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2026年5月18日月曜日

地質の日(5/10)

今朝のNHKニュースの解説で、今月の「母の日」(5/10)は、合わせて「地質の日」(日本での初の地質図作成)でもあったことを聴いた(NHK解説委員 水野倫之氏)。遅れたが、下記のよう追記する。

(本ブログ関連:”地質図”)

■ 日本記念日協会
「地質の日」
    ー https://www.kinenbi.gr.jp/yurai.php?TYPE=ofi&MD=3&NM=479
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・日本地質学の偉大な恩人(ライマン)B.S. Lyman*(Benjamin Smith Lyman:1835.12.11-1920.8.30;以下ライマンとする)は,1873(明治6)年1月17日来日(副見1990)すると,東京 芝に創設されたばかりの開拓使仮学校札幌農学校-北海道大学の前身)において教鞭をとる.
・一般社団法人日本地質学会が制定。地層、岩石、土壌などで構成される大地の性質である「地質」について、多くの人に理解を深めてもらうのが目的。日付は1876年(明治9年)5月10日に、ライマンらによって日本で初めて広域的な地質図、200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が作成されたことから。また、この日は1878年(明治11年)に地質の調査を行う組織(内務省地理局地質課)が定められた日でもある。
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*Lyman: 米国鉱山技師、アマチュア言語研究で日本語の「連濁」の再発見者。

■ 日本地質学会
「ライマン『日本蝦夷地質要略之図』彩色指定稿」より抜粋
    ー https://geosociety.jp/faq/content0086.html
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新生明治日本の将来に順風を送る幌内炭田群(石狩炭田)の発見報告などとともに,1876(明治9)年5月10日,日本最初の広域地質図幅「日本蝦夷地質要略之図」を刊行して日本地質学史に金字塔をうちたてる.
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鉱物採集から見た地質図
鉱物マニアからすると<鉱物> と、地質図の基本である<岩石>は近いようで遠い。アマチュアの採集家で、鉱物採集はあっても岩石採集とあまり巡り会ったことはない。いってみれば、鉱物結晶のハンティングは、アマチュアの物欲志向があるが・・・それに反して、岩石学はプロフェッショナル(学究的)の世界なのだ。薄片を作って偏光顕微鏡で観察したりするのは大変だから・・・。

鉱物は、独自の結晶構造を持っている。同じ組成でも結晶化の環境によって結晶の構造が異なることがあるが、できあがったものはすべて美しい。それに比べて、さまざまな鉱物の集まりである岩石は、絵の具の色々混ぜ合わせると色彩が地味になってしまう傾向がある。そこにアマチュアが寄ってこない原因があるのかもしれない。

とはいえ、地質からその地域の鉱山資源(石炭・鉄・銅など)が推測される。それを地図上に面で示した「地質図」は、国の興産の礎となる重要な情報源でもある。<地質の日>は、「「日本で最初の広域地質図『日本蝦夷地質要略之図』(B.S.ライマンほか著)が発行されてから今年で150年になります。」(地質標本館)とのこと。

(本ブログ関連:”山師”)

■ 産業技術総合研究所:(つくば)地質標本館
「地質標本館 地質の日関連展示『日本で最初の広域地質図:日本蝦夷地質要略之図』」(2026年4月28日 ~ 6月7日)
    ー https://www.gsj.jp/Muse/event/archives/2026geologyday_event.html
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 5月10日地質の日の由来となった日本で最初の広域地質図「日本蝦夷地質要略之図」(B.S.ライマンほか著)が発行されてから今年で150年になります。これを記念して「日本蝦夷地質要略之図」の原本を展示します。
・展示資料: B. S. ライマンほか著「日本蝦夷地質要略之図」:明治9年(1876年)5月10日 開拓使発行 ほか
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■ Youtube(登録: 茨城新聞動画ニュース)
「 地質図150周年で特別見学会  つくば」(2026/04/27)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=2GeVSoFjclU

