このブログでは、イ・ソンヒファンとしての奏上!以外に、趣味の鉱物採集について、及びイ・ソンヒが愛弟子イ・スンギ主演のSBSドラマ「僕のガールフレンドは九尾狐」のテーマ曲である「狐の嫁入り(여우비、天気雨)」を歌ったということから「狐」(九尾狐、稲荷など)について、それぞれ触れている。そこで、「狐」と「石」二つを合体したものをネットで調べてみた。結果、次の通りである。
(本ブログ関連:”狐の嫁入り”)
▼ 狐にちなんだ「石」について
・ 「狐石」という名の石がある。黄鉄鉱を「馬鹿の金」と呼ぶように、翡翠の偽もの扱いした民間伝承による名称のようだ。宝と間違えた滑稽さがにじみ出る。ところで、下記に示すように地名にも「狐石」があり、東北地方とりわけ福島県に集中している。妄想を膨らますと、かつて東北が「金」の大産地であったことと何かしら関係があるのだろうか。それとも、「遠野物語」風か。
・ 「狐石」という名の記念碑がある。「オクシズ」のサイトに、静岡市葵区足久保地区にある、<芭蕉>の句碑(句を刻んだ)「狐石」を次のように紹介している。感謝。(でも、狐の巣?の上に句碑を建てたというのは、いささか理解に苦しむ)
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「駿河路や はなたちばな(花橘)も 茶のにほひ」
さて、何故この石を「狐石」と呼ぶかというとここに狐がすんでいたことから・・・という説と茶葉の変化しやすい性質から「狐っ葉」と呼ぶことも関係するとか。本当のところは、なぞです。
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・ 直接的な名ではないが、狐の妖気と結びついた岩がある。伝説<玉藻の前>すなわち九尾狐が変身した毒石「殺生石」(栃木県那須町那須湯本温泉近く)こそ、まさに「狐」と「石」が合体したものとしてあげることができるだろう。(この件、「殺生石」についてはいくつか記載済み)
▼ 「狐石」という名の地名について
・ 「狐石」と名の付く場所を探したところ、「都道府県市区町村 データで遊ぼう」のサイトに地名リストが掲載されており、「狐岩」とともに次に列記する。感謝。
「狐石」の地名は10件あり、 東北の岩手、宮城、福島の3県に、特に福島県に集中しているのが興味深い。
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岩手県(2): 奥州市前沢区狐石/気仙郡住田町世田米狐石
宮城県(1): 石巻市小船越狐石
福島県(7): 須賀川市稲狐石/須賀川市森宿狐石/二本松市上川崎狐石/田村市船引町芦沢狐石/
伊達郡川俣町大字小神狐石/福島市飯野町大久保狐石/双葉郡広野町大字上浅見川狐石
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「狐岩」の地名は、「狐石」に比べて少なく全国に散らばる。岩手県遠野市狐岩、京都府南丹市美山町大字島狐岩、福岡県中間市狐岩の3件である。
(付記)
地元駅のエキナカ商店街に不二家がある。店前に立つ可愛いペコちゃん人形が、今回、ゆかたを着て、「白狐の仮面」をかぶっている。ついつられてケーキを求めたとき、狐の面は何かイベントでも指しているのかと尋ねたところ、夏らしさを表しているのですよという回答だった。仮面でペコちゃんはお顔が見えないが、小さくて見上げるような姿がなんとも微笑ましい。
2015年6月21日日曜日
2015年5月20日水曜日
聊斎志異「石清虚」
希少な石を愛する人は、とどめがない。そこには、物欲と紙一重の世界がある。しかし、何かしら意義を求めるなら、志において、その高まりなのだろうけれど・・・。
「聊斎志異」(蒲松齢著、1640年~1715年)、岩波文庫版(立間祥介編訳)の最終所収の「雲の湧く石 - 石清虚」は、主人公(邢雲飛)の愛石ぶりを、その始まりから死後に至るまで顛末を語る。
(本ブログ関連:”聊斎志異”、”石”)
(概要)
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あるとき、川底で見つけた石が深い襞にきざまれ峨々たる山容をあらわし、雨が降りそうになると、いくつもの穴から綿のような雲が黙々と湧き出した。
これを求め奪おうとする権力者から逃れたところに、元来の所有者である老人(それが証拠に、石の穴の奥にある「清虚天石供」*の五文字を指摘する)が現れる。主人公は、寿命(石の穴の数)を減らして(潰して)までして、老人から貰い受ける。
(*) 注釈に、「清虚天は、清虚洞天ともいい道教説話中の仙境。また月の宮殿ともいう。そこの石供(石の飾り物)の意」とある。
その後、泥棒に石を盗まれ、その取調べに関与した役人に奪われてしまうが、夢の中に登場した男に、再び取り戻す機会を知らされる。役人没後、その家の者に盗まれた石が、市場に売りに出さたのを知りようやく手元に置くことができる。
主人公は、八十九歳でなくなるとき、石を墓に供にするよう息子に言いつける。ところが、墓荒らしにあい、息子は思いあぐねて道を歩いていると、二人の男が彼の前に来て、売ってしまったと詫びる。
役所に賊を突き出し、石が見つかったものの、そこの役人は我が物にしようとする。倉庫に納めるよう命じられた下僕は石を落としてしまう。息子は、砕けた石を集めて、主人公の墓に供えた。
