▼▼ 青字下線付語句のリンク先は、マウス右クリック+<新しいタブ>で進んでください。(本ブログ関連)の最下段に「次の投稿ホーム」があるとき次ページがあります。▼▼
検索キーワード「申光洙」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
検索キーワード「申光洙」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示

2018年8月8日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 千字文

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/1)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、千文字で構成された漢字の手本に使われた、中国梁の時代の長詩「千字文」ほかにまつわる話を紹介した。

始めに、パンソリ「春香歌(춘향가)」で若者「李夢龍(이몽룡)」が歌った「千字文」について次のように紹介された。
・昔、音読は自ずとリズムも加わり、歌のように聞こえた。子どもも「千字文」で歌い遊んだりした。そんな千字文が、パンソリ「春香歌」で違って歌われる。「李夢龍」が、美しい「春香(춘향)」に一目ぼれする。いったん帰宅するも、彼女の顔が浮かんで読書に身が入らない。そこで、子ども時代に学んだ千字文を、好きに読み本来の意と変えて、春香と遊びたい内容にして読んだ。春香への想いを漢詩に表せるほど、実力をそなえていた。物語では、若くして科挙に合格する。

▼ パンソリ「春香歌」から「千字文後解(천자 뒤풀이)」を聴く。金演洙(김연수、1907~1974)の歌詞整理のお蔭とか。

次に、朝鮮時代中期の文人「申光洙(신광수)」の「關山戎馬(관산융마)」について次のように紹介された。
・千字文だけでなく、心のこもった詩を歌にすることもあった。詩にリズムを付けて歌う「詩唱(시창)」に「關山戎馬」がある。この曲は、朝鮮時代中期の文人「申光洙」(1712年~1775年)が、科挙試験で提出してナンバー2に合格したときの作品だ。当時の平壌で、妓生がよく歌ったといわれる。

▼ 詩唱「關山戎馬」の歌を聴く。秋の川に西から風が吹いてくる・・・、静かに長々と歌う。

最後に、長い物語を歌にした「誦書(송서)」の「三説記(삼설기)」について次のように紹介された。
・小説を歌にした曲に「誦書」があり、特に「三説記」が知られる。三人のソンビ(文人)が、冥界の王「閻魔大王」のミスで地獄に落ちてしまう話だ。自分のミスを認めた閻魔大王は、彼らに好きに生まれ変われる約束をする。すると、一人は英雄に、一人は科挙に合格して高官に、最後の一人は、素朴に生きたいと言った。良い家柄に生まれ、正しい教育を受け、孝行し、子孫も栄え、病気もせず長生きしたいと。ところが、三人目の話を聞いて、閻魔大王は激しく怒り、それが可能ならば、自分も閻魔大王を止めてそのように暮らしたいと言った。平凡が簡単でないことを教えてくれる。

▼ 誦書の「三説記」を聴く。平凡が簡単でないのか、それとも《それは欲の深い》ことなのか。

2016年11月4日金曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 人の本分を悟らせる曲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/26)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<人の本分を悟らせる曲>に関連した3曲を紹介した。

始めに、パンソリ「春香歌(춘향가)」で、朝鮮後期、「暗行御史(암행어사)」として働く李夢龍(이몽룡)を次のように紹介された。
・パンソリ「春香歌」は、妓生の娘春香と李夢龍の愛を歌う。李夢龍は、国王直属の「暗行御史」という官吏となり、密かに地方の民情や、行政の不備を探った。暗行御史となった彼は、一番先に春香を訪ねた。南原(全羅北道の南東)の地方官は、仕事せず、むやみに宴会を開き、民を苦しめていたし、罪のない春香をいじめた。李夢龍は、貧しい姿で地方官の宴会に行き、上流の両斑をからかったが、追い出されそうになって詩を歌う。<高級な器と美味い酒は民の血と涙>という内容だ。

▼ 「春香歌」から「官吏が現れる場面(어사출도 대목)」を聴く。怨嗟吐き出すような力強さみなぎる。
            金樽美酒千人血
            玉盤佳肴万姓膏
            燭漏落時民漏落
            歌声高処怨声高