2012年1月28日土曜日

朝日トンネル#3、地質標本館

今年最初の鉱物採集に行く。茨城県の朝日トンネル北側だ。昨年最後(12/11)の鉱物採集場所でもある同地は、初回(2011/11/13)訪問以来、3回目となる。
始発電車を待つ冬の駅ホームは凍える。寒波襲来の今朝はとりわけきつい。
待ち合わせ駅で、いつものようにхаякава氏の車に乗せてもらう。ちなみに同氏は、7回目の訪問とのこと。

南側から朝日峠を越えた場合、坂道の路面凍結で滑りが考えられるため、今回は北側から朝日トンネルに近づく。石岡市柴内の「辻」にある大きな道路標識左側から砕石野積み場所に入り、採集を開始する。
微小な霜に覆われた砕石は、朝陽を受けてきらきらと輝いた。

以前と比べて、野積み石の整理と整地が進んでいるように見える。付近の番犬は、いつものように遠吠えを続けた。
採集の結果は次の通り。
・雲母、鉄電気石、黄銅鉱

ところで、хаякава氏が当地で単独採集した、緑柱石(3×5×25mm、乳白色)と磁硫鉄鉱をいただいた。
知った場所で採集された緑柱石を見たのは初めてのこと、驚き感謝する。

さて帰り道に、つくば市にある産業技術総合研究所の地質標本館にて鉱物標本を見学する。
地味であろうと国産鉱物標本に、外国産のきらびやかなものに比べて、味わい深くほっとする・・・と妙に感心をする。
帰り際、同館ショップ奥の棚に産総研のマークの付いたヘルメットが複数置かれていた。欲しくて聞けば、緊急用の備え付けで販売品ではないという。かっこいいのに残念。そこで、地質標本館鉱物トランプを購入した。

(付記)
今朝道中、山梨県東部・富士五湖の地震(07時54分、M5.5、孫居住地:震度3)、および地質標本館見学中、茨城県沖の地震(14時30分、M4.9)に全く気付かなかった。


★ 孫娘-2動画:パパ起きて

2014年4月27日日曜日

地質標本館

茨城県のつくば市にある、(経済産業省下の)独立行政法人「産総研(産業技術総合研究所)」に、統合された旧地質調査所の「地質標本館」がある。鉱物採集の空き時間を利用して、ときどき寄ったりする。

地質標本館は、鉱物だけでなく、岩石や化石、地層など地学の総合的な標本館である。ここの鉱物標本は、サイズが大きく、展示室以外にも館内随所に見つけて楽しむことができる。特に、地元の茨城県筑波一帯を意識した展示は素晴らしい。

ところで、2月と3月に風邪で寝込んでしまい、3月の体操教室を全休するほど、すっかり体力が落ちているなか、何と今日、鉱物採集(観察に等しい)に出かけたが、くたくたになって早めに切り上げ、足をよろつかせながら同標本館に寄ったというわけだ。(言い訳、4/19-20、イ・ソンヒのソウルコンサートに行ったときは、高揚してさほどに疲れなかった。)
日曜日でもあり、家族連れ、若い男女、外国人研究者、それに、おじさんたちも・・・。

同行いただいた、鉱物採集でいつもお世話になっているH氏に、ソウル土産を渡したが、そのついで?に、イ・ソンヒのコンサートの思い出話を延々としたことはいうまでもない。鉱物採集(観察)のときに、それ以外の趣味を語るのは野暮というものだが。

2018年7月22日日曜日

産総研の「地質標本館」

(まるで昨日の暑さそのままのような)今朝、電車を乗り継いで、石の師匠と落ち合い、筑波の産業技術総合研究所にある「地質標本館」へ出かけ、常設の「鉱物標本展示」と <プロジェクションマッピング> による「日本列島の立体地質図」を見てきた。

(本ブログ関連:”地質標本館”)

体調を整えて、ゆるりとお出ましして鉱物標本を鑑賞する、まるで王侯貴族の気分で訪問した。なにしろ鉱物趣味は、博物学の時代、貴族の楽しみの一つだったのだから。ちと大げさかもしれないが、リハビリを兼ねて鑑賞から始めることにした。

