照明やテレビなどで身近で当り前過ぎるLED・・・そう思っていたが、3原色の最後の牙城であった青色LEDを完成した研究者に大きな光があてられた。今年の「ノーベル物理学賞に赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏」が受賞したと、朝日新聞は次のように報じている。(10/7、抜粋)
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・スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、赤崎勇・名城大教授(85)と天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の日本の3人に贈ると発表した。赤崎さんと天野さんは青色の発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用化につなげた。これにより光の3原色がそろう見通しが立ち、LEDで幅広い色が再現できる道筋をつけた。
・赤崎さんは名古屋大教授時代の1985年、天野さんとともに高輝度のLEDに欠かせない良質な結晶を作製。89年、窒化ガリウムの半導体で青色に光るLEDを作ることに成功した。
中村さんは日亜化学工業(徳島県阿南市)の研究員時代の90年代前半に、製法を進化させた。
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青色LEDの結晶や製法を全く知らないが、あまりの普及に今回の受賞を納得してしまう。考えてみれば、他の赤色、青色LEDについても何も知らないのに・・・そこをすっとばした素人の強み、めでたいと思う気持ちは変わらない。
夕方、テレビのニュースで赤崎勇教授のノーベル賞受賞の記者会見を見た。記者から若い研究者への言葉を求められたとき、流行をやるのではなく、自分がやりたい研究を探せという印象的な回答があった。