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2019年2月18日月曜日

紅梅「鴛鴦(えんおう)」

桜で知られる地元公園で、先んじて「梅まつり」が昨日(2/16(土))と一昨日(2/17(日))開かれた。人出を見越して避けたわけではないが、昼下がりの今日、のんびり観梅してきた。

公園の案内によれば、「春の気配感じる2月、28種、約100本の白梅・紅梅が咲き競い、園内を華やかに彩ります」とのこと。梅林は一斉に開花するのではなく、時間をずらして順に咲かせているのだろう、あちこちで白梅、紅梅が春の陽射しをのんびり受けていた。

寒梅「鴛鴦(えんおう)」
梅林の入り口に、27種の花弁を写真にした掲示があり、その中に写真の紅梅「鴛鴦(えんおう)」について、「野梅性、八重、中国渡来の夫婦梅、めしべが2~4本あり結実する。早咲き紅色の中輪」と解説がある。(ちなみに、「鴛鴦」は「オシドリ」のことで、夫婦仲の睦まじさをあらわす)

(本ブログ関連:”鴛鴦”)

ところで、早春に語られる盛唐の詩人「王維」の詩に、江南の地から洛陽にいる妻を恋うる「雑詩三首」があって、「其の二」に、もしこちらに来てくれたら、故郷を出る日に、お前の部屋の前にある寒梅(早咲きの梅)が花をつけたかどうか教えてくれと願うものがある。
    君自故郷来
    応知故郷事
    来日綺窓前
    寒梅著花未

梅には、どうやら香りのほかに、なにか伝える役割があるようだ。

2024年2月2日金曜日

小金井公園の梅林

きのうと比べてきょうは寒かった。最高気温を見れば、きのうは 16.3℃(12:08)、きょうは 6.6℃(15:29)で、10℃も差がある。突然(午後2時過ぎに)、小金井公園の「梅林」の賑わいを観察したく家を出た。

実は、先月(1月)に機会がありながら「スイセン」の群生の盛期を見そこなった悔いがあるからだ。スイセンであれ梅であれ、花たちの賑やかな景色をしっかり目に残したいという思いが、歳とともに濃くなった。
ちなみに、今月11(日)に、同梅林で「梅林で春さがし」*の名の催事がある。気象協会の「2週間天気」予報によれば、当日の天候は「晴」とのこと。
(*)催事: https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/050/detail/54132.html

寒気の中、平日の昼下がりに梅林を訪れてみると、咲いているものも七分咲き(まだ蕾のものもある)で、人影はまばら・・・8割方はカメラ片手のおじさんばかり。その分、静かでのんびりした時間が流れていた。


「梅林ガイド」(「公園サービスセンター」で配布: 要寄付)によると、梅林に植わった梅の(園芸)品種は27プラスアルファで、本数は88本とのこと。梅林は囲いもなく、公園内のいずれからも訪れられる。
カメラに梅の花を何種かおさめたが、見上げて巡るうち、紅白の区別を除いて梅酔いしてきて、いずれも同じに見えだした。機会をあらためて、じっくり観梅したい。

本日、気になった梅の品種をあげる。
・最初に目についたのが、「古城の春」という白く柔らかな八重の花弁をした梅だ。実は<その他>の品種として「古城の春に似る」という名札のついたものまである。
・八重の紅梅に「鴛鴦(えんおう)」**がある。ガイド資料によると「中国渡来の夫婦梅という紅梅。・・・早咲き紅色の中輪」とある。きょう時点では、樹全身を飾るまでにいたってない。
(**)鴛鴦: 水鳥「オシドリ」の漢字名で、番(つが)いを意味するようだ。

(付記)
梅林の地面に「シジュウカラ」に似た小鳥が2、3羽降りて鳴き声もなく直ぐ飛び去った。身軽さ、素早い身の動きをした。気になって、後日(2/3)、探鳥会で会員にうかがったところ「ヒガラ」***という小型の鳥がいるという・・・結局、シジュウカラなのかヒガラなのか。
(***) ヒガラは「樹木の枝先付近を動き回ることが多(い)」そうだ。(Wikipedia)
それに、遠くに1羽「ツグミ」らしいのも見えたが、これも直ぐに飛んで行った。

