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2019年4月12日金曜日

(雑談)歯科治療

子どものころ、歯科治療が恐怖だった。今から考えれば、歯を削る機械の性能も低く、痛みも厳しいわけ。父の勤める会社に病院があって、歯科部門が設けられていた。治療室の中から、よその子どもが怖がって泣き叫ぶ声がする。待合室で聞いていると、急いで逃げ出したくなった。

何より恐ろしいのは、S先生の怒鳴り声だった。昔はそんな医者がいたのだ。泣く子に根性なしといわんばかりに叱りつける。付き添いの母親はおろおろし、懸命になだめていてもお構いなし。後で、母からS先生が軍医出身と知らされた。

当然、わたしも治療の椅子に座る。我慢する。物凄く我慢する。S先生の前では痛いなどいえない。もっと我慢する。どれくらい時間がたっただろうか、今日の治療が終わり、椅子から降りて解放されるとき、よく頑張ったといわれてほっとしたものだ。

今日、歯科の定期検査で見つかった小さな不具合を補修した。もちろん苦行でない、穏やかなものだった。先生も患者も互いに歳をとり、世間話も交えてのんびり治療してもらっている。

2019年4月11日木曜日

史上初、ブラックホール(直径1000億Km)撮影に成功

国立天文台は、世界的共同研究(地球上の電波望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクト)による史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る」(4/10)調査結果を発表した。
日本の研究者がその存在を特定してきた、今回の「ブラックホール」の写真が撮れたことに、素人は大喜びするのであります。こんな超ど級で貴重な発表を聞くことができるなんて、何と幸運な時代に巡り合わせたのだろう

(発表内容) http://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html

・春の南の空に見える「おとめ座」の方向にある「楕円銀河M87」に潜む「ブラックホール」は、地球から5500万光年の距離にあり、その質量は太陽の65億倍にも及ぶ
・ブラックホールの重力によって光が曲げられたり捕まえられたりすることで、内側のある一定範囲では光がやってこない「ブラックホールシャドウ」が生まれる
・ブラックホールシャドウを囲む明るいリングの直径は、実長 4光日=1000億Km
・今後課題に、ブラックホールより発生のジェットを長波長観測網(東アジアVLBI)で観測

イベント・ホライズン・テレスコープで撮影された、銀河M87中心の巨大ブラックホールシャドウ。リング状の明るい部分の大きさはおよそ42マイクロ秒角であり、月面に置いた野球のボールを地球から見た時の大きさに相当します。
(写真)国立天文台「イベント・ホライズン・テレスコープで撮影された、銀河M87中心の巨大ブラックホールシャドウ。リング状の明るい部分の大きさはおよそ42マイクロ秒角であり、月面に置いた野球のボールを地球から見た時の大きさに相当します。」(Credit: EHT Collaboration)

(今回の成果の物理学的意義について、わかりやすく紹介してくれる)
(Youtubeに登録の国立天文台に感謝)

2019年4月10日水曜日

八王子で雪が降ったそうだ

旧暦3月3日にあたる先日(ぽかぽか陽気の4月7日)と、雪中で起った「桜田門外の変」の安政7年3月3日(旧暦)とを比べて先日のブログに記した。「桜田門外の変」のあった安政7年3月3日は、実は新暦では1860年3月24日でまだ3月中のこと、雪の可能性はあったかもしれない。一方、4月に入っての東京の降雪を思い返すと、過去10年近くの間に、2度(2010年4月17日、2015年4月8日)くらいで、今年は雪の可能性がないだろうと思っていたところ・・・。

(参考)「goo東京の過去の天気」:  https://weather.goo.ne.jp/past/662

今日は寒い。「平成(1989年1月8~)に入ってから、東京都心の4月の午後1時の気温」が、2番目に低かったそうだ。ウェザーマップの記事「東京都心は4月として平成史上に残るような日中の寒さ」*(4/10、杉江勇次 気象解説者/気象予報士 15:33)は次のように報じている。(抜粋)
(*)記事: https://news.yahoo.co.jp/byline/sugieyuji/20190410-00121637/
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・きょう午後1時現在の積雪は、・・・八王子など東京の多摩地方でも広い範囲でみぞれや雪となっているようです。
平成に入ってから東京都心の4月の午後1時の気温を調べてみると、もっとも低かったのが4年前2015年4月8日の3.4℃で、2番目が2008年4月22日の5.1℃でした。ですからきょうの5.0℃は平成に入って4月の午後1時の気温としては、2番目に低いということになります。
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平穏な日に起った、日常を多少せわしくしたとしても、季節はずれの気象は意外と忘れやすい。それはそれで幸いかもしれないが。今日の雪は、花を残した桜の木にうっすらと重なり絵画的だったし、美しい印象を残したかもしれない。