次に、ソンビの申光洙(신광수、1712年~1775年)の詩唱(시창)、「關山戎馬(관산융마)」について次のように紹介された。
・パンソリは、詞を漢詩文にして権威づけて歌う。朝鮮時代の学識者ソンビらは、自ら心を詩で表現した。彼らには、詩作が日常だった。役人任用試験の「科挙」でも、与えられたテーマに合わせて詩作したものだ。中には、人々に広く伝わり、今では歌として歌われているものもある。代表的な歌に、漢詩にリズムをつけた詩唱の「關山戎馬」の曲がある。ソンビの申光洙が科挙試験で作った詩で、秋のわびしい情緒のリズムが今でも親しまれている。楼閣に上って、關山の戦いが終わらないことを嘆く意の題名で、国中が騒がしく、民が安らかでない様子を表した歌だ。
・ところで、申光洙は、後日平壌で妓生の牧丹(모란)と舟遊びを楽しんだ。牧丹がこの歌を歌うと、空の雲も止まってしまったという。川の上で聞いた曲が、なんと美しかったことか。

▼ <秋の川はわびしく、魚も寒さを感じるだろうに、人は西風に当たって楼閣にいる>で始まる詩唱「關山戎馬」を聴く。余韻深く。
            秋江寂寞魚竜冷
            人在西風仲宣楼
            梅花万国聴暮笛
            桃竹残年随白鴎

最後に、科挙試験で作詩されたものを基にした「竹枝詞(죽지사)」について次のように紹介された。
・ソンビが科挙試験で作詩したのを基にした歌「竹枝詞」がある。竹枝詞は、まっすぐ育つ竹に例えて、人の堅固な意志を歌った。<天と地は老いることがなく、月はいつまでも浮いているのに/ひっそりとした川と山はやっと百年が経った/・・・>という。人間がどれだけ小さい存在かを、そして宇宙時間で見れば限りなく短い人間の人生を語っており、どう生きるべきか、考えさせる歌詞だ。

▼ 歌「竹枝詞」を聴く。宇宙の無限と比べて「自省」する・・・そんな気にさせる、アウレリウスもさぞや。
            乾坤不老月長在
            寂寞江山今百年・・・

2015年12月16日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 關山戎馬

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(12/9)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、朝鮮時代中期の文人、申光洙(신광수、1712年~1775年)の詩「關山戎馬(관산융마)」を元にした3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”關山戎馬”)

始めに、申光洙の詩「關山戎馬」とその背景について次のように紹介された。
・漢詩にリズムをつけた「詩唱(시창)」に、晩秋の趣を歌う「關山戎馬」がある。朝鮮時代の文人申光洙の詩を歌ったものだ。「秋江寂寞魚龍冷(秋の川はわびしく、魚は冷たい)」に始まり、西風を受けて楼閣に立つ人、梅の花、笛の音色などが登場する。中国の詩人杜甫に「登岳陽樓」の詩がある。楼閣「岳陽楼」に登り、広く美しい洞庭湖を眺めながら、戦の絶えぬ故郷を憂い歌った。申光洙は、この詩をモチーブに、岳陽楼に登り、關山の戦を心配する「登岳陽樓嘆關山戎馬」を詩作した。

登岳陽楼 (杜甫)
---------------
昔聞洞庭水
今上岳陽楼
呉楚東南坼
乾坤日夜浮
親朋無一字
老病有孤舟
戎馬関山北
憑軒涕泗流

▼ <清い音色が晩秋を思わせる>竹笛短簫(단소)の伴奏で、詩唱「關山戎馬」の歌を聴く。語尾を延ばす詩吟のよう。

次に、關山戎馬にまつわる、申光洙と平壌の妓生牧丹(모란)との逸話について次のように紹介された。
・關山戎馬は、申光洙が35歳の頃、科挙の一次試験で2位に入った作品で、すぐに歌として歌われ、広く知られた。当時の学者ソンビは、生前に作品が親しまれた人として、中国の白居易と朝鮮の申光洙を挙げた。申光洙の詩は、特に平壌の妓生によく歌われたのを聞いて感想を残している。平壌に留まったとき、妓生の牧丹と共に東屋に訪ねたり舟遊びを楽しんだ。牧丹が彼の詩「關山戎馬」を歌うと、その声に空の雲も止まってしまったという。この歌はしばらく歌われなかったが、最近、新民謡で歌われる。

