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2011年10月24日月曜日

霜降 2011

とりとめなく綴る。

今日は、二十四節気の「霜降(そうこう)」、寒さが進み霜が降(お)り始める頃を指すが、霜はまだ見ていない。
九州から東京の小学校に転校して、通学路わきにあった関東ローム層の畑の黒土が霜でもりあがっているのを見たとき、輝安鉱のように美しく輝く霜柱に驚いた。霜をグサグサと踏み潰して歩き、それが粉々になるのが楽しくてしょうがなかった。

二十四節気の「霜降」は、牛肉の「霜降り」ではない・・・当たり前だが。
ところで、テレビなどで、牛肉を食して「このお肉、柔らかいですね」などというものだから、子どもまでが「柔らかい」と言うようになった。私の子ども時代には、料理に牛肉が入っていたら、「肉がある!」と叫んだものだ。断じて、肉料理に「柔らかい」という言葉を軽々使うべきでない!・・・うん。(小言じみてきたなあ)

寒むくなるので、近所のスーパーで、インスタントコーヒーを探した。韓国では、インスタントコーヒーはスティックコーヒーが定番というか主流だそうだが、砂糖を敬遠しているので、ためらっていた。ところが、いったんA社のブレンディーを飲んでみると、手間いらずで、「これで、いいじゃないか」ということで、今日も買いたした。

インスタント・スティックコーヒーと一緒に、円形蛍光灯ランプを探した。P社のパッケージに、昔馴染みの「サークライン」という表記がない。インターネットで調べてみれば、「サークライン」はT社の商標とういうことを初めて知った。
「電球色」のものを選んだ。つけてみると、まるで懐かしい裸電球の光がする。部屋が一瞬、暖かい昭和に戻った気がした。食卓の明かりだった。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 並唱

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/19)に、弾き語りの音楽である「並唱〔竝唱〕(병창)」が紹介された。

はじめに、演奏スタイルについて次の通り説明があった。
・並唱〔竝唱〕(병창): パンソリの演奏の前に発声練習を兼ねて歌う短い歌(단가)、また各地方の民謡を歌うときなどに、このスタイルがとられる。また、弦楽器の伽耶琴(가야금)とコムンゴ(거문고)を使って歌と演奏をする場合、それぞれ、カヤグムビョンチャン(伽椰琴並唱)、コムンゴビョンチャン(コムンゴ並唱)と呼ぶ。
・併奏(병주): 二つの楽器による演奏スタイルで、例えば、笙に似た笙簧(생황)」と、短い縦笛の短簫(단소)が代表で、楽器名を合わせて「笙簫併奏(생소병주)」と呼ぶ。

<カヤグムビョンチャン>
▼パク・グィヒ(박귀희)による「タンカ(カヤグムビョンチャン)」を聴く。あれっ、以前・・・そう、チュンモリチャンダンの紹介のとき聞いたお声だ(8/1)。のりがよいというか、おもわず聞き入ってしまう。とても健康的な感じがする。

・他の伝統音楽の分野に比べ、多少、低く見られがちだったが、近年、様々な演奏家が発展に努力を重ね、これらの活躍により、1968年、散調と共に重要無形文化財第23号に指定されている、とのこと。

(参考)「伽倻琴竝唱」:韓国伝統ソリ文化より

・最近では、洗練され、楽器についても伝統的な伽倻琴よりも、改良された「25弦伽倻琴」で並唱を行うことも多くなってきている、とのこと。
▼チャン・ソユンによる「蘭、私の姿(난초 내 모습)」(25弦伽倻琴並唱)」を聴く。詩人の号から取った歌だろうか。25弦伽倻琴の現代風演奏と、素朴な語り・・・なるほど、演奏家の子ども時代のものなんですね。

(参考)「ホナンソラン(허난설헌:許蘭雪軒)」:ko-Wikipediaより

<コムンゴビョンチャン>
▼シン・クェドンによる「セタリョン(コムンゴビョンチャン)」を聴く。このお声も、以前(5/4)、コムンゴの紹介のときに聞いている。音に飾りがなく透明感がある。伝承者が少ないのが現状だそうだが、継承されんことを・・・。