標本室の鉱物(といっても岩石や化石も展示されている)を、石の師匠と雑談しつつ巡っていたら、関係者(どうやらOBの方のよう)が、面白い話をしてくれた。
・ 鉱物学(標本)に、① 東京を拠点にしたドイツ系の鉱物科学、② 北海道を拠点にしたアメリカ系の鉱山開発の実学、③ 鉱物趣味を発展したものの3つの源流があるそうだ。(②について初めて聞いた)
・ 標本室の日本産鉱物標本は、鉱山業者が寄贈してくれたものが多く、他所の展示物と比べて大きい。(仰る透り!)
・ 日本に自然史博物館がないことを強調された。(仰る透り!)

(本ブログ関連:”自然史博物館”)

次に、昨日のブログに記載した、「プロジェクションマッピング」技術を利用してリニューアルされた「日本列島の立体地質図」を見た。従来と同サイズだが、白色の日本列島立体模型に、天井からプロジェクションマッピングすることで、どんな情報を得られるのか、どれくらいの高精細画像なのか関心があった。わがままな感想だが次の通り・・・。
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・ 子どもたちの食いつきが、正直気になる・・・キャラクター*が地図上を走り回り、紹介から始まるのはどうだろう。
(* キャラクター例:杏桃アンモちゃん・騎士ナイトちゃん)
・ 2分野別に複数の画像情報が用意されて、分野ごと一つずつ選ぶ組合せだが、自由に複数選択できないだろうか。
・ 地質図を時代別、深さ別に順次(重ねる・剥がす)動的表示ができたら面白いだろう。
・ 動的表示の例として、活火山や活断層の災害状況など考えられるが・・・。
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以上、技術的なこと(&コスト)を無視しての、しろうと感想をご容赦。

さて、石の師匠は、最近、富井鉱山で(実に上品な)紫水晶を見つけた人の話などして復帰するかどうか悩ませるのだった。

(本ブログ関連:”富井鉱山”)

2018年7月21日土曜日

(資料)地質標本館の「日本列島の立体地質図」

近々見に行きたいものがある。

筑波にある産業技術総合研究所の、一般向け施設「地質標本館」は、まさに名の通り「プロジェクションマッピング」技術を利用して、「日本列島の立体地質図」をリニューアルした・・・。(以前、立体模型地図が置かれていたが、固定情報を塗布しただけだったので、子どもたちがその場に長く留まることは少なかった気がする)

(本ブログ関連:”地質標本館”)

プロジェクションマッピング(投影)により、多様な地図情報*を見ることができる。それも、南北に長い日本列島模型**に、切れ目のない投影するというのだから視覚的に楽しいものになるだろう。(動画像も加味されていたらと・・・我がままな期待を込めて)

 産業技術総合研究所「おしらせ」より
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* 地質図、地形図、衛星画像の3種類の背景画像と、活火山、河川、交通網など約10種類の個別画像があり、これらを自由に重ねて表示することもできる。
** リニューアルした「日本列島の立体地質図」は、全長約9メートルの日本列島の精密立体模型(縮尺1/34万)
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(参考)Youtube:「第7回 GSJジオ・サロン『みんなの地質図』【産総研公式】
(参考)Web: 「絵で見る地球科学


(Youtubeに登録の産総研広報に感謝)

2026年8月23日日曜日

処暑 2026

きょうは二十四節気の「処暑」、暑さが峠を越えて後、朝夕の水道水を冷たく感じる、秋の気配が漂うころ。ただし、きょう一日どんよりと曇り、秋の爽やかさとは違い湿気が多い。

(本ブログ関連:”処暑”)

8月も下旬となれば、子どに(もしかして親にとっても)、夏休みの本当の終わりを気づかせるわけで、残り一週間に(私もそうだったが)宿題・自由研究を仕上げなければならない。これも毎夏の終わりの、恒例行事のようなもの。

昔、小学6年生の夏休みの宿題(自由課題)に、日本列島の立体(等高線)模型を作って提出したことがある。正直言えば、家族総出で、等高線に沿って模型用紙の厚紙を切ってもらった。わたしは、貼り付けと最後の色塗りをしたわけだが。宿題を受け取った先生から「本当に自分でやったのか」と問われたとき、自信をもって頷いた・・・、多分その気になっていたからだ。

