詞がいい。イ・ソンヒの12集に所収の「I Have To Say Goodbye」(2001年、作詞:イ・タギョン、作曲:チョン・シロ、編曲:ユ・ヨンソク、パク・ヨンス)は旋律と詞が間逆。ほんの気紛れだったなんてねえ。あっ、これも鬱々しそう。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒの「I Have To Say Goodbye」”)


あなたを愛したんじゃないわ、ただ酔ったのかしら
すれ違いはいやだったの、初めは本当にそうだった
電話を待ったりもしたわ、こっそり隠したときめき
あなたのその眼差しの中で、道に迷ってたわ
*
だけど、私には久しく一緒だった
人がいるって、知ってるじゃないの
私が全てである、彼をどうするの
しばらく(あなたと)一緒だった、時間を忘れて

now I have to say goodbye

互いを消さねばならなくて
うろたえさせないで
私の久しい彼を捨てられない

あなたを忘れたいの

(*以下繰り返し)


(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2016年9月21日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 秋夕

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/14)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、秋に夕という漢字を組み合わせた節句<秋夕(추석)>に関連する3曲を紹介した。

始めに、「秋夕」に食べる餅(松餅、송편)作りや、コムンゴ名人百結(백결)と彼の妻の伝説について次のように紹介された。
・昔、節句の「秋夕」を控えて、最も忙しい所は精米所だった。秋夕に食べる「松餅」作りのため、水にひたした米を平らな容器に入れて精米所へ向かい、精米の列を待った。きめ細かく粉状にした米を背負い戻って、家族みなで松餅を作る。手間どる作業だが、貧しい人々には、それも羨ましかった。コムンゴ名人の「百結」の妻は、節句を控えて米を買う金がなく、近所で穀物をつく音を羨ましがったという。人々は、餅を作る米があるだけでも先祖に感謝した。最近、餅は作るより買う方が多い。でも、家族が集って話しながら馳走を準備するのは、それだけでも大きな意味がある。

▼ 穀物をつく臼(방아)の歌、「搗米打令(방아타령)」の歌を聴く。随分せわしく軽快、農作業の場面を知りたい。

次に、秋夕の先祖に捧げる儀式における、感謝と祈りについて次のように紹介された。
・今年の農作は、大きな被害を受けず済みそう。天と地、曇と風、適切な気温と天気のおかげだ。人々は、これを先祖のおかげとして、節句の「秋夕」に、先祖に捧げる素朴で心が込もった儀式をする。今年の初収穫物を先祖に捧げ、感謝の心を表す。本格的な収穫までは時間がかかる。一時も安心できないのが農作業で、残りも台風など被害のないことを祈る。

▼ ソウル近辺の江華島の稲刈り歌、「江華稲刈り歌(강화 벼 베는 소리)」を聴く。素朴な農作業の歌がいい。

最後に、秋は海も収穫の時期でもあり、漁の作業に歌が歌われることについて次のように紹介された。
・秋の収穫は陸だけでない。海も海流が変わり、魚の量や種類も変わってくる。漁師にとっても忙しい時期だ。共に歌を楽しむのは幸せなことだ。舟歌は、作業ごと、段階ごとに色々な種類の歌がある。海で使う綱をないながら歌うもの。櫓を漕いで海に出て行き、網を張る歌。適当な量の魚がかかると、今度は網を引く。ここにも歌がある。歌を歌うのは呼吸を合わせること。すなわち、同じ舟に乗って生死を共にすることだ。そして舟に魚がいっぱいになると、家に戻るとき歌を歌う。

▼ 大漁に楽器を騒がしく大きな音で演奏し歌う、北方の西道地域の「舟歌打令(술비타령)」」を聴く。洗練されている。

2016年9月20日火曜日

イ・ソンヒの「愛してます 母さん」

誰もが母から生まれる。そのことは母の自信であり、子の安心である。母と子の絆は、変わることがない、永遠で絶対的なものである。母の愛は、存在の証明であり、世界の肯定につながる。宗教的な心情を裏打ちする根源ともなる。

ところで、男は母に対してマザコンであるが、それを隠して女性を求める。女性は男のマザコンを嫌いながら、息子のそれをよろこぶ・・・。

イ・ソンヒのキャロルアルバム「私たちの物語(우리들의 이야기)」(1991年)に所収の、「愛してます 母さん(사랑해요 엄마)」(作詞キム・ミンジョン、作曲ソン・シヒョン、編曲ピョン・ソンリョン/ユ・チヨン)は、慈愛に満ちた母の眼差しと、それを受けて安堵する子の思いを聞かせてくれる。