2011年10月23日日曜日

イ・ソンヒの「ハンネの別れ」

「1975年キム・ヨンドン(김영동)芸術監督が音楽を引き受けて国楽ミュージカルとして初めて舞台に上がった」、「ハンネの昇天」の中から「ハンネの別れ(한네의 이별)」を、1994年「ソウルの愛コンサート」で、イ・ソンヒが歌う映像がYoutubeにある。
(なお、1977年には、ハ・ギルチョン(하길종)監督によって映画化されている。)

「ハンネの昇天」については、LifeDaeug掲載の、2007年「第1回大邱国際ミュージカルフェスティバル」公演の「国楽ミュージカル"ハンネの昇天"」の記事に解説されている。土俗的な因習、仏教的な輪廻観、そして羽衣天女譚などで構成される、とても重く苦しい悲恋物語のようだ。

イ・ソンヒは、1992年に新しい境地を切り開こうと、キム・ヨンドンと一緒に、国楽と彼女の音楽との融合を試みて、第8集「小船(조각배)」を出した。彼女にさえ巡ってきた音楽的苦難の時代があり、その中で試みたひとつである。東洋的回帰への試行は、後の代表作となる「因縁(인연)」に結実する。



(Youtubeに登録の526apolloに感謝、感謝)


(程よい日和の今日、孫たちが多摩動物園に行ったという知らせを受けた)
★★★★★ 孫が、ライオンバスの窓の手すりをしっかり掴み、ライオンの群れを見ている写真が届いた ★★★★★

2011年10月22日土曜日

ROSATの落下ルート

10/23、07~21時のROSAT地上軌跡
文科省のfacebookに掲載の、「総理官邸内危機管理センター内の『ドイツ人工衛星落下に関する情報連絡室』より」発表の「ドイツ人工衛星に関する情報について」を、次に転記する。(10月22日16:30 )

・ドイツ航空宇宙センター(DLR)の情報によれば、ドイツのX線観測衛星(ROSAT)は世界協定時の10月22日18時から23日12時(日本時間10月23日03時から23日21時)に大気圏に再突入すると予測されています。(略)

  
・日本上空において大気圏に再突入する可能性は完全には否定できませんが、ROSATは、明日23日09時30分頃に南西から北東にかけて日本列島上空を通過する見込みです。


・「日本上空の時刻(日本時間)」(Jaxa作図の軌跡図)
① 10/23、09:30頃
② 10/23、15:40頃
③ 10/23、17:10頃
④ 10/23、18:50頃


さてさて、「人間に当たる確率は『2000分の1』で、同衛星が2000回落ちると仮定した場合に1人に当たる頻度に相当する。陸上にいる特定の人物に当たる確率は15兆分の1という。」(YOMIURI ONLINE)とのことだが、何度聞いてもわからない。地上に人間は、決して均等に分布しているわけではないのだから。
果たして、日本に落ちるのか、落ちないのか。まして人に当たるのか、当たらないのか。

(本ブログ関連:"どうしよう、今度はドイツの人工衛星が落下だって")

ピーター・ブリューゲル

テレビ東京の「美の巨人たち」は、小林薫の淡々として飄々とした語り口で、美術作品を様々な視点で解説する番組だ。先週(10/15)、伝ブリューゲル「イカロスの墜落の風景」を紹介した。

(大)ピーター・ブリューゲル(Pieter Bruegel, 1525/30年-1569年9月9日)の絵は、芸術作品というより、身近に馴染みやすい、もっと言えば、庶民の体臭さえ感じる。北方ルネッサンス絵画の中で、遊ぶ子どもたちの姿を、収穫の農作業にくたびれて昼寝する農民の姿を、最も人間らしく描いた画家ではないだろうか。以前、本ブログで触れたこともあるが、思い出方々、思ったまま再度記してみよう。

私の中学時代に、国別・時代別の大部の美術全集が学校の図書室に並んでいて、借り出しては、退屈な授業の合間に眺めていた。その全集の中にブリューゲルの作品が収められていた。
当時、「農民画家」と呼ばれて妙な持ち上げ方をされていた。美術全集の中の彼の作品を見れば、そんな評価に違和感を感じたものだ。子どもなので、ボッシュの系列に位置づけられたりする奇想さに関心もあったけれど。

高校時代になると、画家別の手頃な全ページカラー印刷の美術全集が登場して、ブリューゲルもその1巻となった。いろいろな意味で、ファン層が拡大したと思う。

社会人になって、ブリューゲル研究の第1人者である、森洋子教授のオープン講座に出席したところ、なんと会場を中年女性が埋め尽くしていた。海外旅行先を主要商業都市から、競い合うように地方古都市に移していったように、ブリューゲルにも関心が向けられたのだなと複雑な気持ちになった。(ああ、中年女性を敵に回してしまった・・・)

