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2014年10月7日火曜日

ノーベル物理学賞

照明やテレビなどで身近で当り前過ぎるLED・・・そう思っていたが、3原色の最後の牙城であった青色LEDを完成した研究者に大きな光があてられた。今年の「ノーベル物理学賞に赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏」が受賞したと、朝日新聞は次のように報じている。(10/7、抜粋)
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・スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、赤崎勇・名城大教授(85)と天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の日本の3人に贈ると発表した。赤崎さんと天野さんは青色の発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用化につなげた。これにより光の3原色がそろう見通しが立ち、LEDで幅広い色が再現できる道筋をつけた。

・赤崎さんは名古屋大教授時代の1985年、天野さんとともに高輝度のLEDに欠かせない良質な結晶を作製。89年、窒化ガリウムの半導体で青色に光るLEDを作ることに成功した。
中村さんは日亜化学工業(徳島県阿南市)の研究員時代の90年代前半に、製法を進化させた。
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青色LEDの結晶や製法を全く知らないが、あまりの普及に今回の受賞を納得してしまう。考えてみれば、他の赤色、青色LEDについても何も知らないのに・・・そこをすっとばした素人の強み、めでたいと思う気持ちは変わらない。

夕方、テレビのニュースで赤崎勇教授のノーベル賞受賞の記者会見を見た。記者から若い研究者への言葉を求められたとき、流行をやるのではなく、自分がやりたい研究を探せという印象的な回答があった。

2014年10月6日月曜日

マニア、CD

マニアやコレクターを辞書に探すと、熱狂者とか収集家があてはまる。江戸時代には奇人という言葉でくくられたようだ。奇人の系譜は、遠くに蘭学を見ながらも、後の博物学(本草学)に通じた。江戸諸藩に開いた独自の文化と経済交流という実学的なベースがあって、奇人が尊重される気風が醸成されたといえるだろう。奇人尊重の気風は英国においても同様だった。

さて現代の奇人は、高度に専門化して研究者に吸収される一方、市井で趣味人として生き残って、大方はのんびりと趣味世界にいる。オタクは時代とぎりぎり磨りあって、固有の指向を確立した新しい芽だ。奇人の大樹は、枝を伸ばし、芽を吹いている。

そんなとき、ふと思うのは韓国の書店で、鉱物採集マニア向けの(韓国産)鉱物図鑑が見つからないことだ。なぜ鉱物趣味が広がらないのだろうか。石(鉱物)という見える物に価値を知り、価値を付けるマニア的な世界がないのだろうか。

(本ブログ関連:”鉱物図鑑”)

このことは、音楽趣味が物(CDなど)を経るかどうかといったことでも、日本と韓国の音楽ファンの傾向がうかがわれる気がする。私は、イ・ソンヒのCDやLPを収集したくなる。重複したものがあれば、日頃、イ・ソンヒファンの心理を黙って聴いてくれた人たちにプレゼントしたりするのだが・・・間違ってないよね。

(本ブログ関連:”第15集「SERENDIPITY」を3つ”)

朝鮮日報(日本)の記事「多くの国で姿消すCD、日本では今なお人気」(10/5、ヤン・モドゥム記者)は、韓国と比べて圧倒的にCD購入者が多い日本の状況について、韓国側の視点から次のように紹介している。(抜粋)
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・スマートフォン(多機能携帯電話端末)やMP3プレーヤーの普及により、音源の世界市場ではデジタル音源が席巻している。楽曲をダウンロードしたり、インターネットを通じてリアルタイムで鑑賞したりする「ストリーミング」の世界シェアは60%(売上基準)に達している。ところが、日本市場の「王」は依然としてコンパクトディスク(CD)で、音源のシェアの80%を占めている。韓国では10年余り前に消滅した「ミリオンセラー(売上げが100万枚以上)」が今年二つも出た。日本人はなぜ、1枚当たりの価格が2500-3000円もするCDを好むのだろうか。

・これは日本人特有の「収集癖」と「ファンダム(特定の人や物に対する熱狂的な支持)」が結び付いた現象だという見方が出ている。ある歌手の歌を聴くだけにとどまらず、そのCDなど関連商品を所有することを好むというわけだ。ヒット曲を集めたCDも、関連商品を収集する人たちの間で人気が高い。
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韓国の音楽消費パターンは、圧倒的にストリーミング・サービスが多い。CDが少ないのに加えて、歌手の以前の歌を再編成したCDに歌詞カードがないこともある。この辺に、物(CD)を介さない音楽購入の理由があるような気がする。

(本ブログ関連:”歌詞カード”、”ストリーミング”)


上記記事が前提にしていると思われる、朝鮮日報(韓国)の記事「IT強国日本の変わらぬ音楽CD愛」(9/18、イ・ヨンソン記者)は、ニューヨークタイムズの情報で日米対比しながら、日本のCD売上げが多いことを次のように紹介している。(抜粋)
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・音楽を聞くプラットホームがモバイルに変わって、関連産業もダウンロードとストリーミング中心に再編されている。だがIT関連技術力にあって、世界最高を自負する日本は例外だ。

・16日(現地時間)、ニューヨークタイムズによれば、日本の音楽市場で一番である消費方式は相変らずコンパクトディスク(CD)購買で、全音楽市場売上の85%を占める。ストリーミング・サービスの比重が90%に達する我が国(韓国)や、ダウンロードとストリーミングを合わせた比重が60%を越えるアメリカとは対照的だ。