以前、鉱物採集の帰り道、産総研(AIST: 産業技術総合研究所)の「地質標本館」に寄って、プロジェクション・マッピングを利用した、日本列島を多角的に見られる立体模型地図に出会ったとき、こりゃ凄いと驚いた。地質地図などが鮮明・細密に次々表示されるのだ。

(本ブログ関連:”鉱物採集”、”地質標本館”)

■ Youtube(登録: 産総研チャンネル)
「地質標本館『日本列島の立体地質図』 プロジェクション・マッピングにリニューアルー【産総研公式】」(2018/03/01)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=kktGFil9gLs&t=12s
    ー 産総研ニュース: https://www.aist.go.jp/aist_j/news/au20180219_2.html

2024年12月12日木曜日

(資料)金鉱山: 菱刈鉱山

以前、体が丈夫なころ、鉱物採集のベテランの方に従って関東近辺の鉱山を巡った。基本的に閉山した跡地で、旧い「ズリ」*を探しては鉱物を見つけた。採集仲間の一部は、腰の深さまでズリを掘り返す者もいたが、私たちはもっぱら表面採集が中心だった。
(*)ズリ: 鉱山で選鉱後、不用になった岩石の捨て場(=坑道に入れぬマニアの採集場所になる)。

(本ブログ関連:”鉱山”)

ベテランの方は、ズリ場の傾斜地などで、目指す鉱物を含んだ岩石を見定め、ハンマーで割り進める。すると、見事な結晶を取り出すのだ。母岩付きの結晶の何と美しいこと。つねづね思うのだが、いずれの世界でも、ベテランといわれる人は「勘」と「記憶力」**がまるっきり違う。一方、勘どころのない私ときたら、やみくもに岩を叩き割るしかない。
(**)勘と記憶力: 鉱物の鑑別だけでなく、産地の道筋や地形、草木一本についても。

採集地につづく道の途中、つくば市にある産業総合技術研究所の「地質標本館」に立ち寄ったりしたことがある。アマチュアには及びもつかない鉱物標本が陳列されているのだ。いっとき、夢を見ることができる場所だ。分類展示室の順路の終わり出口近くに、(鹿児島県)伊佐郡菱刈町「菱刈鉱山」の「金銀鉱石」標本***が置かれている。いつも見ても感心する。
(***)標本データベース: https://gbank.gsj.jp/musee/#M12212

(本ブログ関連:”金山”)

標本ラベルに、金銀の含有量について「"Ginguro(銀黒)"  ore(鉱石); Au 3,600g/t、 Ag 9,720g/t」と表示されている。トン当たり、金(Au)が 3,600g/t 産出したというのだから、すごい標本だ。

ちなみに、鉱石とは「さまざまな鉱物や岩石が混在している状態のもの」であり、鉱石中に含まれる産業的な鉱物を「有用鉱物」という。
アマチュアが入手する、金を含む鉱物標本は「ギングロ」といわれ、名前の通り黒い筋しか見えないのが普通。金の粒の標本は、川辺で水と大きな皿を使って採取する砂金採り(パンニング)がもっぱらだ。

ところで、Youtubeを巡っていたとき、菱刈鉱山の金採取の紹介があった。
世界的に 1~2g/t のところ、400g/t 採取できる切羽(きりは)の場面があった。なにより、金鉱山の金鉱床に、まさしく潜入できる映像なんて珍しい。

■ Youtube(登録: 鹿児島ニュース - KYT鹿児島読売テレビ、2024年11月5日 20:23)
「【特捜隊】令和の鉱山は驚きの進化!Wi-Fiで遠隔操作も 日本一の金山・伊佐市の菱刈鉱山に潜入」
https://www.youtube.com/watch?v=EjPIx3Chy8o

現在の鉱山経営は、IT技術を使ったいろいろな工夫がされていることも知った。

2019年7月24日水曜日

石川町立「歴史民俗資料館」(鉱物標本見学)