▼ 新民謡「關山戎馬」を聴く。新民謡といっても、それほどくだけたわけでない。むしろスッキリしているくらい。

最後に、新民謡について次のように説明された。
・新民謡に、昔の民謡のメロディーそのままではなく、柔らかく美しいメロディーに、伝統的な楽器全てを含めて、声楽法も変えた朝鮮北部のものがある。この關山戎馬も同じで、詩唱のリズムに似ても、孤独感や哀切感はなく少し明るい。

▼ <關山戎馬を恋の物語に解釈した、秋の江を意味する>「秋江(추강이)」の歌を聴く。イ・サンウンを思い出した。

・「秋江」は、愛する人と別れた後の心境を歌っている。戦時に、關山戎馬を聞いた人々が涙を流したという。これを、「秋江」は、恋のストーリーに解釈して歌っている。

2014年9月1日月曜日

イ・ソンヒの「秋の風」

イ・ソンヒが音楽界へ本格デビューした初年、立て続けに出したアルバムの2集に収録した「秋の風(갈바람)」(1985年、作詞チョン・ウニ、作曲ナム・クギン)は、秋の風に託してしみじみと別れの哀切を聞かせる。この歌は、彼女が時を重ねるたび磨かれていくようだ。

(本ブログ関連:”秋の風”、”オギヨディオラ”)

「秋の風」の「갈바람」(「갈」は「秋(가을)」の略、「바람」は「風」)は、船員(漁師)言葉だ。「秋に吹く風(西風、서풍)」を意味する。

KBS WORLDラジオの「違いの分かる韓国語」に、漁業に関わる風を次のように紹介している。
・샛바람 = 동풍(東風)                  船乗りの語
・하늬바람 = 서풍(=西風)             農村·漁村で「西から吹く風」を指す語.
・마파람 = 남풍(南風)                  船乗りの言葉
・된바람 = ① 북풍(北風)              船乗りの語
          ② 激しく吹く風.

10年前、イ・ソンヒが20周年記念コンサートで歌った「秋の風」は、もしかしたら彼女が最も輝いていた時期かもしれない。もちろんその後、時を重ねて、ミュージシャンとして、アーティストとして完成したことはいうまでもない。当時の映像がYoutubeにある。一度削除されたものだけに、この登録がいつまでも見られるよう願う。

「秋の風(カルパラム)」

小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
去ったあなたは風、寂しさくれた「カルパラム」
今も目元を巡る、あなたの暖かだったあのまなざし
こころ、何度も何度も、恋しい翼を広げさせるよ

*ああ、あなたは「カルパラム」、雲を作る「カルパラム」
ああ、あなたは「カルパラム」、私のこころ奪った「カルパラム」

小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
消えたあなたは風、寂しさくれた「カルパラム」

(*以下繰り返し)


(Youtubeに登録のyongjoon parkに感謝)

(補足)
KBS WORLDラジオの「国楽の世界へ」で、「晩秋」の回に、朝鮮時代の申光洙(신광수、1712年~1775年)の「關山戎馬(관산융마)」の詩が次のように始まると紹介された。
・「秋の川は寂寞として魚さえ寒い(秋江寂寞魚龍冷)/人々は西風を受けながら仲宣楼(중선루)に登っている(人在西風仲宣樓)」・・・。

2013年11月18日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 晩秋

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/13)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第31回として、「晩秋(만추)」について紹介した。

まず、高麗時代末期の懶翁(나옹)禅師(1320年~1376年)の詩について、次のような紹介から始まった。
・「広大な畑が欄干の前に開けている。四季折々、きれいな風が玄琴(コムンゴ、거문고)の音を運んでくれる。ぎっしりと並び、風の意を受けて、その影が庭を掃いても、埃はそのままだ。」
澄んだ月の光に、庭に垂れ下がった竹の陰が風に揺れている様は、まるで庭を掃いているように見える。
・風が少し吹くだけで、紅葉が頭上から舞い落ちる。昔は、竹を編んだ箒で庭掃除をした。

▼ 「掃葉山房(소엽산방)」中の「トドゥリ(도드리)」を聴く。秋晴れのした、<落ち葉がたまった庭を掃く人が住む山の家>には、葉が揺るりと舞いつづける・・・ようだ。