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岩波文庫版は、展開を淡々と語って終わる。
ところで、石の世界を集めたアンソロジー「書物の王国6 鉱物」(国書刊行会)では、同作品を「石を愛する男」(増田渉訳)として採りあげている。物語の最後、次のような文が続いている。
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「身をもって石に殉じる」とは・・・石狂いにもほどがあるけれど、そんな世界にどっぷりはまった人には、選択の余地はないようだ。精神性までが、文字通り物化してしまった世界のようだ。
「聊斎志異」(蒲松齢著、1640年~1715年)、岩波文庫版(立間祥介編訳)の最終所収の「雲の湧く石 - 石清虚」は、主人公(邢雲飛)の愛石ぶりを、その始まりから死後に至るまで顛末を語る。
(本ブログ関連:”聊斎志異”、”石”)
(概要)
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あるとき、川底で見つけた石が深い襞にきざまれ峨々たる山容をあらわし、雨が降りそうになると、いくつもの穴から綿のような雲が黙々と湧き出した。
これを求め奪おうとする権力者から逃れたところに、元来の所有者である老人(それが証拠に、石の穴の奥にある「清虚天石供」*の五文字を指摘する)が現れる。主人公は、寿命(石の穴の数)を減らして(潰して)までして、老人から貰い受ける。
(*) 注釈に、「清虚天は、清虚洞天ともいい道教説話中の仙境。また月の宮殿ともいう。そこの石供(石の飾り物)の意」とある。
その後、泥棒に石を盗まれ、その取調べに関与した役人に奪われてしまうが、夢の中に登場した男に、再び取り戻す機会を知らされる。役人没後、その家の者に盗まれた石が、市場に売りに出さたのを知りようやく手元に置くことができる。
主人公は、八十九歳でなくなるとき、石を墓に供にするよう息子に言いつける。ところが、墓荒らしにあい、息子は思いあぐねて道を歩いていると、二人の男が彼の前に来て、売ってしまったと詫びる。
役所に賊を突き出し、石が見つかったものの、そこの役人は我が物にしようとする。倉庫に納めるよう命じられた下僕は石を落としてしまう。息子は、砕けた石を集めて、主人公の墓に供えた。
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岩波文庫版は、展開を淡々と語って終わる。
ところで、石の世界を集めたアンソロジー「書物の王国6 鉱物」(国書刊行会)では、同作品を「石を愛する男」(増田渉訳)として採りあげている。物語の最後、次のような文が続いている。
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異史氏曰く----
並みすぐれた物は、禍のもとである。身をもって石に殉じようとするにいたっては、執着もまた甚だしい!だが結局は石が人と最後までいっしょになっていたのだから、石に情がないなどとだれが言えようか!昔の人は、「士は己を知る者のために死す」と言ったが、それは決して言い過ぎではない。石ですらなおこんなふうである。まして人間においておやだ!
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「身をもって石に殉じる」とは・・・石狂いにもほどがあるけれど、そんな世界にどっぷりはまった人には、選択の余地はないようだ。精神性までが、文字通り物化してしまった世界のようだ。
2015年5月18日月曜日
「石の中に潜んでいる竜」
鉱物には、相容れぬものが恰も共存しているように見えることがある。水晶(SiO2)の、透明で美しい六角柱の中に、例えば細い針状の植物が見える。実は、苦土電気石の針状結晶が抱有されたもので、「ススキ入り水晶」と呼ばれる。草状以外に、水が入っている場合もある。
透明柱状の先に、尖った錐状の頭を持った、満足できる水晶を採ったことがない。まして、「ススキ入り水晶」のような珍しいものは、標本でしか接したことがないけれど・・・。
メノウ(瑪瑙、主成分SiO2)の塊りに水が入っているもの(「水入りメノウ」)がある。こちらは、なぜか市中に出回っている。商品性があるのだろう。振ると、削り込んだ奥で水が揺れているのが見えたりする。その中で、魚が泳いでいないかと空想したくなる。
江戸時代、奇談を収集したものに「耳嚢」(根岸鎮衛著)がある。その一つに、石集めの奇人の代表である、木内石亭と「石の中に潜(ひそ)んでいる竜」にまつわる話が収められている。長谷川政春訳の「耳袋」(教育社)で読んでみる。
(本ブログ関連:”石亭”、”石”)
(概要)
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あるとき、行脚の僧が石亭の家に泊まった。石亭が愛石を見ていると、僧が「珍しい石を持っていて、荷物に入れております」と答えた。
石亭の頼みに、僧はその石を見せた。色は黒く、こぶしのような形であって、くぼんでいるところに水気があった。石亭は、自分の石と交換を申し出た。僧は、欲を持つ身でないので譲った。