・世界最大の音楽市場であるアメリカの場合、レッド・ツェッペリンとジェイスン・ムラーズ(Jason Mraz )などの所属会社で有名なアトランティック・ レコードのデジタル音源販売収入は、すでに6年前のCD販売収入を越えた。一時、全世界レコード流通市場を牛耳ったタワーレコードは、デジタル音源市場の急成長による実績不振に、2006年の一年間、アメリカだけで89の売り場を閉鎖した。

・これとは対照的に、日本の最大移動通信社NTTドコモが運営を受け持っているタワーレコード日本の場合、東京、渋谷の地下1階、地上8階規模の単独売り場が盛業中であることをはじめとして、日本国内85の売り場を運営している。年売上げは、5億ドル(約5200億ウォン)に達する。

・ニューヨークタイムズは、伝統のIT強国日本の格別なCD愛が、収集好きな日本人の独特の気質と関連があると分析した。我が国(韓国)でも一時流行した、特定アーティストの「ヒット曲選集(Greatest hits)」アルバムが日本で特に人気が高いのもこのような指向と関係がなくはないという。

・これに加えて、過度に慎重かつ几帳面な日本のビジネス慣行も、もうひとつの原因(=音源ダウンロード販売普及の遅れ)とされた。アップルがアイチューンズ・ストアの日本サービスを最初に始めたのは2005年だが、7年後である2012年に達して日本最大レコード会社ソニーミュージック・エンターテインメント所属のアーティストの音源を供給できたと、ニューヨークタイムズは伝えた。
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2014年10月5日日曜日

雨の日曜日に

台風18号は、北上して九州の南の海で急旋回、日本列島に沿うように太平洋沿岸を東に進んでいる。天気予報は、関東地方について、今日は雨というだけで、むしろ明日月曜の台風襲来に焦点を合わせていた。

淡々と今日は雨という予報に、少し外出する余裕でもあるかと思ったが、そうはいかなかった。雨は一日中降り続き、外出はままならない。雨脚は結構強く、傘があまり役立ちそうもない感じだ。ズボンは間違いなく濡れるだろう・・・。出かけるあてもないので、家の中でじっと過ごしたが。

深夜の天気予報は、これから関東地方にも風が吹きだし、明日朝方(9時頃)に直撃のようだ。勢力が、過去10年で最大級という。一体どんな準備をすればいいというのか・・・。雨戸だけはしっかり閉めておこう。

昔のコマーシャル・ソングにあった、「雨が降ってる日曜日、坊や泥んこなぜ泣くの、あそこのかどで転んだの、・・・」というわけにもいかぬ日曜日だった。

(本ブログ関連;”雨が降ってる日曜日”)

2014年10月4日土曜日

イ・ソンヒ全国ツアーコンサート 水原

イ・ソンヒの公式サイトのスケジュール情報によれば、来月後半にもデビュー30周年記念のイ・ソンヒ全国ツアーコンサートが京畿道水原(수원)市で催される予定。詳細は、次のインターパーク「チケット公知」より。

- 公演名: イ・ソンヒ 30周年記念コンサート - 水原公演
- 公演日時: 2014年11月15日(土)、7pm ~ 11月16日(日)、5pm
- 公演場所: 水原室内体育館
- チケット価格: VIP席 132,000₩ / R席 121,000₩/ S席 110,000₩ / A席 99,000₩
- 観覧時間: 120分
- 観覧等級: 未就学児童入場不可

イ・ソンヒのここ3回の(韓国)国内ツアー都市を一覧して見ると、ソウル公演を含めて過去10都市ずつだったのに対して、今年は13番目の都市まで予定されている。彼女を愛するファンに応え、風の吹く範囲を超えず、ファンとの距離を大切にしていることが分かる。それは、彼女とファンとの強いつながりであり、ファンの心にいつまでもありつづける歌手としての証左でもある。
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2014 コンサート”歌うイ・ソンヒ”
・ソウル4.18-20:「世宗文化会館」 ★4.19レポート
・大邱5.10-11:「大邱エックスコ・コンベンションホール」
・蔚山5.24-25:「蔚山東川体育館」
・光州6.7-8:「金大中コンベンションセンター」
・城南6.14-15:「城南アートセンターオペラハウス」
・釜山6.28-29:「KBSホール」
・富川7.12-13:「富川室内体育館」
・全州8.30-31:「韓国ソリ文化の殿堂 モアク堂」
・安養9.13-14:「安養室内体育館」
・大田10.4-5:「忠南大正心華国際文化会館正心華ホール」
・昌原10.17-18:「昌原城山アートホール大劇場」(予)
・高揚11.1-2:「高揚アラムヌリ アラム劇場」(予)
・水原11.15-16:「水原室内体育館」(予)

2011 コンサート”5月の陽ざし”
(海外)
・ニューヨーク2.3(木):「カーネギーホール(Stern/Perelman)」
(国内)
・ソウル5.21(土)-22(日):「世宗文化会館」 ★5.21レポート
・水原7.2(土)-3(日):文化の殿堂 幸せ劇場
・高陽7.9(土)-10(日):高陽アラムヌリ アラム劇場
・大田7.16(土)-17(日):忠南大 チョンシムファホール
・釜山9.3(土)-4(日):KBS釜山ホール
・全州9.17(土)-18(日):全北大 三星文化会館
・仁川10.8(土):サムサン・ワールド体育館
・光州11.5(土)-6(日):光州文化芸術会館 大劇場
・大邱11.12(土)-13(日):大邱EXCO本館 5階
・晋州11.19(土)-20(日):慶南文化芸術会館