農夫であれ、職人であれ、商人であれ、そして彼らの子どもも含めて、庶民という名に生きて、働き、いつか死ぬひとびとの本当の強さを、ブリューゲルは感じていたのかも知れない。神や神話との距離の同心円内に、庶民も見ていたのだろう。
歴史を超えて、日々働き生活する庶民は、保守的だが強固にその立場を守る。ブリューゲルの絵に、そんな庶民の力強い生活観がいきいきと見えてくる。とはいえ、彼は安易な接近や同調もしなかったろうし、シニカルな目も持っていたことだろう。庶民だって、そのことは承知していたと思う。

今よりも静かな時代、遠くの教会から鐘の音が聞こえてくる、そんな農村風景の中に身を置いて、ブリューゲルの絵を眺めてみたい。

私の好きな、ブリューゲルの絵は、「農家の婚礼」と「農民の踊り」だ。

(本ブログ関連:"イカロス")

2011年10月21日金曜日

オリオン座流星群

外灯の明かりに照らされて、ぱらぱらとわずかだが雨滴が降ってくる。先日(8/13)の「ペルセウス座流星群」は曇り空で残念だったが、今日の「オリオン座流星群」は小雨のためにもっとだめだった!

weathernewsのソラマド特別番組「SOLiVEスター」(23:00-25:00)は、全国7元ライブ中継を試みたものの、新潟県の胎内自然天文館(いそやん担当)の上空にかすかに星座が見えただけで・・・同地は中継時間内ではないけれど、番組内で流星を2つ以上ゴールした。リプレイ映像で、その流星を確認することができた。
流星を実況中継できないかわりに、怪しい馬?が出てきたり、超ミニUFOの噂が流れたりと、理系人間のギャグが炸裂した愉快な番組だった。

イ・ソンヒ「私はいつもあなたを」との出会い 「NHKに恋ハセヨ」

月刊「朝鮮」(2011年11月号)に、NHKプロデューサー上嶋隆一とのインタビュー記事「KPOPが日本語を変えている(K­POP이 日本語를 바꾸고 있다)」(インタビュアー:廉東浩)が載っている。

・二十を超えたばかりの日本人青年(上嶋隆一)が、韓国語を学ぼうとソウルを訪ねたのは1987年、大学4年生の時であった。(当時の韓国の政情が語られる)
・(騒然とした)ソウルの空気を吸って、下宿代わりに使用していた新村(신촌)の奥まった宿屋に帰ってきた。郷愁を慰めるためにつけておいた白黒TVに、一曲の歌が流れた。意味は分からなかったが、小さい体格のメガネをかけた女性歌手の歌は、彼の耳と目を画面に釘づけにしてしまった。歌手イ・ソンヒの「私はいつもあなたを(나항상 그대를)」だった。「こんなにきれいで、美しい音があるとは…」 青年は、韓国語の美しさに魅了された。
・(カセットテープに収められたイ・ソンヒの歌を求めて、ソウル市内を駆け巡ったり、公開放送録画現場で女中高生の中にまぎれて熱狂したりした)
・このように韓国歌謡を愛する彼が、2011年10月30日、ソウルで「NHKに恋ハセヨinソウル(NHK에 고이하세요 in 서울[NHKに戀하세요])」というテーマの公開放送を進行する。

日・韓+英の番組タイトルができあがったようだ。

ところで、放送スケジュールについて調べてみると、どうやら主催は、NHKワールドラジオ日本コリアンサービスによるもので、在韓日本大使館のイベント情報欄に次の通り掲載されている。
・出演:梅津正樹アナウンサー(NHK)、イム・スミンアナウンサー(KBS)、古家正亨(コリアンカルチャーナビゲーター)、山田敦子アナウンサー(NHK)
・日時:10月30日(日)午後1時から(12時30分開場)
・場所:在韓日本大使館公報文化院ニューセンチュリーホール(定員126人)/ ソウル特別市鍾路区雲泥洞114-8


(深大寺の近くにある植物園に、孫娘がバラやダリアを見に行ったという知らせを受けた)
★★★★★ 孫娘が、公園のススキの原を勇ましく、両手両足でハイハイする写真が届いた ★★★★★     