そして、この石を机の上に置き、硯の上にのせてみると、清浄な水が硯の中にみちて、その有様は、言い尽くしがたいものであった。
この石を大切にしていると、ある老人がつくづくと眺めて、「このように水気を生ずる石には、きっと竜がひそんでいるはず」、遠くへ捨てるようにと言った。しかし、石亭はかまわずいた。
ところがある時、空も曇ってどんよりしている時に、この石の中から気を吐く様子があった。驚いた石亭は、老人の言葉を思い出し、村人に捨てるよう頼んだところ、老人は焼き捨てるべきとまで言ったが、人里離れたお堂に納め置いた。
その夜更けに風雨も強く、雷鳴もはなはだしくなり、その堂の中から雲が立ち起こり、雨の激しく降る中を昇天するものがあった。後になって、このお堂に行ってみると、あの石は二つに砕け、堂の有様は、まったく竜が天にのぼったかのようであった。
そのため、村では奇妙なこともあるらしいと話しをした。そして、その折に、あの石を焼いてしまうべきといった者の家は、恐ろしいことに、こなごなに壊されていたと、ある人が語った。
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(参考)
「忍石(しのぶいし)」も、装飾的意味合いでよく見かける。まるで植物の葉の並びを石灰表面に描いたようだ。
透明柱状の先に、尖った錐状の頭を持った、満足できる水晶を採ったことがない。まして、「ススキ入り水晶」のような珍しいものは、標本でしか接したことがないけれど・・・。
メノウ(瑪瑙、主成分SiO2)の塊りに水が入っているもの(「水入りメノウ」)がある。こちらは、なぜか市中に出回っている。商品性があるのだろう。振ると、削り込んだ奥で水が揺れているのが見えたりする。その中で、魚が泳いでいないかと空想したくなる。
江戸時代、奇談を収集したものに「耳嚢」(根岸鎮衛著)がある。その一つに、石集めの奇人の代表である、木内石亭と「石の中に潜(ひそ)んでいる竜」にまつわる話が収められている。長谷川政春訳の「耳袋」(教育社)で読んでみる。
(本ブログ関連:”石亭”、”石”)
(概要)
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あるとき、行脚の僧が石亭の家に泊まった。石亭が愛石を見ていると、僧が「珍しい石を持っていて、荷物に入れております」と答えた。
石亭の頼みに、僧はその石を見せた。色は黒く、こぶしのような形であって、くぼんでいるところに水気があった。石亭は、自分の石と交換を申し出た。僧は、欲を持つ身でないので譲った。
そして、この石を机の上に置き、硯の上にのせてみると、清浄な水が硯の中にみちて、その有様は、言い尽くしがたいものであった。
この石を大切にしていると、ある老人がつくづくと眺めて、「このように水気を生ずる石には、きっと竜がひそんでいるはず」、遠くへ捨てるようにと言った。しかし、石亭はかまわずいた。
ところがある時、空も曇ってどんよりしている時に、この石の中から気を吐く様子があった。驚いた石亭は、老人の言葉を思い出し、村人に捨てるよう頼んだところ、老人は焼き捨てるべきとまで言ったが、人里離れたお堂に納め置いた。
その夜更けに風雨も強く、雷鳴もはなはだしくなり、その堂の中から雲が立ち起こり、雨の激しく降る中を昇天するものがあった。後になって、このお堂に行ってみると、あの石は二つに砕け、堂の有様は、まったく竜が天にのぼったかのようであった。
そのため、村では奇妙なこともあるらしいと話しをした。そして、その折に、あの石を焼いてしまうべきといった者の家は、恐ろしいことに、こなごなに壊されていたと、ある人が語った。
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(参考)
「忍石(しのぶいし)」も、装飾的意味合いでよく見かける。まるで植物の葉の並びを石灰表面に描いたようだ。
2013年7月18日木曜日
薄田泣菫「石を愛するもの」
インターネットの「青空文庫」に、薄田泣菫の「石を愛するもの」という短文がある。石を愛でる中国古典の奇人を述べている。変わらぬ石を愛着する姿に、神仙の不易に似たものを感じるかもしれないが、その実、生身の世俗部分がひょいと顔を出す可笑しさがある。
(本ブログ関連:"青空文庫”)
Wikipediaによれば、「宋代の書家として名声を馳せた米元章」は、「米芾(米元章)は奇矯な性格で、古書・名画を貪欲に蒐集するばかりではなく、奇石怪石の蒐集も趣味とし、名石に出会うと手を合わせて拝み、石に向かって『兄』よばわりするほどであったと伝えられる。よって、しばしば狂人扱いされて」とある。
ちなみに、米元章が居を定めたという潤州(現在の江蘇鎮江)から北西二百数十Km先に、奇石を産するという霊璧の地がある。
米元章の石好きに対して、それ以上に物欲をみせてしまった上役の滑稽な話を薄田泣菫はつぎのように著している。(抜粋)
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霊璧は変つた石を産するので名高いところだが、米元章はそこからあまり遠くない郡で役人をしてゐたことがあつた。大の石好きが、石の産地近くに来たのだから堪らない。元章は昼も夜も石を集めては、それを玩んでゐるばかしで、一向役所のつとめは見向かうともしないので、仕事が滞つて仕方がなかつた。ところへ、丁度楊次公が按察使として見廻りにやつて来た。楊次公は、元章とは眤懇のなかだつたが、役目の手前黙つてもゐられないので、苦りきつていつた。
