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2018年4月21日土曜日

霧島火山群 「硫黄山」の噴火

一昨日(4/19)午後3時過ぎ、霧島火山群の「硫黄山」が、1768年以来(約250年振りに)、3回目の噴火をした。所在を国土地理院の地図で参照したところ、霧島火山群の「韓国(からくに)岳」の北西、約1.5Km先にある地味な小山だ。

(参考)気象庁資料:「霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料」(4/21付け)

先日(3/6)、7年振りに噴火した「新燃(しんもえ)岳」が、硫黄山の南東5Kmに位置している。火山群が南東から北西へ列を成している。(ちなみに、伊豆半島の火山群も同様の傾きを持っている)

(本ブログ関連:”新燃岳”、”火山”)


(Youtubeに登録のsupermantaro10に感謝)

硫黄山の名は、火山地にポピュラーだが、鉱物趣味とあいまってとても気になる名だ。山梨・長野をまたぐ「八ヶ岳」にも硫黄山があり、同山系の火山の分布も南東から北西へ列を傾斜している。

元来、硫黄の黄色が好きだ。合成した硫黄の白っぽく反射する黄色も好きだし、透き通った硫黄の結晶にも目が奪われる。それに、箱根の大涌谷の硫黄の臭いも嫌いじゃない。

(本ブログ関連:”硫黄”)

実は、先ほどNHKの番組「体感!グレートネイチャー『爆裂地帯と未知鉱物~カムチャツカ半島 七色の大地』」を見て、そのスケールの大きさに驚いたばかり。無人地帯ゆえ、そんな呑気なことをいえるのだが。「トルバチク火山」周辺では、同地帯特有のプレートの厚さゆえ、深部からの「レアメタルを含む『未知鉱物』の発見が相次いでいる」という。実際に、新発見鉱物「Urusovite」を含めて、色彩豊かなさまざまな鉱物(結晶)を画面で見ることができた。科学博物館で、「カムチャツカの火山」といった展示の機会があるといいのだが。

2009年8月16日日曜日

大涌谷

予定通り、富士箱根伊豆国立公園にある箱根大涌谷に行く。ロープウエイの下に大涌谷の地獄谷斜面が現れると、そこにはいくつもの噴気孔とその周辺を黄色く染める硫黄の析出を眺めることができる。










中には硫黄が溶けて流れた跡のように見えるものがあるが、実地確認できないのが残念だ。(規模が小さいものの、知床硫黄山の溶融硫黄の大噴出を思い出させる)

大涌谷駅を出ると、晴天猛暑の遠景はもやっているものの、富士山が雲の上に頂を聳えて雄姿を見せていた。今回、大涌谷散策と硫黄を眺めようということでямадзаки氏と来た。硫黄独特の火山ガスの臭いが漂っている。たまご茶屋に至る右手の大涌谷自然研究路は、夏休みの親子連れや中国からの観光客であふれていた。
神山登山道につながる大涌谷自然研究路を上る途中に、別方向への通行を禁止する標識がある。そのあたりで、乾いた泥の中に輝きのある微細な硫黄結晶群を見つけることができた。むかし噴出口近くにあったのだろうか、ここの泥は硫黄ガスが硫酸になって岩石を溶かしてできたものではと想像した。
帰りに予定した、「神奈川県立 生命の星・地球博物館」へは時間が間に合わず断念した。せっかくの機会だったのに残念である。
(写真撮影:ямадзаки氏に感謝)

2019年10月23日水曜日

結晶洞窟

地下深くに結晶に覆われた洞窟がある。巨大な結晶で、まるでSFに出てきそうな・・・そういえば、レンタルDVDで見た映画「ザ・コア」(地球の中心部分に核爆弾を仕掛けて、地磁気異常から地球を救うというとんでもない話だが)に、地中に水晶が林立する洞窟が登場した。まさに「地底探検」のよう。

地底に、荒唐無稽ではなく、素晴らしく巨大な結晶が存在する洞窟がある。NHKは洞窟好きで、たびたび国内外の洞窟探検ドキュメンタリーを放送する。その中に、洞窟最奥の壁一面に「硫黄」結晶が張り付いている、メキシコ鉱山「ヴィラ・ルース」の映像が紹介されたとき、硫黄好きな私は大いに喝采したものだ。再放送をVHSビデオに収録したりして・・・。

同じく、メキシコの鉱山「ナイカ」の洞窟(「クリスタル洞窟」という)の結晶についても放送された。透明度のある「石膏」の柱状結晶が複雑に交差しているのだが、それはSF映画もどきで巨大。調査研究の人間の姿が小さく見えてしまうほど。まるで舞台装置のようなスケールなのだ。

(本ブログ関連:”ヴィラ・ルース”、”ナイカ”)

今回、ニューズウィークの記事「ヨーロッパ最大の『結晶世界』、『プルピ晶洞』一般公開される」*(10/23)に、<スペイン南部の「プルピ晶洞」(1960年代に閉山した「ミナリカ」鉱山で、最近1999年に発見された晶洞>が紹介されている。結晶は、メキシコの「ナイカ」鉱山と同じく透明度の高い「石膏」で、尖った結晶構造に見える。
(*)記事: https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/post-13248.php