久し振りに始発電車に乗る。鉱物仲間と福島県石川町にある「歴史民俗資料館」*を訪れ、展示の鉱物標本を見学しようというのだ。平日なれば、早朝の電車は混み合うこともなく快適に待ち合わせの駅へ進んだ。

(*)歴史民俗資料館: http://www.town.ishikawa.fukushima.jp/admin/material/

自宅から集合駅までは、多少の曇り空であったが雨の心配はしなかった。ところが鉱物仲間の車に同乗して、石川町に着くまでの間、天気の変化は目まぐるしいものだった。からっと晴れたかと思えば、土砂降りの雨に車体が打たれる、驚くほどの変転振り・・・幸い、石川町に着いて見れば快晴の空だった。

町役場で、歴史民俗資料館の場所を親切に教えていただき、同館へ到着。(昔、事前確認が足りず、休館だったときの正面玄関を思い出す、あのときのまま)

玄関受付で手続きを済ませ、スリッパに履き替えて入館、1,2階にある、石川町産の「ペグマタイト鉱物」をじっくり見学する。とにかく結晶が大きいのだ、そして美しい。水晶、鉄磐柘榴石、鉄電気石、緑柱石、そして普段、馴染みのない鉱物がずらりと並んでいた。石川町産出の「石川石」(柴田雄次・木村健二郎:福島県石川郡にあるペグマタイトで発見・報告、大正11年・1922年)は、地味ながらじっくり見るべき石だ。

上野の「科学博物館」や、つくばの「地質標本館」で見るときと違った迫力がある。この地、この周辺で見つかったという圧倒的な説得力があるのだ。自然に吸い込まれるように見入ってしまった。

(追記)
せっかくお誘いいただいたことだったが、今後の鉱物趣味をしばらく休止することにさせていただいた。帰路の車中、鉱物仲間にこれまでの感謝を繰り返した。あらためて感謝を申しあげる。

2009年6月6日土曜日

地質博物館

4月にイ・ソンヒのコンサートに行ったとき、教保文庫で韓国産鉱物を紹介した一般向け鉱物図鑑を探したが、結局書店員が探してくれたのは土壌工学書や鉱物科学書だった。きれいな結晶写真を見て楽しむレベルなので別の機会にしよう。
ところで、韓国地質資源研究院地質博物館(大田広域市 儒城区 柯亭洞 30)のホームページには、「鉱物の世界(광물의 세계)」 のページがある。この地質博物館は、筑波の産業技術総合研究所の地質標本館+上野の科学博物館のような感じだ、一度行ってみたいものだ。

2016年12月3日土曜日

新鉱物「豊石(ぶんのせき)」

「愛媛大と東京大、国立科学博物館の共同研究チームは1日、高知県いの町の(黒瀬川帯)山中で新種の鉱物を発見し『ブンノアイト』と命名したと発表した」と、愛媛新聞の記事、「『ブンノアイト』命名 新種鉱物を高知で発見、愛媛大など研究チーム」(12/2)は次のように報じた。(抜粋)

(本ブログ関連:”新鉱物”)

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・愛媛大ミュージアムの皆川鉄雄研究員(66)によると、約10年前に調査で訪れた「いの町」の鉱山跡で「見たことのない暗緑色の鉱物」を発見。皆川研究員が試料を提供し、チームが構造解析した結果、マンガンやアルミニウム、ケイ素などを主成分とし、新たな結晶構造をもつ鉱物だと分かった。
・国際鉱物学連合に新種の提案書を提出し、2014年4月に承認された。「ブンノアイト(Bunnoite)」の日本語名は「豊石(ぶんのせき)」。「地質標本館」(茨城県)の館長を務め、6種の新鉱物の発見に貢献するなどの功績がある鉱物学者の「豊遥秋(ぶんのみちあき)」博士の業績をたたえて名付けた。
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愛媛新聞に、<発見者>の皆川鉄雄氏の名が記されている。産地に詳しい、地元の発見者の直感がなければ、新鉱物に列することはなかっただろう。ペーパーに、そんなくだりが記されることはないかもしれないけれど。

