KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/16)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、庭園「瀟灑園(소쇄원)」に関連する曲を紹介した。
始めに、朝鮮前期の隠棲者、梁山甫(양산보、1503年~1557年)の庭園「瀟灑園」について次のように紹介された。
・約500年前、学者ソンビの梁山甫がいた。若い頃、国家のため勉学に励んだが、彼の師が政騒に巻き込まれ毒殺刑に処されると、故郷に隠遁を始めた。全羅南道潭陽の蒼巖村(창암촌)に居を建てた。自然美を生かした「瀟灑園」の敷地に小川が流れ滝となり、その一部は竹のかけひを通り池となる。池に魚が泳ぎ、近くに小さな東屋がある。
▼ 横笛テグム演奏による「瀟灑園」聴く。景色が浮かぶように、今様に。
次に、「息影亭(식영정)」の美を表した鄭澈(정철、1536年~1594年)の「星山別曲(성산별곡)」について次のように紹介された。
・瀟灑園入り口に小さな東屋「待鳳台(대봉대)」(待鳳:大事な方の訪れを待つ意)がある。園の中に幾つか小さな建物があり、こじんまりしている。梁山甫は、瀟灑園を大層気に入り、子孫に<建て替えるな>と言ったほど。後の学者ソンビも、瀟灑園を見て詩作し、作品を残した。歳月が流れ、建物は小さく、或いは消えたりしたが、代表的園林としていまだに知られる。潭陽は、瀟灑園以外に自然美を楽しむ東屋がある。主なものに「息影亭」、「環碧堂(환벽당)」がある。ソンビはこれらの場に交流した。朝鮮時代の文人「鄭澈」も、作品「星山別曲」に息影亭の美しさを表現している。
▼ テグムとコムンゴ演奏で、<息影亭の美しさをモチーフ>にした「山韻(산운)」を聴く。緑深く、今様に。
最後に、江陵地域の「寒松亭(한송정)」の景色の美しさについて次のように紹介された。
・東屋は、柱はあるが壁のない、内外区分ない建物で、自然の一部に溶け込む。地域ごと有名な東屋があり、江原道江陵地域に「寒松亭」があった。今は消え去ったが、朝鮮時代に風流を楽しむ代表的な一つだった。寒松亭に、五つの月が浮く話がある。空の月、海の中の月、杯の中の月、瞳の中の月、そして、心の中の月。風流を楽しむに相応しい景色だったろう。
▼ <寒松亭の傍にある松で小舟を作り、舟に乗り美しい景色を楽しみたい>という「寒松亭(한송정 자진솔)」の歌を聴く。ゆるり巡り歩く・・・。
2017年8月23日水曜日
2016年5月25日水曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 瀟灑園ほか
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/18)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、代表的な「瀟灑(しょうしゃ)園(소쇄원)」の園林のほかに関連した3曲を紹介した。
始めに、「朝鮮時代の園林中、最高と評される『瀟灑園』」について次のように紹介された。
・家の庭や花壇を「庭園」というが、昔は「園林」の表現をよく使った。庭園は、人工的に整備した庭を意味し、園林は自然のままに、もともとあったかのように自然に溶け込んだ場所を指す。朝鮮時代、最高の園林と評される「瀟灑園」は、全羅南道の潭陽地域にある。竹林を抜けて園に入ると小さな東屋が目に入る。管理が届き、自然の美しさが際立つ。土と石を積んだ程よい高さの仕切り、小川の上に設けられたでこぼこ石の橋脚、小川の水は、竹で作った水路に沿って流れ池になり、やがて滝になるようだ。
▼ テグムとシンセサイザー演奏で「瀟灑園」を聴く。まるで朝霧に浮かぶ景観がしのばれるよう。今様である。
次に、瀟灑園近くにある「息影亭(식영정)」で活動した鄭澈(정철、1536年~1593年)について次のように紹介された。