両者の「石膏」は、透明度のある鉱物「透明石膏(セレナイト)」の結晶で、いわゆる石膏像にあるような真っ白なイメージと違う。ナイカと比べて、プルピ晶洞の透明石膏は規模が小さいようだが、今年の8月5日から一般公開されているという。ナイカの場合、地底深くあって研究者にも調査困難な環境のため、現在は地下水を入れ戻しているという(鉱山閉山のためとも)。その方が、貴重な結晶の保存のためにもいいことだろう。
ちなみに、観光ガイドにヴィラ・ルース洞窟の紹介があるが、硫黄結晶のできている場所は「硫化水素ガス」が充満しているわけで観光は絶対に無理・・・安全で観光可能なエリアが洞窟にはあるのだろう。

Youtube映像
・ナイカ鉱山(BBC): https://www.youtube.com/watch?v=HeiMfLmJtzk
・プルピ晶洞(EFE): https://www.youtube.com/watch?v=dItEmYzZknI


(追記)
ニューズウィークの記事タイトルにある「結晶世界」という言葉がたまらない。もし地上世界が結晶化したらどうなるか・・・、恐怖であり狂気的な光景だが、見てみたい気がしないわけではない。J.Gバラードの「結晶世界」は、作家の評価から文芸的とすることもあるようだが、鉱物好き(つまり結晶好き)にいわせれば、SF+アクション風な映画感覚で楽しんだ。

(本ブログ関連:”結晶世界”)

2023年1月24日火曜日

シカ(クマ)、マムシ、ヒグマ

それは昔のこと、まだ健脚だったころの話。

<凍った冬の道>

冬の朝、中央線の「立川駅」で「青梅線」に乗り換え、終点の「奥多摩駅」を降りた。
駅前から(日原)「鍾乳洞行」のバスに乗り、終点のバス停から「日原川」に沿って
道路を1時間ほどかけて登ると「滝上橋」に着く。
橋の右手にある「滝上谷」の奥に「簾川(きよかわ)鉱山」がある。

マンガン鉱物をいくつか採集してリュックに詰込んで谷をくだる。
標本の重さを背にずしりと感じて歩くうち、道路が凍っていたのに気付く。
足が滑らないよう用心したが、結局転倒してしまった。
そのとき、凍った路上におぼろに見えるものがあった。
シカの足首が一つだけが転がっていたのだ。

何に食われてそうなったのか想像した途端、急に恐ろしくなった。
もしかしてクマが・・・、そう思った瞬間、怖気づいた私は
慌てて立ちあがり、坂道をくだった。
足がもつれそうになるたび、必死に姿勢を整え歩を早めた。
やがて鍾乳洞のバス停に戻った。

あれは一体何だったのか、クマはまだ冬眠していたはずなのに。


<かんかん照りの駅>

青梅線「奥多摩駅」の一つ手前に「白丸駅」があって
駅の南側斜面下に、多摩川の水を大きくせき止めた人湖「白丸湖」がある。
タイミングよければ、ダムの放水時に水位がさがり
露出した赤壁から、めずらしい鉱物(キュムリ石)が採集できるという。

ある夏の日、日射しのまぶしい白丸駅のベンチに座って
湖岸を周る準備をしていたとき、老人がやってきて駅ホームの掃除を始めた。
地元の駅を、社会奉仕で清掃しているという。
「白丸鉱山」の話をうかがったとき、こんな注意をされた。
岩場を登るとき、何も考えずに頭上の岩の上に手を掛けるなと。
そこにマムシがいるかもしれないというのだ。

採集のためにほぼ垂直な岩かべを登ったのは、それまで一度しかなかったけれど・・・。


<夏も終わる山道>

北海道の「知床硫黄山」へ、硫黄の塊りを採集に行ったとき
地元の人から、ヒグマが出没するかもしれないと聞かされたが
採集の方に気が行って、わけもなく登山道へ向かった。
気になって、空になったジュースの缶をハンマーで叩きながら進んだが
正直、そのとき恐さはなかった。

結果、硫黄の塊りをいくつか採集して、空き缶を叩きながら来た道を戻った。
登山口を出て、広い道路(北海道道93号知床公園線)に戻り
路ばたの岩から滲み出る冷たい湧き水を飲んだとき、息をつくことができた。

東京に帰って、あれで本当に大丈夫だったのだろうかと、いつも思い返す。

2025年8月15日金曜日

青空に白い雲がぽつりぽつり、クマ騒動

昼(11:30ころ)に街へ出かけた。空は青く、そこには子どもが描くような白い雲が、ポツリポツリ浮かんでいた。太陽は、天頂から暑い日射しを浴びせた。
今月に入って、8/5に最高気温が  40.9℃ の「酷暑日」となり、以後下降を続けたものの、きょうになって 少し反転して 35.3℃(12:24)となった。ちなみに、午前中は北風、午後には南の風に変わった。

外出したのは、<冷凍うどん> をスーパーで買うため。7/9のブログに記した通り、「冷やしうどん」をこしらえるのに、冷凍うどんが手っ取り早いからだ。きょう暑さが戻り、冷えた食べものが欲しくなった次第。