メアリー・ブレア 生誕 100周年

今日のGoogle画面のロゴは、可愛らしい色彩で描かれている。

メアリー・ブレア(1911年10月21日~1978年7月26日)の生誕100周年を記念してのことだ。2年前の9月18日に、東京都現代美術館で開催された「メアリー・ブレア展」に行ったことを思い出した。

彼女が担当した、ディズニーアニメ作品の色彩は、まさにアメリカの豊かさを象徴していた。それは、清潔で、色鮮やかで、まぶしかった。金髪で青い目をした、肌の白い主人公たちの世界だ。ディズニーが、世界市場への適合を意識していない、アメリカの国力が十分にみなぎっていた時代の色彩だ。ぼくらは、それを無条件で受け止めていたし、欲していた。

(本ブログ関連:"メアリー・ブレア")

2011年10月20日木曜日

韓国文学翻訳院「東京フォーラム」

新宿のフルート教室の後、地下鉄赤坂三丁目駅そばにある「韓国文化院」に、韓国文学普及のため設けられた「韓国文学翻訳院」主催の「東京フォーラム」(10/19-20)に行く。

今日は、申京淑(신경숙)と津島佑子の対談「文学に見る家族」がある。文学論に深くないので、今回の一番の目的は、申京淑がどんな感じの人かを見るためだ。
彼女は、親しみやすく、穏やかに笑いをまじえながら話す。一言でいえば、気さくな感じがする。とはいえ、対談のなかでこたえる彼女の言葉は明晰で、現代人を、家族を、作品中の登場人物を語った。だから、時代のなかの喪失感であり、家族探しであり、家族の再構築が語り合われた。話題の中心に、彼女の最新の「母をお願い(엄마를 부탁해)」(日本語翻訳版:集英社)が置かれた。
そして、津島佑子の言葉には、申京淑に対する「お姉さん」の眼差しが感じられた。

(本ブログ関連:" J物語"、"浮石寺へ"、"離れ部屋"、"いま、私たちの隣りに誰がいるのか")

ところで、イ・ソンヒと申京淑(シン・ギョンスク)は同じ世代である。
・申京淑は1963年に、イ・ソンヒは1964年に生まれている。
・イ・ソンヒは1984年に江辺歌謡祭で「Jへ」を歌い、申京淑は1985年に短編「冬の寓話(겨울우화)」でデビューした。
・2002年に、申京淑は、「J物語(J이야기)」を発表した。
・今年、申京淑の「母をお願い」がアメリカで出版され、イ・ソンヒはカーネギーホールでコンサートをおこなった。
そして、イ・ソンヒと申京淑は、ともに気さくな話し方をする。

(追記)
素人ながら気になるのは、集英社が、すでに「母-オモニ-」(姜尚中)を出版していたので、同社としては、申京淑の作品タイトルを「オンマをお願い」ではなく、「母をお願い」にしたのだろうか。それから、装丁(写真、レイアウト、色彩)について、初めて文庫本を見たとき思わず息が止まってしまった。

(付記)
フォーラムが始まる前に、赤坂三丁目駅近くにある「雲南米線」という中華料理店で、昼食に「マーラー米線」をとる。四川料理のマーボ豆腐に似た味付けで、真っ赤なヒリヒリしたスープに、半透明の柔らかい米線(米で作ったヌードル)が入っている。食べ初めて一時食がひるむが、やがて独特な香料にもなじんでくる。汗を出しながら、無事に!食べきる。癖になりそうだ。
テレビなどに見る、雲南の少数民族の人々の顔に、日本人に似た懐かしさを覚えることがある。なお、雲南省は四川省の南に隣接している。

2011年10月19日水曜日

イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」

SBS歌謡ショー「イ・ソンヒと友人達」で、イ・ソンヒが番組の最後に歌う「私はいつもあなたを(나항상 그대를)」(歌詞:1988年)の映像がYoutubeに登録されている。以前、同番組で、「私の街(나의 거리)」(歌詞:1989年)を歌うものも本ブログにエンベッドしたが、この番組での彼女の姿はとても良い。



(Youtubeに登録の526apolloに感謝)

(本ブログ関連:"イ・ソンヒの「私の街」")