・瀟灑園が位置する潭陽は、昔から竹が知られ、東屋も有名。園の中に「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(제월당)」の東屋があり、園の向かいに「環碧堂(환벽당)」、近くに「息影亭」もある。環碧堂は四方が青の意、息影亭は影も休む場所の意を持つ。特に、息影亭は、朝鮮中期の文人、鄭澈が活動した場所と知られる。彼の代表作「星山別曲(성 산별곡)は、ここを素材に、季節ごとに移り変わる景色を表現したこの作品だ。この山のおもむきを音楽にしたものがある。
▼黄秉冀(황병기)作曲の「山韻(산운)」をコムンゴとテグム演奏で聴く。古い器で新酒を飲むような風情がする。
最後に、朝鮮時代発生した(始め両班女性の間で流行した)「歌辞(가사)文学」について次のように紹介された。
・学者ソンビが数人集まると、東屋を囲んで座り、茶と酒を楽しんだ。自然や彼らの暮らしについて談話したことだろう。また、詞や作品を作ることもあった。中でも代表的なものが「歌辞(가사)文学」だ。歌辞とは、朝鮮時代の代表的な詩歌形式で、韻律を生かし、自然と人の心を歌った。上記の「星山別曲」も歌辞文学に含まれる。これから、歌辞文学は潭陽で生まれたともいわれる。
▼ 風流に女唱歌曲(여창가곡)の伝統歌曲「界楽(계락)」の「青山島(청산도)」を聴く。(軽快に歌うものもあるが)
・青山島は、全羅南道の莞島地域の島で、四季を通じて、青い島の意から、青い島、青山島と名付けられた。物寂しい姿が美しいと評される島だが、一度は訪れてみたい・・・という。
始めに、「朝鮮時代の園林中、最高と評される『瀟灑園』」について次のように紹介された。
・家の庭や花壇を「庭園」というが、昔は「園林」の表現をよく使った。庭園は、人工的に整備した庭を意味し、園林は自然のままに、もともとあったかのように自然に溶け込んだ場所を指す。朝鮮時代、最高の園林と評される「瀟灑園」は、全羅南道の潭陽地域にある。竹林を抜けて園に入ると小さな東屋が目に入る。管理が届き、自然の美しさが際立つ。土と石を積んだ程よい高さの仕切り、小川の上に設けられたでこぼこ石の橋脚、小川の水は、竹で作った水路に沿って流れ池になり、やがて滝になるようだ。
▼ テグムとシンセサイザー演奏で「瀟灑園」を聴く。まるで朝霧に浮かぶ景観がしのばれるよう。今様である。
次に、瀟灑園近くにある「息影亭(식영정)」で活動した鄭澈(정철、1536年~1593年)について次のように紹介された。
・瀟灑園が位置する潭陽は、昔から竹が知られ、東屋も有名。園の中に「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(제월당)」の東屋があり、園の向かいに「環碧堂(환벽당)」、近くに「息影亭」もある。環碧堂は四方が青の意、息影亭は影も休む場所の意を持つ。特に、息影亭は、朝鮮中期の文人、鄭澈が活動した場所と知られる。彼の代表作「星山別曲(성 산별곡)は、ここを素材に、季節ごとに移り変わる景色を表現したこの作品だ。この山のおもむきを音楽にしたものがある。
▼黄秉冀(황병기)作曲の「山韻(산운)」をコムンゴとテグム演奏で聴く。古い器で新酒を飲むような風情がする。
最後に、朝鮮時代発生した(始め両班女性の間で流行した)「歌辞(가사)文学」について次のように紹介された。
・学者ソンビが数人集まると、東屋を囲んで座り、茶と酒を楽しんだ。自然や彼らの暮らしについて談話したことだろう。また、詞や作品を作ることもあった。中でも代表的なものが「歌辞(가사)文学」だ。歌辞とは、朝鮮時代の代表的な詩歌形式で、韻律を生かし、自然と人の心を歌った。上記の「星山別曲」も歌辞文学に含まれる。これから、歌辞文学は潭陽で生まれたともいわれる。
▼ 風流に女唱歌曲(여창가곡)の伝統歌曲「界楽(계락)」の「青山島(청산도)」を聴く。(軽快に歌うものもあるが)
・青山島は、全羅南道の莞島地域の島で、四季を通じて、青い島の意から、青い島、青山島と名付けられた。物寂しい姿が美しいと評される島だが、一度は訪れてみたい・・・という。
2018年6月6日水曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 「瀟灑園」ほか
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/30)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、自然を楽しむ建物「瀟灑園(しょうしゃえん、소쇄원)」ほかの話を紹介した。