2009 コンサート”招待”
・ソウル(서울)4.1-5:「COEXオーディトリウム」 ★4.2レポート
・仁川(인천)5.16(土):「仁川サムサンワールド体育館」
・全州(전주)6.27(土):「韓国音文化の殿堂モアクダン」
・清州(청주)7.5(日):「清州芸術の殿堂大公演会場」
・水原(수원)7.11(土):「京畿道文化の殿堂大ホール」
・城南(성남)8.15(土):「城南アートセンターオペラハウス」
・高揚(고양)9.5(土):「高揚アラムヌリ アラム劇場」
・大邱(대구)9.12(土):「大邱市民会館大劇場」
・釜山(부산)10.24(土):「KBS釜山ホール」
・大田(대전)11.1(日):「忠南大 チョンシムファホール」
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2014年10月3日金曜日

「人イヌにあう」から

子どもが水溜りで、無邪気に遊んでいる姿は可愛らしい。水の感触もそうだが、意のままにならぬ形質も楽しくてたまならないのだろう。泥水だらけになって、しまいにその場に座り込んでも気にしない。水は、子どもが外の世界で最初に出会う、感性に直結する不思議なものかもしれない。

そんな水の面に水滴を垂らすと、初め輪郭をしっかりした輪ができて広がり、次第に薄れて無かったように水に吸収される。水紋を見ていると、まるで人の言葉のように思うことがある。水紋は、その輪があってこそ意味を持つ。水がなければ水紋がないように、人がいなければ言葉はない。水はいつまでも澄んで欲しい。水紋は美しい円弧を描いて欲しい。

動物行動の世界で、飼いイヌを通して愉快なイヌの行動を教えてくれた、動物行動学者のコンラート・ローレンツ(Konrad Lorenz、1903年~1989年)の著書に、「人イヌにあう」(小原秀雄訳、至誠堂選書)がある。この本の中で、飼いイヌ同士が吠えあうとき、居るべき場所を前提にしているという面白い例を、次のように紹介している。(元文に適宜段落付けした)
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・~私の年老いたブリイとその不倶戴天の敵、白いスピッツにかんするものである。このスピッツは緑に塗った木のかき根で仕切られ、村の通りにそって長くのびた幅の狭い庭のある家に住んでいた。この三十ヤードにわたるかき根にそって、二匹の英雄は、走って行ったりきたりしては激しく吠え、かき根の両端の折り返し点でちょっと止まっては、役にもたたない怒りのあらゆる動作と声をおたがいに投げつけるのであった。

・ある日やっかいな事態がもち上がった。かき根は修理中で、一部がそのためはずされたのだ。下手の半分がなくなっていた。さて、ブリイと私は家を出て丘を下り、川に向かった。スピッツはもちろん私たちに気づいて、庭でいちばん高い一角で、うなり、興奮のあまりふるえながら待ちかまえていた。最初に、おきまりの不動の姿勢でののしりあいがはじまった。それから二匹のイヌはそれぞれがかき根の両端で、前方に向かっていつもの早駆けをはじめた。

・ところがなんと、珍事勃発。彼らはかき根が取り払われている場所を駆け抜けてしまい、さらにののしり合戦が行なわれはずの庭の下手のはずれまできて、やっとおのれの失態に気づくしまつであった。彼らは毛を逆立て、恐ろしげにきばをむき出して、そこに立ち止まった---が、かき根はなかった。たちまち吠え声はやんだ。

・そこで、彼らはどうしただろうか? あたかも一心同体のごとく、彼らはくるりと向きを変え、横腹を接してまだ残っているかき根のところへとんでいった。そこで彼らは、まるで何ごとも起こらなかったかのように、ののしりを再会したのである。
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鉱物採集などで地方に出かけると、農家の庭先に用心のため番犬役をしっかり果たしている飼い犬がいる。一方、住宅街を飼い主に連れられて散歩する小型犬は吠えないし、番犬イメージも薄い。屋内で飼う愛玩犬が中心になっているようだ。
愛玩犬の場合、家の前を通り過ぎる他のイヌに対して、どんな反応を示しているのだろうか。

2014年10月2日木曜日

イ・ソンヒ、MCモンとコラボか

Tonga.A掲載のニュースエンの記事「イ・ソンヒ側『MCモンのコラボ提案1次固辞、新曲待っているところ』」(10/1)は、「イ・ソンヒ側がMCモン側のコラボレーション提案に対して口を開いた」と、イ・ソンヒとMCモンによる新曲が展開されるか次のように報じている。

MCモン・・・ヒップホップ・・・ヒップホップねえ。どういったらいいか、おじさんの世界観から言えば、自然の棲み分け風に、近くにいても見えども見えず。

イ・ソンヒが、今回どのように関わるのか。もちろん最近のアルバムでも、チャレンジしており、見事にこなすのは間違いない。

(本ブログ関連:”ヒップホップ”)

ところで、ヒップホップ(ミュージック)って・・・。
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・イ・ソンヒ側関係者は、10月1日ニュースエンに「最近MCモンが、イ・ソンヒにコラボレーション提案をした。だが、曲がイ・ソンヒの音色に合わないと判断、丁重に固辞した。MCモンのアルバムに役に立たなければなければならないと考えたため」と明らかにした。

・これに対しMCモン側は、また他の曲をイ・ソンヒに伝えたいという旨を表明した。イ・ソンヒ側関係者は、「イ・ソンヒもこれを受け入れて、現在MCモンの曲を再び待っている。まだその曲を聞くことができなかった」と付け加えた。

・MCモン側も、同日ニュースエンに、「最近イ・ソンヒにコラボレーションの提案をしたし、イ・ソンヒ側もこれを肯定的に検討中だ」と明らかにした。だが、MCモンとイ・ソンヒが歌う歌は、現在まで決まっておらず、当然録音も入っていなかったというのがMCモン側の説明だ。

