公園の案内によれば、「春の気配感じる2月、28種、約100本の白梅・紅梅が咲き競い、園内を華やかに彩ります」とのこと。梅林は一斉に開花するのではなく、時間をずらして順に咲かせているのだろう、あちこちで白梅、紅梅が春の陽射しをのんびり受けていた。
寒梅「鴛鴦(えんおう)」 |
(本ブログ関連:”鴛鴦”)
ところで、早春に語られる盛唐の詩人「王維」の詩に、江南の地から洛陽にいる妻を恋うる「雑詩三首」があって、「其の二」に、もしこちらに来てくれたら、故郷を出る日に、お前の部屋の前にある寒梅(早咲きの梅)が花をつけたかどうか教えてくれと願うものがある。
君自故郷来
応知故郷事
来日綺窓前
寒梅著花未
梅には、どうやら香りのほかに、なにか伝える役割があるようだ。