始めに、全羅南道の潭陽地域にある、景色の美しい「東屋」の「瀟灑園」について次のように紹介された。
・暑く感じる日が多くなった。そんな昼、景色の良い東屋が浮かぶ。そこに座り、小川の流れる音を聴けば、どんなに心安らぐだろうか。山水のあるところ、多く東屋がある。有名な園に「瀟灑園」がある。全羅南道の潭陽地域にある同園は、最高の園林と評される。瀟灑園は、美しい自然を最大限残し、東屋などいくつもの建物がある。所々に風景を楽しむ小さな東屋を配置している。中でも、「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(せいげつどう、제월당)」が有名。
▼ 管楽器の大笒(テグム:대금)の演奏で、園林の趣きを表現した「瀟灑園」を聴く。空気が流れるように、今様に。-
次に、江陵地域にある、五つの月が見られるという楼閣「鏡浦臺(경포대)」について次のように紹介された。
・自然を楽しむ所に建てた小さい建物が東屋。少し規模が大きいものが「楼閣」。韓国東岸の江陵地域に、楼閣で有名な「鏡浦臺」がある。海と湖があるこの地は、五つの月が見られるという。「空の月」、「海に照らされた月」、「湖に沈んだ月」、「杯の中の月」、そして「愛する人の瞳の中の月」だ。そんな鏡浦臺の趣きを表現した歌があるんです。十二の欄干が設置された楼閣に上がると、と始まり、鏡浦臺とその周辺の美しい自然を歌う曲です。
▼ 漢詩にリズムをつけた詩唱(시창)、「十二の欄干(십이난간)」の歌を聴く。文字毎に対応なので詩吟に似る。
最後に、パンソリ「春香歌(춘향가)」の、若い春香(춘향)と李夢龍(이몽룡)について次のように紹介された。
・東屋や楼閣は一人でも楽しめるが、愛する人と一緒なら、より幸せなはず。妓生の娘「春香」と、両班の御曹司「李夢龍」の身分を越えた恋物語、パンソリ「春香歌」にも、温かい春の日の楼閣が登場する。ある朝、遠く山霧がかかる中、木と花で囲まれた美しい楼閣が描かれる。その楼閣の前には、カササギ(烏鵲)が「牽牛」と「織女」に橋を作ったという「烏鵲橋(오작교)」がある。若い李夢龍は、牽牛と織女の物語を思い浮かべる--- もし自分が牽牛であれば、織女は誰れなのかと。そのとき、遠くでブランコに乗った春香を見つける。美しい女性との出会いを夢想した彼の前に、美しい春香が現れたのだ。
▼ パンソリ「春香歌」から、(李夢龍が「広寒楼」で歌った)「赤城歌(적성가)」を聴く。朗々と張りのある声。
始めに、全羅南道の潭陽地域にある、景色の美しい「東屋」の「瀟灑園」について次のように紹介された。
・暑く感じる日が多くなった。そんな昼、景色の良い東屋が浮かぶ。そこに座り、小川の流れる音を聴けば、どんなに心安らぐだろうか。山水のあるところ、多く東屋がある。有名な園に「瀟灑園」がある。全羅南道の潭陽地域にある同園は、最高の園林と評される。瀟灑園は、美しい自然を最大限残し、東屋などいくつもの建物がある。所々に風景を楽しむ小さな東屋を配置している。中でも、「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(せいげつどう、제월당)」が有名。
▼ 管楽器の大笒(テグム:대금)の演奏で、園林の趣きを表現した「瀟灑園」を聴く。空気が流れるように、今様に。-
次に、江陵地域にある、五つの月が見られるという楼閣「鏡浦臺(경포대)」について次のように紹介された。
・自然を楽しむ所に建てた小さい建物が東屋。少し規模が大きいものが「楼閣」。韓国東岸の江陵地域に、楼閣で有名な「鏡浦臺」がある。海と湖があるこの地は、五つの月が見られるという。「空の月」、「海に照らされた月」、「湖に沈んだ月」、「杯の中の月」、そして「愛する人の瞳の中の月」だ。そんな鏡浦臺の趣きを表現した歌があるんです。十二の欄干が設置された楼閣に上がると、と始まり、鏡浦臺とその周辺の美しい自然を歌う曲です。
▼ 漢詩にリズムをつけた詩唱(시창)、「十二の欄干(십이난간)」の歌を聴く。文字毎に対応なので詩吟に似る。
最後に、パンソリ「春香歌(춘향가)」の、若い春香(춘향)と李夢龍(이몽룡)について次のように紹介された。