・今回のMCモンの新しいアルバムには、リサンケリー(리쌍개리)、ホガク(허각)、ペク・チヨン(백지영)などが一つになって、フィーチャリング援護射撃する予定とより一層期待感が高まっている。

・一方、MCモンは、来る11月、4年ぶりの新しいアルバムを持って歌謡界に復帰する。MCモンの歌は、その間、多くの歌手とコラボレーションを通じて大衆の多くの愛(支持)を受けたところ。それゆえ、MCモンとイ・ソンヒの組み合わせにも関心が集中している。
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2014年10月1日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」済州島

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/24)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第73回として、朝鮮半島南部に位置する火山島、「済州島(제주도)」にまつわる話を紹介した。

まず、済州島の地理と伝統的な信仰について、次のように紹介をされた。
・半島の南に韓国最大の島、済州島がある。温暖な美しい自然のリゾートアイランド。中央に位置する漢拏山(標高1,950m、한라산)は10万年前にできた火山、牧場や農園などの地でもある。
・美しい島であるだけでなく、ユネスコ人類無形遺産に登録されたシャーマニズム信仰である巫俗(무속)のお祓い「クッ(굿)」の「済州チルモリ堂燃燈グッ(제주칠머리당영등굿)」が、毎年2月に行なわれる。
・漢拏山の他に、10万年前に海底噴火でできた「城山日出峰(성산 일출봉)」火山も有名。列を成した溶岩洞窟の「拒文オルム溶岩洞窟(거문오름용암동굴)」もユネスコ世界遺産に登録されている。透き通った海、島中央の山とが調和した島には、半島と遠く離れて独特の文化が残っている。外国語のような方言、石積みの壁。半島と異なる風景をあらわした歌「瀛州十景(영주십경)」*がある。
(*) 「瀛州十景」は、後述の朝鮮後期の金正喜に師事した李漢雨(이한우、1823年~1881年)の作。

▼ 済州島を代表する風景10ヵ所を歌った「瀛州十景」を聴く。民謡と別の起源を持っている。

次に、済州島の神(神話)について、次のように説明された。
・済州島には、1万8千もの神がいる。今でも祭祀を捧げる場所が400ヵ所も残っていて、土着の信仰を守っている。この世の地形を作った「麻姑婆さん(마고할머니)」や、宇宙を支配するとされる「天地王(천지왕)」などは済州島固有の神だ。
・済州島の歴史(「高麗史古記」)では、「三姓穴(삼성혈)」に古代の耽羅(탐라)国を建国した良乙那(양을나)、高乙那(고을나)、夫乙那(부을나)の3人の誕生から始まる。3人は碧浪国(벽랑국)から3人の姫を迎え、この時、牛馬と五穀の種が済州島に伝わった。4、5世紀頃のことで、その時農耕生活が始まったという。

▼ 「済州の海(제주바다)」という歌を聴く。イメージとしては都会人のあこがれのような・・・今様である。

最後に、流刑地としての側面について、次のように解説された。
・観光地の島だが、昔は罪を犯した臣下の島流しの場所とされた。険しい海を渡ると、いつ戻れるか分からない所だ。秋史・金正喜(추사 김정희、1786年~1856年)先生の絵「歳寒図(세한도)」は、その寂しい暮らしを表した作品だ。済州島の文化が今に至るのも、地理的に海があったからだ。済州島では、今も最も寒い大寒から立春の時期に引越しする。神が天に昇り、新しい任務を受ける過渡期で、引越しに無難な時期と信じられている。実際、済州島で唯一気温が5度以下になる時期で、慣れぬ地引越ししても病になりにくいという。

▼ 済州島女性民謡「シンアウェ(신아외기)」を聴く。次第に合いの手につられて口ずさんでいる・・・今様に歌う。

金寶愛(キム・ボエ)さんの言葉、「文化というものは暮らしの中で身につけた知恵の集まりだと思います」。本当にそうですね、生活に根ざしたものこそが、子孫に受け継がれるというものですね。

2014年9月30日火曜日

今年も3/4食べてしまった

9月最後の日。今日を過ぎれば、今年も残すところ1/4しかない。リンゴの実を中心に立て切りしたものをイメージすると、残りの少なさに驚く。そんなに早食いしてしまったのかと。

(本ブログ関連:”リンゴの実”、”林檎”)

小川の心地よい流れに足をつけて笹舟遊びしていたら、みるみる遠くに流れて行ってしまうのを見て慌てるよう。だらけていたわけでなく、貪ったわけでない・・・指折り数えてやっと気付くのだ、時の刹那さが身にしみる。

思いより早く、時が追い越していく。巾着田の真っ赤な彼岸花(曼珠沙華)の見物でもと思っていたら、すでに盛りを過ぎたとネットで知る。せめて秋、垣根越しに金木犀(キンモクセイ)の香りを楽しもう。沈丁花もそうだった、子どもの頃に馴染めぬ香りだった。歳を重ねるうちに親しむような、まるで秋刀魚の苦味。まんざら悪くない。

(本ブログ関連:”キンモクセイ”、”彼岸花”)

秋の深まりは負い打ちをかける。何と文具店の店頭に、来年のカレンダーや手帳が並んでいる。来年のことまでは頭がまわらない。

(本ブログ関連:”カレンダー”)

2014年9月29日月曜日

御嶽山噴火(続)