2019年4月9日火曜日

2019春期バスク語-2

桜の花が散らずにいるおかげで、昨日今日の寒さを目こぼししているが、明日は雪が降るかもしれないという。寒さが全くおとろえない。そんなわけで、完全な防寒スタイルで都心の「バスク語教室」に行く。(思ったほど寒くはなかったが)

(本ブログ関連:”バスク語”)

今日の授業は、テキスト「ニューエクスプレス  バスク語」(吉田浩美著 白水社)の「レッスン1」の内容を説明された。(ここでは、テキストの表記を優先した)
・「~は・・・である」
   人称/指示代名詞(単数/複数)+ 名詞(単数/複数:格語尾)+ コピュラ
                 ‖                                             ‖                       ‖
     絶対格単数/複数(~は)    絶対格不定数形/単数形/複数形  (・・・である)

(Gu euskaldunak gara. = We are Basque-people.)

(Youtubeに登録のHaur Hezkuntza IÑIGO ARITZA IKASTOLAに感謝)

・「~は何か?」
   [疑問詞 + コピュラ] + 指示代名詞(単数/複数)?


ところで、1545年にバスク語で初めて印刷された「バスク初文集」(ベルナト・エチェパレ)に、「バスク語よ おもてに出よ」で始まるバスク語賛歌の詩「コントラパス」*がある。これを、現代の歌手 Xabier Lete(1944年4月5日~2010年12月4日)が歌うYoutube映像があると、吉田先生から紹介いただいたので、早速視聴した。

(*)コントラパス: Wikipediaのエチェパレの解説に、日本語訳が紹介されている。

ちなみに、バスク語(Euskara)の昔の印刷表記は「Heu∫cara」。(∫=s)


(Youtubeに登録のGabi de la Mazaに感謝)

2019年4月8日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-1

イディッシュ語の教室が、今年は休講になった。素人学習ゆえ、休止は即=揮発に通じる(忘れてしまう)。そこでユダヤの歴史や文化の理解とからめて、イディッシュ語への意欲を維持できればと願っている。

元々は、ユダヤ人の日常で育まれた庶民らしさに興味がある。作家の描く庶民像はあっても、庶民が口にする素朴な言葉を知る機会が少ないような気がする。あえていえば、少々刺激の強い「ユダヤジョーク」くらいで、そこから大衆らしさを感じたり、その諧謔さの源泉を想像するくらい。風習、因習を詰め込んだ濃縮な共同体について、それもロシア革命以前の古いシュテットルに遡って知れたらどんなに楽しいだろう。

今回、市民カルチャーセンター(生涯学習)の「かわさき市民アカデミー」で、「ユダヤ人、ユダヤ教、イスラエル」の連続講演が開かれるという。講演では、ユダヤとイスラム世界との関係まで含めて歴史をたどることができるようだ。しっかりしたものを知りたく参加した。

(本ブログ関連:”ユダヤ”)

講演会の第1回目は「序論 -『ユダヤ人』とは誰のことか - 」で、ユダヤ宗教史学者の市川裕氏(今年3月に東京大学宗教学研究室の教授を退官されたばかり)が語られた。ちょうど今年の1月22日に出された、岩波新書の「ユダヤ人とユダヤ教」が参考になる。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

・ユダヤ人の規準   ユダヤ人は母親から生まれた者
・ユダヤ人らしさ   ユダヤ教は幼子にとって母の手
・ラビ(律法の解釈者)により律法(国境を超えてユダヤ人に共通する)が定まる
・ユダヤ人の移動の経路
   イスラエル → 地中海(スペイン)→ アルプス越え(西欧)→ 東欧 → 西欧/ロシア/アメリカ/イスラエル
           ‖                  ‖                                                     ‖
   ミズラヒーム    スファラディーム                                アシュケナジーム
 