『近頃世間の噂を聞くと、また例の癖が昂じてゐるさうだね。石に溺れて役向きを疎にするやうでは、お上への聞えもおもしろくなからうといふものだて。』
米元章は上役の刺(とげ)のある言葉を聞いても、ただにやにや笑つてゐるばかしで、返事をしなかつた。そして暫くすると、左の袖から一つの石を取出して、按察使に見せびらかした。
『といつてみたところで、こんな石に出会つてみれば、誰だつて愛さないわけにゆかないぢやありませんか。』
楊次公は見るともなしにその石を見た。玉のやうに潤ひがあつて、峰も洞もちやんと具つた立派な石だつた。だが、この役人はそしらぬ顔ですましてゐた。すると、米元章はその石をそつと袖のなかに返しながら、今度はまた右の袖から一つの石を取出して見せた。
『どうです。こんな石を手に入れてみれば、誰だつて愛さないわけに往かないぢやありませんか。』
その石は色も形も前のものに較べて、一段と秀れたものだつた。米元章はそれを手のひらに載せて、やるせない愛撫の眼でいたはつて見せた。楊次公は少しも顔色を柔げなかつた。
米元章はその石をもとのやうに袖のなかに返したかと思ふと、今度はまた内ふところから、大切さうに第三の石を取出した。按察使はそれを見て、思はず胸を躍らせた。黒く重り合つた峰のたたずまひ、白い水の流れ、洞穴と小径との交錯、――まるで玉で刻んだ小天地のやうな味ひは、とてもこの世のものとは思はれなかつた。
『どうです。これを見たら、どんな人だって、愛さないわけにはゆきますまい。』
嬉しくてたまらなささうな米元章の言葉を、うはの空に聞きながら、楊次公は呻くやうに言つた。
『ほんたうにさうだ。私だつて愛する…………』
そしてすばしこく相手の手からその石をひつ攫(さら)つたかと思ふと、獣のやうな狡猾さと敏捷さとをもつて、いきなり外へ駆け出して往つた。
門の外には車が待たせてあつた。楊次公はそれに飛び乗るが早いか、体躯(からだ)中を口のやうにして叫んだ。
『逃げろ。逃げろ。早く、早く……』
------------------------------------------------------------------------
水晶の玉中に先を占うように、奇石に宇宙の凝縮を幻視することができれば立派な石狂いだ。ただし、この石狂い、物欲と紙一重で、奇においては狂気に走らせ、俗においては我執に囚われる。奇と俗の峻別できぬものに触ってならない世界なのかもしれない。
(本ブログ関連:"青空文庫”)
Wikipediaによれば、「宋代の書家として名声を馳せた米元章」は、「米芾(米元章)は奇矯な性格で、古書・名画を貪欲に蒐集するばかりではなく、奇石怪石の蒐集も趣味とし、名石に出会うと手を合わせて拝み、石に向かって『兄』よばわりするほどであったと伝えられる。よって、しばしば狂人扱いされて」とある。
ちなみに、米元章が居を定めたという潤州(現在の江蘇鎮江)から北西二百数十Km先に、奇石を産するという霊璧の地がある。
米元章の石好きに対して、それ以上に物欲をみせてしまった上役の滑稽な話を薄田泣菫はつぎのように著している。(抜粋)
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霊璧は変つた石を産するので名高いところだが、米元章はそこからあまり遠くない郡で役人をしてゐたことがあつた。大の石好きが、石の産地近くに来たのだから堪らない。元章は昼も夜も石を集めては、それを玩んでゐるばかしで、一向役所のつとめは見向かうともしないので、仕事が滞つて仕方がなかつた。ところへ、丁度楊次公が按察使として見廻りにやつて来た。楊次公は、元章とは眤懇のなかだつたが、役目の手前黙つてもゐられないので、苦りきつていつた。
『近頃世間の噂を聞くと、また例の癖が昂じてゐるさうだね。石に溺れて役向きを疎にするやうでは、お上への聞えもおもしろくなからうといふものだて。』
米元章は上役の刺(とげ)のある言葉を聞いても、ただにやにや笑つてゐるばかしで、返事をしなかつた。そして暫くすると、左の袖から一つの石を取出して、按察使に見せびらかした。
『といつてみたところで、こんな石に出会つてみれば、誰だつて愛さないわけにゆかないぢやありませんか。』
楊次公は見るともなしにその石を見た。玉のやうに潤ひがあつて、峰も洞もちやんと具つた立派な石だつた。だが、この役人はそしらぬ顔ですましてゐた。すると、米元章はその石をそつと袖のなかに返しながら、今度はまた右の袖から一つの石を取出して見せた。
『どうです。こんな石を手に入れてみれば、誰だつて愛さないわけに往かないぢやありませんか。』
その石は色も形も前のものに較べて、一段と秀れたものだつた。米元章はそれを手のひらに載せて、やるせない愛撫の眼でいたはつて見せた。楊次公は少しも顔色を柔げなかつた。
米元章はその石をもとのやうに袖のなかに返したかと思ふと、今度はまた内ふところから、大切さうに第三の石を取出した。按察使はそれを見て、思はず胸を躍らせた。黒く重り合つた峰のたたずまひ、白い水の流れ、洞穴と小径との交錯、――まるで玉で刻んだ小天地のやうな味ひは、とてもこの世のものとは思はれなかつた。
