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2026年8月15日土曜日

わがいほは鷺にやどかすあたりにて (野水)

鷺(サギ)*といえば、まず、真白の「白鷺(しらさぎ)」を思い浮かべる。「ダイサギ」であり「コサギ」を野鳥観察のフィールドで目にする。その白さは、緑の葦が茂る川岸にたたずむとき、一層際立つ。白い羽根に包まれて優雅に振舞えば、つい視線を固めるというもの。
(*)探鳥会で目にするのに、白鷺以外に「アオサギ」(薄藤~薄紫色)もいる。

(本ブログ関連:”サギ”)

人にとって白い衣装は、潔癖さを、決意を、そして人生の区切りを示すものである。そうであるからこそ、白鷺は人の目をひくのだろう。

今度は第九巻、「第九  折々のうた」(大岡信、岩波新書)の夏の項に、岡田野水(やすい)(江戸時代前期-中期、万治元年[1658年] ~ 寛保3年[1743年]、尾張名古屋の呉服豪商で町役人)と芭蕉との連句**を、聖と俗の関係を想起されるように、面白げに紹介している。
(**)芭蕉七部集「冬の日」に所収
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わがいほ(庵)は鷺にやど(宿)かすあたり(辺り)にて (野水)
 髪はやす(生やす)ま(間)をしのぶ(忍ぶ)身のほど (芭蕉)← 忍ぶ身: 身を隠す
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「折々のうた」で著者 大岡信は、野水の句「鷺に宿を貸すほどの草庵に隠れ住む隠者」に対して、芭蕉の句はその隠者を別者にして「恋愛沙汰か何かで一度は出家したものの、本心は一向にそんな所にはない・・・田舎住まいに身を潜めている」と解釈している。

さもありなん。鷺の白色が一挙に色褪せてしまうのを見るよう。結局、頼りは俗世間か。

■ 山梨県立大学 芭蕉DB
芭蕉七部集「冬の日 」 脚注(1/5)
    ー https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/shitibusyu/huyunohi00.htm
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野水の句について
私の家は鷺の巣もあるほどの田舎です。鷺は<さぎ>とよむ。白鷺かゴイサギかは分からない。

芭蕉の句について
ある事情で髪を切ったが、今はその髪の毛が元通りになるまでこの田舎に忍んでいます。なぜ忍んでいるかは不明だが、「しのぶ」には色恋の沙汰が無くては面白くない。主人公が不明、野水にそのような事情があったのかも不明。
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2026年8月10日月曜日

台風 15号、16号

台風はありがたくない。ただし、乾燥した夏に恵みの雨だったり、水枯れの貯水ダムに一息つかせてくれることもあるのだが。先日来、行き先が気になった台風15号は、予想の反転はなく、そのまま本州を横断するという。さらに、次の台風16号がさっそく発生しているが、進路を北東に向けるようだ。(13号は上海方面に上陸、14号はとっくに熱帯性低気圧に変じてしまった)

(本ブログ関連:”台風”)

福島県付近に上陸する予想の、台風15号*の影響か、あす(8/11)午後に厳しい雨が降りはじめ、あさって(8/12)までつづきそう。おっと、その後一週間も雨天のもようだ。
(*)中心気圧が、990 hPaと弱めだが、地元の天気予報では結構な降水量だ。

あす、定例のフィールドとは違った場所で、野鳥観察が予定されているが、雨天が心配。参加すべきかどうか迷っている。

■ 朝日新聞
「台風16号発生、日本周辺に3台風:15号は11日ごろ東北に接近か」(2026年8月9日 17時45分
    ー https://www.asahi.com/articles/ASV892TTSV89OXIE01WM.html
■ ウェザーニュース
「台風15号(チャンホン)は明日上陸予想 関東は夕方以降が荒天のピーク」(2026-08-10 10:16
    ー https://weathernews.jp/news/202608/100101/

台風の進路予想: 朝日新聞(8/9 図左)、ウェザーニュース(8/10 図右)

2026年8月8日土曜日

今日は何の日(記念日が最も多い日)