ユダヤ人にとって、母と子の関係は密接で、言語もそうだ(⇒ マメ・ロシェン)。
(人間の先祖をアフリカまで遡れるのは、母親の卵子中のミトコンドリア遺伝子のおかげだ。父親はどこの馬の骨かも分からぬ。ユダヤ教の系統であるキリスト教でも、キリストの父親は役割が低い気がする。)


講演会場へ行く途中、小さな水路「二ヵ領用水」があって、その岸に桜が咲いていた。街の賑わいを横切る用水路で地味なため、その先がどうなっているのか・・・気になる。

今日は寒の戻りになってしまったが、春の遠出ができたのは幸い。しかし、知らないところの街歩きは、気持だけでなく足腰も疲れる。おかげで帰りの電車で、1/f の揺らぎにすっかり寝込んでしまった。

これから暖かさが増してくれば、元気に動き回ることだろう。

2019年4月7日日曜日

桜田門外の変

どうやら「寒の戻り」も落ち着き、陽射しが春の気分になった。冬のことをすっかり忘れてしまったようだ。何しろ都心の今日の最高気温は、21.6℃(15:44)で、ぽかぽか陽気だった。

街のあちこちの桜は満開で、白から桜色へとさまざまに眩しく華やいでいた。桜並木の下をくぐると、微かに桜の香り(いってみれば「桜餅」の香り)が漂ったりする。明日、小学校の入学式に登校する新入生の元気な子どもたちを輝かせてくれることだろう。いいタイミングで咲き続けてくれた。

ところで、今日は旧暦の3月3日、節句のめでたい時期だが、今を遡る180年ほど昔、江戸末期の(旧暦)安政7年3月3日に、江戸城桜田門外の雪中で、彦根藩の行列の駕籠(かご)にいた大老井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」で有名だ。(当時の旧暦3月3日を新暦に換算すると、1860年3月24日にあたるとのことだが)

(本ブログ関連:”桜田門外の変”)

さすがに4月に入って、東京で雪が降るのは珍しいと思ったが、何と最近でいえば、2015年4月8日、2010年4月17日に都心で雪が降っている。忘れるのも早い、我ながら驚かされる。今年は、4月の降雪は多分ないだろうと思う。

2019年4月6日土曜日

(雑談)大地

ユダヤ人(アシュケナージ)にとって「母語」が「イディッシュ語」である意味を知り、一昨日(4/4)のブログで、母なるものの例えに「母なる大地」があることも記した。「大地」は生命を育む場所であり、命を継続する場所である。

(本ブログ関連:”母なる大地”)

大地を保つために、国家や宗族などさまざまな集団のスタイルがあるだろうけれど、一度保有してしまうと、そこで暮らす仲間や身内(国民・親族)の中に、脱落する者が発生することもあるだろうし、彼らを守りきらねばならない。大変なことだ。そのための知恵として、神話や宗教、掟、あるいは道徳を総動員することになる。

流浪の民の場合、その道筋で、脱落者をどのように救済したのだろうか。また、行き着いた(たどり着いた)究極の土地で発生するであろう、新たな脱落者を守らねばならない。流浪で共有した価値観と、新天地での価値観とを、どのように整合するのだろうか。
(行き着いた究極の大地で発生する脱落者も永遠に土着する・・・どのように折り合いをつけるのだろうか)

日本人は島国に住み、そのなかで行動するため、大地とは海で囲まれた固有の場所、列島でしかない。比較して、大陸や国々を渡り歩いた人びとにとっての大地と、意味合いがだいぶ違うだろうと思う。

お喋り過ぎのようで、ここで気分を変えて美しい音楽を聴いてみましょう。

(映画「Once Upon a Time in America」から「Deborahのテーマ」)

(Youtubeに登録のSelfDistribuzioneに感謝)

2019年4月5日金曜日

「はやぶさ2」、「リュウグウ」にクレーター作る

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」にクレーターを作ったと、プレスリリースした「小惑星探査機『はやぶさ2』衝突装置の作動の確認について」(4/5)の記事で、次のように発表した。

(本ブログ関連:”はやぶさ2”)

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・国立研究開発法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置SCI:Small Carry-on Impactor)」を小惑星「Ryugu(リュウグウ)」へ向けて分離し、作動させる運用を実施しました。

