子どものころ、九州に住んでいたとき。近隣に「熊」の字が付く地区があった。深く考えず、きっと野生の「クマ」が出没したことがあったからだろうと想像した。しかし、農業地帯で農機具の「熊手」に由来したと後で知った。
以前、栃木県の鉱山跡*に紫水晶(アメジスト)の採集に行ったことがある。よく目にする濃紫色のもの(多くはブラジル産)と違い、日本産の可憐な薄紫色した結晶だ。小片をいくつか見つけたが上品となるものに巡り会えず、山中を探し廻った。山の反対斜面に行こうとして、山頂の熊笹が繁る原を進もうとしたとき、けもの道らしき道筋に大きな糞**が積もっているのにぶつかった。足がすくんだ・・・もしかしたらクマの糞かもしれないと・・・本物のクマの糞を知らなかったが。
(
*)鉱山跡: 栃木県の宇都宮にある富井鉱山 ⇒ (本ブログ関連:”
富井鉱山”)
(**)大きな糞: 同行者に伝えたところ「俺も見たよ」と返答された。
ところで、最近、人里に野生のクマが徘徊するようになった。冬眠明けなのに、丸々と太っているものがいたという・・・去年しっかり食物をとっていたことが分かる。そのうえで街に出没したのは、彼らにとって街が定常の餌場と認識されているからに他ならない。当たり前の場所・として、人を恐れなくなった証だ。
下表の「クマによる人身被害件数」***から、<冬眠明け>と<冬眠準備>の時期に、野生クマと遭遇する可能性が強いことが想像できる。新学期の時期に危機を感じる。
(***)生成AI Gemini 集計:「環境省」発表資料より
街を徘徊するクマを、捕獲(檻、催眠弾などで)して、森に返すのがもっともなこと(動物愛護の面から)とされた時代があったがどうだろう。彼らは、すでに街をも餌場として覚えてしまっている。何度でも来る。保育所/幼稚園・小中学校・通学路に寄って来る。取り返しのつかない悲劇に遭わないためにも。
環境省
令和7年度(2025年度)「クマによる人身被害件数」(月別・速報値)
| 月 | 被害件数(件) | 被害人数(人) | 備考 |
| 4月 | 12 | 12 | 山菜採りシーズンの開始 |
| 5月 | 15 | 17 | |
| 6月 | 18 | 20 | |
| 7月 | 11 | 11 | |
| 8月 | 10 | 11 | |
| 9月 | 24 | 26 | 餌不足による人里への出没増加 |
| 10月 | 68 | 75 | 過去最多(冬眠前の活動期) |
| 11月 | 35 | 38 | |
| 12月 | 14 | 16 | |
| 1月 | 5 | 7 | |
| 2月 | 2 | 3 | |
| 3月 | 2 | 2 | |
| 合計 | 216 | 238 | 死亡者13名を含む(過去最悪) |
(参考)
■ Youtube(登録:【NEST】未来里山技術機構 懐かしい未来づくり)
「クマやイノシシ被害はなぜ増えた?日本の獣害が止まらない本当の理由|山本麻希」(2026/05/09)
ー https://www.youtube.com/watch?v=noPIB-VuoEk
ー 「森と動物と人間の関係」
■ Youtube(登録: LIMIT BREAKER)
「なぜ今、熊が街に降りてくるのか?野生動物の専門家が明かす"本当の原因"|小田真嘉×山本麻希」(2026/05/11)
ー https://www.youtube.com/watch?v=l-uIFahMFlw
※ 山本麻希氏には、上記のほかに「山本対談」シリーズがある。
ー Youtube: <山本麻希 対談> で検索