(本ブログ関連:”愛してます 母さん”、”母の日2015”)


愛してます 母さん、母さんのその微笑を
愛してます 母さん、母さんのそのすべてを
*
隠れたその笑顔の裏に 麗しい皺(しわ)の刻まれたその顔
私にくださった その愛で世界を愛します

愛してます 愛してます
母さんの顔だけ思い浮かべれば 私の心は平和です

(* 以下繰り返し)


(Youtubeに登録のKoreanMusicSubsに感謝)

2016年9月19日月曜日

(参考) 韓国原発密集地域の地震

祝日の「敬老の日」の今日、先週土曜日から数えると実質3連休のようなもの。しかし、近傍の休日の「秋分の日」は、明々後日(9/22)となるため、連休が続かない。ハッピーマンデー制度を活用した「敬老の日」だが、「秋分の日」の休みと隔たり、今年の「シルバーウィーク」は少々残念のよう。一日中、小雨止まず。

ところでお話し変わって、先日(9/12)の韓国慶州市付近で発生した地震による、同地域沿岸に密集する原子力発電所への影響について、ハンギョレ新聞(日本語版)の記事、「韓国の原発は密集度世界1位、古里原発の周辺人口は福島の22倍」(9/19、ファン・ボヨン記者 / 韓国語版、9/13)は、東日本大震災の福島原発の破損と対比しつつ、次のように解説している。(抜粋、一部改行)

(本ブログ関連:”韓国の地震 ”、”原子力発電所”、”3.11東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災)”)

(追記) 本日(9/19)午後8時33分58秒:  慶州市付近で M4.5 の<余震>発生
           - 聨合ニュース、「韓国・慶州付近でM4.5の余震 ソウルなど全国で揺れ」(9/19

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古里原発8基「世界最多」にもかかわらず/政府は2基追加建設を承認 
半径30キロ圏内に380万人が居住 
月城原発、ハンウル(旧蔚珍)原発、ハンビッ(旧霊光)原発も10位以内 

25基のうち19基が集中している東南部一帯に/60あまりの活断層が分布 
「強震に襲われれば大災害」警告

(図) 原発密集地帯周辺の地震(規模5.0以上)現況と世界上位10位の密集原発団地

        慈仁断層(자인단층)
        密陽断層(밀양단층)
     ★梁山断層(양산단층)
     ★牟梁断層(모량단층)
        延日構造線(연일구조선)
        東莱断層(동래단층)
        日光断層(일광단층)
        蔚山断層(울산단층)
        大韓海峽断層(대한해협단층)   ← 大韓海峽=対馬海峡の韓国側名称

・12日夜に発生した観測史上最大規模の地震は、韓国の原子力発電所(原発)の密集度が世界で最も高いということが重なり一層不安を高めている。韓国は原発の国土面積当たりの設備容量はもちろん、(原発)団地別の密集度、半径30キロメートル以内の人口などすべて世界1位だ。・・・

・世界で原発は30カ国189団地448基が運営されている。13日、原子力安全委員会が2014年に国会に提出した資料「原発密集度国際比較」によると、
韓国は国土面積9万9720平方キロメートルに、8万721メガワットの発電容量の原発を稼動しており、密集度が0.207だった原発を10基以上保有している国の中で最も高い
- 2位の日本は0.112で韓国の半分の水準だ。
- 原発100基を運営し、最も多くの原発を保有する米国も密集度は0.01であり、韓国の20分の1に過ぎない。
この比較を進めていた当時、韓国は原発23基を運営中だったが、現在は25基に増え、密集度は0.282(今年6月基準。エネルギー正義⇒定義行動分析)となり、より高くなった。

・原発団地別に見た密集度はさらに深刻だ。環境団体グリーンピース・ソウル事務所は「8基ある古里原発はすでにカナダのブルース原発とともに世界最多の原子炉密集団地というタイトルを持つ」と明らかにした。特に設備容量を基準にした場合、古里原発は8260メガワットであり、ブルース原発(6700メガワット)を凌駕する。古里原発は半径30キロメートル以内の人口も380万人にのぼる。「全世界で原発が6基以上集まっている団地の中で、周辺に人間が最も多く住んでいるところ」とグリーンピース側は説明した。古里だけでなく、月城ハンウル(旧蔚珍)ハンビッ(旧霊光)など、韓国の全ての原発団地が世界最多の原子炉密集団地のうち10位以内に入る