次に、朝鮮時代の申光洙(신광수、1712年~1775年)の詩について、次のよう説明された。
・秋の月の光を見ると、どこか物悲しい中にも、心が洗われていくようだ。こうした、晩秋の趣を表現した曲の一つに「關山戎馬(クァンサンユンマ、관산융마)」ある。
「秋の川は寂寞とし、魚さえ寒い。人々は西風を受けながら、仲宣楼(チュンソン楼、중선루)に登っている」から始まるこの歌は、申光洙が、科挙試験の際に書いた詩「登岳陽樓歎關山戎馬(등악양루탄관산융마)」を元にしている。科挙試験で2位となったこの詩は、歌として現在に伝えられる。
・この申光洙の詩は、中国唐代の詩人杜甫が、洞庭湖を見渡す岳陽樓に登って書いた詩「登岳陽樓」をモチーフとしている。「登岳陽樓」に登場する、岳陽樓や洞庭湖は瀟湘八景に数えられ、絶景とされる名勝地だ。美しい風景を前に、感嘆よりも切ない思いが先走る。杜甫は、故郷での戦話を思い出し、心を痛めたという。

▼ 詩唱「関山戎馬」を聴く。杜甫「魚龍寂寞秋江冷」、申光洙「秋江寂寞魚龍冷」・・・寂寞の様を朗詠する。

最後に、「雉鷄米(チゲミ、치계미)」の宴について次の通り解説された。
・物悲しさと華やかさが共存する、短い秋が終わると、すぐ厳しい冬がくる。昔は、貧しい人や、体の弱い人に辛い季節だった。人々は冬を前に、村の年寄りを招き、養老の宴の「雉鷄米」を開いたという。
・雉鷄米は元々、地方長官に当たる使道(사또)に出されるおかず(賄賂の意)をいう。村の年寄りを、使道のように、接待しようとする意が込められている。貧しくて、雉鷄米に米一粒も出せない家は、「溝鍋(トランタン、도랑탕)」という鍋を出した。その名は、立冬の頃、ドジョウが冬眠のため、トランという細い溝に隠れるので、掘り返してドジョウを捕え、ドジョウ鍋を出したことに由来する。

▼ 「世界で最も美しいものたち(세상에서 아름다운 것들)」を聴く。秋の映像を想わせる・・・今様である。

2011年12月25日日曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 金月荷

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(12/21)に、人物シリーズ7回目として、「歌曲(가곡)」、「歌詞(가사)」そして「時調(시조)」の名唱(명창)、金月荷(김월하 、1918年~1996年)が紹介された。

正歌(정가)の復習(10/26)から始まった。
・金月荷の得意とする正歌には、歌曲、歌詞そして時調がある。
・比較的身分の高い教養ある人々の間で親しまれた音楽で、詩をメロディーにのせて歌うという形式。

▼名妓黄真伊(황진이)が宗室の碧溪水(벽계수)を川の流れに例えて誘った詩に因んだ、金月荷による平時調(평시조)の「靑山裏碧溪水よ(청산리벽계수야)」(歌詞)を聴く。ときにファルセットが妙に艶めかしさを感じさせる。
(Youtubeに登録者のkoartny80に感謝)
(参考:資料)

次のように金月荷のプロフィールが紹介された。
・1918年、ソウルに生まれる。(1918年02月08日、京畿道高陽?)
・(人生の大きな変転を経て)歌の道に足を踏み入れたのは30代後半の時と、かなり遅い。
・女性による歌曲、「女唱歌曲(여창가곡)」の発展、後進の育成に努める。

▼金月荷による女唱歌曲の界面平弄(계면평롱)(北斗七星(북두칠성))(歌詞)を聴く。哀調と女心を・・・ハイトーンで。

▼金月荷による詩唱(시창)、「關山戎馬(관산융마)」(歌詞)を聴く。申光洙の詩で、杜甫の「登岳陽樓」からきているそうで・・・。朗々と歌われている。

(本ブログ関連:"ファン・ジニ"、"イ・ソンヒと黄真伊の関係 "、"イ・ソンヒの「分かりたいです」、そして漢詩 "、"イ・ソンヒの「分かりたいです」 ")