・「はやぶさ2」より分離したカメラDCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面からの噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断しています。
・「はやぶさ2」の状態は正常です。リュウグウにクレーターができたかどうかの確認結果は、改めてお知らせします。

□「はやぶさ2」から分離されたDCAM3が捉えた画像。
(画像) http://www.jaxa.jp/press/2019/04/images/20190405b_01.jpg
SCIが作動してリュウグウに衝突し、リュウグウ表面からの噴出物の様子が確認できる。
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「はやぶさ2」は、今年3月4日に「リュウグウ」への1回目のタッチダウンを成功し、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)発射をしている。今回(「小惑星表面だけでなく小惑星内部の砂礫の採取のため」Wikipedia)、更に規模の大きなクレーターを作るため、「はやぶさ2」搭載の「衝突装置(SCI)」*を分離して、「リュウグウ」へ降下させ、途中で金属団を発射したという。

(*)SCIのスケジュール
        http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20190403_SCI_Schedule/

「平成」の内にクレーターを作成し、「令和」になってクレーターにタッチダウンしたいという意向があるそうだ。「はやぶさ2」は、時代をまたぐ偉業をやってくれることになる。当初予定の通りなら、2回目となるタッチダウンは、5月中のようだ。


(付記)
小川に沿いの公園に、満開の桜が連なる。ここ数日、冬のような寒さだったおかげで、桜の花が咲き続いている。夕方4時半頃、西日を受けた桜の花がいっそう艶やかに輝いた。(試しに、桜の下から、花越しに西日を覗いたところ、強い光に花弁が溶けてしまい、ただ眩しいだけだった)

2019年4月4日木曜日

母語、イディッシュ語の場合

人は「大地」という言葉を聞くと感情が高まるようだ。洋の東西を問わず、一大叙事詩の舞台となり、長編小説が描かれた。その根底に、「大地」のイメージとして「母なる大地」があるわけで、苦難の中で土地に住み、世代をつなぐ。

言葉についても「母なる言葉」がある。「母語」を指すが、この母語という響きには、母語で語れる自然さと、柔和さを感じる。例えば、日本では、母語はまさしく日本語である。あえていえば大和ことばだろうか。それに対比して、漢語を父語とはいわない。「父たる言葉」が見当たらないのだ。

昨日(4/3)、本を購入し直しに出かけた際、個性的な古本屋があった。若い主人の選択だろうか、書棚が独特に配列されていた。そんな中、たまたま見つけた「エッセイの小径」シリーズの「屋根の上のバイリンガル」(沼野充義著 白水uブックス、1998年2刷)に、著者が米ボストンで(大人向け)イディッシュ語教室へ通ったときの話が紹介されている。

教室の受講は、著者を除いて女性ばかりだったという。なぜなのかと、男性講師にたずねたところ、(ユダヤ人の)「男は普通言葉になんか興味を持たない」という答えだったそうだ。
言葉への関心として、ユダヤ教の経典の言葉であるヘブライ語を学べるのは男だけで、ゆえにヘブライ語を「父の言葉」とか「聖なる言葉」というそうだ。一方、女性が子どもたちに語りかける言葉はイディッシュ語で、「母の言葉(mame-loshen)」と呼ばれた。「マメ・ロシェン」の「ロシェン」は、ヘブライ語で「舌、言葉」にあたる。

「イディッシュ語教室」で使用したテキスト「Colloquial Yiddish」に、このmame-loshenがしきりに出てきたが、一般的な「母語」として了解しただけで、「父の言葉」との対比にまで気付かなかった。(とはいえ、ユダヤ人たるには「母親がユダヤ人」であることが必要だ)

2019年4月3日水曜日

本が消えた

一昨日、昨日、そして今日、まるで冬に戻ったような寒さだった。それでもテレビの天気予報では、明日から昼間に気温が上がり春らしい陽気になるという。

先日、読みかけの本を1冊携えて外出した。喫茶店でしばらくページをめくってから、ある店に入り買物した。レジで、購入品を紙袋に入れてくれたので、その隙間に本も一緒に納めた・・・と記憶している。

帰宅して、紙袋から店で買った品物を取り出したとき、読みかけの本がちらりと見えた。しばらくして、その本を読もうと探したところ見つからない。紙袋の中が空っぽなのだ。もしかしてと、机のまわり何度も探したが見当たらない。存在のかけらすらないのだ。