以前のブログ(2022年11月11日)で、「今日は何の日」といった、日ごとに制定された記念日について触れたことがある。登録団体の「日本記念日協会」が発表しているなかで、一番記念日が多いのは、11月11日と10月10日だった。
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 ITmediaサイトの記事によれば、11月11日のきょう登録されている記念日(日本記念日協会に登録)の数は、10月10日と並んで最も多いという。
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あらためて、Googleの検索AIの Labs で、最新の登録状況を確認したところ、実はきょう(8月8日)が最多というのだ。
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日本記念日協会に登録されている記念日が1年でいちばん多い日は「8月8日」です。登録数は70件を超えており、末広がりで覚えやすい数字であることから多くの企業や団体が記念日に制定しています。
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そこで、「日本記念日協会」*のサイトで登録件数をカウントしたところ、きょう現在 87件あった。
(*)日本記念日協会: https://www.kinenbi.gr.jp/
記念日が多い、11月11日10月10日と同様に、8月8日のいずれも同じ数が横並びしており、日本語として語呂合わせ(だじゃれ)し易すく、当てはめ易すいのだろう。
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ねんどろいどの日
ありがとう!室外機の日
亀田の無限の日
スズメバチ対策の日
ReBONE∞DAY
八方末広「八広の日」
伝える、伝わるエンディングノートの日(EN日)
パパママ産前産後ケアの日
はれグループの日
シェットランド・シープドッグ ありがとうの日
米米CLUBの日
暑すぎる夏を終わらせる日
ぱちぱちまつ毛の日
ハチエモンの日
QCユーザー応援の日
山佐ネクストの日
やれないこと、やってやろうの日
ATHREE CANVASの日
DMMぱちタウンの日
パチパチパニックの日
夏トマトの日
ハッピーリボンデー
デルぱち君の誕生日
アンコンシャスバイアスに気づこう!の日
oggi ottoの日
デジタルノマドの日
リユースの日
ビスコの日
スタンプラリーの日
KIRISHIMA No.8の日
サステナブルファッションの日
スッキリ美腸の日
ふくしま桃の日
トイドローンを楽しむ日
ポテコなげわの日
福が留まる福の日
親バカ愛の日
MOMO尻の日
ガシャポンの日
meviyの日
湾宝の日
MOTHERチャレンジの日
野島(のしま)の日
挑人の日
田主丸・河童の日
三陸たこせんの日
ホールケーキの日
アンドリューのエッグタルトの日
阿波尾鶏の日
Dr.シーバのエラスチンの日
ありあけハーバーの日
LOVOTの日
小浜水産グループ・カンパチの日
しろたんの日
ベーグルの日
クラッピーの日
4Cの日
パパの日
歯ブラシ交換デー
生パスタの日
ペアリングの日
コルセットの日
エプロンの日
ドアリースの日
信州地酒で乾杯の日
潤う瞳の日
こうじの日
はんざき祭りの日
爬虫類の日
チョコラBBの日
チャーハンの日
パインアメの日
がま口の日
夢ケーキの日
ぱちんこの日
醤油豆の日
ブルーベリーの日
マルちゃん焼そばの日
おばあさんの日
葉っぱの日
プチプチの日
発酵食品の日
そろばんの日
ドール・フィリピン産パパイヤの日
屋根の日
歯並びの日
洋食の日
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2026年8月7日金曜日

立秋 2026、セミの声、盆踊り

きょうは二十四節気の「立秋」、秋の気配を感じるころ。この熱暑のなか、秋を直接感じることはないけれど、それでも忍び寄ってくる・・・。大人なら、風や樹々の変化に気づくことになる。

(本ブログ関連:”立秋”)

でも、子どもたちに <夏休み> はアッという間のことなんだよ、なんていっても始まらない。彼らにとって、今まさに毎日が <夏休み> なんだから。二十四節気の立秋の前段「大暑」(7/23)と、暑い盛りの立秋と、これから先の「処暑」(8/23)まで含めて <夏休み>(7月21日~8月31日までの42日間)というわけだから。

セミの声
そういえば、野鳥観察のフィールドに行って感じるのは、カラスが目立つ以外に、セミの声がうるさくなったことだろう。
・子どものころ、九州で虫取り網で捕まえたのは、ジリジリした夏を象徴するようなセミたちだった。羽根に模様や色がある、小さな「ニイニイゼミ」と、大型の「アブラゼミ」だ。
・それが、東京に引っ越してきて、透明な羽の「ミンミンセミ」がいてたくさんいて驚いた。