・東屋や楼閣は一人でも楽しめるが、愛する人と一緒なら、より幸せなはず。妓生の娘「春香」と、両班の御曹司「李夢龍」の身分を越えた恋物語、パンソリ「春香歌」にも、温かい春の日の楼閣が登場する。ある朝、遠く山霧がかかる中、木と花で囲まれた美しい楼閣が描かれる。その楼閣の前には、カササギ(烏鵲)が「牽牛」と「織女」に橋を作ったという「烏鵲橋(오작교)」がある。若い李夢龍は、牽牛と織女の物語を思い浮かべる--- もし自分が牽牛であれば、織女は誰れなのかと。そのとき、遠くでブランコに乗った春香を見つける。美しい女性との出会いを夢想した彼の前に、美しい春香が現れたのだ。
▼ パンソリ「春香歌」から、(李夢龍が「広寒楼」で歌った)「赤城歌(적성가)」を聴く。朗々と張りのある声。
2013年7月17日水曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 東屋(あずまや)
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/10)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第14回として、風流を感じながら涼をとることのできる「東屋(あずまや、정자)」について紹介された。
まず川遊びの話題や曲紹介から始まり、東屋と楼閣について次のような解説があった。
▼フュージョン国楽グループThe林による「夏の眠り(여름잠)」を聴く。古趣を残しながらも今様である。
・美しい山川を背景に「東屋」は、壁のない柱に屋根をのせただけで、床に木板を敷いた建屋である。私有の場合、冬にも利用できるよう中央に小さなオンドル部分を設けたという。東屋より若干大きなものを「楼閣」と呼び、ほとんどが高い丘の上や、土石で固めた土台上に建てたため「楼台」ともいう。今も、江原道江陵市の鏡浦臺や、慶尚南道晋州市の矗石樓の楼閣は全国的に知られる。
・東屋や楼閣は主に両班が使用して、詩を読み、絵を描き、音楽を聴くといった風流を楽しんだ。竹で有名な全羅南道潭陽は、東屋文化で最も有名で、都落ちしたソンビたちが集まり、各々東屋(俛仰亭、息影亭、瀟灑園、環碧堂など)を建て、「歌辞(가사)」と呼ぶ独特な詩文化を育てた。歌辞文学の大家、鄭澈(정철、1536年~1593年)も、この地で「星山別曲」、「思美人曲」など代表作を書いたといわれる。
▼「瀟灑園(소쇄원)」を聴く。風流を意識した描写的な音色・・・今様である。
代表的な庭園の瀟灑園について次のように紹介された。
・紹介曲のタイトルに使われた「瀟灑園(소쇄원)」は、16世紀に梁山甫(양산보)によって作られた庭園で、生い茂った竹道を入ると、待鳳臺、光風閣、霽月堂の小さな東屋が配置され、その間を渓流が流れ、小さな滝がある。大きくはないが、自然をそのままに生かし、空間を有効に利用して、必要に応じて手が加えられた。梁山甫は子孫に、この場所を売り渡したり、またむやみに手を加えてはならぬと遺言した。
▼江原道の「江陵鏡浦臺(강릉 경포대)」を聴く。砂洲に封されたのか、鏡浦湖の水面は静に、歌も穏やかに流れる。
まず川遊びの話題や曲紹介から始まり、東屋と楼閣について次のような解説があった。
▼フュージョン国楽グループThe林による「夏の眠り(여름잠)」を聴く。古趣を残しながらも今様である。
・美しい山川を背景に「東屋」は、壁のない柱に屋根をのせただけで、床に木板を敷いた建屋である。私有の場合、冬にも利用できるよう中央に小さなオンドル部分を設けたという。東屋より若干大きなものを「楼閣」と呼び、ほとんどが高い丘の上や、土石で固めた土台上に建てたため「楼台」ともいう。今も、江原道江陵市の鏡浦臺や、慶尚南道晋州市の矗石樓の楼閣は全国的に知られる。
・東屋や楼閣は主に両班が使用して、詩を読み、絵を描き、音楽を聴くといった風流を楽しんだ。竹で有名な全羅南道潭陽は、東屋文化で最も有名で、都落ちしたソンビたちが集まり、各々東屋(俛仰亭、息影亭、瀟灑園、環碧堂など)を建て、「歌辞(가사)」と呼ぶ独特な詩文化を育てた。歌辞文学の大家、鄭澈(정철、1536年~1593年)も、この地で「星山別曲」、「思美人曲」など代表作を書いたといわれる。