・・・・韓国は日本より地震発生率が低い方だが、一度事故が起こればそれによる危険性が数十倍大きくなり得るという話だ。何よりも古里原発の半径30キロメートル以内に住む住民が多いという点に専門家たちは注目している。福島原発(約17万人)に比べると22倍も多い。

・このような事情にもかかわらず、政府は6月に新古里5、6号機の建設許可を承認した。古里の近隣地域にはすでに8基あるが、10基に増えることになる。グリーンピースは「釜山、蔚山、慶州が位置する朝鮮半島東南部地域には、およそ60の活断層がある。地震を引き起こす恐れのある活断層が韓国で最も多く分布しているところに原発を新しく建設するのは危険な決定」と警告する。・・・
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2016年9月18日日曜日

ぶらり散歩、オクトーバーフェストほか

この一週間、晴れ空はたった5、6時間しかなく、そのほとんどを昨日が占めたという。今日から<秋の長雨>に戻る。

昼過ぎまで曇りとのことで、多少の小雨を気にせず、日比谷公園で開かれている「オクトーバーフェスト」(9/9~9/19)に出かける。ドイツのビール祭りにちなんだもので、日比谷公園の一角をビール銘柄の売店が囲んでいた。客は、ビールを飲み、ソーセージや肉料理を食うことに専念する。小雨がつづくため、ひとびとは大型の傘やテントに避難して黙々と飲食していた。

(本ブログ関連:”ドイツ”)

せっかく訪れたというに、おじさんは興が乗らず、そのまま会場を後にしてJR有楽町駅まで歩いた。この頃には小雨も止んだ。

おもしろい映画でもないかと有楽町マリオンに寄ったが、関心をそそるものがなかった。そこで交通会館の三省堂に寄ってテキストを購入。今日はそれだけ。歩くのに疲れた。正直、何ともしまらない一日だった。

2016年9月17日土曜日

イ・ソンヒの童謡「星を見ながら月を見ながら」

イ・ソンヒが歌う童謡、「星を見ながら月を見ながら(별보며 달보며)」(ユ・ソンユン作詞、ユ・ビョンム作曲)は、子どもらしい夢見る思いを、美しくとても幻想的な旋律で運ぶ。

(本ブログ関連:”星を見ながら月を見ながら”)

もしかしたら、夜空を見上げる子どもの瞳をのぞきながら、歌って聞かせる大人の思いかもしれない。子どもの瞳がツルリと澄んで見えるのは、大人のように血管が発達して表面がひずんでないからだそうだ。

誰がどう見たっておじさんだけど、月見のこの時期に少し子どもに戻って、お星様やお月様を見あげてみようかな・・・。


遠くできらめく お星様といっしょに
なかよく親しみ 遊んでみたら
高くて青い天の国 お星様の国
そちらに私も行って 住んでみたら

いつも笑ってる お月様といっしょに
笑えばひそひそと 分かちあってみたら
永遠の笑みの国 お月様の国
そちらに私も行って 笑ってみたら


(Youtubeに登録のmaonsanに感謝)


(付記)
今夕、行ってみようかと思っていた、近くの公園で催される「お月見のつどい」に、少し早めだが昼過ぎ出かけた。その時間にもかかわらず、けっこうな人出だった。祭事が行なわれる広場には屋台が並び、すっかりお祭り気分。もちろん桜見のときとは賑わいが違うけど。

公園の原っぱに、大きな熱気球が駐機していて、5、6人ずつ希望者を乗せては、少しだけ浮かんで降りていた。もちろん、地上からロープで制御しているので、そのまま飛んでいくことはない。何より驚いたのは、ガスバーナー音だろうか、熱気球に熱気を送り込む時、ゴーッという轟音をたてる。その場から離れたところでも、恐竜の雄たけびのように聞こえてきた。