夏も過ぎると、子どもはセミ捕りに飽きる。鳴き声に愁いを感じる「ヒグラシ」や、<夏休み> の終わりを知らせる「ツクツクボウシ」に、もう心が離れてしまっていたものだ。


盆踊り
今夕の盆踊りは、洒落たネーミングの「サマーフェスティバル」となっている。きょうとあすの夕方開催され、屋台も並ぶ夏祭りの一大イベントだ。四方から、子どもたちと一緒に家族連れが集まってくる。

会場入り口近くに寄ったが、まだ正式開催前だったためか、櫓(やぐら)の周りの芝生辺りに一段となって座ったり、立ってかたまっていた。スピーカーからラップミュージックらしきものが流れて、和風盆踊りの前振りのような・・・。あすもあるので、とりあえず見たことにして会場から離れた。


(雑談)孫を見せる動画
産まれて間もない乳児を連れて、両親(おばあちゃん、おじいちゃん)へ見せに行くアメリカのYoutube動画が楽しい。もっぱら、アメリカの家族を見るのは、日本人家族の場合、なぜか立ち入ったような感覚がして気が引けるからかもしれない。

感心するのは、おばあちゃんが歳がいくつになっても、赤ん坊の頭や首に負担がかからぬよう、実に巧みにすっと抱きかかえる。そのとき、明かりがパッと灯るようで美しい。
一方、おじいちゃんの場合、大丈夫か?と、つい要らぬ心配をしてしまう。

2026年8月6日木曜日

台風13、14、15号

現在、暑い夏の晴れた日が続いている。毎日、陽射しを避けながら(短時間だが)出歩いている。これも台風襲来がないからだ。実際は、南の海で <台風13、14、15号> が発生しているし移動している。

13号は、沖縄 → 台湾の北沖 → 中国へと移動予想。
14号は、フィリッピン北部を通過して、熱帯低気圧に変化。
15号*は、南東太平洋から北上、11日ころ本州の東海上(三陸沖方面)へ接近予想。
(*)15号の現在(6日09時実況)の「中心気圧」は、996hPaで比較的弱い状態とのこと。

台風15号の影響が気になる。
日本気象協会による地元の天気予報では、来週12日(水)以降、連日雨雲りになっている・・・この時期、台風15号の余波程度で収まるとよいのだが。

■ ウェザーニュース
「大型で強い台風13号は沖縄や奄美に接近 大型の台風15号は今後の進路に注意」(2026-08-06) 抜粋
    ー https://weathernews.jp/news/202608/060061/
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8月6日(木)3時現在、大型で強い台風13号(ドルフィン)は南大東島の東を西進中です。台風13号は今日6日(木)から沖縄に接近し、明日7日(金)〜8日(土)をピークに大荒れとなる見通し。
・大型の台風15号(チャンホン)はウェーク島近海を北上しています。日本の東へ進んだ後の進路は不確実。
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■ 日本気象協会
「台風15号」(06日10:20発表)
    ー https://tenki.jp/bousai/typhoon/2615/

台風の進路予想: ウェザーニュース(左図)、日本気象協会 tenki.jp(右図)

2026年7月31日金曜日

うなぎの蒲焼、7月の終わり(まだ夏がある)

土用」は、二十四節気の <四(しりゅう)> である「春・夏・秋・冬」の直前、すなわち次の四季が始まる前の約18日間を指す。
今年の、秋に変わる前の土用は、7月20日の「土用の入り」から、「立秋」( 8月6日)の前日までであり、その間に「うなぎ」を食う習慣のある「土用の丑の日」(7月26日)がある。

(本ブログ関連:”うなぎ”)

土用の丑の日に遅れたが、きょう、ファミリーレストランで、伝統というか習慣にのっとり、家族でうなぎの蒲焼を食ってきた。同店は先日まで、うな重の幟(のぼり)旗を立てていたが、今は別の品目に変わっていたけれど。もう町は、8月に向けて変わりつつある。

ということで、きょうで7月が終わる。きりがよくないが、一年の十二分の七(7/12)を食ったことになる・・・今年の半分と一か月をだ。何度も繰り返してきたことだけに、この先あっというまに秋になることが分かっている。本当に時間が過ぎる速さを感じる。

「~の終わり」なんていうと、若いころはドラマチックに聞こえた。今は違う、終わったら新しいことが始まるなんて容易じゃないことを知っているからだ。
でも気象庁の季節区分で夏は6月~8月だし、子どもたちの夏休みは8月いっぱいあるして、当分元気で賑わかしていきたい。

2026年7月20日月曜日

梅雨明け2026

今年の関東甲信地方の「梅雨」は、6月7日ころ「梅雨入り」し、7月20日のきょう、気象庁は「梅雨明け」した(平年差は平年並みで1日遅く、昨年差22日遅い)と報じた*。
(*)素人の勝手な予測(7/9)では、梅雨明けを 7/19 ころとした!

