ところでお話し変わって、先日(9/12)の韓国慶州市付近で発生した地震による、同地域沿岸に密集する原子力発電所への影響について、ハンギョレ新聞(日本語版)の記事、「韓国の原発は密集度世界1位、古里原発の周辺人口は福島の22倍」(9/19、ファン・ボヨン記者 / 韓国語版、9/13)は、東日本大震災の福島原発の破損と対比しつつ、次のように解説している。(抜粋、一部改行)
(本ブログ関連:”韓国の地震 ①、②、③”、”原子力発電所”、”3.11東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災)”)
(本ブログ関連:”韓国の地震 ①、②、③”、”原子力発電所”、”3.11東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災)”)
(追記) 本日(9/19)午後8時33分58秒: 慶州市付近で M4.5 の<余震>発生
- 聨合ニュース、「韓国・慶州付近でM4.5の余震 ソウルなど全国で揺れ」(9/19)
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古里原発8基「世界最多」にもかかわらず/政府は2基追加建設を承認
半径30キロ圏内に380万人が居住
月城原発、ハンウル(旧蔚珍)原発、ハンビッ(旧霊光)原発も10位以内
25基のうち19基が集中している東南部一帯に/60あまりの活断層が分布
「強震に襲われれば大災害」警告
(図) 原発密集地帯周辺の地震(規模5.0以上)現況と世界上位10位の密集原発団地
慈仁断層(자인단층)
密陽断層(밀양단층)
★梁山断層(양산단층)
★牟梁断層(모량단층)
延日構造線(연일구조선)
東莱断層(동래단층)
日光断層(일광단층)
蔚山断層(울산단층)
大韓海峽断層(대한해협단층) ← 大韓海峽=対馬海峡の韓国側名称
・12日夜に発生した観測史上最大規模の地震は、韓国の原子力発電所(原発)の密集度が世界で最も高いということが重なり一層不安を高めている。韓国は原発の国土面積当たりの設備容量はもちろん、(原発)団地別の密集度、半径30キロメートル以内の人口などすべて世界1位だ。・・・
・世界で原発は30カ国189団地448基が運営されている。13日、原子力安全委員会が2014年に国会に提出した資料「原発密集度国際比較」によると、
- 韓国は国土面積9万9720平方キロメートルに、8万721メガワットの発電容量の原発を稼動しており、密集度が0.207だった。原発を10基以上保有している国の中で最も高い。
- 2位の日本は0.112で韓国の半分の水準だ。
- 原発100基を運営し、最も多くの原発を保有する米国も密集度は0.01であり、韓国の20分の1に過ぎない。
この比較を進めていた当時、韓国は原発23基を運営中だったが、現在は25基に増え、密集度は0.282(今年6月基準。エネルギー
・原発団地別に見た密集度はさらに深刻だ。環境団体グリーンピース・ソウル事務所は「8基ある古里原発はすでにカナダのブルース原発とともに世界最多の原子炉密集団地というタイトルを持つ」と明らかにした。特に設備容量を基準にした場合、古里原発は8260メガワットであり、ブルース原発(6700メガワット)を凌駕する。古里原発は半径30キロメートル以内の人口も380万人にのぼる。「全世界で原発が6基以上集まっている団地の中で、周辺に人間が最も多く住んでいるところ」とグリーンピース側は説明した。古里だけでなく、月城、ハンウル(旧蔚珍)、ハンビッ(旧霊光)など、韓国の全ての原発団地が世界最多の原子炉密集団地のうち10位以内に入る。
・・・・韓国は日本より地震発生率が低い方だが、一度事故が起こればそれによる危険性が数十倍大きくなり得るという話だ。何よりも古里原発の半径30キロメートル以内に住む住民が多いという点に専門家たちは注目している。福島原発(約17万人)に比べると22倍も多い。
・このような事情にもかかわらず、政府は6月に新古里5、6号機の建設許可を承認した。古里の近隣地域にはすでに8基あるが、10基に増えることになる。グリーンピースは「釜山、蔚山、慶州が位置する朝鮮半島東南部地域には、およそ60の活断層がある。地震を引き起こす恐れのある活断層が韓国で最も多く分布しているところに原発を新しく建設するのは危険な決定」と警告する。・・・
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