2011年10月18日火曜日

孫たちと公園散歩

先日、孫たちと一緒に吉祥寺に行ったのが火曜日(9/6)、今日の火曜日に、また孫たちと一緒に吉祥寺に出かける。伊勢丹跡の複合商業施設「コピス吉祥寺」で、孫たちの冬服選びのお供をする。孫(お兄ちゃん)はなぜか、オオカミ帽子が気に入ってずっと被っていた。孫娘(妹)は、さすがに女の子、可愛い服はどれも皆よく似合う。つまり、孫娘はとても可愛いのだ。

井の頭公園の野外舞台前の広場で、孫と一緒に階段を上ったり下りたりして遊んだときはまだよかったが、公園池の七井橋を渡り、井の頭自然文化園(分園)で走り廻って遊んだ頃には、だんだんと疲れが出てきた。そして、本園に着いたとき、とうとうギブアップした。追いかけっこで捕まえたときに、抱っこしたりしたのがいけなかったのか、無理がきかなくなった。

孫と遊ぶのは疲れる。だから、孫に言ってみた。「お前は、どうして、疲れないんだい?」ってね。孫は何も答えてくれない。
でもねえ、そんな元気な孫たちも、別れ際には、孫は父親に、孫娘は母親に抱かれて寝入っていた。ああ、また可愛くなる。

(本ブログ関連:"孫と買い物")

(追記:帰宅後すぐに目覚めた孫は、お腹がすいたと親をせかして急いで夕飯を用意させた)
★★★★★ 孫が、目覚めてすぐの夕飯を前に、得意そうに食事椅子に座っている写真が届いた ★★★★★

2011年10月17日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 巫俗音楽

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/12)に、「韓国のシャーマニズム、または民間信仰などといわれている巫俗(ふぞく:무속)で、お祓いをする際に演奏される(韓国各地に伝えられている)音楽、巫俗音楽」が紹介された。

韓国らしさを知るために、「巫俗」はある意味、文化人類学的な意味合いも含めて必須な知識かもしれない。韓国文化院で、実際に巫俗(済州島のケース)の儀式のひとこまを見る機会があった。今回の放送も加えて、膠着語が通底する古アジアの世界が少しでも理解できればと願っている。

・「巫俗」について、まさにシャーマニズムの要件でもある次の説明があった。
-現在では、多少否定的に使われることもあるが、古代から伝えられてきた、韓国固有の信仰
-天と地の間に存在するあらゆる物に神が宿っていると信じる
-二十四節気ごとに村の守護神や家の神を祀った霊廟で法事を行ったりする
-また体の調子が悪い時や、家によくないことが続く場合などは、巫俗をつかさどるムーダン(巫堂、무당、すなわち"シャーマン")を訪ねて、クッ(굿)といわれるお祓い(祭儀)を受けたりする

▼キム・デレによる<珍島>で亡くなった人の魂を讃えるシッキム・グッの中から「ホンマジ・シッキム・グッ(혼맞이 씻김굿 )」を聴く。亡者の想いを重ね解くように極楽往生を願い歌うように聞こえる。(1980年に重要無形文化財第72号に指定されているとのこと)

▼イ・サンスンによる、<ソウル>に伝わる巫俗音楽の、ソウル・クッの中から「マルミコリ(말미거리)」を聴く。珍島のものに比べると、明るく軽快で鈴の音が効果的に滲み入る。ところで、"バリ王女"の伝説を聞き、ふと浮かんだのはリア王のコーディリア・・・でも悲劇に終わることもなくて・・・。
(ところで、「マルミコリ」について、インターネットによい資料が見当たらない・・・)

・「江原道のコソンから釜山のトンネ地方に至る、太白(テベク)山脈(大幹)の東側にあたる地方に残る」、祭儀と別に共同体の祭事として「平安のために行われる」クッが紹介された。

▼キム・ソクチュルによる東海岸別神グッ(동해안별신굿)の中から「セジョン・クッ(세존굿)」を聴く。激しく転回するリズム、軽快に、そしてちょっと野生的に進む。
(「セジョン・クッ」についても、インターネットによい資料が見当たらない・・・)


巫俗から、巫俗音楽だけを音楽として切り取って聴くものではなく、身近に庶民の生活を想うべきものだろう・・・けれど、地域や伝承によって多様であることを知った。初源的で一番魅力を感じる。


★★★★★ 孫娘が、赤い着物に赤い髪飾りして、優しい笑みを浮かべた写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫娘が、それでも赤ちゃんの口元して、ゆっくりお休みしている写真も届いた ★★★★★
(明日は、孫たちに会う予定。)