知床半島のクマ

テレビニュースで、北海道知床の羅臼岳で、若者がヒグマに襲われた事件が報じられた。以前にも記したことだが、同岳からつづく半島の先にある「知床硫黄山」に硫黄採集に出かけたことがある。ヒグマの話を聞いていたので、ジュースの空き缶をハンマーで叩きながら登った。山道は、幸い藪漕ぎの必要もなく、鬱蒼とした木立に覆われることもなかった・・・見通しがよかったので一安心した。

(本ブログ関連:”知床硫黄山”)

採集を終えて麓の道(知床公園線:道道93号)に戻り、迎えのタクシーでホテルに帰るとき、運転手さん*からヒグマの話を聞かされた・・・余所者に対してちょいとした脅かしか?
(*)帰る途中、運転手さんに湧き水場所を教えてもらい、冷たい水を飲んだ。うまかったなあ。

ところで、人里で行動する野生のクマを、(いま流行りの)<多様性>とか<共生>といった範疇で扱うのは危険。彼らが一度歩いた場所は、生活圏となり、忘れることのない何度も訪れるエリア(テリトリー)になる。特に親子連れの場合、エサ場として子孫に継承される。きれいごとで語られる光景ではない。

(追記)
■ Youtube(登録: マタギの教え【狩猟時代】)
「【ヒグマ駆除】NHKは取材NG、怪物ヒグマOSO18の舞台裏」(2025/08/22)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=GaqVN0aX0v8

2015年11月11日水曜日

MRJ初飛行

中学時代、飛行機ファンだった。当時の漫画週刊誌に、普通に戦時中の戦闘機を題材にした物語が連載されていたし、テレビでも記録番組が放送していた。いまとは大分違う時代感覚だった。

(本ブログ関連:”飛行機”)

飛行機について、その後、熱烈さは衰えたが、それなりに関心を持っている。千歳-女満別線のYS-11ラストフライトと聞いて、最終前日だったが乗った・・・知床硫黄山に硫黄を採りに行くことと合わせての旅だったが。その他は、平凡だが地元の飛行場に休日散歩しに行くことくらいである。

YS-11につぐ、戦後2番目の旅客機の<MRJ>(三菱重工)が、本日、約1時間半の初テスト飛行をした(愛知県営名古屋空港)。離陸の様子がテレビで実況中継されるのを見守った。「離陸後、太平洋側の空域を利用し、上昇、下降、旋回などの基本特性の確認」をしたとのこと。

すっと抜き出るような機首のラインがとりわけ美しい。輸送機転用を意図しないような、旅客機の優美さがある。2、3年後にANA機として就航するわけで、機会があったらぜひ乗ってみたい。

(Youtubeに登録のMitsubishiAircraftに感謝)

2017年2月7日火曜日

(雑談)飛行機

中学生の頃、飛行機に興味を持ち始め、地元の小さな本屋へ行って、うろ覚えの航空雑誌をたずねた。「飛行ファン」といったところ、主人は怪訝な顔をして、「航空ファン」を紹介してくれた。中学の職業技術の時間に、教師が大戦中の日本の飛行機を黒板に書いてくれた。当時の少年雑誌には、今と違って、そんな航空機を題材にした熱血漫画が連載されたものだ。

(本ブログ関連:”飛行機”、”飛行場”)

お気に入りの飛行機は、海軍偵察機の「彩雲」だった。切れ長の胴体が美しく、特に逆光のシルエット写真にうっとりしたものだ。3人搭乗の長い風防もすがすがしい。

その頃、遠縁の大学生が「航空情報」を片手に持って、わが家へ遊びに来ていた。航空学科にいるから、そんな雑誌を読むのだと思った。「航空情報」は、マニア向け「航空ファン」より少し技術寄りだった。

社会人になり、会社の仲間の関係で、調布飛行場にある航空会社所有の「パイパーチェロキー」に、子どもと一緒に乗せてもらったことがある。都内上空を駆け足で飛んだが、旋回時に機体を斜めにしたのが怖かったのだろうか、子どもの関心を引き起こすことに成功しなかった。

ときどき、航空雑誌を購入したが、次に気に入ったのは米ノースロップ社の練習機「タロン」だ。ベースになったフリーダムファイター、タイガーもあるが、純白に塗装したNASAで使用の「タロン」は格別だ。まさに、空の女王だ。

子どもの手前、軍用機を避けて、主に旅客機に関心を向けた。レシプロエンジンの真髄というべき「DC3」は、鉄道マニアにおける蒸気機関車のようなもの。エンジン音・排気音に生命力を感じた。ハワイ上空の実況版カセットをウォークマンで聞きながら通勤した。

あるとき、千歳-女満別間のラストフライトの情報を聞きつけて、その一日前だが、「YS-11」に搭乗した。そのまま足を延ばして、知床硫黄山で硫黄を採集したりした。

子どもに気兼ねなくなってから、久し振りに美しい飛行機を探した。昔のソ連の飛行機は折り紙のようなデザインが多かったが、そんなとき、「Su-27」の機影にびっくりした。機首部分の曲線の何と優雅なこと。競争相手(設計局)の MiG機まで似てきているのだから。

ステルス機の極端なヒラメのようなデザイン以降、(新幹線700系の鼻先に似た)「ドルニエ228」ののんびりした小さな旅客機もいいものだと思うようになった。日帰りの飛行機旅に、ドルニエ228はいいと思うよ。