(本ブログ関連:”梅雨明け”、”梅雨入り”)

■ 気象庁
「令和8年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」
    ー https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html

■ ウェザーニュース
「関東甲信・東海が梅雨明け 昨年より半月以上遅い夏の到来 気象庁発表」(2026-07-20 )
    ー https://weathernews.jp/news/202607/180171/
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・今日7月20日(月)、気象庁と地方気象台は、関東甲信地方東海地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
・東京の「梅雨期間降水量」(6月7日から7月19日まで): 梅雨期間降水量は、東京では平年よりも約2割多く、多いところ(他地域)では、平年の2倍以上の雨となるところがありました。
降水量    299.0 mm
        平年値    253.0 mm
        平年比    118%
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ちなみに、きょうの最高気温は 37.7℃、(13:18)で、今年最高気温の「猛暑日」となった。実際、午後4時ころ外出したところ、西に傾いたとはいえ、日射はまるで「かめはめ波」のように強力な圧迫感で照らしてきた。

■ 気象庁
「予報用語」(気温に関する用語:夏の暑さについて気温(℃)を基準に分類)
    ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
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    ・夏日:    日最高気温が25℃以上の日
    ・真夏日: 日最高気温が30℃以上の日
    ・猛暑日日最高気温が35℃以上の日
    ・酷暑日: 日最高気温が40℃以上の日        ←  今年(2026年)から追加
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2026年7月9日木曜日

魂がないと此世は面白し(武玉川)

南西諸島から西日本まで、梅雨が明けたようだ。東京の天気予報を見ると、これから晴れの日がしばらく続きそう(ただし来週末、怪しくなる模様だが)。平年通り、7月19日ころに「梅雨明け」になるかもしれない。

長雨から解放され、からっとした気分に戻りたいものだ。

歳時記を見ると、夏の季語が多いにもかかわらず、野鳥はどうやら限られている。夏の始まりを伝える「ほととぎす」、古式漁法の鵜飼の「鵜」が目につくくらい。現代俳句ではもちろん多様だろうけれど。

ここしばらく晴れ空が戻ってきそうなので、野鳥に限らず陽気なものを探してみたい。

今回は第八巻、「第八  折々のうた」(大岡信、岩波新書)に、連句の中からユニークなものを選んだ、「武玉川(むたまがわ)」*(江戸時代中期の俳人 慶紀逸(けいきいつ)選、寛延3年(1750年)~文化年間 )に掲載されたものだ。
(*)武玉川: 「連句」のお題としての「前句(五七五)」に対して応募した「付句(七七)」から主に選択しているとのこと。

(本ブログ関連:”折々のうた”)

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魂がないと此世(このよ)は面白し        (武玉川)
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「第八  折々のうた」で、こんな解説がされている。「なまじ魂などいうものがあるから、反省も後悔もする、いっそ魂などなかったら、どんなに面白おかしく暮らせるだろう」として、他の詩歌などと比べて「俳諧の自由さがよく出ている」と記している。

ところで同書(第一刷)に、この連句について「一体どういう情景を受けて作られた付句だったのだろう」という記述があるが、五七五の構成から、「付句」ではなく、「前句」が適切だったと思うのだが・・・。それとも、この句の前の句に対しての付句だったのか?(前後関係を知らず、暴論だったかもしれない) →  以下、Gemini に確認した結果を追記する。
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> Gemini より
『武玉川』に収められているような「前句付(まえくづけ)」のゲームにおいて、その役割は以下のように固定されています。
● 前句(お題): 「思ひ出しては動くシテツレ」(七・七の短句)
● 付句(解答): 「魂がないと此の世は面白し」(五・七・五の長句)
つまり、あらかじめ出題された七・七(前句)に対して、後から機知を利かせて付けられた五・七・五の側であるため、「魂がないと〜」は付句と呼ぶのが正解です。
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(追記)
「魂」を宗教的にいえば、本来的に仏教的でないのだが、江戸の人がそれをどの程度重きを置いて語ったのか気になる。もしかしたら、現代人のいう個人と等しいものというより、先祖につながるものだったかもしれない・・・。