すぐに買物した店に問い合わせをしたが、そのような落し物はないという返事だった・・・途方に暮れてしまう。本がなくなったということだけではない、むしろ見たと思ったものが見つからないことに狼狽し焦ってしまうのだ。確かさっき、紙袋の中に本の表紙をちらりと見たはずなのに。

結局、今日、近隣の大型書店に電話注文して、あらためて購入した。買い直した本は、今わたしの机の上に間違いなくある。ただし、このまま安心していいものか・・・少し不安である。もしかしたら、突然、消えた本がどこからか現れるかもしれないからだ。

その本とは、「バスク語のしくみ」(吉田浩美著、白水社)だ。昨日から始まった「バスク語講座」のテキストの副読本にあたる。(この本の帯に「新書みたいにスラスラ読める!」とあるが、それほどお手軽じゃない)

2019年4月2日火曜日

2019春期バスク語-1

今日から「(2019年度春期間)バスク語講座」が始まった。このオープン教室で、バスク語講座は多分初めての開催ではないだろうか。今回、「初級コース」(言語と社会・文化)からスタートする機会に恵まれた。夕方クラスであるが、随分と大勢の方が詰め掛けたのに驚いた。

(本ブログ関連:”バスク語”)

「ニューエクスプレス  バスク語」(白水社)の著者である吉田浩美先生から直接指導を受けられるのも幸運だ。最初に、出席者全員が受講動機を語った。それぞれが、料理、旅行、サッカーチーム、言語への関心など参加理由を説明した。なるほどと納得してしまう。先生からも、バスクの菓子や音楽について紹介があった。実に多彩、これからが楽しみだ。

授業の始めに、バスク地方(スペインとフランスにまたがる)の地理について次の紹介があった。
・行政領域、人口分布
・バスク語域(方言の分布)
バスク語の共通語つくり、教育制度の充実などで「話者数」が反転増加しているとのこと。

授業は、「ニューエクスプレス  バスク語」をテキストに、バスク語の「発音」指導から開始した。(いろいろな方言があるため、テキスト付属のCDに沿ってすすめるとのこと)

そのほか次の説明があった。
・バスク語の呼称に「Euskara」と「Basque」の2つがあるが、「Euskara」はバスク語による自称であり、「Basque」は英語などによる他称とのこと。つまり、バスク人は自分たちの言語を「Euskara」と呼ぶ。
・「Euskara」の語源について、推測だが、ラテン語の「Vascones」(バスク人の祖先ヴァスコン人を指す)ではないかとのこと。(V=U、sc=sk)

2019年4月1日月曜日

これからの元号は「令和」

5月から始まる新しい元号が「令和(れいわ)」に決まった。安倍首相は、談話で「万葉集」より引用したこの「令和」に、「ひとびとが美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ意味が込められている」と語った。

さらに万葉集については、「1200年余り前に編纂された、日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と、長い伝統を象徴する国書である」と伝えた。

TV発表の最初、菅官房長官から新しい元号の「令和」が発表されたとき、「令」の文字に思わず息を飲んだ。万葉集に記された「初春の月」の「令」には、「よい」とか「すばらしい」の意があることを知って落ち着いた次第。

万葉集所収の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序」(梅花謌卅二首并序)にある、「天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。」に続けて語られる、初春を表す内容。
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時に、初春(しよしゆん)の月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。
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(Youtubeに登録の読売新聞オンライン動画に感謝)

(付記)
今回、元号が「令和」に決定したことから、その出典ともなった「万葉集」に関心が深まるだろう。
それにしてもWikipediaの「令和」の素早さに恐れ入る。夜10時に検索したところ、数々の情報が記載されていた。

2019年3月31日日曜日

平成最後の花見

心ときめく桜の季節になった。日本人は花見が好きなのだ。大勢の客に混じって眺めるもよし、あるいは、ひっそりと人気のない隠れた並木道を巡るもいい。薄曇りの今日、そのどちらも経験した。

(本ブログ関連:””)

少々ひんやりした昼過ぎ、江戸時代から桜の名所として知られる地元公園の「桜まつり」(3/30~31)に出かけた。
公園はひとびとであふれかえっていた。日本語以外のことばがあちこちから聞こえてくるのも、この時期ならではだろう。

