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2016年9月16日金曜日

(資料) 慶州の地震と断層

先日、12日に慶州市で発生したM5.8の地震について記したが、震源地付近を縦断する断層について、朝鮮日報記事(日本版+韓国版)、「東日本大地震時に揺れた梁山断層 - 7.0の強震も起りうる」(9/1​​3 03:05 ⇒ 9/1​​3 09:24修正、パク・コンヒョン記者 , イ・ヨンワン科学専門記者)は、次のように紹介している。(抜粋)

(本ブログ関連: ”(資料)朝鮮半島の最大の地震”、”(参考) 韓国南東の蔚山沖でM5.0の地震発生”)

(参考)
地震、活断層と原発について、朝鮮日報のグラフィックニュース「原発、地震無風地帯ではない」は、「(韓国)国内原子力発電所 現況」を図示している。

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・12日午後、慶尚北道慶州市近くで発生した大型地震について、韓国国内の地震専門家らは「もう韓半島(朝鮮半島)も地震の安全地帯という固定観念を捨てなければならない」と口をそろえた。

・韓国地質資源研究院のイ・ユンス博士は「今回の地震は簡単に言えば韓半島西側にある地殻プレートであるインドプレートと東側の太平洋プレートがぶつかって起こったと言える」と語った。地球は液体状態のマントルの上で巨大な陸地である地殻プレートが接し合っている状態になっている。両側から地殻プレートが押し合うと、弱い所が上下にずれるしかなくなる。その場所こそ今回地震が発生した地域にある「牟梁断層(모량단층)」と「保寧断層 ⇒ 梁山断層(양산단층)」ということだ

(記事中図版) 慶州の大型地震 どのように起った  ← (付近の活断層を図示している)
     ★梁山断層(양산단층)
     ★牟梁断層(모량단층)
        東莱断層(동래단층)
        日光断層(일광단층)
        蔚山断層(울산단층)

・断層とは、外部の力を受けた陸地が二つに断裂してずれたもののことだ。今回の地震は東側の陸地が断層で西側の陸地の上に載って起こった。イ・ヨンス博士は「まず『牟梁断層』で地震が発生、続いて東側の『梁山断層』でも地震が起きたものとみられる」と言った。

・地質学界では「『韓半島は地震安全地帯だ』という固定観念を捨て、地震に関するシステムを全面的に再編すべきだ」という声が強い。今回の地震が発生した慶州一帯の「梁山断層」地域は過去にも地震が発生した記録がある。同研究院のソン・チャングク地震災害研究室長は「地震は、過去に地震発生の記録がある地域で再び発生するのが一般的だ。今回地震を起こした『梁山断層』はいつでも地震を引き起こす可能性がある活断層。これまでの分析では韓半島で起こり得る最も大きな地震はM6.5程度で、一部の学者はM7.0も発生の可能性があると考えてきた。ただ、いつ、どこで地震が発生するかについて予測するのは難しい状況だ」と語った。

・科学者らは「韓半島の地質分析や地震予測システムを全面的に再検討すべきだ」と口をそろえる。今回地震が発生した「梁山断層」は、その近くの原子力発電所建設などにより詳しい調査が何度も行われた場所だ。しかし、従来の方法では10キロメートルよりもっと深い地下で起こる地震の可能性を詳しく分析・予測するのが難しい

韓国では現代的な地震観測が始まって以降、最も強い地震9つのうち4つが最近2年間に集中して発生しているだけに、今後さらに大きな地震が起きる可能性は捨てきれないと言われている。韓国地質資源研究院のソン・チャングク室長は「韓国で地質調査が行われているのは一部地域だけだ。これを機に全国的な調査を急ぐべきだ」と提言した。
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