▼「瀟灑園(소쇄원)」を聴く。風流を意識した描写的な音色・・・今様である。
代表的な庭園の瀟灑園について次のように紹介された。
・紹介曲のタイトルに使われた「瀟灑園(소쇄원)」は、16世紀に梁山甫(양산보)によって作られた庭園で、生い茂った竹道を入ると、待鳳臺、光風閣、霽月堂の小さな東屋が配置され、その間を渓流が流れ、小さな滝がある。大きくはないが、自然をそのままに生かし、空間を有効に利用して、必要に応じて手が加えられた。梁山甫は子孫に、この場所を売り渡したり、またむやみに手を加えてはならぬと遺言した。
▼江原道の「江陵鏡浦臺(강릉 경포대)」を聴く。砂洲に封されたのか、鏡浦湖の水面は静に、歌も穏やかに流れる。
2015年8月6日木曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 笛
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/29)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、笛(① 振動する皮膜を持つ横笛「大笒(テグム:대금)」、② 同じく振動する皮膜を持つ尺八に似た長めの縦笛「洞簫(トゥンソ:퉁소)」、③ 洞簫に似た短めの(振動する皮膜はない)縦笛「短簫(タンソ:단소)」など)にかかわる3曲を紹介した。
始めに、「庭園(정원)」と「園林(원림)」の特徴、園林で有名な「瀟灑園(소쇄원)」について次のように紹介された。
・花樹を整えた「庭園」を、昔は「園林」と多くいった。庭園は計画的、人工的であるが、園林は自然を意識して、建物などの配置を工夫しており、全羅南道潭陽(담양)にある、「瀟灑園」が伝統的な園林文化を表している。ひっそりとした竹林の先に小川があり、その合間に小さい東屋があちこちに建つ。小川が滝となり、竹筒を流れる水滴が池になるといわれる。
▼ 大笒で、池に魚が泳ぐ様を奏する曲「瀟灑園」を聴く。夕暮れの池を揺らす風もなく、悠然と池魚が走るよう。今様である。
次に、竹の構造や性質と、楽器「洞簫」の構造について次のように紹介された。
・潭陽は竹林で有名だ。竹は、まっすぐ伸び節がしっかりしている。内部は空だが仕切りがあって丈夫だ。昔から、ソンビの謙遜を象徴する木でもあった。柔軟ながらも簡単に折れないため、生活用品として広く使われた。特に、竹は柔軟でひんやりした性質があり、竹で編んだ敷き物や籠、扇子などは夏の必需品とされた。
・次の曲は、洞簫の演奏だ。洞簫は、音の高さを調整する穴以外に、「聴空(청공)」という穴がある。ここに薄い膜を貼り付けるのは大笒と似ているが、① 大笒は横笛、② 洞簫は縦笛という違いがある。
▼ 洞簫散調から、「晋陽調(진양조)」というリズムをの演奏を聴く。音域の広い楽器のようだが、演奏は難しそう。
・人前で自分を主張できないが、一人になると文句言う人を指して「部屋の中の洞簫」という。人に聞かれぬよう、部屋の中で一人で演奏する意から、臆病な人をからかう表現だ。ことわざにあるよう、洞簫は広く親しまれた楽器であった。
最後に、洞簫に似て短い楽器「短簫」について次のように紹介された。
・洞簫と似た縦笛に、洞簫より短いため、短簫と呼ばれる楽器がある。聴空がなくて、竹の透き通った響きが特徴だ。
▼ 短簫演奏、清い声の意「清声曲(청성곡)」を聴く。小中学校でも学ぶ楽器とか、演奏家にかかれば素晴らしい音色に。
始めに、「庭園(정원)」と「園林(원림)」の特徴、園林で有名な「瀟灑園(소쇄원)」について次のように紹介された。
・花樹を整えた「庭園」を、昔は「園林」と多くいった。庭園は計画的、人工的であるが、園林は自然を意識して、建物などの配置を工夫しており、全羅南道潭陽(담양)にある、「瀟灑園」が伝統的な園林文化を表している。ひっそりとした竹林の先に小川があり、その合間に小さい東屋があちこちに建つ。小川が滝となり、竹筒を流れる水滴が池になるといわれる。
▼ 大笒で、池に魚が泳ぐ様を奏する曲「瀟灑園」を聴く。夕暮れの池を揺らす風もなく、悠然と池魚が走るよう。今様である。
次に、竹の構造や性質と、楽器「洞簫」の構造について次のように紹介された。