先週末(9/27)の御嶽山噴火は、犠牲者が多数になるかもしれない。まだ、山頂付近に心肺停止状態のまま救出されずいる方があるようだ。当日、行楽日だったため、行方不明者の中に家族連れが含まれるかもしれない。

(本ブログ関連:”御嶽山”、”火山”)

ところで、今回の噴火の成因について、水とマグマ性の熱による「水蒸気爆発(噴火)」であって、マグマそのもの(噴出)による「マグマ噴火」ではないようだ。ただし、この「水蒸気爆発(噴火)」後、「マグマ噴火」に遷移するかもしれないとのこと。

テレビで知って驚いた情報がある。
① 現在、地震研究と比べて、火山研究の体制(研究者)と資金(研究費)がともに極めて不足しているという。この時代、地道に自然に対する研究を尊ぶ気風を忘れているようで残念だ。火山(災害)研究の国家的支援の是非を、機会損失的な切り口で論じると、とんでもないしっぺ返しを受けるかもしれない。
② 今のところ、「水蒸気爆発(噴火)」について科学的な予知が難しいということも聞いた。

2014年9月28日日曜日

イ・ソンヒ ペク・チヨンのコンサートに出演

10アジアの記事「ペク・チヨンのコンサート、イ・ソンヒ、キム・ジェドン、イ・スンギ、FlyToTheSkyなど華麗な人脈いっぱい」(9/23、チェ・ジンシル記者)は、歌手ペク・チヨン(백지영)のコンサートに、イ・ソンヒがゲスト出演というサプライズを次のように報じている。(抜粋)
ペク・チヨンは、イ・ソンヒと一緒に写ったYoutube映像でしか見たことがないので、つい若手かと思ったが、1999年デビュー以来芸歴を積んだ歌手だった。イ・ソンヒが、同じ事務所ではない後輩歌手のコンサートに出演するのは珍しいことなのだろう。

(本ブログ関連:”ペク・チヨン”)
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・歌手ペク・チヨンのコンサートに、華麗な歌謡界の先輩、後輩が共演した。

・去る(9月)20日、ソウル・オリンピック公園オリンピック・ホールで、「2014ペク・チヨン ショー-その女性」が開催された。この日、公演は一日2回進行された。この日の公演ゲストに、イ・ソンヒ、キム・ジェドン、イ・スンギ、FlyToTheSkyが出演して、・・・、ペク・チヨンの夫であるチョン・ソグォンまで公演会場にサプライズ登場して皆を驚かせたりもした。

・特にこの日、ゲスト公演の白眉は、FlyToTheSkyに続き登場したペク・チヨンのメンター(=指導者的)先輩歌手のイ・ソンヒの舞台であった。観客は、イ・ソンヒがメイン舞台に登場するとすぐに大きな叫び声と拍手を送り熱烈に歓迎した。

・イ・ソンヒは、映画「王の男」のOSTで多くの愛(=支持)を受けた「因縁(인연)」(の歌)で舞台の幕を開けた。イ・ソンヒは、特有の清らかで澄んだ声で「因縁」を歌った。特に、(歌の)折り返しでは爆発的な歌唱力でソフトなカリスマ性を披露した。

・イ・ソンヒは、始めてすぐ「チヨンさんの歌に癒された。公演会場に早く到着して、チヨンさんの歌を聞いて順番を待っていた」と、後輩ペク・チヨンに対する変わりない愛情を誇示したりもした。

・イ・ソンヒは、最後の曲で、今年発表して多くの愛を受けた15集タイトル曲「その中であなたに出会って」を舞台披露した。

・イ・ソンヒとペク・チヨンは、この間、SBS「ヒーリング・キャンプ」、JTBC「HIDDEN SINGER」などの番組に一緒に出演して、お互いの友情を確認した。イ・ソンヒは、「ペク・チヨンの歌は、演技を没入させてくれる」として賞賛を惜しまず、後輩ペク・チヨンの胸いっぱいにさせたりもした。

・ペク・チヨンは、来る10月4日釜山公演に続き、10月18日大邱、11月1日天安公演を控えている。
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チゲパックを4つ

朝のTVニュースで、日比谷公園で昨日・今日開催の「日韓交流おまつり」を知って出かけた。
初めてのイベントなので例年と比較できないが、規模は思ったより小さ目だが、人出は天気もよくてまずまずのよう。

入り口で購入した食べ物クーポン券を片手に、まず海苔巻きを求めた。家族連れが、会場で買った食べ物で昼食している日陰に混じって食べる。この海苔巻き、いかにもアジュンマの手造り感がしてよい。

その後、食品会社のテントを巡って、チゲの素のスープ・パック(日本語表記のパック)を4つ購入(3+1おまけ)する。帰宅して、パックの「ご注意」表示を読むと、一昨々日、本ブログに記載(「スンドゥブチゲの季節(簡略版)」)したものとソックリ・・・つまり、そそっかしい人向けに、「こぼさぬように」、「火傷せぬように」というもの。私と同様なことをする客がいるというわけ。

明日にでも、スンドゥブ・チゲにして食してみよう。

ところで、このイベントでは、書籍関連の話題もあったが、展示書籍は韓国文化院の一般蔵書のようで・・・。書籍販売を期待したが、これも書店で見る語学書だけで・・・とはいえ、一冊求めた。

2014年9月27日土曜日

御嶽山噴火

帰宅して、夕方のNHKテレビニュースを見て驚いた。長野県と岐阜県の境にある、御嶽山(3,067m)が噴火したのだ。

山頂付近に人影があって、その背後を噴煙がモクモク吹きあがっている。解説によれば、山頂付近の登山者から犠牲者が出るかもしれないという。また、麓で撮影していたテレビクルーを、かつて雲仙普賢岳で発生して犠牲者を巻き込んだあの火砕流(1991年)を思わせる噴煙が山肌を滑り落ちて襲ってくるのに、息をのむような恐怖を感じた。クルーは幸い無事だった。