しばらくいたが、長居することなく戻ったけれど。

2016年9月16日金曜日

(資料) 慶州の地震と断層

先日、12日に慶州市で発生したM5.8の地震について記したが、震源地付近を縦断する断層について、朝鮮日報記事(日本版+韓国版)、「東日本大地震時に揺れた梁山断層 - 7.0の強震も起りうる」(9/1​​3 03:05 ⇒ 9/1​​3 09:24修正、パク・コンヒョン記者 , イ・ヨンワン科学専門記者)は、次のように紹介している。(抜粋)

(本ブログ関連: ”(資料)朝鮮半島の最大の地震”、”(参考) 韓国南東の蔚山沖でM5.0の地震発生”)

(参考)
地震、活断層と原発について、朝鮮日報のグラフィックニュース「原発、地震無風地帯ではない」は、「(韓国)国内原子力発電所 現況」を図示している。

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・12日午後、慶尚北道慶州市近くで発生した大型地震について、韓国国内の地震専門家らは「もう韓半島(朝鮮半島)も地震の安全地帯という固定観念を捨てなければならない」と口をそろえた。

・韓国地質資源研究院のイ・ユンス博士は「今回の地震は簡単に言えば韓半島西側にある地殻プレートであるインドプレートと東側の太平洋プレートがぶつかって起こったと言える」と語った。地球は液体状態のマントルの上で巨大な陸地である地殻プレートが接し合っている状態になっている。両側から地殻プレートが押し合うと、弱い所が上下にずれるしかなくなる。その場所こそ今回地震が発生した地域にある「牟梁断層(모량단층)」と「保寧断層 ⇒ 梁山断層(양산단층)」ということだ

(記事中図版) 慶州の大型地震 どのように起った  ← (付近の活断層を図示している)
     ★梁山断層(양산단층)
     ★牟梁断層(모량단층)
        東莱断層(동래단층)
        日光断層(일광단층)
        蔚山断層(울산단층)

・断層とは、外部の力を受けた陸地が二つに断裂してずれたもののことだ。今回の地震は東側の陸地が断層で西側の陸地の上に載って起こった。イ・ヨンス博士は「まず『牟梁断層』で地震が発生、続いて東側の『梁山断層』でも地震が起きたものとみられる」と言った。

・地質学界では「『韓半島は地震安全地帯だ』という固定観念を捨て、地震に関するシステムを全面的に再編すべきだ」という声が強い。今回の地震が発生した慶州一帯の「梁山断層」地域は過去にも地震が発生した記録がある。同研究院のソン・チャングク地震災害研究室長は「地震は、過去に地震発生の記録がある地域で再び発生するのが一般的だ。今回地震を起こした『梁山断層』はいつでも地震を引き起こす可能性がある活断層。これまでの分析では韓半島で起こり得る最も大きな地震はM6.5程度で、一部の学者はM7.0も発生の可能性があると考えてきた。ただ、いつ、どこで地震が発生するかについて予測するのは難しい状況だ」と語った。

・科学者らは「韓半島の地質分析や地震予測システムを全面的に再検討すべきだ」と口をそろえる。今回地震が発生した「梁山断層」は、その近くの原子力発電所建設などにより詳しい調査が何度も行われた場所だ。しかし、従来の方法では10キロメートルよりもっと深い地下で起こる地震の可能性を詳しく分析・予測するのが難しい

韓国では現代的な地震観測が始まって以降、最も強い地震9つのうち4つが最近2年間に集中して発生しているだけに、今後さらに大きな地震が起きる可能性は捨てきれないと言われている。韓国地質資源研究院のソン・チャングク室長は「韓国で地質調査が行われているのは一部地域だけだ。これを機に全国的な調査を急ぐべきだ」と提言した。
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2016年9月15日木曜日

十五夜 2016

今月は、旧暦と新暦がちょうど一ヶ月ずれている。9月15日の今日は、旧暦8月15日にあたる。今夜は、「中秋の名月」で十五夜だ。ただし<満月>は、明後日の17日(土)で、地元公園の催しである「お月見のつどい」は、9月17日(土)、18日(日)に開かれる。

(本ブログ関連:”十五夜”)

健康体操教室の先生が体操の合間に紹介された、地元公園近くにある中華料理店へ行ってみた。話題の通り、店の前に客が並んでいたし、店内も洒落ていて、どちらかといえば洋食屋風だ。おじさんが一人で食べるというより、仲間連れで来るといった雰囲気。とはいえ、おじさんは一人でランチを頼み美味しくいただいたけれど。