2013年6月26日水曜日

結晶洞窟のこと

何気なくテレビのチャンネルを回していたら(古い表現だねえ)、NHKで以前放送されたもので、プレミアムアーカイブスの「ハイビジョン特集 驚異の結晶洞窟」に行きあたった。

鉛、亜鉛を採掘するメキシコのナイカ鉱山の洞窟で偶然発見された、まるで人間がミニチュア世界に置かれたような錯覚をする巨大結晶群を見ることができる。洞窟ドキュメントが大好きなNHKは、この巨大結晶について、これまで何度か取り扱っているが、ここではその成因などについて興味ある話題を提供している。

・鉱山採掘のため、地下水を排出したことにより洞窟が発見された。
・石膏の巨大結晶中に存在する水の中の空包を基に、結晶が50℃代でできたと推定される。
・巨大結晶の折れた部分が再結晶化する速度から、結晶の起源を50万年前と推定される。
・そもそも洞窟は、硫化水素を食性とするバクテリアが排出した硫酸で侵食拡大したと推定される。

最後のバクテリの存在の例証として、同じくメキシコのヴィラ・ルース洞窟が紹介されたが、あの美しい硫黄結晶の空間が見られなかったのは残念。わたし的には、硫黄結晶が好きなんですが・・・ナイカの石膏結晶は余りに巨大過ぎて想像を超えてしまう。まさに、上記番組が主軸にした、ジュール・ヴェルヌの「地底探検」の世界だ。

(本ブログ関連:"結晶洞窟")

2018年4月22日日曜日

「草津白根山」火山の噴火警報について

鉱物趣味は、硫黄がらみで火山についても関心を持つ。とはいえ、手ごろに観察できる「東伊豆単成火山群」をちょっと独り旅したこと。また、浅間山噴火のとき、火山マニアのオフ会に参加して耳学問したことがあるくらいだが。
だから、何となく火山や地震情報があると聞き耳を立ててしまう。昨日(4/21)も霧島火山群の「硫黄山」の噴火についてブログに記した。

今日のニュースで、「草津白根山」の噴火警報レベルが上がったと報道されたが、ちょっと気になることがある。

(本ブログ関連:”草津白根山の噴火”)

実は、本年中だが、気象庁地震火山部発表の「草津白根山で発表した噴火警報・予報」(火口周辺)を過去に遡ると次のようになる。警戒レベルについて、3/16 ⇒ 4/22 の間に、いったん「噴火警戒レベル1」になったはずだが・・・そのことを知らない。私の理解が不足か、慎重を期して発表しなかったからか、どうなのだろう。

------------------------------------------------------
・平成30年(2018年)1月23日11時05分:火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表
・平成30年(2018年)1月23日11時50分:火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表
・平成30年(2018年)3月16日14時00分:火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表
<------------(この間で、レベル1に下がった?)------------>
・平静30年(2018年)4月22日07時00分:火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を切替
------------------------------------------------------


気象庁「参考:噴火警戒レベルの説明」
-----------------------------------------------------
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。      
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
-----------------------------------------------------

2009年4月18日土曜日

結晶洞窟

今回もこのブログの趣旨と異なるが記す。今晩、メキシコのチワワ砂漠の下に生まれた巨大な結晶世界が放送(NHK ワンダー×ワンダー)された。
下記の「(参考)」の雑誌に掲載の鮮明な写真と比べて、動画にはまた違う感動がある。

童話の世界は、銅山の銅が溶けて緑色の孔雀石となり、石の花の幻想を生む。しかし自然界には想像以上に驚異の光景がある。

メキシコのヴィラ・ルース洞窟には、地下から噴出する硫化水素ガスが充満して、洞窟奥壁面をきらめく黄色の硫黄結晶で埋める(「イエロー・ローズ」)。そして今回、メキシコのナイカ鉱山の、硫酸カルシウムを含む地下水から析出した巨大な透明石膏(selenite、CaSO4・2H2O)でできた「結晶の洞窟(Cueva de los Cristales)」が紹介された。
小さな晶洞しかし知らないので、スタジオ同様に大画面で見ることができたら、その規模の大きさを更に感じることができるだろう。 (NHKは洞窟取材が続いている)

(参考)
「ナショナル ジオグラフィック(日本版)」2008年11月号(Vol.11、No.11)に詳細記事がある。

2012年10月8日月曜日

秩父鉱山大黒坑

念願の産地、秩父鉱山大黒坑にようやく鉱物採集に出かけた。超!有名なこの場所へ行きたいと思いながら、おもむくには人頼りのためなかなかチャンスに恵まれず延び延びになっていたが、今日ようやく実現した。(当初6日に予定したが、7日に、そして8日の今日に延びた)
自然金にする?、それとも車骨鉱にする?・・・ああ、煩悩がとけない。

採集場所が秩父方面だからといって、いつものように地元駅始発電車に乗らずに済むかといえば、そうでもない。その分、仲間との集合時刻が繰り上がってしまったのだ。結局始発電車に乗ることになる・・・眠気も同じだ。