『どうです。これを見たら、どんな人だって、愛さないわけにはゆきますまい。』
嬉しくてたまらなささうな米元章の言葉を、うはの空に聞きながら、楊次公は呻くやうに言つた。
『ほんたうにさうだ。私だつて愛する…………』
そしてすばしこく相手の手からその石をひつ攫(さら)つたかと思ふと、獣のやうな狡猾さと敏捷さとをもつて、いきなり外へ駆け出して往つた。
門の外には車が待たせてあつた。楊次公はそれに飛び乗るが早いか、体躯(からだ)中を口のやうにして叫んだ。
『逃げろ。逃げろ。早く、早く……』
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水晶の玉中に先を占うように、奇石に宇宙の凝縮を幻視することができれば立派な石狂いだ。ただし、この石狂い、物欲と紙一重で、奇においては狂気に走らせ、俗においては我執に囚われる。奇と俗の峻別できぬものに触ってならない世界なのかもしれない。
2011年1月4日火曜日
石の世界(2)
薄田泣菫の掌編「石を愛するもの」(青空文庫掲載)を読んで、石を愛するものの心情を覗いてみよう。
わが身を同化してしまいたいほど石に愛着するものは、冷静な蒐集者や石と無縁のものから見れば、まこと奇人でしかない。ところが、その奇人の心情に一度でも感応してしまうと、もはや以前に戻ることはできない。奇人とそうでないものの境界は何処にあるのだろう。
奇人は、桃源郷のごとき景観を石に見つける。「黒く重り合つた峰のたたずまひ、白い水の流れ、洞穴と小径との交錯、――まるで玉で刻んだ小天地のやうな味ひは、とてもこの世のものとは思はれなかつた。」*と。彼の幻想世界を、あなたが一瞬なり覗いてしまうや、境界は崩れ、彼の世界へ引き込まれてしまい、そのとき彼は得意げに、「どんな人だって、(こんな石を)愛さないわけにはゆきますまい。」*と念をおすに違いない。
(*)薄田泣菫の掌編「石を愛するもの」
尾崎放哉の随筆「石」(青空文庫掲載)を読んで、石に命を感じる心境をさぐって見よう。
俳人の彼が終の棲家に定めた(花崗岩を基盤とする)石の島は、穏やかな瀬戸内に浮かぶオリーブの茂る島でもある。孤独者のためか、「私は、平素、路上にころがつて居る小さな、つまらない石ツころに向つて、たまらない一種のなつかし味を感じて居るのであります。」**と、物言わぬ石に対して近しさを述べている。風景の中から石が、ぽっかりと浮かび上がり、確かな存在にまでなった。
そうなると、「すべての石は生きて居ると思ふのです。石は生きて居る。どんな小さな石ツころでも、立派に脈を打って生きて居るのであります。」**と、石との距離が益々縮まり、他の文人が中国の伝奇を通じて石への愛惜を語る奇談とはいささか趣が異なってくる。そのとき俳人は、自ら石の虜になった。
(**)尾崎放哉の随筆「石」
(本ブログ関連:”石の世界”)
わが身を同化してしまいたいほど石に愛着するものは、冷静な蒐集者や石と無縁のものから見れば、まこと奇人でしかない。ところが、その奇人の心情に一度でも感応してしまうと、もはや以前に戻ることはできない。奇人とそうでないものの境界は何処にあるのだろう。
奇人は、桃源郷のごとき景観を石に見つける。「黒く重り合つた峰のたたずまひ、白い水の流れ、洞穴と小径との交錯、――まるで玉で刻んだ小天地のやうな味ひは、とてもこの世のものとは思はれなかつた。」*と。彼の幻想世界を、あなたが一瞬なり覗いてしまうや、境界は崩れ、彼の世界へ引き込まれてしまい、そのとき彼は得意げに、「どんな人だって、(こんな石を)愛さないわけにはゆきますまい。」*と念をおすに違いない。
(*)薄田泣菫の掌編「石を愛するもの」
尾崎放哉の随筆「石」(青空文庫掲載)を読んで、石に命を感じる心境をさぐって見よう。
俳人の彼が終の棲家に定めた(花崗岩を基盤とする)石の島は、穏やかな瀬戸内に浮かぶオリーブの茂る島でもある。孤独者のためか、「私は、平素、路上にころがつて居る小さな、つまらない石ツころに向つて、たまらない一種のなつかし味を感じて居るのであります。」**と、物言わぬ石に対して近しさを述べている。風景の中から石が、ぽっかりと浮かび上がり、確かな存在にまでなった。
そうなると、「すべての石は生きて居ると思ふのです。石は生きて居る。どんな小さな石ツころでも、立派に脈を打って生きて居るのであります。」**と、石との距離が益々縮まり、他の文人が中国の伝奇を通じて石への愛惜を語る奇談とはいささか趣が異なってくる。そのとき俳人は、自ら石の虜になった。
(**)尾崎放哉の随筆「石」
(本ブログ関連:”石の世界”)
2015年11月9日月曜日
列仙伝 卭疏
中国には、大袈裟な表現が好まれる中でも、悠々として奇なる仙人がいた。秘薬を操れたのも彼らだろう。古い本草学(者)のようなものか、そんな一人である「卭疏(きょうそ)」について、仙人のカタログ書のような「列仙伝」に語られている。
石由来の長寿の秘薬、石鐘乳を煎じたようだ。一体どんなものか気になり探してみた。「鑑賞中国の古典 抱朴子・列仙伝」(角川書店)の「列仙伝」(平木康平、大形徹)に、次のような解説がある。さらに、<四言八句の讃>が付加されていて、「五石」が記されている。(平凡社版の「列仙伝・神仙伝」には、この讃はなかったけれど)