その帰り道、十五夜の今晩、お月見の祭りが始まるかもしれないと、地元公園に寄ってみた。まだテントの組み立てに取り掛かったばかりといった様子。そんなわけで、上記の「お月見のつどい」が、明後日以降開かれることを、後で知った次第。

台風16号の影響も受け、秋の長雨がつづくという。幸い、17日の土曜日は曇り空となり、この長雨の狭間で洗濯が可能な唯一の機会かもしれないと、テレビの天気予報で気象予報士が語っていた。だから、お月見の祭りも、17日の夜に公園に行くのがよいかもしれない。

2016年9月14日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 秋の香り

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/7)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<秋の香り>する3曲を紹介した。

始めに、山でパンソリに励んだ宋蟋蟀송실솔)と、文臣の金尚容(김상용、1561~1637)について次のように紹介された。
・パンソリには滝下で励む姿が浮ぶ。滝の大音を突き抜けて、自身の声が聞こえるまで努めてこそ、力ある声が出るという。女性の歌い手もそう練習した。晴雨の日々を滝下で鍛錬し、一年が過ぎた頃、滝の音はなく声だけが聞こえたという。次に、山頂から広い世を見渡しながら、さらに一年を風と戦った。そうして見事な声を身に着けた歌い手が宋蟋蟀だ。彼女の声は、コムンゴやセンファン、トゥンソなど、どんな楽器とも調和した。ちなみに、彼女の名の「蟋蟀」はコウロギの意で、この虫のように清い声の持ち主だったのだろう。

▼ 朝鮮中期の文臣、ソンビの金尚容の定型詩(女唱チルム時調(여창지름시조))を歌にした、梧洞(오동、アオギリ)の木に雨が落ちる「梧洞へ(오동에)」を聴く。悩み深く憂いが続くよう。

続いて、金尚容の詩作で、梧洞(アオギリ)の葉にあたる雨音の持つイメージについて次のように紹介された。
・金尚容の詩作「梧洞へ」(甁窩歌曲集)は、梧洞(アオギリ)の木の歌だ。梧洞に雨粒が落ちる音を聞くと、もともと悩んでいたのが更に悩ましく思えるという内容。梧洞の葉は大きく、雨粒があたる音が大きく響いた。梧洞の葉の雨音も悩ましく聞こえたようだ。昔のソンビは、寝室近くに梧洞を植えない者もいた。

次に、小説の詩からできた歌「秋風感別曲(추풍감별곡)」について次のように紹介された。

▼ 小説の詩を歌にした、秋風を感じる「秋風感別曲(추풍감별곡)」を聴く。気持ちを言葉に、言葉を詩に、詩を歌に。

・「秋風感別曲」の生まれた小説に登場する女性「彩鳳(채봉)」は、「弼成(장필성)」と恋に落ちる。父が不在の間、母の勧めで二人は婚約をしたが、父が戻ると、二人は別れる羽目になる。父は彩鳳を金持ちの家に嫁がせた。紆余曲折の末、彩鳳は<妓生>になる。ある日の夜、彩鳳は張弼成を恋しく思い、「秋風感別曲」という詩を歌う。このように長い物語を歌にしたものを、「誦書(송서)」という。

最後に、演奏曲「水国に秋が来る(수국에 가을이 드니)」について次のように紹介された。

▼ 打楽器テグムとピアノ演奏による、「水国に秋が来る」を聴く。秋風に葉が舞うように、今様に。

・「水国に秋が来る」は、尹善道(윤선도、1587~1671)の漁師の歌、「漁父四時詞(어부사시사)」を基に作られたもので、春夏秋冬で構成された、その中から秋の漁村を表現している。

2016年9月13日火曜日

(雑談) 忘れもの騒ぎ

今日、ある市民講座に出かけた。講座の終わり、いつものようにアンケートへ記入するが、言葉を確認するため手持ちの電子辞書を使った。アンケートを書きあげ、講座資料をショルダーバッグに入れて帰り仕度する。会場出口で、アンケートを事務局に手渡す。無事に。

帰り道、駅前に軽食屋を見つけ、遅い昼食をとることにした。食後、何気なく電子辞書を探したところ見つからないのだ。どうしたことだろうと、バッグの中身を全部出したが無い。