・潭陽は竹林で有名だ。竹は、まっすぐ伸び節がしっかりしている。内部は空だが仕切りがあって丈夫だ。昔から、ソンビの謙遜を象徴する木でもあった。柔軟ながらも簡単に折れないため、生活用品として広く使われた。特に、竹は柔軟でひんやりした性質があり、竹で編んだ敷き物や籠、扇子などは夏の必需品とされた。
・次の曲は、洞簫の演奏だ。洞簫は、音の高さを調整する穴以外に、「聴空(청공)」という穴がある。ここに薄い膜を貼り付けるのは大笒と似ているが、① 大笒は横笛、② 洞簫は縦笛という違いがある。
▼ 洞簫散調から、「晋陽調(진양조)」というリズムをの演奏を聴く。音域の広い楽器のようだが、演奏は難しそう。
・人前で自分を主張できないが、一人になると文句言う人を指して「部屋の中の洞簫」という。人に聞かれぬよう、部屋の中で一人で演奏する意から、臆病な人をからかう表現だ。ことわざにあるよう、洞簫は広く親しまれた楽器であった。
最後に、洞簫に似て短い楽器「短簫」について次のように紹介された。
・洞簫と似た縦笛に、洞簫より短いため、短簫と呼ばれる楽器がある。聴空がなくて、竹の透き通った響きが特徴だ。
▼ 短簫演奏、清い声の意「清声曲(청성곡)」を聴く。小中学校でも学ぶ楽器とか、演奏家にかかれば素晴らしい音色に。
2012年5月7日月曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 元長賢
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/2)に、人物シリーズ26回目として大笒(テグム대금)の名人、元長賢(ウォン・ジャンヒョン:원장현、1950年~) を紹介した。
まず、大笒の復習から始まった。
・長さ1メートルほどの竹で作られた横笛で、片一方の端を左肩に当て、水平に持って吹く。
・「萬波息笛(まんぱそくてき、만파식적)」の伝説から、大笒の原型と推測されている。
▼元長賢他の演奏による「瀟灑園(소쇄원)」を聴く。シンセサイザーとの合奏・・・この庭園の風景と重なれば、一層のイメージも湧くだろう。
(Youtubeで視聴できる。登録者のslhy114に感謝)
この「瀟灑園」について、次の解説があった。
・全羅南道潭陽にある、人手を一切加えず自然本来の姿を残した、朝鮮時代からの伝統的庭園。
次のように元長賢のプロフィールが紹介された。
・1950年 全羅南道潭陽に生まれる。
・コムンゴ(거문고、「玄琴」表記あり)やテピョンソ(太平簫(태평소))の演奏家でもある。
・家族で国楽一家をなしている。
▼元長賢の演奏による「元長賢流大笒散調(대금산조)」を聴く。思いのほか高音中心に緊張感を持たせ、やがてゆっくりと引いていく。
▼元長賢と一家の演奏による「舞散調(춤산조)」を聴く。舞の姿と合わせて聴きたい。
ところで、元長賢の曲目はいつ頃成立したものだろう。
まず、大笒の復習から始まった。
・長さ1メートルほどの竹で作られた横笛で、片一方の端を左肩に当て、水平に持って吹く。
・「萬波息笛(まんぱそくてき、만파식적)」の伝説から、大笒の原型と推測されている。
▼元長賢他の演奏による「瀟灑園(소쇄원)」を聴く。シンセサイザーとの合奏・・・この庭園の風景と重なれば、一層のイメージも湧くだろう。
(Youtubeで視聴できる。登録者のslhy114に感謝)
この「瀟灑園」について、次の解説があった。
・全羅南道潭陽にある、人手を一切加えず自然本来の姿を残した、朝鮮時代からの伝統的庭園。
次のように元長賢のプロフィールが紹介された。
・1950年 全羅南道潭陽に生まれる。
・コムンゴ(거문고、「玄琴」表記あり)やテピョンソ(太平簫(태평소))の演奏家でもある。
・家族で国楽一家をなしている。
▼元長賢の演奏による「元長賢流大笒散調(대금산조)」を聴く。思いのほか高音中心に緊張感を持たせ、やがてゆっくりと引いていく。
▼元長賢と一家の演奏による「舞散調(춤산조)」を聴く。舞の姿と合わせて聴きたい。
ところで、元長賢の曲目はいつ頃成立したものだろう。
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