2011年10月16日日曜日

ジリオラ・チンクエッティ 「雨」

この時期に降る長雨を、秋霖といえば詩情があってよいけれど、台風に重ならないことを祈るだけ。

ところで、先日、机上鉱物採集させていただいた石仲間は、ジリオラ・チンクエッティ(Gigliola Cinquetti)のファンとのこと。彼女の代表曲に「雨(La pioggia)」(1969年)がある。昨日からの雨の話題をひきずっているわけだが、曲の軽快さに合って、彼女の明るい歌声のおかげで、雨の鬱陶しさをこれっぽっちも感じない。秋が雨期だそうだが、イタリアの雨ってこんなのかな・・・。

そうそう、ジリオラ・チンクエッティが愛らしく可憐な16歳の時に、「夢みる想い(non ho l'età)」(1964年)を歌ってサンレモ音楽祭で優勝した、まさにこの年に、イ・ソンヒが誕生している。

(Youtubeに登録のKeisEcho、ewjvideoに感謝)


(孫たちは幸い天気に恵まれて、羽村の動物園に行った)
★★★★★ 孫が、額の髪を汗でぬらして、白バイや消防の遊具で遊んでいる写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫娘が、日陰にでんと座り、お兄ちゃんの遊ぶ姿をながめている写真が届いた ★★★★★

2011年10月15日土曜日

雨の歌

埼玉県の県道210号線から秩父鉱山に分岐する地点で、中津川の川原に降りて鉱物採集をする予定だったが、今日明日の雨模様から延期しようと、いつもお世話になっているxаякава氏から連絡があった。残念な雨だが、今月末にも鉱物の会で、秩父鉱山の石灰沢で採集会もあることなので・・・。

ところで昨日の韓国語教室で、雨について話題になったとき、韓国の人々から見れば、雨はザッと降ってサッと上がるもので、しとしと降り続く日本の雨とだいぶ趣が違うようだ。だから、雨に対してロマンチックな想い入れがあるという。
雨にちなんだ80年代の歌について、先生方からペタラギ(배따라기)の「雨と湯飲み茶碗の間(비와 찻잔 사이)」(歌詞)が紹介されたので、わたしはイ・ウンハ(이은하:イ・ウナ)の「春雨(봄비)」(歌詞)をあげたところ、先生はそれを見事に歌ってしまわれた。参りました。

そういえば、5月に世宗文化会館で催されたイ・ソンヒの「2011イ・ソンヒ『五月の陽射し』コンサート」にゲスト出演したキム・ボムニョン(김범룡)が、「冬雨は降って(겨울비는 내리고) 」(歌詞)を歌っていたのを思い出す。

(Youtubeに登録のleesang4388、momo86ist、013picに感謝)

(本ブログ関連:"ペタラギ"、"イ・ウンハ"、"キム・ボムニョン")

2011年10月14日金曜日

視聴率は<偉誕2>、話題性は<SSK3>

ハンギョレ新聞の記事「視聴率は<偉誕2>、話題性は<SSK3>」(10/13)は、代表的な両オーディション番組の視聴率状況を次のように報じている。ちなみに、イ・ソンヒは、<偉誕2>すなわち「偉大なる誕生2」にメンター(審査者・指導者)として参加している。

・代表的な歌オーディション番組「偉大なる誕生2」(<偉誕2>文化放送MBS(金)夜9時55分)と、「スーパースターK3」(<SSK3>Mnet(金)夜11時)が、同日1時間の差を置いて放送され、両番組の「成績表」への関心が熱い。
・まず、視聴率の面では<偉誕2>が先行する。<偉誕2>は平均視聴率14.6%(AGBニールセンメディア)で、9.5%である<SSK3>を上回っている。← 視聴率調査日は先週10/7か?
・しかし、話題性の面で、体感温度は<SSK3>がはるかに高い。
・<SSK3>は参加者の事情に集中すれば、<偉誕2>は審査員の言動が話題を集める。<SSK3>は、シーズン1、2のように参加者の人生に光をあてて"キャラクター"を付与し、視聴者たちが没頭できるように誘導する。
・<偉誕2>は、シーズン1のように、相変らず参加者よりも審査員がさらに引き立って見える。
・しかし、「<SSK3>が"キャラクター"と"物語り"をこしらえる過程で、刺激的な編集をするため、見苦るしくて、気楽に鑑賞できる<偉誕2>を見る」という視聴者もかなり多い。