桜は、枝にまだ芽をいくつか残しているものの、ほぼ咲き揃い、見ごたえのある花見が体験できたといっていいかもしれない。
とりわけ桜の木立に囲まれ、桜花におおわれた広場では、家族連れや仕事仲間といったグループが、桜の下で食事など宴を楽しんでいた。毎年見られる、実は幸運な光景なのだ。
写真は、ちょいと浮世絵風の構図にして撮ってみた。あるいはモネの「草上の昼食」風でもある。

とはいえ、余りの人の多さにはじき出されてしまい、公園から少しの離れた場所にある、郷土資料を陳列する文化財センターを訪れた。ここでは、江戸時代に「ヤマザクラ」が植えられて以来名所になった歴史を紹介している。江戸時代の文献、着色絵葉書写真、あるいはきわめてローカルな地割り地図資料など見ることができる。

帰り道、人通りのほとんどない、それでいて知る人ぞ知るといった桜並木道があって寄ってみた。こちらも桜の花が空をしっかり覆っていた。ここの圧巻は、この後訪れるだろう桜吹雪の時期だ。だれに気兼ねなく花びらを浴びることができるのだから。もう少ししてのお楽しみだ。

今日一日、桜を楽しんだ。

2019年3月30日土曜日

(資料)バスク料理 ②

海と山の両方から豊な食材を得るバスク人は、舌の肥えた民族である。バスク料理の人気の由縁は、独特な起源を守り続けた伝統と、海洋性の開放さにあるのかもしれない。日本人にとっても、魚介*料理に和食へ通じる親和性(現地で食ったことがないのに推測だが)があるのかもしれない。

(*)「魚介」:https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/071.html

バスク語学習を機会にバスク料理を味わいたい、そしてバスク語学習を口実にサンセバスチャンに出かけてみたいものだ。
昨日(3/29)記した「(資料)バスク料理 ①」の後半を、Youtubeを視聴して次ぎにつづる。ますますバスク料理が近づいた気がする。

(本ブログ関連:”バスク”)

3.Nueva cosina(新しい料理)の歴史
https://www.youtube.com/watch?v=IMECdojqZKk
ルイス・イリサール料理学校(1992年)を訪問
・バスク料理はバスクの伝統(おばあちゃんの味)を守ることに通じる
・100以上ある美食クラブ:男だけの会員制クラブ(フランコ時代もバスク語を守る)
  - イカの煮込み料理、塩鱈の料理

4.伝統の味
https://www.youtube.com/watch?v=9jEOvpHalAA
・バスク豚(放牧で牧草・木の実を食す)を飼育する旧家を訪問(→ 「旅するスペイン語②」)
・春の季節野菜を使ったバスクの家庭料理を一般家庭に訪問

5.バスクの食材で和食作り
https://www.youtube.com/watch?v=VGSRSPtCc6U
・米、アーティチョーク(野菜)、メルルーサ(魚)
・美食クラブで調理
   - 鰻の稚魚の天麩羅/焼きそら豆、アーティチョークの煮物、メルルーサの味噌焼き鍋
   - 生ハムを乗せたご飯、最後に日本酒で乾杯

2019年3月29日金曜日

(資料)バスク料理 ①

後4日ほどすると「バスク語教室」が始まる。前もって使用するというテキストの10課まで目を通した(読んだという自信がない)けれど、頭が混乱するばかり。バスク地方を囲むロマンス語(さらに広げてインド=ヨーロッパ語族)諸国の言葉と通じないほど独特である。その孤立具合は、日本語に似た面もあるというけれど・・・。

バスク語に近づくに、最善の策は食べ物からというわけで、ネットをいろいろ巡っている。NHKの紀行番組「旅のチカラ」で、日本料理研究家「土井善晴」と巡る「世界一の美食の街 スペイン・バスク地方」(2013/5/29放送)の抜粋版がYoutubeに登録されている。(登録者GX fuyumomoに感謝)

(本ブログ関連:”バスク”)

1.サンセバスチャンの漁港
https://www.youtube.com/watch?v=F5RZf5YmKOg
・魚市場で獲ったばかりの魚を、町の市場で朝取り野菜や肉類を見る。
・シエスタの頃、一軒のバルで「ピンチョス」を食す。時間(歴史)をかけた料理。