2026年7月8日水曜日

カルピスの蛇口、それにパイナップル・コンクジュース、練乳、さくらんぼ

Yahooニュースに、蛇口から「カルピス」が飲めるという記事があった。あのとろりとした白色の甘くて酸っぱい「初恋の味」*は、子ども時代の最高の思い出だ。蛇口で販売する場所に、高齢者の施設も含めているのに納得する。
(*)初恋の味: 大正11年(1922年)4月の新聞広告にキャッチフレーズとして使用された。

そこで、記事を読んでコメント欄に目を向けたところ、「初恋の味」に触れた反応が見当たらない・・・なんだか淋しい限り、今の人には飲料水のひとつなんだろう。

■ Yahoo ニュース
「カルピスも『蛇口』参入。ご当地グルメ発の体験消費が広がる理由   #エキスパートトピ」(大原絵理香、2026/7/8)より抜粋 ー https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7de645266c3886d92148dd47b502410a3adb761c
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・<愛媛のみかんジュース> や、<香川のうどん出汁> の蛇口など、名物の飲料などが出てくる体験は各地の観光地で人気ですが、類似した発想で「子どもから大人まで幅広い世代との接点づくり」のため、全国区の飲料メーカーでも同様の・・・展開されることになりました。
・アサヒ飲料は7月6日、蛇口から「カルピス」が飲める「カルピスじゃぐち」の本格的な事業運営開始を発表し、7月9日より設置先を拡大。2030年までに累計1000台の設置を目指すとしています。
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そういえば、蛇口から「みかんジュース」が出るというのもあったな・・・子どもにとって、まさにパラダイスだ。昔の夏、冷たい水で薄めたカルピスを渡されたとき、あれを濃いいまま飲めたらどんなに幸せだろうと想像したものだ。

以前、ブログに記したが、子どものころ味覚は忘れられないものだ。その中で、隠れて(内緒で)飲んだり・食べたりした思い出があるものに、次のものがある。

盲腸だったか、入院したとき、お見舞いに貰った「パイナップル」のコンクジュース(瓶詰め)を退院後、原液のまま口にしたとき、あまりの甘さに吹きだしそうになった。以来、パイナップルが苦手になったりもした。

「イチゴ」を食べるとき、かけてもらう「練乳(缶詰入り)」をそのまま飲んでみたいと思ったことがある。冷蔵庫の練乳を缶詰の切り口から吸ったところ・・・甘すぎて、一口飲んでそっと返した。

ショートケーキの上に「さくらんぼ」が載っているとうれしいものだ。そこで、缶詰に入ったさくらんぼを食べてみたが、これも白いケーキのあってこそと気づいた・・・そんなに美味いもんじゃなかった。

(本ブログ関連:”コンクジュース”、”練乳”、”さくらんぼ”)

2026年7月7日火曜日

(資料)小惑星探査機「はやぶさ2」、小惑星「トリフネ」を撮影

劇的なドラマを見せてくれた(本当に感動した)初代「はやぶさ*の後継機「はやぶさ2」が、小惑星「トリフネ直径わずか500m程度)の画像を送ってきた。正直なところ、今まで関心が眠っていたにわかファンは、高速フライバイ**の成果である爆速撮影による写真が発表されて、再び関心がよみがえったのである・・・2014年以来の息の長い探査に感心、感服するばかりだが。
まさに、小惑星探査は、日本のお家芸***といっていいのではないだろうか。

*)はやぶさ: 「2005年夏、小惑星(25143)「イトカワへ」到達、サンプル採集を試行後、2010年6月13日22時51分、60億 kmの旅を終え地球に帰還し、大気圏に再突入した」(Wikipedia)。

**)フライバイ(flyby): 宇宙探査機が天体に着陸したり周回軌道に入ったりせず、その近くを高速で通過しながら観測や軌道変更を行う宇宙飛行すること(Jaxa)。

***)日本のお家芸: Gemini も応えてくれた:「『小惑星探査は日本のお家芸』と言って全く差し支えありません。」、「2031年には、さらに別の超小型高速自転小惑星(1998 KY26)への到着を目指しています。」


(本ブログ関連:”はやぶさ、はやぶさ2”)


■ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
「小惑星探査機『はやぶさ2』が取得した小惑星『トリフネ』の画像」(2026年(令和8年)7月6日)
    ー https://www.jaxa.jp/press/2026/07/20260706-3_j.html
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小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年12月にH-IIAロケット26号機によって打ち上げられ、小惑星「リュウグウ」を探査した後、2020年12月6日に地球へ「リュウグウ」のサンプルを届けました。その後、ミッションを延長「拡張ミッション」として探査機の運用を続けてきましたが、拡張ミッションにおける最初の探査対象となる小惑星「トリフネ」に、2026年7月5日、18時30分(日本時間/誤差±1秒)に、フライバイに成功しました。(時刻は速報値)

・望遠の光学航法カメラ(ONC-T)によって撮影された小惑星「トリフネ」。

©JAXA、東京大学、千葉工業大学、東京科学大学、産業技術総合研究所、パリ天文台、カナリア天体物理研究所・ 撮影日時:2026年7月5日18時29分59秒(日本時間)(速報値)
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2026年6月21日日曜日

夏至 2026、W杯:日本4 ⇔ 0チュニジア、そしてカルガモ1羽

きょうは二十四節気の「夏至」、北半球で1年のうち最も昼(日の出から日没まで)が長く、夜が短い日だ。文字面でいえば、まさに夏の盛りにあたるだが、実際は <梅雨> の半ばである。

(本ブログ関連:”夏至”)

夏至について、天体の動きと照らして興味深い話題が、科学雑誌の記事・Gemini の情報にある。かいつまんでメモ書きする。
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① 夏至のタイミングで、地球の自転軸がコマの首振りのようにふらつき運動する「章動」と、それを引き起こす「月の位置(引力)」によって、昼の長さが微妙に変化するという。
➁ その結果、太陽が天球上の最も北にある点(夏至点を通過する <瞬間> が、日付の境界ギリギリだった場合、夏至の日とずれることがあるという。
③ また、夏至が「昼が一番長い=日の出が最も早く、日の入りが最も遅い」と思いがちだが、<日の出が最も早い時期は、夏至の約1週間前(6月13日前後)> に、<日の入りが最も遅い時期は、夏至の約1週間後(6月末〜7月頭)> に、それぞれある日にちの幅(分単位の生活上)をもって起こるそうだ。
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■ W杯(メキシコ: モンテレイ競技場)

日本チームのW杯(FIFA ワールドカップ)第2戦は、過去戦歴から鬼門といわれたが、きょうのチュニジア戦で過去最多得点となる4つのゴールを叩きだした。前半戦すぐに2点を、後半戦じっくり2点を獲得した。テレビ中継の解説者* 本田氏の語り口が面白かった。「勝つんだから 欲を出さなければダメ」・・・関西弁を交えた本田節というのがあるそうだ。
(*)選手間の、阿吽の呼吸を合わせるテクニックを聞かせる。

中村選手のパス → 鎌田選手
    ー 1点目 左足で先制ゴール
上田選手
    ー 2点目 GKの股を抜いてシュート
    ー 4点目 宙に浮きながらのヘディング
伊東選手
    ー 3点目 青い稲妻(イナヅマ)


■ 小公園のカルガモ(17:30過ぎ)
国分寺崖線側にある公園を流れる小川の下流で、母「カルガモ」とその後を追う子ガモたちの姿を楽しめるそうだが、下流まで足を運んだことがないので、まだお目にかかったことはない。

あるカルガモ親子連れの隊列の出発点として知られる小公園に、もしかしてと期待して寄ってみたが、うまく出会えなかった。カルガモが1羽、水面から顔を出した岩の上で休んでいるだけだった。ときどき声を出していたが・・・。

2026年6月20日土曜日

五月雨に蛙のおよぐ戸口哉(杉風)

俳諧(俳句)の季語に「五月雨(さみだれ)」があるが、旧暦の雨なので今の新暦でいえば6月中旬~7月中旬の梅雨の時期にあたる。東京が梅雨入り(6/7)して2週間ほどたつ。きょう明日、来週にかけて梅雨の長雨がつづきそう。

(本ブログ関連:”梅雨”)

