かかりつけの医院で、地元の桜並木(ソメイヨシノ)について話題になり、診察後、開花具合を確かめようと、ちょいとミニ花見に出かけた。あいにくの寒の戻りがあったせいか、まだ一部だけ咲いていて、通りを連なるほどではない。せっかくなので、公園まで足をのばした。
広場のあちこちで、親子連れや、幼稚園・保育園の子どもたちが陽に暖まりながら遊んでいた。今日の風は強く、ときたま辺りを薄茶色に染めるほど巻き上がる。そのため、見守る大人(特に、先生や保育士の方々)は気配りで大変だろうと思った。
公園の散歩道に迷子がいて、親切なひとびとが集まり面倒を見ていた。うっかりすると、子どもは、思った以上にどんどん歩き回る。心配性のわたしには、子どもを迷子にする親の気が知れない。といっても、親は親で真剣に探し回っているのだろうけれど。
さて、公園の広場を囲む桜は、五部咲きといった程度で、不思議なことに木立の下側の枝ほど花を開いている。こんな現象に気付いたのは初めてで、そんな具合だからか、木の下にいれば適度に花見気分が味わえるわけで、あちこちに主婦仲間と思われる花見客(グループ)が話しに花を咲かせていた。
そんなわけで、観桜にまで至らないが、公園を巡ると「紅枝垂(べにしだれ)」が花を垂れ枝に花を飾りながら、風に揺れるさまを見ることができた。
「紅枝垂」のそばに、解説の札が立っていて次のように記されている。(公園の「桜守の会」による)
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エドヒガンの栽培品種で、「糸桜」とも呼ばれ、しだれ型の中で花色が濃いもの。
普通のエドヒガンの枝は上に伸びますが ”枝垂桜”の枝は下に垂れ下がり珍重され、平安期の古くから社寺を中心に全国各地で栽培され、福島県三春町の「三春の滝桜」や岐阜県本巣郡の「根尾谷の淡墨桜」などは国の天然記念物に指定されている。
従来花弁は五枚であるが、雄しべが旗弁化して、個体によって変異が多い。
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