(参考) 国立科学博物館のプレスリリース : 鉱物写真、結晶構造図

「新種の鉱物を発見、Bunnoite(豊石)と命名」(12/1)

2018年7月27日金曜日

(石) 月の満ち欠けにしたがう石

先日、ようやく復活したろうか、石への関心がふたたびもたげてきたようだ。気ままに、いろいろと関心をめぐらす。

古書店で見つけた「西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇」(ティルベリのゲルウァシウス、池上俊一訳:講談社学術文庫)に、短文の章立てがあり、「月の満ち欠けにしたがう石」について、「ペルシャには、セレナイトという、その光沢が月とともに増減する石がございます」とそれだけ記している。

13世紀初に、フランスを中心に採集した奇譚集だそうだ。歴史学(アナール学派)的な資料価値とは別に、とてもそんな観点すらない私にとって、関心はもっぱら「石」についてだけであるけれど。

月は、日本人には「かぐや姫」の帰ったところ。ギリシャ神話には、月の女神「セレーネー」(ローマ神話の「ルーナ」につながる)がいるそうだ。乳白色な月は、静かに輝き、どこか切ない。

異国な香りを漂わせ、月光といった幻想味を加えて石を語るのだから、つい聞き耳を立てるというもの。セレナイトは、鉱物的には、「石膏(gypsum)」の一種で「透明石膏(セレナイト、selenite)」といい、「透明な結晶集合体」を指す。先日、筑波の「地質標本館」で見た石膏の結晶は大きく透明だった。それがSF映画かと思う巨大結晶が集合した洞窟がメキシコのナイカ鉱山にあって「クリスタル洞窟」という。(「クリスタル(結晶)」は、水晶を指すこともあるけれど)

(本ブログ関連:”結晶洞窟”)

ところで、この作者は石膏が好きなようで、「細かい粒状」の「雪花石膏(Alabaster)」についても別章で記している。「アルカディア[ギリシャ南部]の地には、いったん着火すると二度と消えない雪花石膏がございます」というのだ。あわせて、燭台で光を放つ素材や、ヘブライの香煙についても紹介している。

2025年6月27日金曜日

(資料)植物と鉱物

■ 植物と鉱物

(山金、砂金、地質探査=ユーカリ、ヤブムラサキ)

① 山金:地中の金鉱石(石英)2~10g/t(t=1000kg)→ 隆起 → 砕けて川に流出(砂金)。
    - 鹿児島県菱刈鉱山(住友金属鉱山): 20~40g(産総研「地質標本館」標本: 3,600g)
        (「金鉱石」> ギングロ(黒色の脈)」> 金・銀(元素鉱物)が存在)
    ー 昔の佐渡・甲州・秋田の金鉱山は、非常に硬い石英脈の中に微粒子として含まれた。
        (石英を砕いて砂金採取、または水銀によるアマルガムを利用して金を採取した)
    ー 武田氏:甲州金(隠し金山)、佐竹氏:常陸 → 秋田転封(金山潰して美女を連れる?
    ー 大久保長安:武田家出身、家康に重用され金銀山開発 → 死後、一族は不正蓄で処罰

② 砂金水際の雑草を根付きのまま引き抜き(草根引き)、パンニングする(0.05g/粒)。
    ー 鉱物採集に見向きもしない奥さん方が、唯一関心を持ってくれる鉱物採集イベント。
    ー 大きな/高純度の砂金の粒を「ナゲット(天然の金塊 )」という。
    ー 米CA州ゴールドラッシュ(1848年~1855年)、最初5年間で約 1,200万oz=373t 採掘。
    ー 北海道・枝幸(えさし)町のナイ川支流(769g/粒)、
    ー 世界最大級 豪ビクトリア州 約72kg(約158ポンド)/粒、金の含有率は98%以上
    ー 金雲母(水中でフラフラ動く)に騙されない。(「愚者[馬鹿]の金」:金雲母、黄鉄鉱)