夏の俳諧を、野鳥観察の趣味から探すと、もっぱら「ホトトギス」が紹介される。夏を知らせる陽の鳥(時鳥)に対して、五月雨(梅雨の雨)の鬱の気分に似つかわしくないようで一緒になるのは少ないそうだ・・・ちなみに、ホトトギスは梅雨の長雨のなかでもしっかり鳴くというが。

(本ブログ関連:”ホトトギス”)

今回は第六巻、「第六  折々のうた」(大岡信、岩波新書)に、芭蕉の大パトロンであった杉山杉風*(さんぷう)」(正保4年[1647年] ~ 享保17年[1732年])の、<雨の日に観察した、平明で生活実感のある句> と次に解説されるものがある。
(*)杉山杉風は、幕府御用を務めた魚問屋の主人で、深川の芭蕉庵を提供した。蕉門十哲の一人。

(本ブログ関連:”折々のうた”)

(今回は趣味の野鳥や水鳥とは別に)雨水に濡れる蛙(カエル)のいる光景を詠ったもので、「梅雨時、江戸市中の戸口に蛙が泳いでいるのである。こせつかない**作風が好ましい。」とのこと。
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五月雨(さみだれ)に蛙(かはづ)のおよぐ戸口哉(かな)        (杉風)
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(**)こせつかない: 気持ちにゆとりがあり、焦ったり・せわしくしない様子。

そういえば、最近住宅地でカエルの姿を見ない・・・当地、武蔵野台地は乾燥地帯だからだろうけれど。それに比べて、江戸時代の深川は、隅田川河口を埋め立ててできた土地でもあり、もともと水気のある場所だったといえるかもしれない・・・カエルが戸口にいてもおかしくないわけで。

2026年6月11日木曜日

入梅 2026

関東甲信にけかて、すでに「梅雨入り」したと気象庁から発表(9/7)されているが、雑節できょうが「入梅」であり、「田植えの日取りを決める」重要な日という。

(本ブログ関連:”入梅”、”雑節”、”梅雨入り”)

梅雨にちなんで梅酒作りがある。二十四節気の「芒種」(6月6日 ~ 6月20日)を3つに分けた七十二侯の「末候」は、<梅> に着目して、「6月中旬〜下旬の完熟梅を使って、『芳醇でフルーティー、コクのあるまろやかな梅酒』に仕上げる」といわれる。(一般の梅酒作りには青梅を使う)

子どものころに母が作ったのは、梅の実と氷砂糖だけのシロップだった。暑い夏に、氷水に混ぜて飲んだとき、シロップだけを飲んでみたい誘惑にかられたものだ。それは、カルピスの白くて濃いい瓶詰のシロップに対して、あるいはさくらんぼの缶詰のときもそうだった・・・ つまみ食いして悟ったのは、実際はそうでもないということだった。

ちなみに、雑節は次の9つがある。

■ 雑節(Gemini による)
雑節(ざっせつ)時期(目安)内容・意味
節分(せつぶん)2月3日頃 江戸時代以降
(立春の前日)
季節の変わり目。邪気を払うために豆まきを行い、恵方巻を食べる習慣があります。
彼岸(ひがん)3月・9月の春分・秋分を挟む7日間先祖供養をする期間。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、季節の節目となります。
社日*(しゃにち)春分・秋分に最も近い「戊(つちのえ)の日」生育した土地の神(産土神 うぶすながみ)を祀る日。春は豊作を祈り、秋は収穫に感謝します。
八十八夜
(はちじゅうはちや)
5月2日頃
(立春から88日目)
本格的な農作業(茶摘みや種まき)の目安となる時期。この頃に摘んだお茶は縁起が良いとされます。
入梅(にゅうばい)6月11日頃
(太陽黄経80度)
暦の上での梅雨入り。農家にとって田植えの時期を決める重要な節目でした。
半夏生
(はんげしょう)
7月2日頃
(夏至から11日目)
農作業を終える目安の日。関西ではタコ、福井ではサバなどを食べる風習があります。
土用(どよう)各季節
(立春・立夏・立秋・立冬)の前約18日間
季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期。特に夏の土用(丑の日)には鰻を食べることで有名です。
二百十日
(にひゃくとおか)
9月1日頃
(立春から210日目)
台風が襲来しやすい時期とされ、農家が警戒する厄日(やくび)の一つです。
二百二十日
(にひゃくはつか)
9月11日頃
(立春から220日目)
二百十日と同様に、台風の襲来や強い風に警戒が必要とされる日です。