道路は順調で、出合トンネルを抜けた先にあるトンネル出口の右手広場に8時半に着く。早速、河原に 降りて採集を開始する。黄鉄鉱・黄鉄鉱・・・磁鉄鉱・磁鉄鉱・・・と辺りに散らばっている。河原を遡行して橋をくぐれば坑口が見えるが、今回の採集はもっぱら橋より下流でおこなう。

今回の成果は次の通り。
・黄鉄鉱、磁鉄鉱(葉片状)、白鉄鉱?、磁硫鉄鉱、方解石、灰鉄柘榴石、閃亜鉛鉱
・方鉛鉱+硫黄?+車骨鉱?
・ブーランジェ鉱+菱マンガン鉱、バビントン鉱+方解石

いつもの通り、名のある石は・・・そう、いただき物ばかりである。

ところで同地に、小学校低学年の坊やと幼稚園ぐらいの女の子を連れた若い夫婦が採集に来られていた。興味と驚きと感激を同時に経験することができる子どもたちと、それを見守る両親の眼差しがとてもよかった。

2015年11月9日月曜日

列仙伝 卭疏

中国には、大袈裟な表現が好まれる中でも、悠々として奇なる仙人がいた。秘薬を操れたのも彼らだろう。古い本草学(者)のようなものか、そんな一人である「卭疏(きょうそ)」について、仙人のカタログ書のような「列仙伝」に語られている。

石由来の長寿の秘薬、石鐘乳を煎じたようだ。一体どんなものか気になり探してみた。「鑑賞中国の古典 抱朴子・列仙伝」(角川書店)の「列仙伝」(平木康平、大形徹)に、次のような解説がある。さらに、<四言八句の讃>が付加されていて、「五石」が記されている。(平凡社版の「列仙伝・神仙伝」には、この讃はなかったけれど)
├-----------------------------------------------------------
卭疏(きょうそ)者、周(しゅう)封史(【諸侯の領土の区域を定める官】)也。能(よく)行気(気をめぐらし)錬形(形を錬り【肉体を鍛錬する】)、煮石髄(石髄を煮て)而服之(之を服す)。謂之(之を謂う)石鐘乳、至数百年、 往来入(往来して入る)太室(【河南省登封県の北に連なる嵩山の異称、その一つにある】)。山中有臥石・牀枕焉。

八珍促寿 五石延生    山海の珍味を好めば寿命縮まる、されど五石は長寿の秘薬
卭疏得之 錬髄餌精    それを卭疏は手中におさめ、石髄練って精粋を摂る
人以百年 我享千齢    人は願う百歳の寿、わしの齢はすでに千歳
寝息中嶽 遊歩千庭    奥山に身を横たえて静かに憩い、そぞろ歩かん仙人の庭
-----------------------------------------------------------┤

解説によれば、「石鐘乳」は鍾乳石であり、また「五石」は五種類の石(長生薬、丹砂、雄黄、白礬石、磁石)を混ぜて錬りあわせて服薬したそうだ。また、「行気」・「錬形」の呼吸法についても触れて、服薬と合わせてバランスが取れているという。

・鍾乳石から垂れる水を飲むならば、さぞや硬水だったろうし、さしずめ、Volvicといったところか。

・五石の「長生薬、丹砂、雄黄、白礬石、磁石」とは具体的にどんな石なのだろうか。これから調べたい。

五石について、「抱朴子」は「丹砂、雄黄、白礬石、曾青、磁石」(広辞苑)という。また、「五石散」というものがあって、「鍾乳石、硫黄、白石英、紫石英、赤石脂」を練り合わせた薬を指すようだが、中毒性があって絶えず散歩の必要があったことから「散歩」の語源になったという。そう考えると、上記<四言八句の讃>にある「寝息中嶽 遊歩千庭」はちょっとあぶなっかしい気がする。

2026年3月2日月曜日

ラピスラズリ、国内産出の初確認

昔から、青色は人びとに好まれ、天然の顔料は貴重だった。その代表が「ウルトラマリン」*だろう。天然には「ラピスラズリ」**の成分として存在する。
(*)ウルトラマリン: AlとNaのSi酸塩に硫化物イオンや硫酸イオンが混じったもの。
    ー 組成: 硫黄を含んだケイ酸ナトリウムの錯体( Na8–10Al6Si6O24S2–4 
(**)ラピスラズリ: 青色の鉱物「青金石(ラズライト)」
    ー 組成: 青金石の化学式( Na₇Ca(Al₆Si₆O₂₄)(SO₄)(S₃)・H₂O )

以前のブログにラピスラズリについて記したが、要点を再掲すると、
    ー 堀秀道著「楽しい鉱物学」の解説にシルクロードは、ラピスラズリの通商路だったと。
    ー ラピスラズリにある金色の「黄鉄鉱(Pyrite)」は、夜空に輝く星に見えて美しい。
    ー「瑠璃色の地球」松田聖子の歌
    ー ドイツ系ロシア人画家「ニコライ・レーリッヒ」の絵の青色を「レーリッヒ・ブルー」という。
    ー 日本人、アメリカ人が一般的に好きな色といえば「青色」(Gemini)

(本ブログ関連:”ラピスラズリ”)

「ラピスラズリは世界に産地が少ない。  古代の原産地は、Sar-e-Sang(アフガニスタンのバダフシャーン州クラン・ワ・ムンジャン地区)がほとんど」(Wikipedia)で、まさに「シルクロード」で運ばれるほど貴重な石だった。