③ ユーカリ:根が金鉱脈に届き、葉に微量の金を含む(ChatGPT)。
    ー 地質探査(植物を使った鉱脈の探索):金は植物に毒のため末端の葉に送られる。
    ー ナショナルジオグラフィック「ユーカリの木で金鉱探査」(2013.10.23)
            https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8475/

④ ヤブムラサキ:「ムラサキシキブ」の仲間。金鉱床の「植物地化学探査」で利用される。
    ー 金鉱床にある植物の中で、葉に金の含有が見られる。
    ー ニッセイ緑の財団「《森の植物の歳時記》 [234]【ヤブムラサキ(藪紫)】」(2023.12.05)
            https://nissay-midori.jp/news/details/1757


■ 植物に滲み込む鉱物

① 珪化木(化石)
・古代の倒木に珪酸(H2SiO3)の珪酸イオンが浸み込んで化石になったもの
    ー 地球組成:酸素(50%)、珪素(20%)、アルミニウム(約8%)
    ー 珪素酸素石英SiO2)→ 三方晶系のとき水晶(昔、アルプスで「氷の化石」)
    ー 珪酸イオン(陰イオン): SiO4−
4
    ー 米国AZ州北東部の「化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)」が有名
        毎年約12〜14トンの木の化石が盗まれていること)
    ー ナショナルジオグラフィック「地球で最多量の鉱物、ようやく命名」(2014.06.19)
        地球で一番最多な鉱物、珪酸塩鉱物「ブリッジマナイト」(Mg,Fe)SiO3
        https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9371/

    ー Youtube「Unravel a Mysterious Outcrop of Rock with a Geologist.」
         https://www.youtube.com/watch?v=K_ssKHAPvlo


② アジサイ
・アジサイの花の色は、酸性の土壌では青色に、アルカリ性の土壌では赤色に変化する。
    ー アジサイに含まれるアントシアニン色素(デルフィニジン系)は、化学変化がない(中性の条件下)場合、本来の青紫・ピンク色をしている。
    ー 酸性の土壌で、アジサイの根は土壌からアルミニウム を吸収(アルミイオン(Al3+)酸性の土壌でよく溶け出す)し、アントシアニン色素と結合することで青色に発色する。
    ー アルカリ性の土壌では、アルミニウムが溶けにくい(アントシアニン色素と結合しない)ので、赤色・ピンク色を発色する。
    ー あじさい寺(明月院):第五代執権北条時頼が出家時建立最明寺が起源(「鉢の木」伝説)
        (研究者が古文書を返却しないこと)


■ Gemini Q&A

Q-1.特定の鉱物と相性がいい植物がありますか?
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A-1.特定の鉱物と相性の良い植物は確かに存在します。これらの植物は、特定のミネラルを効率的に吸収したり、高濃度のミネラルが存在する土壌でも生育できる特殊な能力を持っています。

特定のミネラルを集積する植物(ハイパーアキュムレーター):
一部の植物は、通常の植物よりもはるかに高い濃度で特定のミネラルを体内に蓄積する能力を持っています。これらの植物は、汚染された土壌の浄化(ファイトレメディエーション)や、鉱物資源の回収(ファイトマイニング)への応用が研究されています。
・ニッケル: アリッサム属(Alyssum)の一部の種
・亜鉛: ジンバイオレット(Viola calaminaria)、タラスピ・カエルレスケンス(Thlaspi caerulescens)
・カドミウム: インドマスタード(Brassica juncea)、タラスピ・カエルレスケンス(Thlaspi caerulescens)
・セレン: シダの一種(Pteris vittata)
・ヒ素: シダの一種(Pteris vittata)
・銅: 一部のサクラソウ属(Primula)
・ウラン: 一部のキク科(Asteraceae)、イネ科(Oryzopsis)、マメ科(Astragalus)

特定の土壌条件に適応した植物:
特定のミネラルが豊富、あるいは欠乏している土壌で生育するために適応した植物もいます。
・石灰岩土壌(カルシウムが豊富): 一部の高山植物、ワイルドフラワー
・酸性土壌(アルミニウムが多い): 一部のツツジ属(Rhododendron)、アジサイ属(Hydrangea)
・蛇紋岩土壌(マグネシウム、ニッケル、クロムが豊富、カルシウムが少ない): 蛇紋岩地帯特有の植物