(本ブログ関連:”火山”)

気象庁の噴火警報「火山名  御嶽山  噴火警報(火口周辺)」(平成26年9月27日12時36分  気象庁地震火山部)は、次のように発表している。(抜粋)
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<御嶽山に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表>
・火口から4キロメートル程度の範囲に影響を及ぼす噴火が発生すると予想。
<噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引上げ>
(本文)
1.火山活動の状況及び予報警報事項
  ・本日(27日)11時53分頃、御嶽山で噴火が発生しました。
 ・南側斜面を噴煙が流れ下り、3キロメートルを超えるのを観測しました。
 ・山頂火口から4キロメートル程度の範囲では、噴火に伴う大きな噴石の飛散等に警戒してください。
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そういえば、浅間山噴火のときも噴石危険のため、<山頂火口から4キロメートル程度の範囲>を進入禁止にしたことを思い返す。(ある集まりで、航空写真測量の方が、当時の浅間山頂の写真(約1x1㎡)を見せてくれて、2tクラスの噴石が軽々と飛んだ後が分かるものだった)

地震は、震源が見えないから次の発生を恐れる。火山噴火は、見えるだけに衰えぬ噴煙に恐怖が続く。

2014年9月26日金曜日

彼岸明け

「秋分の日」(9/23)を中日として前後3日ずつ挟んで、今日は後半3日目の「彼岸明け」だ。

(本ブログ関連:”彼岸”)

彼岸だからといって、急にこの期間、仏教的な心の経験をしたわけでない。精神は日常のまま、いつも通り生活した。何にも変わりなかった、というわけだ。

地上に、宗教が色濃く反映する世界もあれば、「宗教」とはいささか無縁な世界もある。
私は、生活を緩やかに囲む自然に感応する、太陽が昇れば陽光に神々しさを感じるといった意味で、神道的な世界にいるのだろう。自然の変化とともに過ごすのに、経典や教典などまとまった導きの書を見たことはない。すべては、日々習俗として身に着けてきたものだ。

みんな生きている。熱帯雨林の熱気に蒸せるジャングルの中でも、針葉樹林の凍てつくタイガの中でも、みんな生きている、そして生きてきた。自然を知り、調和して生きていく方法を学んだのが、ある意味宗教的だと思うが。

密閉した人間の中に宗教を見いだそうとすれば、何かを見誤まるかもしれない。

2014年9月25日木曜日

スンドゥブチゲの季節(簡略版)

スンドゥブチゲをよく食う。地元駅そばにある韓国家庭料理店の料理と、スーパー店頭などで売っているパック入りスープの2通りだ。料理店で出されるスンドゥブチゲはプロ仕様の調理品なので、ここでは簡単に家庭でできる丸大の「スンドゥブ」スープ・パックについて、おじさんの観点から一言?述べる。
(願わくば、この「スンドゥブ」パックのコク味や色付けが変化しないことを!)

(本ブログ関連:”スンドゥブチゲ”)

スンドゥブ(純豆腐、순두부)は、おぼろ豆腐様の柔かい豆腐だそうだが、絹豆腐が口当たりよい。市販の簡易おぼろ豆腐を使ったものを食したことがあるが・・・食感が物足りなかった。
チゲ(煮込み、찌개)は名の通り、料理店ではいろいろな食材を入れるが、家庭では次のように簡略する。ちなみに、私は、アサリの香りと味覚が好きなので、この食べ物に卵を入れたことがない。

1.用意するもの(declare)
 ① 丸大の「スンドゥブ」パック (常温保存一袋、絶対に「辛口」がお勧め!)
 ② 絹豆腐(パック入り一丁、開封して一応洗っておく。大匙でこさぎ切る=包丁はいらない)
 ③ あさり(小型缶詰一缶、プルタブ式=缶切りはいらない)

2.調理手順(process)
 ① 「スンドゥブ」パックの封を手で切る。力いっぱいすると、内容物がプチッと服に飛び散るので注意。
 ② 小鍋に、①をゆっくり入れる。勢い余って外にこぼさぬように注意。(私の場合、小鍋まで引っくり返したことがあるが)
 ③ 暖め始める。これからの時期、①のパックに辛味の塊りがどうしても残るので、小鍋の熱(火傷せぬように)を利用して、パックの開いた口を逆さに、小鍋に斜めに傾けて溶かし出す。ここが大事なポイントだ!
 ④ スープが熱くなったら、パックに入れた「絹豆腐」を大匙で縦横に切り、(上下2層のつもりで)すくって小鍋に入れる。
 ⑤ ぐつぐつ煮えてきたら、缶詰の「あさり」を一缶全部入れる。最後に煮立ったらOK。

3、できあがり(IPO)
白いご飯に、スンドゥブ・チゲの豆腐、アサリを載せ、スープをたらしてフーフーいいながら食べるのが一番。

これから、熱いスンドゥブ・チゲが似合う季節がやって来る。

2014年9月24日水曜日

イ・ソンヒの「恋文」

イ・ソンヒの7集所収の「恋文(연서)」(1991年、作詞イ・ナムギ、作曲キム・ジンリョン)は、彼女の歌唱力と、その旋律の美しさ、優しさ、そして可愛らしさから、同じYoutube映像を何度もこのブログに載せている。