2017年1月31日火曜日

公園の梅

近くの公園に梅林があって、例年2月に「梅祭り」が開かれる。その賑わいとともに本格的な春を予感する。今年は、2月18日(土)~19日(日)開催なので先のこと、少々早いが下見に行ってきた。

(本ブログ関連:”梅林”)

梅林の梅と合わせて確認するものがある。ロウバイ(蝋梅)の木は初々しい黄金色の花を咲かせ、甘い香気を漂わせていたし、ミツマタの枝には白く小さな花弁が密集した花を咲かす一歩手前だった。両者は梅林の端にあって、何だか日陰に咲く花。

お互いさまに気の早い者たちが集い、梅林を巡っていた。梅の木々にはそれぞれ風流な名が付けられている(園芸品種名か?)。梅林の約一割ほどが花を咲かせていた。白梅もあれば紅梅もある。早咲きだろうか、来月後半の梅祭りにも観梅できるだろうか気掛かりだ。

全て見たわけでないが、早咲きの梅は次の通り。(ところで都心の最高気温、昨日19.5℃、今日10.0℃)
・紅色:紅千鳥
・薄紅色:鴛鴦(えんおう)
・薄桃色:曙(あけぼの)
・白色:古城の春に似る、八重冬至

2015年3月18日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 林悌と妓生

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/11)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第96回として、朝鮮時代中期の文人、林悌(임제、1549年~1587年)と、妓生(기생)の寒雨(한우)にまつわる話を紹介した。

始めに、文人林悌と妓生(黄眞伊、寒雨)との関わりについて次のように紹介された。
・文人、林悌が官職に就き地方へ向かうとき、当時最高の妓生といわれた黄眞伊(황진이、1506年?~1567年?)の墓を通りがかり、立ち止まって墓前に酒を注いだ。彼は黄眞伊の墓前で詩作した。<美しい顔は消え去って骨だけが残り、墓の前で酒を注いでも何の意味があるだろう>という内容だ。最高のロマンチストと言われた訳だが、人目を重視する上層の両班(양반)社会で大変なことになる。これが朝廷に伝わり、任地に到着せずして彼は免職となる。
・他にも有名な逸話がある。林悌は、妓生の寒雨と出会い、自ら詩を作る。<北の空が晴れているから出かけたものの、山には雪が降り、野原には雨が降る。濡れてしまったけれど、このまま眠るしかないだろう>というものだ。

▼ 林悌の詩から「北の空が晴れているから(북천이 맑다커늘)」の歌を聴く。詩を素材に昔話風にした今様である。

次に、林悌の詩に対する妓生寒雨の返詩について次のように説明された。
・林悌の詩の、空が晴れているのに、雪や雨が降って困るの意は、詩作のとき出会った寒雨(ハヌ、한우)の名に由来する。雨に濡れたまま眠るというのは、寒雨に自分を受け取ってくれるか尋ねることであり、これに対し寒雨も詩を作り、<枕と絹布団があるから、寒いところで寝ないで暖かくして寝てください>と答えた。ここでいう枕は鴨に似た、鴛鴦(オシドリ)を刺繍したもので、睦まじい夫婦を意味し、夫婦が一緒に使う枕だ。絹布団も若い夫婦が使う派手な模様のもので、寒雨も心を伝え、二人は天気に例えて互いの気持ちを確認した。彼らの詩は文字で伝わっている。

▼ 寒雨が答える歌「どうして凍えて寝るのですか(어이 얼어자리)」を聴く。詩を素材に昔話風にした今様である。

最後に、パンソリ「春香歌」と林悌の早逝について次のように紹介された。
・愛の歌と言えば、(説話「春香伝(춘향전)」を伝える)パンソリ「春香歌」が定番。虎の例えで始まる。<老虎が餌を見つけたものの、歯が抜けて食べられぬ>という内容だ。愛する人を目前にして、居ても立っても居られず落ち着かぬ様子を例えたもので、わくわくしながらもためらう心を表わす。

▼ パンソリ「春香歌」から「恋歌(사랑가)」を聴く。粘り気があって・・・歌の場面が気になるけれど。

・林悌は、高官になってからも党争(당쟁、붕당)を嘆き、官職を捨て山に遊んだ。39歳で早逝するが、短い人生の中、明快で率直な作品を多く残した。

(本ブログ関連:”黄眞伊(황진이)”、”春香歌”)