以上の結果、両番組の差異は、地上波とケーブルテレビの特性が生み出したものだろうか・・・。視聴者の属性(年齢・性別・職業など)もどうなのだろう。


★★★★★ 孫娘が、はいはい姿のまま、ニッコリと見上げている写真が届いた ★★★★★

2011年10月13日木曜日

世田谷区の放射能汚染の顛末

昨日、世田谷区で測定された高線量の放射性物質の発生源が次のように判明した。

<TBSニュース>
・現地を訪れた首都大学東京の福士政広教授によれば、原因は福島第一原発事故以外にあるのではないかとの見解で、「9割以上の確率で(原発からあまり出てこない)ラジウム226の核種が同定されている」。

<毎日jp(10月13日 21時27分)【黒田阿紗子、川崎桂吾、吉住遊、橋本利昭】>
・東京都世田谷区弦巻の区道から毎時3.35マイクロシーベルトの高い放射線量が検出された問題は、東京電力福島第1原発の事故とは無関係とみられることが分かった。保坂展人区長が13日に記者会見し、区道に面した住宅の床下から見つかったガラス瓶が発生源と発表した。通報を受けた文部科学省原子力安全課はガラス瓶の中に何らかの放射性物質が入っているとみて調べている。一方、東京都北区の小学校と千葉県船橋市の公園でも毎時1マイクロシーベルトを超える放射線量を測定した。

ともあれ、上記(東京都北区の小学校と千葉県船橋市の公園など)の通り、自然濃縮によるホットスポットが各地に出現している。市民先行の測定結果を、自治体が追測定する形になっている。

フルート教室

いよいよ今日から4ヶ月間だが、フルート製作会社の新宿教室で、「大人のための『体験グループレッスン』」に通うことになった。立派な体躯のN先生のフルートから流れる力強い響きに驚嘆する。ああ、及びもしない(当たり前だ)が、これから他の受講生の皆さんと一緒に楽しく学ばせてもらうことにしよう。
この期間、EXモデルのフルートを貸与してもらう。入門に位置づけられるモデルだが、楽しみだけで気軽に購入できる価格帯のものではないのだから・・・頑張ってみよう。

ところで、教室訪問前のわずかな時間に、近くのタリーズコーヒーで蓋付きのままコーヒーを飲んだところ、熱くて上唇を火傷してしまった。プロの演奏家は、こんな真似を絶対することはないでしょう・・・要領の悪さを痛感する。


(昨日、孫達は穏やかな一日、熱海と伊東に家族旅行した)
★★★★★ 孫が、遊覧船に乗って父親と一緒に、飛んでくるカモメにえさをあげる写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫娘が、父親に大事に抱きかかえられながらも、存在感たっぷりの写真が届いた ★★★★★

放射能汚染場所

放射能汚染マップを見ると、(均一な微粒子の放射性物質が風に乗って薄まりながら)面状に満遍なく汚染するように思ってしまうが、スポットに集中して強く汚染することがある。
昨日の各メディアが報じたように、世田谷区の一ヶ所で、「1時間あたり約2.7マイクロシーベルトの高い放射線量が検出」されている。高い放射線量になったメカニズムを知りたい。

<読売ONLINE(10月12日21時33分)>
・区では、東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質が雨水で運ばれ蓄積された可能性があるとしている。

<テレ朝News(10/12 22:06)>
・高い放射線量が検出されたのは、世田谷区弦巻の歩道です。住民からの情報を受け、区が4日に付近の27カ所を測定したところ、そのうちの1カ所から1時間あたり約2.7マイクロシーベルトの放射線量が検出されました。計画的避難区域に指定されている福島県の飯館村役場では12日、1時間あたり約2.1マイクロシーベルトの線量が検出されていますが、それよりも高い数値です。

<msn産経ニュース(10.12 22:55)>
・区によると、高い線量が確認された地点は弦巻5丁目の区道で、民家の雨どいや樹木から流れる雨水がたまる場所という。 /今月3日に区民グループから情報提供があり、翌4日に区職員が計測した。土壌に水をかけて清浄し、6日に再計測したところ、同じ値を示した。

<Asahi.com(10月12日23時0分)>
・毎日8時間を外で、残りを木造家屋で過ごしたと仮定して計算すると、年間被曝(ひばく)量は14.2ミリシーベルトとなり、国が避難を促す目安としている20ミリシーベルトよりは低い。