そんなラピスラズリが、鉱物マニアの方々の遺品標本の中から見つかった。しかも、「国内での産出を確認したのは今回が初」という。
    ー 本件について、Wikipediaに、他に類似標本(発見)の可能性が紹介されている。

■ ITmedia NEWS
「青色の岩石『ラピスラズリ』、糸魚川市で発見 国立科学博物館が発表 『国内での産出確認は初』」(2026年02月27日 20時28分 、松浦立樹、ITmedia)抜粋
    ー https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2602/27/news137.html
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 国立科学博物館は2月27日、青色の岩石「ラピスラズリ」を新潟県糸魚川市で見つけたと発表した。国内での産出を確認したのは今回が初という。別の鉱物との誤認や、他の場所から持ち込まれた石と見なされるなどの理由で、これまで確認を見逃されていた可能性があり、今後さらなる発見が期待される。

 今回見つかったラピスラズリは、2人の人物が長年趣味として収集してきた地元の岩石(主に翡翠)の中に含まれていた。2人が亡くなった後、これらの岩石を、翡翠を使った商品を取り扱う小滝物産(新潟県糸魚川市)が引き取った。その中に青い石が含まれており、国立科学博物館が分析したところ、ラピスラズリだと判明した
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■ Youtube(登録: UX新潟ニュー)  ← 追記  
「糸魚川市で国内初の発見!岩石〝ラピスラズリ〟専門家『両方出てくる場所は他にない』」(スーパーJにいがた、3月3日)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=b0M1XofPqCg


■ Youtubeショート(登録: 知識ノヴァ)
「ダイヤより高価な青の粉|ラピスラズリの秘密」
    ー https://www.youtube.com/shorts/xtqqgV6d1_Q


正倉院の御物「瑠璃坏」

ところで、天平の正倉院御物に、ラピスラズリの成分とは異なるが、紺色に発色(コバルトによる)する「瑠璃坏(るりのつき)」がある。古の人びとが、青色のガラス坏を透かして、遠く唐の都、長安で舞う碧眼の胡姫(こき)を想ったのではなかろうかと・・・。

■ 宮内庁
「正倉院」検索
    ー https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures/?id=0000011991

2010年10月30日土曜日

三川鉱山(大谷金山)

鉱物の会の鉱物採集に参加する。昨日、深夜に目白駅前をバスで出発して、今日、新潟県東蒲原郡阿賀町にある三川鉱山(大谷金山)に行く。同地は、1999年以来2回目の採集地であるが・・・。
夜行バスで眠りにつくのはむつかしく、そのまま朝になった。そのため、採集中ハンマーを握りながらうつらうつらしてしまう恥ずかしい様を晒してしまった。

2台の小型バスに分かれて2班になり、2つのズリを各班が交互に採集した。一方のズリは、道路に面してすぐに採集できる。もう一方のズリは、きつい藪こぎをして斜面を登りやっと辿り着いた。

鉱物採集の結果は、いただきものを含めて次の通りである。
・方鉛鉱、閃亜鉛鉱、黄銅鉱、黄鉄鉱、菱鉄鉱、孔雀石、藍銅鉱、硫酸鉛鉱、ブロシャン銅鉱、硫黄、銅アルミナ石 等
・藍銅鉱は、小型ながら明るい濃青色の美しい結晶である。
・幹事さん提供の硫酸鉛鉱を、参加者のジャンケン勝ち抜きで幸いにもいただいた。

帰路、空模様が怪しくなり、関東平野に入ると雨天になった。自宅に戻っても雨は止まず降りつづけている。

2010年12月19日日曜日

増富鉱山

早朝、高円寺駅前でxаякава氏の車に同乗して、山梨県北杜市須玉町小尾の増富温泉奥にある増富鉱山ズリ跡に鉱物採集に行く。現地の寒さは相当に厳しく、本谷川沿いの木陰は地面が凍りついていた。セーターの上にジャンパーの厚着をして、更にヤッケを被って行動した。
道路から見た対岸にズリ跡がある。日受橋を渡り、対岸の斜面を進む。長靴は必要だ。階段状に遺構のある辺りを中心に探す。

結果、本産地の代表鉱物である、「銅藍(コベリン)」を、わたしは(残念ながら)採集できなかった。自称コベリンは、全て却下されてしまった。採集の成果は次の通り。
・硫砒銅鉱(代表鉱物)、黄鉄鉱、褐鉄鉱、自然硫黄など(含いただきもの)

ところで、採集に熱中していたら、遠くで猟犬と思しき吼え声が2度聞こえた。熊と間違えられたらたまらない、直ぐにホイッスルを激しく鳴らしたのはいうまでもない。

(追記)中央高速の帰路途中、遠くに白たへの富士が雄雄しい姿を見せた。

2009年7月11日土曜日

2週間分天気予報

7/18から7/20の間、山梨県で砂金採りと箱根大涌谷で硫黄観察を予定している。気象庁の天気予報は1週間分なので、7/18までしかない。7/19と7/20の天気を、九州方面の7/18予報を元に類推するしかないのだろうか。そこで、2週間分天気予報はないものかとインターネットを探したら、ブログ「キョロン ヘッソ~~にっき。」に外国サイト「Accu Weather.com」を紹介していたので謝して参考にさせていただく。
7/19と7/20の日中の予報は、7/19:Mostly cloudy(ほぼ曇り)、7/20:Periods of clouds and sunshine(晴れときどき曇り)のようで、大雨の心配はなさそうだ。