(本ブログ関連:”恋文”)

この曲に魅了されるのは、歌のなじみやすさもあるが、実は、映像にあるように登録者が採りあげた写真がいいのだ。ファンの心情、その根底にある共同性としてのイ・ソンヒ像を巧みに厳選したといっていい。彼女の持つ天性の爽やかさと清雅さ、そして童顔と形容される若々しさ。ファンの一人として、何度も聴き、何度も見入る。

「恋文(연서)」(歌詞)

あなたを愛したから、心にあなたがとどまる
空の部屋を用意して、ロウソクを灯したわ

あなたへ笑顔を、部屋の壁に描いて
その懐に眠入りながら、夢を見ます

*冷たい風 空の果て、届くのを待ち疲れても
空の部屋 置かれた あなたの写真
私を じっと、見つめるのね

愛してます、言葉の代わりに、あなたの笑顔見たいのです

(*以降繰り返し)

愛してます、あなたのその言葉を、もう一度聞きたいのです

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

KBS WORLD「国楽の世界へ」漢江

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/17)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第72回として、ソウルの街を東西に横切る川、「漢江(한강)」にまつわる話を紹介した。

始めに、ソウル市街を横切り黄海に注ぐ漢江の地理的な位置とその象徴性について、次のように紹介された。
・漢江は、江原道から始まり、約500キロメートルの長さを誇り、ソウル市内の南部と北部を繋ぐ橋がかかり、観光名所としても知られる。文明の発祥地や世界的都市には、世に知られる川がある。川は人々の心を捉え、地域の人々のプライドにつながる。済発展を指した「漢江の奇跡」に象徴される漢江は、ソウルだけでなく韓国民を代表する。

▼ 漢江を歌った「漢江水打令(한강수타령)」を聴く。遊戯謡。陽を受け、川舟を漕ぐ櫓のさばきと合わせて歌ったか。

次に、漢江にまつわる風俗や交通史について、次のように解説された。
・昔、漢江で舟遊びした。景色を楽しむのでなく、楽器を演奏したり、歌う者や妓生を乗せて、音楽を聴きながら詩作などして遊び、金をかけた。現在の漢江は、遊覧船が往来し、川辺には市民公園、高層ビルやマンションが並び昔の風雅な情景と違う。
・昔、漢江は重要な交通路だった。舟遊びをする舟だけでなく、色々な船が往来した。人を運ぶ渡し船、地方から税として取り立てた米や物を運ぶ船、魚や生活用品を運ぶ商船など、渡し場に入ると一時的に市場になった。騒がしい風景が想像される。

▼ 舟歌「紫船舟歌(시선뱃노래)」を聴く。こちらは、海よりの漁獲船の歌か・・・洗練された歌い方で。

最後に、朝鮮時代の筏運搬に漢江の水路利用について、次のように説明された。
・朝鮮時代には大きな道路や荷車が発達していなかったので、物を運ぶ時は主に水路を使った。漢江は、江原道に始まち、忠清道を通って、ソウルまでつながった。仁川の海に近く、全国所々へ最も早くたどり着く便利な川だった。
・漢江でソウルに運ばれる物に、江原道の木材もあった。大きな家の建築に、丈夫な木材が必要だった。江原道は木材が豊富だが、ソウル(旧:漢陽(한양))まで運搬が問題だった。これを漢江に浮かばせ、漢陽まで筏にして運び、材木として売った。

▼ 江原道地方、春川の筏歌「春川筏歌(춘천 뗏목노래)」を聴く。川の流れに、峠行くアリランとは・・・民謡の合体?

金寶愛(キム・ボエ)さんの言葉、「筏に乗って長い旅をする人にとっては、船は退屈でときには危険なことも多かったと思います。そんなときにも、慰めになったのはやはり歌であったようです」

2014年9月23日火曜日

秋分の日2014

春と秋に、昼夜をほぼ二等分する日がある。今日は秋のその日、「秋分の日」だ。また、彼岸の中日でもある。といって、とりたてて何もない祝日だったが。

(本ブログ関連:”秋分の日”、”彼岸”)

そういえば、バナナ趣味の私としては、落としてはいけないビッグニュースがあったんだっけ。(人工)バナナ味にもっぱら関心持つ身としては、ちょっと趣旨が違うけれど、まるで漫画のバナナ皮ですってんころりんする物理的な課題について・・・だが。

(本ブログ関連:”バナナ”)

日経新聞の記事「『バナナは滑る』証明 イグ・ノーベル賞に北里大・馬渕教授ら」(9/19)は、ゴジラがバナナの皮に滑ってころんでいる絵を掲げて受賞スピーチした、日本人研究者を次のように紹介している。(抜粋)
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・ユーモアで笑わせた後、なるほどと考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の2014年授賞式が18日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、物理学賞にバナナの皮の摩擦係数を測定して実際に滑りやすいと証明した北里大の馬渕清資教授ら4人を選んだ。

・日本人のイグ・ノーベル賞受賞は8年連続。

・人工関節の研究をしている馬渕さんは「痛みのもとになる摩擦を減らす仕組みはバナナの滑りやすさと同じだが、実際に滑りやすさを測定した学術的なデータはなかった」と研究の動機を語った。授賞式でも実際にバナナや人工関節の模型を掲げ、研究内容を歌いながら説明し笑いを誘った。

