JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」にクレーターを作ったと、プレスリリースした「小惑星探査機『はやぶさ2』衝突装置の作動の確認について」(4/5)の記事で、次のように発表した。
(本ブログ関連:”はやぶさ2”)
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・国立研究開発法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した「衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)」を小惑星「Ryugu(リュウグウ)」へ向けて分離し、作動させる運用を実施しました。
・「はやぶさ2」より分離したカメラ(DCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面からの噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断しています。
・「はやぶさ2」の状態は正常です。リュウグウにクレーターができたかどうかの確認結果は、改めてお知らせします。
□「はやぶさ2」から分離されたDCAM3が捉えた画像。
(画像) http://www.jaxa.jp/press/2019/04/images/20190405b_01.jpg
SCIが作動してリュウグウに衝突し、リュウグウ表面からの噴出物の様子が確認できる。
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「はやぶさ2」は、今年3月4日に「リュウグウ」への1回目のタッチダウンを成功し、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)発射をしている。今回(「小惑星表面だけでなく小惑星内部の砂礫の採取のため」Wikipedia)、更に規模の大きなクレーターを作るため、「はやぶさ2」搭載の「衝突装置(SCI)」*を分離して、「リュウグウ」へ降下させ、途中で金属団を発射したという。
(*)SCIのスケジュール
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20190403_SCI_Schedule/
「平成」の内にクレーターを作成し、「令和」になってクレーターにタッチダウンしたいという意向があるそうだ。「はやぶさ2」は、時代をまたぐ偉業をやってくれることになる。当初予定の通りなら、2回目となるタッチダウンは、5月中のようだ。
(付記)
小川に沿いの公園に、満開の桜が連なる。ここ数日、冬のような寒さだったおかげで、桜の花が咲き続いている。夕方4時半頃、西日を受けた桜の花がいっそう艶やかに輝いた。(試しに、桜の下から、花越しに西日を覗いたところ、強い光に花弁が溶けてしまい、ただ眩しいだけだった)