(追記)本日、イ・ソンヒのライブコンサートが、水原(수원)の「京畿道文化の殿堂大ホール」で開催される。

2025年6月27日金曜日

(資料)植物と鉱物

■ 植物と鉱物

(山金、砂金、地質探査=ユーカリ、ヤブムラサキ)

① 山金:地中の金鉱石(石英)2~10g/t(t=1000kg)→ 隆起 → 砕けて川に流出(砂金)。
    - 鹿児島県菱刈鉱山(住友金属鉱山): 20~40g(産総研「地質標本館」標本: 3,600g)
        (「金鉱石」> ギングロ(黒色の脈)」> 金・銀(元素鉱物)が存在)
    ー 昔の佐渡・甲州・秋田の金鉱山は、非常に硬い石英脈の中に微粒子として含まれた。
        (石英を砕いて砂金採取、または水銀によるアマルガムを利用して金を採取した)
    ー 武田氏:甲州金(隠し金山)、佐竹氏:常陸 → 秋田転封(金山潰して美女を連れる?
    ー 大久保長安:武田家出身、家康に重用され金銀山開発 → 死後、一族は不正蓄で処罰

② 砂金水際の雑草を根付きのまま引き抜き(草根引き)、パンニングする(0.05g/粒)。
    ー 鉱物採集に見向きもしない奥さん方が、唯一関心を持ってくれる鉱物採集イベント。
    ー 大きな/高純度の砂金の粒を「ナゲット(天然の金塊 )」という。
    ー 米CA州ゴールドラッシュ(1848年~1855年)、最初5年間で約 1,200万oz=373t 採掘。
    ー 北海道・枝幸(えさし)町のナイ川支流(769g/粒)、
    ー 世界最大級 豪ビクトリア州 約72kg(約158ポンド)/粒、金の含有率は98%以上
    ー 金雲母(水中でフラフラ動く)に騙されない。(「愚者[馬鹿]の金」:金雲母、黄鉄鉱)

③ ユーカリ:根が金鉱脈に届き、葉に微量の金を含む(ChatGPT)。
    ー 地質探査(植物を使った鉱脈の探索):金は植物に毒のため末端の葉に送られる。
    ー ナショナルジオグラフィック「ユーカリの木で金鉱探査」(2013.10.23)
            https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8475/

④ ヤブムラサキ:「ムラサキシキブ」の仲間。金鉱床の「植物地化学探査」で利用される。
    ー 金鉱床にある植物の中で、葉に金の含有が見られる。
    ー ニッセイ緑の財団「《森の植物の歳時記》 [234]【ヤブムラサキ(藪紫)】」(2023.12.05)
            https://nissay-midori.jp/news/details/1757


■ 植物に滲み込む鉱物

① 珪化木(化石)
・古代の倒木に珪酸(H2SiO3)の珪酸イオンが浸み込んで化石になったもの
    ー 地球組成:酸素(50%)、珪素(20%)、アルミニウム(約8%)
    ー 珪素酸素石英SiO2)→ 三方晶系のとき水晶(昔、アルプスで「氷の化石」)
    ー 珪酸イオン(陰イオン): SiO4−
4
    ー 米国AZ州北東部の「化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)」が有名
        毎年約12〜14トンの木の化石が盗まれていること)
    ー ナショナルジオグラフィック「地球で最多量の鉱物、ようやく命名」(2014.06.19)
        地球で一番最多な鉱物、珪酸塩鉱物「ブリッジマナイト」(Mg,Fe)SiO3
        https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9371/

    ー Youtube「Unravel a Mysterious Outcrop of Rock with a Geologist.」
         https://www.youtube.com/watch?v=K_ssKHAPvlo


② アジサイ
・アジサイの花の色は、酸性の土壌では青色に、アルカリ性の土壌では赤色に変化する。
    ー アジサイに含まれるアントシアニン色素(デルフィニジン系)は、化学変化がない(中性の条件下)場合、本来の青紫・ピンク色をしている。
    ー 酸性の土壌で、アジサイの根は土壌からアルミニウム を吸収(アルミイオン(Al3+)酸性の土壌でよく溶け出す)し、アントシアニン色素と結合することで青色に発色する。
    ー アルカリ性の土壌では、アルミニウムが溶けにくい(アントシアニン色素と結合しない)ので、赤色・ピンク色を発色する。
    ー あじさい寺(明月院):第五代執権北条時頼が出家時建立最明寺が起源(「鉢の木」伝説)
        (研究者が古文書を返却しないこと)


■ Gemini Q&A

Q-1.特定の鉱物と相性がいい植物がありますか?
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A-1.特定の鉱物と相性の良い植物は確かに存在します。これらの植物は、特定のミネラルを効率的に吸収したり、高濃度のミネラルが存在する土壌でも生育できる特殊な能力を持っています。