ミネラルと植物の相互作用:
植物の生育には、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素だけでなく、カルシウム、マグネシウム、硫黄などの二次的な栄養素、そして鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデンなどの微量栄養素も必要です。これらのミネラルは、植物の様々な生理機能に関わっています。

土壌中のミネラルのバランスは植物の生育に大きな影響を与え、特定のミネラルの過不足は植物の生育不良や病気の原因となることがあります。

もし特定の植物や土壌条件についてもっと詳しく知りたい場合は、その植物の名前や土壌の種類などを教えていただければ、より詳細な情報を提供できるかもしれません。
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Q-2.昔、山師が鉱物の場所を特定するとき、指標になった野草や樹木があったら教えてください。
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A-2.山師が鉱物の場所を特定する際に、特定の野草や樹木を目安にしていたという話は興味深いですね。実際に、特定の植物が特定の金属を含む土壌に生育しやすい、あるいはその金属の存在を示す手がかりとなるケースは知られています。これらの植物は「指標植物」と呼ばれることがあります。

ただし、昔の山師がどのようにこれらの植物を利用していたかについての具体的な記録は、現代の科学的な知見ほど体系化されていないかもしれません。それでも、経験に基づいた知識として、特定の植物の生育と鉱物の存在を結びつけていた可能性は十分に考えられます。

以下に、いくつかの例と、関連する現代の科学的な知見を合わせてご紹介します。

特定の金属の存在を示唆する可能性のある植物:
・ニッケル:
    ー アリッサム属 (Alyssum) の一部の種:これらの植物はニッケルを蓄積する能力が高く、ニッケル鉱床の近くに生育することがあります。特に、蛇紋岩地帯のようなニッケルを多く含む土壌に見られることがあります。
・銅:
    ー ジンチョウゲ科 (Thymelaeaceae) の一部の種:銅鉱床の周辺で見られることがあります。
    ー 特定のコケ類や地衣類:銅汚染された土壌に特有の種が存在することが知られています。
・亜鉛・カドミウム:
    ー ジンバイオレット (Viola calaminaria) や タラスピ・カエルレスケンス (Thlaspi caerulescens):これらの植物は亜鉛やカドミウムを高い濃度で蓄積し、これらの金属を含む土壌に生育することがあります。
・ウラン:
    ー 特定のキク科 (Asteraceae) や マメ科 (Astragalus) の植物:ウラン鉱床の周辺で見られることがあると報告されています。
・ヒ素:
    ー 特定のシダ類 (Pteridaceae):ヒ素汚染された土壌に生育する種が知られています。

特定の土壌条件を示唆する植物:
鉱物の存在は、土壌の化学的性質(pH、特定の元素の濃度など)を変化させることがあります。そのため、特定の土壌条件に適応した植物も、間接的に鉱物の存在を示唆する可能性があります。
・石灰岩地帯: 石灰岩(炭酸カルシウムが主成分)の多い場所には、アルカリ性の土壌を好む植物が生育します。これらの植物は、特定の金属鉱床と直接的な関連はないかもしれませんが、地質的な特徴を示す手がかりとなります。
・蛇紋岩地帯: マグネシウムや鉄、ニッケルを多く含む蛇紋岩質の土壌には、特有の植物が生育します。これらの植物は、特定の金属鉱物の存在を示唆する可能性があります。

注意点:
・指標植物の存在は、必ずしもその場所に高濃度の鉱物が存在することを保証するものではありません。
・土壌の条件は複雑であり、植物の生育には様々な要因が影響します。
・昔の山師がどのようにこれらの知識を得て、活用していたかについての詳細は不明な点が多いです。伝承や経験則に基づいていたと考えられます。

もし、特定の地域や鉱物に関連する伝承などをご存知でしたら、教えていただけるとさらに興味深い議論ができるかもしれません。
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