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卭疏(きょうそ)者、周(しゅう)封史(【諸侯の領土の区域を定める官】)也。能(よく)行気(気をめぐらし)錬形(形を錬り【肉体を鍛錬する】)、煮石髄(石髄を煮て)而服之(之を服す)。謂之(之を謂う)石鐘乳、至数百年、 往来入(往来して入る)太室(【河南省登封県の北に連なる嵩山の異称、その一つにある】)。山中有臥石・牀枕焉。
八珍促寿 五石延生 山海の珍味を好めば寿命縮まる、されど五石は長寿の秘薬
卭疏得之 錬髄餌精 それを卭疏は手中におさめ、石髄練って精粋を摂る
人以百年 我享千齢 人は願う百歳の寿、わしの齢はすでに千歳
寝息中嶽 遊歩千庭 奥山に身を横たえて静かに憩い、そぞろ歩かん仙人の庭
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解説によれば、「石鐘乳」は鍾乳石であり、また「五石」は五種類の石(長生薬、丹砂、雄黄、白礬石、磁石)を混ぜて錬りあわせて服薬したそうだ。また、「行気」・「錬形」の呼吸法についても触れて、服薬と合わせてバランスが取れているという。
・鍾乳石から垂れる水を飲むならば、さぞや硬水だったろうし、さしずめ、Volvicといったところか。
・五石の「長生薬、丹砂、雄黄、白礬石、磁石」とは具体的にどんな石なのだろうか。これから調べたい。
五石について、「抱朴子」は「丹砂、雄黄、白礬石、曾青、磁石」(広辞苑)という。また、「五石散」というものがあって、「鍾乳石、硫黄、白石英、紫石英、赤石脂」を練り合わせた薬を指すようだが、中毒性があって絶えず散歩の必要があったことから「散歩」の語源になったという。そう考えると、上記<四言八句の讃>にある「寝息中嶽 遊歩千庭」はちょっとあぶなっかしい気がする。
石由来の長寿の秘薬、石鐘乳を煎じたようだ。一体どんなものか気になり探してみた。「鑑賞中国の古典 抱朴子・列仙伝」(角川書店)の「列仙伝」(平木康平、大形徹)に、次のような解説がある。さらに、<四言八句の讃>が付加されていて、「五石」が記されている。(平凡社版の「列仙伝・神仙伝」には、この讃はなかったけれど)
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卭疏(きょうそ)者、周(しゅう)封史(【諸侯の領土の区域を定める官】)也。能(よく)行気(気をめぐらし)錬形(形を錬り【肉体を鍛錬する】)、煮石髄(石髄を煮て)而服之(之を服す)。謂之(之を謂う)石鐘乳、至数百年、 往来入(往来して入る)太室(【河南省登封県の北に連なる嵩山の異称、その一つにある】)。山中有臥石・牀枕焉。
八珍促寿 五石延生 山海の珍味を好めば寿命縮まる、されど五石は長寿の秘薬
卭疏得之 錬髄餌精 それを卭疏は手中におさめ、石髄練って精粋を摂る
人以百年 我享千齢 人は願う百歳の寿、わしの齢はすでに千歳
寝息中嶽 遊歩千庭 奥山に身を横たえて静かに憩い、そぞろ歩かん仙人の庭
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解説によれば、「石鐘乳」は鍾乳石であり、また「五石」は五種類の石(長生薬、丹砂、雄黄、白礬石、磁石)を混ぜて錬りあわせて服薬したそうだ。また、「行気」・「錬形」の呼吸法についても触れて、服薬と合わせてバランスが取れているという。
・鍾乳石から垂れる水を飲むならば、さぞや硬水だったろうし、さしずめ、Volvicといったところか。
・五石の「長生薬、丹砂、雄黄、白礬石、磁石」とは具体的にどんな石なのだろうか。これから調べたい。
五石について、「抱朴子」は「丹砂、雄黄、白礬石、曾青、磁石」(広辞苑)という。また、「五石散」というものがあって、「鍾乳石、硫黄、白石英、紫石英、赤石脂」を練り合わせた薬を指すようだが、中毒性があって絶えず散歩の必要があったことから「散歩」の語源になったという。そう考えると、上記<四言八句の讃>にある「寝息中嶽 遊歩千庭」はちょっとあぶなっかしい気がする。
2016年5月12日木曜日
県の石
自然景観の妙に、気候、植物、生物の相の変化だけでなく、地形のなせるものがある。風景の受けとめ方にさまざまある。特にふるさとの景色は、郷土愛をつくるだろう、といえば何かとわずらわしさもあるが、わたしたちにとって地母につながる豊穣のもとであることは間違いない。
気高くそびえる孤高、盆地を囲む連峰、果てしなくつづく草原、潮風のよせる海岸、静謐の湖岸、どれもがそこに住んだ者にだけが知る価値がある。わたしも、小学校の校歌に歌われた山を景観とともに思い出すことがよくある。
自然は美しいだけでなく、力強さも示す。それらを広く知らせ残すために、「ジオパーク」があり、世界だけでなく、国内のレベルでも認定されている。日本の地質に絞り込むと、日本地質学界が都道府県別に作成した「県の石」がある。さらに「鉱物」についても次のように選ばれている。最近では、千葉県の「千葉石」が見つかっている。
本ブログで、一昨日(5/10)、イ・ソンヒのコンサート予約を無事にお願いできたことを触れたものの、「地質の日」だったのを記さなかった。あわてて、今日載せたわけだ。
■ 「県の石」(日本地質学会) ・・・ 鉱物の「主要産地」名で、 のものは行ったことがある。(少ない!)