特定のミネラルを集積する植物(ハイパーアキュムレーター):
一部の植物は、通常の植物よりもはるかに高い濃度で特定のミネラルを体内に蓄積する能力を持っています。これらの植物は、汚染された土壌の浄化(ファイトレメディエーション)や、鉱物資源の回収(ファイトマイニング)への応用が研究されています。
・ニッケル: アリッサム属(Alyssum)の一部の種
・亜鉛: ジンバイオレット(Viola calaminaria)、タラスピ・カエルレスケンス(Thlaspi caerulescens)
・カドミウム: インドマスタード(Brassica juncea)、タラスピ・カエルレスケンス(Thlaspi caerulescens)
・セレン: シダの一種(Pteris vittata)
・ヒ素: シダの一種(Pteris vittata)
・銅: 一部のサクラソウ属(Primula)
・ウラン: 一部のキク科(Asteraceae)、イネ科(Oryzopsis)、マメ科(Astragalus)

特定の土壌条件に適応した植物:
特定のミネラルが豊富、あるいは欠乏している土壌で生育するために適応した植物もいます。
・石灰岩土壌(カルシウムが豊富): 一部の高山植物、ワイルドフラワー
・酸性土壌(アルミニウムが多い): 一部のツツジ属(Rhododendron)、アジサイ属(Hydrangea)
・蛇紋岩土壌(マグネシウム、ニッケル、クロムが豊富、カルシウムが少ない): 蛇紋岩地帯特有の植物

ミネラルと植物の相互作用:
植物の生育には、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素だけでなく、カルシウム、マグネシウム、硫黄などの二次的な栄養素、そして鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデンなどの微量栄養素も必要です。これらのミネラルは、植物の様々な生理機能に関わっています。

土壌中のミネラルのバランスは植物の生育に大きな影響を与え、特定のミネラルの過不足は植物の生育不良や病気の原因となることがあります。

もし特定の植物や土壌条件についてもっと詳しく知りたい場合は、その植物の名前や土壌の種類などを教えていただければ、より詳細な情報を提供できるかもしれません。
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Q-2.昔、山師が鉱物の場所を特定するとき、指標になった野草や樹木があったら教えてください。
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A-2.山師が鉱物の場所を特定する際に、特定の野草や樹木を目安にしていたという話は興味深いですね。実際に、特定の植物が特定の金属を含む土壌に生育しやすい、あるいはその金属の存在を示す手がかりとなるケースは知られています。これらの植物は「指標植物」と呼ばれることがあります。

ただし、昔の山師がどのようにこれらの植物を利用していたかについての具体的な記録は、現代の科学的な知見ほど体系化されていないかもしれません。それでも、経験に基づいた知識として、特定の植物の生育と鉱物の存在を結びつけていた可能性は十分に考えられます。

以下に、いくつかの例と、関連する現代の科学的な知見を合わせてご紹介します。

特定の金属の存在を示唆する可能性のある植物:
・ニッケル:
    ー アリッサム属 (Alyssum) の一部の種:これらの植物はニッケルを蓄積する能力が高く、ニッケル鉱床の近くに生育することがあります。特に、蛇紋岩地帯のようなニッケルを多く含む土壌に見られることがあります。
・銅:
    ー ジンチョウゲ科 (Thymelaeaceae) の一部の種:銅鉱床の周辺で見られることがあります。
    ー 特定のコケ類や地衣類:銅汚染された土壌に特有の種が存在することが知られています。
・亜鉛・カドミウム:
    ー ジンバイオレット (Viola calaminaria) や タラスピ・カエルレスケンス (Thlaspi caerulescens):これらの植物は亜鉛やカドミウムを高い濃度で蓄積し、これらの金属を含む土壌に生育することがあります。
・ウラン:
    ー 特定のキク科 (Asteraceae) や マメ科 (Astragalus) の植物:ウラン鉱床の周辺で見られることがあると報告されています。
・ヒ素:
    ー 特定のシダ類 (Pteridaceae):ヒ素汚染された土壌に生育する種が知られています。

特定の土壌条件を示唆する植物:
鉱物の存在は、土壌の化学的性質(pH、特定の元素の濃度など)を変化させることがあります。そのため、特定の土壌条件に適応した植物も、間接的に鉱物の存在を示唆する可能性があります。
・石灰岩地帯: 石灰岩(炭酸カルシウムが主成分)の多い場所には、アルカリ性の土壌を好む植物が生育します。これらの植物は、特定の金属鉱床と直接的な関連はないかもしれませんが、地質的な特徴を示す手がかりとなります。
・蛇紋岩地帯: マグネシウムや鉄、ニッケルを多く含む蛇紋岩質の土壌には、特有の植物が生育します。これらの植物は、特定の金属鉱物の存在を示唆する可能性があります。

注意点:
・指標植物の存在は、必ずしもその場所に高濃度の鉱物が存在することを保証するものではありません。
・土壌の条件は複雑であり、植物の生育には様々な要因が影響します。
・昔の山師がどのようにこれらの知識を得て、活用していたかについての詳細は不明な点が多いです。伝承や経験則に基づいていたと考えられます。

もし、特定の地域や鉱物に関連する伝承などをご存知でしたら、教えていただけるとさらに興味深い議論ができるかもしれません。
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