2.Nueva cosina(新しい料理:新バスク料理)の潮流
https://www.youtube.com/watch?v=O4BqTfRl59g
・(試行を続ける)三ツ星レストラン(AKELAŔE = Akelarre)訪問
・(潮風を受けた)独特な野菜農家を訪問

以下は別の機会に記す。
⇒ 本ブログ「(資料)バスク料理②

2019年3月28日木曜日

コオロギと一緒に飛んでみたい・・・気がする

夏に大層に鳴く蝉は一週間で、コオロギ(cricket)とて蟻に馬鹿にされて冬には朽ち果てる。フランスで、その声は ”cri cri” と聞こえるそうだ。とはいえ、か細くとも存在を大いに示すその意気や良しといえる。

一昨日(3/26)のブログで、航空局から機体番号が付与された八谷和彦氏の自作機「メーヴェ」について触れたが、以前(2018/3/27)に、フランスのMichel Colomban氏制作のミニ飛行機「cri cri」について記した。そのときの「MC-15 Cri-Cri Jet」機体のエンジンは、PBS Velka Bites TJ20A ターボジェットエンジンだったので、今回、それ以前の、レシプロエンジンを搭載したものを探した。何と手動で始動している(片方はそうでもないようだが)!

エンジン音は、コオロギの鳴き声ほど控え目ではない。小さな機体だからこそ寄れば、それなりの音をたてているのが分かる。なにしろ、人を大空に運ぶのだ。昔のラジコン機の記憶(といっても大人たちのそばで眺めていただけだが)がよみがえってくる。

(本ブログ関連:”ラジコン”)


(Youtubeに登録のtahitien93に感謝)

2019年3月27日水曜日

紅枝垂(べにしだれ)

かかりつけの医院で、地元の桜並木(ソメイヨシノ)について話題になり、診察後、開花具合を確かめようと、ちょいとミニ花見に出かけた。あいにくの寒の戻りがあったせいか、まだ一部だけ咲いていて、通りを連なるほどではない。せっかくなので、公園まで足をのばした。

広場のあちこちで、親子連れや、幼稚園・保育園の子どもたちが陽に暖まりながら遊んでいた。今日の風は強く、ときたま辺りを薄茶色に染めるほど巻き上がる。そのため、見守る大人(特に、先生や保育士の方々)は気配りで大変だろうと思った。
公園の散歩道に迷子がいて、親切なひとびとが集まり面倒を見ていた。うっかりすると、子どもは、思った以上にどんどん歩き回る。心配性のわたしには、子どもを迷子にする親の気が知れない。といっても、親は親で真剣に探し回っているのだろうけれど。

さて、公園の広場を囲む桜は、五部咲きといった程度で、不思議なことに木立の下側の枝ほど花を開いている。こんな現象に気付いたのは初めてで、そんな具合だからか、木の下にいれば適度に花見気分が味わえるわけで、あちこちに主婦仲間と思われる花見客(グループ)が話しに花を咲かせていた。

そんなわけで、観桜にまで至らないが、公園を巡ると「紅枝垂(べにしだれ)」が花を垂れ枝に花を飾りながら、風に揺れるさまを見ることができた。

「紅枝垂」のそばに、解説の札が立っていて次のように記されている。(公園の「桜守の会」による)
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エドヒガンの栽培品種で、「糸桜」とも呼ばれ、しだれ型の中で花色が濃いもの。
普通のエドヒガンの枝は上に伸びますが ”枝垂桜”の枝は下に垂れ下がり珍重され、平安期の古くから社寺を中心に全国各地で栽培され、福島県三春町の「三春の滝桜」や岐阜県本巣郡の「根尾谷の淡墨桜」などは国の天然記念物に指定されている。
従来花弁は五枚であるが、雄しべが旗弁化して、個体によって変異が多い。
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2019年3月26日火曜日

「メーヴェ」に乗ってみたい・・・気がする

宮崎駿監督のアニメ「風の谷のナウシカ」に登場する飛行機(装置)「メーヴェ」を、実機化した方がいる。Youtubeで、八谷和彦氏とその仲間たちの「オープンスカイプロジェクト」によるテスト飛行を見ることができる。。

航空局から、「超軽量動力機やジャイロプレーンの要件を満たさない自作航空機」に該当する登録機体記号として最新「M-02J」機に「JX0122」が付与されている。本気なのだ。素晴らしい!