急いで市民講座の開かれた会場へと戻ったものの、主催者は帰った後だった。会場管理の方に同行いただき、座った座席辺りを探したが見つからない。

結局、市民講座主催者へ電話したところ、幸運にも預かっているという返事だった。そこで、主催者のオフィスを訪れて、電子辞書を無事に手にした。すべては、私の迂闊さから、ひとりで大騒ぎしたことになる。

ところで、市民講座は何だったて? 「江戸文学の魅力」として、滝沢馬琴について地元の大学教授が語っていただいたのに、上記の忘れもの騒ぎで、貴重な話しがすっ飛んでしまった。恥ずかしいやら心配やら。

2016年9月12日月曜日

韓国・慶州で地震: M5.8の地震、観測史上最大規模

今晩、午後7時と8時に、韓国慶尚北道の慶州市で、M5.1と韓国観測史上最大のM5.8の地震が発生した。先の7月5日にも、蔚山沖でM5.0の地震が発生しており、これら地域には多数の原子力発電所が存在する。

(本ブログ関連:”(資料)朝鮮半島の最大の地震”、”(参考) 韓国南東の蔚山沖でM5.0の地震発生”)

聨合ニュースの記事、「韓国・慶州でM5.8の地震 韓国観測史上最大規模」(9/12、22:12現在)は、次のように伝えている。

(参考)
・ USGS【米地質調査所】: ”M5.4 - 8km S of Kyonju, South Korea
・ 韓国気象庁【KMA】: <Select>欄より該当日時の地震を選択 M5.8  ⇒ USGS: M5.4

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・韓国気象庁によると、12日午後8時32分、南東部の慶尚北道慶州市を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震が発生した。M5.8は韓国で観測史上最大規模。

・これに先立ち、午後7時44分には同市を震源とするM5.1の地震が発生した。この2回の地震で、慶尚南道、慶尚北道、忠清南道、忠清北道、大田市、済州島、釜山市、蔚山市、江原道、ソウル市、世宗市など全国で揺れが観測された。

・午後9時現在、人命被害はないが、慶尚北道と蔚山市の一部地域で住宅に被害が出たもようだ。
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秋の景色

小学校の垣根の下側を、腰を曲げるようにして覗き、携帯電話のカメラで写真を撮っているおじさんがいた。何ごとかと見ると、おじさんの足元に真っ赤な花弁を冠した「曼珠沙華(ヒガンバナ)」が4、5本密集していた。この時期、もう曼珠沙華が咲いているのかと驚く。

秋にはいつも、行ってみようと思いながら果たせないことがある。秋らしい景色巡りだ。「高尾山」のケーブルカーの急傾斜の線路を囲むように続く紅葉(もみじ)は、いささか人工的ながらも豪華だ。また、西武線高麗駅そばにある「巾着田」に広がる曼珠沙華の花々は、一種宗教的であり、幻想的ですらある。

欧米の秋の景色に黄葉はあっても、日本の紅葉の独特な美しさはないという。緑に黄が色づいた木の葉に、紅色が加わると、躍動感が出て、きらびやかさが増すというもの。山の斜面を曲がりくねりながら、向かいの斜面の色づきの変化を楽しむのも秋ならではである。

毎年、巾着田で催される「曼珠沙華まつり」は、今年は9月17日(土)から10月2日(日)までとのこと。曼珠沙華の紅蓮の色に、女性の深い情念のようなものも感じることがある。しかしながら、女性からそんなものをいただいたことがないのが残念である。

2016年9月11日日曜日

イ・ソンヒの「秋の風」

秋も深まり、寒さが気になる。肘のあたりに冷えを感じる。昔はそうでもなかったのに、年々歳々敏感になる。といって、長袖服を着るのは暑苦しい。

風の音に秋の気配を感じるより、肘の冷えで秋を納得するとは自分らしい。寒さより、まだ暑さの方がましといって、春と秋を好んだが、秋について覚束なくなった。このまま冬に進んでしまうようで、秋を楽しむ知恵を取り戻さないと少々心配。

イ・ソンヒの2集に収録の、「秋の風(カルパラム、갈바람)」(1985年、作詞チョン・ウニ、作曲ナム・クギン)は、初期作品とは思えない風格を感じる。若さに力いっぱい叫ぶでもなく、秋をじっと見据えるように歌う。ところで、<四季>をテーマにした今回9月のコンサートで、この歌が歌われなかったのは不思議。

(本ブログ関連:”秋の風(カルパラム)”)


