今月は、陰暦とぴったり一ヶ月違うため、伝統的な季節感を読み取りやすい。10月16日は、陰暦9月16日である。この陰暦9月を「涼秋」と呼ぶ。まさに今にふさわしい。そのせいか、涼しさは暑い日中に感じる一瞬のものと異なって、夜が更ければ身にしみる予感的なものへと深まる。
イ・ソンヒの4集所収の「夜が来れば(밤이 찾아 오면)」(1988年、作詞・作曲ユン・ヒジュン)は、大衆歌謡の香りそのものだが、どこか墨絵のような東洋的背景色を感じる。彼女が仏教家の家に生まれたことから想起するのかもしれない。歌に、いわゆる男女の間にあるものとは異なる、絶対の距離、孤独を感じる。(ファン心理がなせる解釈)
今晩は満月だそうだ。夜空を眺めてみようかな。
(本ブログ関連:”夜が来れば”)
西山に陽(ひ)沈むよ、夜が訪ねくるよ
夜深まり行けば、寂しさがまたくるよ
*
懐かしさ 染まれば、夢も消えて
寂しさが たまれば、愛だけ待つよ
寂しさ 慰める、この私にはないのね
私は未知らぬ あなたを 待ちながら
この夜も、この夜も 寂しさを癒すよ
(*以下繰り返し)
この夜も、この夜も 寂しさを癒すよ
(Youtubeに登録のmaonsanに感謝)