(本ブログ関連:”飛行機”)

アニメ「風の谷のナウシカ」のメーヴェ機では、取っ手をつかんで中腰の主人公ナウシカが、体重移動や足先のペダルなどでバランスを取りながら操縦しているが、上記プロジェクト*のM-02J機では、八谷氏が腹這になり、体重移動と補助翼などで操縦しているという。

(*)https://www.ac-olympos.com/projects/m-02.html

M-02Jは、アートとして扱われているようだが、飛行機ファンにとっては青空を「飛翔する」夢にもっともっと近づけたい気がする。白い機体が旋回するさまはまことに美しい。同時に、ナウシカの(ちょっと憂いを含んだような)顔が眩しく浮かんでくる。

(次の映像は、Open Sky Projectに埋め込みされていたものです)

(Youtubeに登録のkazuhiko hachiyaに感謝)

2019年3月25日月曜日

東京クレズマーナイト

昨年通った「イディッシュ語教室」(今年は残念ながら休講となった)のクラスメイトに、クレズマー音楽の演奏家(かつ歌手)のお二人がいて、活発な公演活動を続けられている。当然、音楽の対象であるイディッシュ語に対する心がまえや熱意が抜きんでいて、いつも敬服している。

本日、上記のお二人が参加するコンサート「東京クレズマーナイト」*が、六本木の「C*LAPS」で催された。曲目について解説を交えて、イディッシュ・ソングやクレズマー音楽の演奏を聞く楽しい時間を過ごした。

(*)http://c-laps.jp/events/190325_klezmer_night/

演奏は、先日(3/16)の「イディッシュ文学の夕べ」(東京・特別編)に参加された方々を含めて多数のミュージシャンで編成された。クレズマー音楽特有の明るさと(郷愁を呼ぶような)感傷的な旋律、楽しいリズムに引き込まれて、会場から自然と手拍子がとられたりした。広々した空間で聞くのはいいものだ。

ところで、昨日、「イディッシュ文化と笑い」という講演会があり、そこに出演されたという、Shane Baker氏が特別ゲストで舞台に立った。こてこての女形スタイルで、イディッシュ語+英語による(独り)コメディーを演じられた。(聞き取れたかって? ・・・いうまでもなく)

また、チェリストの新倉瞳氏**が参加する、スイスに拠点を置く「ハイベバラガン」のメンバーが今日来日したばかりのところを、こちらも特別ゲストとして演奏に加わった。楽器の音色が厚くなりますます会場が盛り上がったのはいうまでもない。

(**) https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22141090R11C17A0000000/

そうそう、クレズマー音楽にダンスがつきもの。わたしも、つられて踊りの輪に加わってしまったのだ・・・とうとう。

(追記)
都心を久し振りに歩いた。以前は通勤路に使ったこともあったのに、今回、腰の回りがくたびれ果てた。運動不足を痛感する。

2019年3月24日日曜日

痴愚神礼讃

ひとは名誉や名声を競い合うけど、阿呆を競い合うことはない。阿呆は互いに、お前こそ阿呆だというけれど、俺こそ阿呆だとはいわない。周りから見れば同じ阿呆なのだが・・・、阿呆がそういうのだから間違いない。

マトリョーシカ人形のように阿呆はきりがない。だったら、阿呆と互いに承知すれば通じ合うのに、そうならないのが惜しい。

昨日のブログに「阿呆船」から探したが、今日はエラスムスの1511年に刊行した「痴愚神礼讃(Encomium Moriae)」(二宮敬訳)から抜き出してみよう。女神がいうには・・・。

(本ブログ関連:”痴愚神礼讃”、”阿呆船”)

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28  さて今度は、さまざまな技芸のお話をしましょう。このうえもなく優れているように思われる多くの知識を、いったいどうして人間は考え出したり、あとへ伝えたりしたのでしょうかしら? 名誉欲からでないとしたらばね。実際、阿呆の骨頂たる人間どもは、徹夜を重ね汗水流したあげくの果てに、名声という世のなかでもまさにいちばん空しいものを手に入れたつもりになっていたわけなのですよ。皆さんだってやはり、この痴愚の女神のおかげで、人生のあらゆる貴重な利便の余慶にあずかっていらっしゃるのですし、さらに、これはなによりも楽しいことですが、皆さんは他人の阿呆さを利用していらっしゃるのです。
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