小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
去ったあなたは 風、寂しさくれた 「カルパラム」

今も目元を巡る、あなたの暖かかったあのまなざし
こころ、何度も何度も、恋しい翼を広げさせるよ

ああ、あなたは 「カルパラム」、雲を作る 「カルパラム」
ああ、あなたは 「カルパラム」、こころ奪った 「カルパラム」

小さな胸にこんなに、しみじみ寂しさ残して
消えたあなたは 風、寂しさくれた 「カルパラム」
寂しさくれた 「カルパラム」


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2016年9月10日土曜日

他所の町の秋祭り

最近、空を見上げると、低層雲と中高層雲が絶妙にバランスして、くすんだ雲の上に積乱雲が見えたりする。あるとき、薄浅葱色した低層雲の上に、純白の積乱雲が照り返して神々しく見えた。ヒマラヤの高峰を想像したりもした。行ったことはないけれど。

そんな空の気配に誘われて、自転車でちょいと遠出してみた。といって、電車駅を3駅ほどの距離。通りがかりに気付くことだが、途中、鉄道の操車場があり、跨線橋から眺めれば、しばらく子どもに戻ることができる。土曜日の午後のせいか、操車場はがらんと空いていた。

目的があって遠出したわけではない。ぶらり近在巡りしただけ。そんなとき、神社や町内会の祭りの賑わいと出会った。露店が連なった神社の境内は客であふれていたし、駅裏の商店街に特設のテントに大型と小型の御輿が2基あって、はっぴ姿のおじさんや子どもたちが群がっている。まさに出立直前のようだ。

さてわが地元、まだ祭りの気配がない。それとも気付かないのか、知らないだけか。他所の町で祭りに出会って、あわてて身近を探すのだから、しょうしょう粗忽。明日にでも、町を巡ってみようかな。

(資料) 韓国の高齢化 (2015年)

高齢化については、その予兆を先日(9/4)のイ・ソンヒのコンサート会場で微妙に感じた。(中高年ながら)メインの客層である、おばさんたちのパワーが全開していたからだ。他方、(私のように)おじさん一人で呑気にコンサートに来るような姿はほとんど見かけなかった ・・・ イ・ソンヒファンの奥さんに付き添うように来場しているおじさんばかり、高齢化社会での彼らの立ち位置が見えてくるようだった。

イ・ソンヒは、いよよ輝きつづけながらも歳月の歌手になったと思う。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒ 22年振りにTVコマーシャル出演”)

中央日報の記事、「『高齢韓国』 ”中位数年齢”、初めて40代超」(9/7)は、韓国統計庁発表の「2015年人口住宅総調査」結果について、高齢化が一層深まりつつある状況を次のように紹介している。(改行、箇条書きなど改変を容赦)

ちなみに、韓国の高齢化は日本以上に加速している。

(本ブログ関連:”韓国の高齢化、少子化”)

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・「2015年人口住宅総調査」(韓国統計庁、5年周期で実施)結果を7日公表。
- 高齢社会がすぐそこまで来ている。
- 65歳以上の人口は657万人/全体人口の13.2%
- 中位数年齢は初めて40歳を越えた。


・中位数年齢(年齢順に並べた時、中間にいる人の年齢)
- 2005年 35.0歳、
- 2010年 38.2歳、
- 2015年 41.2歳

・65歳以上の高齢人口
- 2010年 536万人
- 2015年 657万人

・全体人口のうち、65歳を越える人が占める比率
- 2010年 11.0%
- 2015年 13.2%

・国連による分類 65歳(以上)人口比率
-「高齢化社会」:   7%以上 ⇒ (正確には”超え”)
-「高齢社会」:    14%超え
-「超高齢社会」: 20%以上 ⇒ (正確には”21%超え”)

・韓国は
- 2000年: 「高齢化社会」に突入
- 「高齢社会」が目前まで迫ってきている。
- 今の速度なら「超高齢社会」に入るのも時間の問題
    すでに全羅南道地域は、65歳人口の比重が21.1%の「超高齢社会」に入った。

・30年前と比較
- 0~14歳の幼少年人口: 518万人減少 (2010年に比べ97万人減少)
- 65歳以上の高齢人口:   482万人増加 (2010年に比べ121万人増加)

・年齢構造
- 40~50代の人口が最も多く、壷型人口ピラミッドを示す
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