・馬渕さんによると、バナナの皮の内側は粘液が詰まったつぶがたくさんあり、足で踏むとつぶれて滑る原因になる。バナナの皮の上を歩いた時の摩擦係数は通常と比べて6分の1しかないという。ほか3人の受賞者は北里大の酒井利奈准教授ら研究チームのメンバー。
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この先生、スピーチ時間(たった1分間)をオーバーして、例によって登場する少女に制止(「もうやめて、私は退屈なの(Please stop. I'm bored.)」)させられるのだが・・・、いいなあ、何から何までジョークが効いている。しかも、受賞の賞金はないし、飛行機代から宿泊費用までみんな自前というのも、本当に洒落ている。
ここでは、「和を以て貴しとなす」じゃなくて、「奇を以て貴しとなす」だ。

2014年9月22日月曜日

セミの羽

玄関先の蟻(アリ)の行列が消えたよう。もう店仕舞いでもしたのだろうか。

いつもの隊列とは離れた場所で、別働のアリが群がっていたアブラゼミのむくろも見えなくなった。だいぶ前のことだ。今は、羽だけがポツンと取り残されている。
ネットの情報では、セミの羽に殺菌作用があるという。清潔過ぎて、アリたちは敬遠したのだろうか。

置き去りにされたセミの透明な羽に、葉っぱの脈のような羽脈が走っている。それが、地面の風に揺れて、微かに光を反射するのを見ると寂しいものだ。

今年、玄関先で、アブラゼミが最後を迎えるのを二度見た。鳴き声(音)をあげるでなく、ただ羽をせわしく打ち震わせていた。地上に出て一週間、命を終えると聞いている。かれらは、全うしたのだろう。

アリはセミの命を自分たちの巣に戻して、次の命に与えた。玄関先の一隅で、命は次の命に受け継がれる。そこには、見えない生命の大きな流れがある。歳をとると、まるで背中に風音を聞くように、そんな生命の流れを一瞬ふと見たような気がする。

2014年9月21日日曜日

日曜日の新大久保

新大久保には、人混みする日曜日を避けて、暇に任せて適当な曜日に出かけていた。久し振りの日曜日に、街の様子を訪ねてみることにした。噂に人出が減っていると聞いて、どの程度なのかも関心があった。

(本ブログ関連:”新大久保”)

確かに、旧来の職安通りも、それに対して後発登場した新大久保駅前からつづく大久保通りを挟んだコリアンタウンも、最盛期ほどの混み合いではない。総じて、若い女性が減った分、おばさんたちの姿が再び目立つようになったということか。

以前は、混雑する歩道で追い越しが不可能なほど人の流れが密着し、車道にはみ出るような時期もあったが、さすがにそれは見られない。歩道で追い越しできるほどの余裕が生まれた・・・。以前の盛況を知っているだけに、街の微妙なこの変化に、何か兆しているような気もする。

シャッターを降ろした店舗は見かけない。韓流ショップも必死で、路に出て呼び込みする姿が増えたように見える。また、街角の要所要所に、コリアンタウンのマップを、(多分)無料配置するようになったのが印象的だ。
いわれることだが、看板の文字がハングルから漢字にかわりつつある気配もする。(もしかしたら、目先のきく商人はもうとっくに、ここにいないのかもしれない)

ところ、職安通りの韓国CD・書籍ショップ(「コリアプラザ」)への途中、韓国菓子の屋台から流れる音楽に、イ・ソンヒの「その中であなたに出会って」が聞こえたりした。

(本ブログ関連:”その中であなたに出会って”)

書店には、申京淑(신경숙)の長編小説「深い悲しみ(깊은 슬픔)」(1994年)があった。初期の頃の作品だが、着実に版を重ねているようだ。

(本ブログ関連:”申京淑”)

街をぐるぐる歩いて、大久保駅そばにある韓国伝統楽器関係の物品店(「韓路」)で「韓国古典音楽選集(한국 고전 음악 선집)」(=歌詞集)を求める。韓国の民謡がどんなものか、文字が大きいのでゆっくり訪ねてみようかな。

2014年9月20日土曜日

彼岸の入り

今日は「彼岸の入り」だ。Wikipediaによれば、雑節の一つである秋の「彼岸」は、「秋分(=「秋分の日」の今月23日)」を中日とし、前後各3日ずつを合わせた計7日間ということで、今日がその前半部の初日となる。

(本ブログ関連:”彼岸”)

そんな仏教的な時節ながら、いかな境地に達する気配もない。深まる秋の寒さを心配して、昨晩なんかそろそろストーブでも出そうかと思案するのが精一杯。凡俗をきわめるには自信がある。

お話しかわって、今晩のNHKスペシャル「巨大災害(MEGA DISASTER)-地球大変動の衝撃」の第3集「巨大地震-見えてきた脅威のメカニズム」は、ちょっと刺激的で見入った。箇条書きにすれば、こんなことだろうか。
・プレートは、発生して移動する間に次第に厚さを増す。その重みで相手プレートの下に滑り込む。太平洋プレートの場合、海山の巨大な出っ張りを巻き込みながら滑り込む。
・滑り込むプレートに伴った出っ張りに抗して、上側の地中から大量の水が発生する。それがプレート境界面に流れ出て、プレートの滑り込みを容易にさせる。結果、地震が発生する。
・プレートの滑り込む進入角度が浅いと、摩擦面が多くなり、地震が巨大化する。その例として、チリの地震、日本の東海・南海沖地震につながるプレート面があげられる。
・これらのメカニズムの解明に大きく寄与した技術が、「地震波トモグラフィー」である。地震波を元に、3次元的に地球内部の構造をコンピュータを使って解析する技術だ。

明晩の第4集では、「火山大噴火」がテーマだそうだ。何だかタモリはうれしそう。

(本ブログ関連:”タモリの「三浦半島断層群を行く」”)