<子どもを守ろう SAVE CHILD(10/12)>
・世田谷区議会議員(「みんなの党」所属)の田中優子さんの10月5日のツイートです。これを読むと世田谷区弦巻のこの場所でスポット的なもの(全体ではない)とは思いますが、1時間あたり4.699マイクロシーベルトだったようですね。この報告を受けて翌日に世田谷区が高圧の洗浄器を使って歩道部分の洗浄を行った後に測定した数値が1時間あたり2.707マイクロシーベルトだったようですね。恐ろしく高い数値です。

<毎日jp(10月13日1時33分)>
・区環境保全課によると、区民が3日、区道の歩道部分を簡易測定器で測定し「放射線量が高いようだ」と報告。区が圧力洗浄した後、6日に9カ所を測定したところ、0.08~2.70マイクロシーベルトを検出した。地上5センチ、50センチ、1メートルの3段階で5回測定し、その平均値を出した。

2011年10月12日水曜日

イ・ソンヒの「大物」OST

BSフジは、10月18日(火)19:00~19:55に、SBSドラマ「レディプレジデント~大物(대물)」の第1回放送が始まるそうだ。一説(中央日報の記事)に、ドラマの主人公がハンナラ党前代表の朴槿恵(박근혜)に似ているという話もあるそうで・・・。
それはそれとして、イ・ソンヒがこのドラマのOSTパート5で、「去らないで(떠나지마)」(歌詞)を歌う。彼女の他の歌と違って、畳み掛けるように盛り上げ、情熱的に歌う。



(Youtubeに登録の526apolloに感謝)

(本ブログ関連:"大物")

2011年10月11日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 祭礼音楽

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/5)に、「朝鮮時代から現在まで守り伝えられてきた音楽、(王室と庶民の)祭礼音楽」が紹介された。

<王室の祭礼音楽>
・ソウルの中心にある、朝鮮時代歴代の王と王妃の位牌が祀られている霊廟で、毎年5月の第一日曜日に大々的に開かれる祭礼の祭祀(제사)を宗廟祭礼(종묘 제례)、演奏される音楽を宗廟祭礼楽(종묘 제례악)という、とのこと。

▼国立国楽院、正楽団による宗廟祭礼楽の中から「保太平(보태평)」を聴く。明るめな響きにおやっという感じがして、歌まで聞こえる。踊りもあるようなので、見てみたい気がする。
  (インターネットで宗廟の建造物、遺物の映像を見て、そうか儒教の景観なんだと気付く。)

・宗廟祭礼楽は、上記の保太平(歴代王たちの学問や徳を賛える)と、定大業(정대업:武功、つまり軍事に関する功績を賛える)の2つの楽章からなっている、とのこと。

▼国立国楽院、正楽団による宗廟祭礼楽の中から武功を賛える「定大業」を聴く。芯の太い重量感がする。

・(世宗大王の命による)宗廟祭礼楽は、韓国の伝統音楽の中でも最も重要な文化遺産で、1964年には、国の重要無形文化財、第1号に登録され、また、2001年には 宗廟祭礼と共にユネスコの世界無形遺産にも指定された、とのこと。

<庶民の祭礼音楽>
・庶民の祭礼として、亡くなった人を偲び、仏教にしたがい最後の日、49日目に開く祭礼を霊山斎(영산재)といい、仏教声楽曲の梵唄(범패)と楽器演奏、そして僧侶らの踊りで構成される盛大な儀式である、と紹介された。
・特に儀式の終盤、この内容を韓国語で簡単に歌う和唱(화청、和請)がある、と紹介された。

▼ソンアム僧侶による霊山斎で歌われる梵唄の中から「祝願和請(축원화청)」を聴く。庶民に身近にして耳に馴染む。

・霊山斎は、1973年に重要無形文化財の第50号に指定され、さらに2009年にはユネスコ人類にの無形遺産に登録されている、とのこと。


この霊山斎は、太古宗(태고종)の仏教儀式としてとりおこなわれ、仏教音楽の梵唄については、イ・ソンヒの父親が指導者であったと知られている。太古宗本山の奉元寺(봉원사)を訪ねたことがある。
ところで、曹渓宗(조계종)も霊山斎に取り組むといったニュースを見たことがあるが・・・。


(本ブログ関連;"太古宗"、"梵唄")