気高くそびえる孤高、盆地を囲む連峰、果てしなくつづく草原、潮風のよせる海岸、静謐の湖岸、どれもがそこに住んだ者にだけが知る価値がある。わたしも、小学校の校歌に歌われた山を景観とともに思い出すことがよくある。
自然は美しいだけでなく、力強さも示す。それらを広く知らせ残すために、「ジオパーク」があり、世界だけでなく、国内のレベルでも認定されている。日本の地質に絞り込むと、日本地質学界が都道府県別に作成した「県の石」がある。さらに「鉱物」についても次のように選ばれている。最近では、千葉県の「千葉石」が見つかっている。
本ブログで、一昨日(5/10)、イ・ソンヒのコンサート予約を無事にお願いできたことを触れたものの、「地質の日」だったのを記さなかった。あわてて、今日載せたわけだ。
■ 「県の石」(日本地質学会) ・・・ 鉱物の「主要産地」名で、 のものは行ったことがある。(少ない!)
| 支部 | 都道府県名 | 岩石 | 鉱物 | 化石 | |||||
| 岩石名 | 主要産地 | 鉱物名 | 主要産地 | 化石名 | 主要産地 | ||||
| 北海道 | 北海道 | かんらん岩 | 様似町 | 砂白金 | 北海道中軸部 | アンモナイト | 北海道中軸部(空知,留萌,日高など) | ||
| 東北 | 青森県 | 錦石(鉄分を含む主に玉髄からなる岩石) | (全域) | 菱マンガン鉱 | 尾太鉱山 | アオモリムカシクジラウオ | 青森市 | ||
| 岩手県 | 蛇紋岩 | 早池峰山 | 鉄鉱石 | 釜石市 | シルル紀サンゴ化石群 | 大船渡市樋口沢 | |||
| 秋田県 | 硬質泥岩 | 男鹿市船川港女川など,女川層分布地域 | 黒鉱 | 北鹿地域 | ナウマンヤマモモ | (特定の場所無し) | |||
| 宮城県 | スレート | 登米市登米,石巻市雄勝 | 砂金 | のの岳,涌谷 | ウタツギョリュウ | 南三陸町歌津 | |||
| 山形県 | デイサイト凝灰岩 | 山形市山寺 | ソロバン玉石(カルセドニー) | 小国町 | ヤマガタダイカイギュウ | 大江町大江町三郷甲,用地区の最上川川床 | |||
| 福島県 | 片麻岩 | 阿武隈高原 | ペグマタイト鉱物 | 石川町 | フタバスズキリュウ | いわき市大久町 | |||
| 関東 | 茨城県 | 花崗岩 | 八溝山地南部 | リチア電気石 | 妙見山 | ステゴロフォドン | 常陸大宮市 | ||
| 栃木県 | 大谷石(凝灰岩) | 宇都宮市大谷町 | 黄銅鉱 | 足尾銅山 | 木の葉石(植物化石) | 那須塩原市塩原 | |||
| 群馬県 | 鬼押出し溶岩(安山岩) | 浅間山鬼押出し | 鶏冠石 | 西牧鉱山 | ヤベオオツノジカ | 富岡市 | |||
| 埼玉県 | 片岩 | 長瀞町 | スチルプノメレン | 長瀞町 | パレオパラドキシア | 小鹿野町,秩父市大野原 | |||
| 東京都 | 無人岩 | 小笠原諸島 | 単斜エンスタタイト | 小笠原諸島 | トウキョウホタテ | (特定の場所無し) | |||
| 千葉県 | 房州石(凝灰質砂岩・細礫岩) | 鋸山 | 千葉石 | 房総半島 | 木下貝層(きおろしかいそう)の貝化石群 | 印西市木下 | |||
| 神奈川県 | トーナル岩 | 丹沢山地 | 湯河原沸石 | 湯河原町 | 丹沢層群のサンゴ化石群 | 丹沢山地 | |||
| 中部 | 新潟県 | ひすい輝石岩 | 糸魚川市青海,小滝 | 自然金 | 佐渡金山遺跡 | 石炭紀−ペルム紀海生動物化石群 | 糸魚川市青海の青海石灰岩 | ||
| 富山県 | オニックスマーブル(トラバーチン) | 宇奈月地域 | 十字石 | 宇奈月 | 八尾層群の中新世貝化石群 | 八尾市 | |||
| 石川県 | 珪藻土(珪藻泥岩) | 能登半島 | 霰石 | 能登町恋路 | 大桑層の前期更新世化石群 | 金沢市大桑町 | |||
| 福井県 | 笏谷石(火山礫凝灰岩) | 足羽山 | 自形自然砒 | 赤谷鉱山 | フクイラプトル キタダニエンシス | 勝山市北谷 | |||
| 静岡県 | 赤岩(凝灰角礫岩) | 富士火山宝永火口 | 自然テルル | 河津鉱山 | 掛川層群(大日層)の貝化石群 | 掛川市,袋井市 | |||
| 山梨県 | 玄武岩溶岩 | 富士火山青木ヶ原 | 日本式双晶水晶 | 乙女鉱山 | 富士川層群の後期中新世貝化石群 | 身延町など | |||
| 長野県 | 黒曜石 | 和田峠 | ざくろ石 | 和田峠 | ナウマンゾウ | 野尻湖 | |||
