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2026年3月2日月曜日

ラピスラズリ、国内産出の初確認

昔から、青色は人びとに好まれ、天然の顔料は貴重だった。その代表が「ウルトラマリン」*だろう。天然には「ラピスラズリ」**の成分として存在する。
(*)ウルトラマリン: AlとNaのSi酸塩に硫化物イオンや硫酸イオンが混じったもの。
    ー 組成: 硫黄を含んだケイ酸ナトリウムの錯体( Na8–10Al6Si6O24S2–4 
(**)ラピスラズリ: 青色の鉱物「青金石(ラズライト)」
    ー 組成: 青金石の化学式( Na₇Ca(Al₆Si₆O₂₄)(SO₄)(S₃)・H₂O )

以前のブログにラピスラズリについて記したが、要点を再掲すると、
    ー 堀秀道著「楽しい鉱物学」の解説にシルクロードは、ラピスラズリの通商路だったと。
    ー ラピスラズリにある金色の「黄鉄鉱(Pyrite)」は、夜空に輝く星に見えて美しい。
    ー「瑠璃色の地球」松田聖子の歌
    ー ドイツ系ロシア人画家「ニコライ・レーリッヒ」の絵の青色を「レーリッヒ・ブルー」という。
    ー 日本人、アメリカ人が一般的に好きな色といえば「青色」(Gemini)

(本ブログ関連:”ラピスラズリ”)

「ラピスラズリは世界に産地が少ない。  古代の原産地は、Sar-e-Sang(アフガニスタンのバダフシャーン州クラン・ワ・ムンジャン地区)がほとんど」(Wikipedia)で、まさに「シルクロード」で運ばれるほど貴重な石だった。

そんなラピスラズリが、鉱物マニアの方々の遺品標本の中から見つかった。しかも、「国内での産出を確認したのは今回が初」という。
    ー 本件について、Wikipediaに、他に類似標本(発見)の可能性が紹介されている。

■ ITmedia NEWS
「青色の岩石『ラピスラズリ』、糸魚川市で発見 国立科学博物館が発表 『国内での産出確認は初』」(2026年02月27日 20時28分 、松浦立樹、ITmedia)抜粋
    ー https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2602/27/news137.html
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 国立科学博物館は2月27日、青色の岩石「ラピスラズリ」を新潟県糸魚川市で見つけたと発表した。国内での産出を確認したのは今回が初という。別の鉱物との誤認や、他の場所から持ち込まれた石と見なされるなどの理由で、これまで確認を見逃されていた可能性があり、今後さらなる発見が期待される。

 今回見つかったラピスラズリは、2人の人物が長年趣味として収集してきた地元の岩石(主に翡翠)の中に含まれていた。2人が亡くなった後、これらの岩石を、翡翠を使った商品を取り扱う小滝物産(新潟県糸魚川市)が引き取った。その中に青い石が含まれており、国立科学博物館が分析したところ、ラピスラズリだと判明した
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正倉院の御物「瑠璃坏」

ところで、正倉院の御物に、ラピスラズリの成分とは異なるが、紺色に発色(コバルトによる)した「瑠璃坏(るりのつき)」がある。古の人びとが、青色のガラス坏を透かして、遠く唐の都、長安で舞う碧眼の胡姫(こき)を想ったのではなかろうかと・・・。

■ 宮内庁
「正倉院」検索
    ー https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures/?id=0000011991