| 岐阜県 | チャート | 木曽川(鵜沼-坂祝),飛水峡,金華山 | ヘデン輝石 | 神岡鉱山 | ペルム紀化石群 | 大垣市赤坂金生山 | |||
| 愛知県 | 松脂岩 | 鳳来寺山 | カオリン | 瀬戸市 | 師崎層群の中期中新世海生化石群 | 知多半島 | |||
| 近畿 | 三重県 | 熊野酸性岩類 | 三重県東紀州地域 | 辰砂 | 丹生鉱山 | ミエゾウ | 津市・亀山市・鈴鹿市・伊賀市・桑名市 | ||
| 滋賀県 | 湖東流紋岩 | 滋賀県南東部 | トパーズ | 田上山(大津市) | 古琵琶湖層群の足跡化石 | 湖南市野洲川河床 | |||
| 京都府 | 鳴滝砥石(前期三畳紀珪質粘土岩) | 京都市右京区 | 桜石(菫青石仮晶) | 亀岡市 | 綴喜層群の中新世貝化石群 | 宇治田原町 | |||
| 兵庫県 | アルカリ玄武岩 | 玄武洞 | 黄銅鉱 | 明延鉱山 | 丹波竜(タンバティタニス アミキティアエ) | 丹波市山南町,篠山川河床 | |||
| 大阪府 | 和泉石[和泉青石](砂岩) | 和泉山脈 | ドーソン石 | 泉南 | マチカネワニ | 豊中市芝原の待兼山丘陵(大阪大学豊中キャンパス) | |||
| 奈良県 | 玄武岩枕状溶岩 | 玉置山山頂,吉野郡川上村深山の吉野川河床、川上村下多古,十津川村折立など | ざくろ石 | 二上山 | 前期更新世動物化石 | 馬見丘陵(広陵町~河合町) | |||
| 和歌山県 | 珪長質火成岩類 | 潮岬地域の橋杭岩,古座川弧状岩脈の一枚岩,虫喰岩など | サニディン | 太地町 | 白亜紀動物化石群 | 有田川流域(有田川町など) | |||
| 四国 | 香川県 | 讃岐石(古銅輝石安山岩) | 五色台 | 珪線石 | 猫山 | コダイアマモ | 阿讃山脈 | ||
| 徳島県 | 青色片岩 | 眉山-高越地域 | 紅れん石 | 眉山 | プテロトリゴニア | 勝浦川流域(勝浦町,上勝町) | |||
| 高知県 | 花崗岩類(閃長岩) | 足摺岬 | ストロナルシ石 | 高知市蓮台 | シルル紀動物化石群 | 横倉山(越知町) | |||
| 愛媛県 | エクロジャイト | 東赤石山周辺 | 輝安鉱 | 市之川鉱山 | イノセラムス | 宇和島周辺,松山~四国中央 | |||
| 西日本 | 鳥取県 | 砂丘堆積物 | 鳥取砂丘 | クロム鉄鉱 | 日南町多里 | 中新世魚類化石群 | 鳥取市国府町宮下 | ||
| 島根県 | 来待石(凝灰質砂岩) | 松江市宍道町 | 自然銀 | 石見銀山 | ミズホタコブネ | (県内各地,模式地松江市玉湯町布志名) | |||
| 岡山県 | 万成石(花崗岩) | 岡山市 | ウラン鉱 | 人形峠 | 成羽植物化石群 | 高梁市成羽町 | |||
| 広島県 | 広島花崗岩 | 広島県南部 | 蝋石 | 庄原市勝光山 | アツガキ | 三次・庄原地域(備北層群) | |||
| 山口県 | 石灰岩 | 秋吉台 | 銅鉱石 | 長登鉱山 | 美祢層群の植物化石 | 美祢市 | |||
| 福岡県 | 石炭 | 筑豊地域 | リチア雲母 | 福岡市長垂 | 脇野魚類化石群 | 北九州市,直方市,宮若市 | |||
| 佐賀県 | 陶石(変質流紋岩火砕岩) | 有田町 | 緑柱石 | 富士町杉山 | 唐津炭田の古第三紀化石群 | 佐賀県西部 | |||
| 長崎県 | デイサイト溶岩 | 雲仙岳 | 日本式双晶水晶 | 奈留島 | 茂木植物化石群 | 長崎市茂木町 | |||
| 大分県 | 黒曜石 | 姫島 | 斧石 | 尾平鉱山 | 更新世淡水魚化石群 | 玖珠盆地(九重町野上) | |||
| 熊本県 | 溶結凝灰岩 | 阿蘇山周辺 | 鱗珪石(トリディマイト) | 熊本市島崎の石神山 | 白亜紀恐竜化石群 | 天草市,御船町 | |||
| 宮崎県 | 鬼の洗濯岩(砂岩泥岩互層) | 青島海岸 | ダンブリ石 | 土呂久鉱山 | シルル紀−デボン紀化石群 | 五ヶ瀬町祇園山 | |||
| 沖縄県 | "琉球石灰岩" | (全域) | リン鉱石 | 沖大東島 | 港川人 | 八重瀬町字長毛 | |||
| 鹿児島県 | シラス(主に入戸火砕流堆積物) | (島嶼部を除くほぼ全域) | 金鉱石(自然金) | 菱刈金山 | 白亜紀動物化石群 | 甑島・獅子島 | |||
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