* )社日: 上表のなかで、「社日(しゃにち)」について、あまり縁がないように思われるのは、郷土(生まれた土地)の守護神への意識が、とりわけ都市部で見られないせいだろう・・・もちろん、地域によって郷土意識が十分残っているところはあると思うが。

雑節は、郷土との絆を持たせる大切な知恵(季節観)と思う。郷土を慕い思い返す歌が、NHK「みんなの歌」から見られなくなりつつあるのは残念。

2026年6月9日火曜日

あじさい、小唄「あじさいの」

梅雨によく似合う花は、「紫陽花(アジサイ)」をおいて他にないだろう。緑の葉の海原に浮かぶように咲き、花色の多様さ、梅雨のしとしと雨に静か耐える。まさに日本原産のゆかしき花である。

この時期、紫陽花にふさわしい端唄はないものかと、いつも参考にする「江戸端唄集」(倉田喜弘 編、岩波文庫)を探したがよいものが見つからない。Gemini に相談すると、小唄「あじさいの」を紹介された。

(本ブログ関連:”小唄”)← 端唄・小唄の奏法:三味線の糸を指で弾くか、撥(ばち)で弾くか。

室内で静かに楽しむ小唄の世界に、紫陽花と夏の着物姿の女性を重ねた「あじさいの」(作詞 久保田万太郎*、作曲 田村法一**)がある。紫陽花の花の色から、女性を追想する洒落た歌であり、長襦袢の衿(えり)に目をやった記憶に男ごころをくすがらせる・・・深読みか。
(*)久保田万太郎(明治22年[1889年]~昭和38年[1963年]): 大衆作家と思っていたが、演劇・俳句・小唄とマルチな文化人。
(**)田村法一: 次の「小六月探求簿」に紹介がある。

次のサイト「小六月探求簿」で、詳しい解説をうかがった。

■ 小六月探求簿(登録: 太田 明紗日
「あじさいの」
    ー https://blog.ko6gatsu.net/the-quest-for-music/【作品探求】あじさいの/
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あじさいの 彼(か)の浅黄色                         ← 彼の:あの、浅黄色:微かに緑がかった薄青色
彼(か)の人の 紺の明石***の雨がすり****   ← 彼の人:あの女性の着物姿
その時かけていた えり*****の色                   ← えりの色:まさしくあの女性が衿にかけた浅黄色 
えゝえゝえ しょんがえ                                  ← しょんがえ:詮無い(仕方がない)昔のことよ
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(***)明石(明石縮 あかしちぢみ): 着物の生地、薄手絹織物「最高級の夏物」
(****)雨がすり(雨絣): 縦に細い不規則な直線が織り込んだ模様で、その直線が「しとしとと降る雨」につながる。
(*****)えり: 着物の下の長襦袢の衿に縫い付けて使用する半衿(はんえり)。

浅黄色 
「浅黄」は、古来「淡い黄色」だったが、現在は「やや薄目の青色」として定着している。

(参考)
■ 伝統色のいろは
浅葱色(あさぎいろ)」
    ー https://irocore.com/asagi-iro/
    ー 「『』と『』の字を混同されて『浅黄』と表記されている古実書もありますが、これは完全に誤用です。」


■ Youtube(登録: Release - Topic)
「紫陽花」演者: 田村彌笑(たむら やえみ)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=QWyRIWz7BAs
    ー 田村彌笑は、田村流に師事、東京芸大卒の実力者とのこと

2026年6月1日月曜日

衣更えの日、長持ちへ春ぞくれ行く更衣(西鶴)

きょうから6月、気象庁の季節区分で「夏」(6~8月)の始まりである。季節の変わり目に家庭ですることに「衣更え」がある*。薄手のセーター類を奥に引っ込めたり、長袖シャツと半袖シャツを交替したりする(まだまだ色々あるだろうけれど)。
(*)衣更えは、古来年中行事として、旧暦の四月一日(今年は5/17)、十月一日(今年は11/9)に行なわれた。明治政府により、新暦の6月1日、10月1日と制定された。

だから、<語源紹介> や、季語をともなう <俳句解説> の夏のはじめに衣更えの話が出てくる。
手元の書籍を見ると:

①  「ことばの歳時記」(金田一春彦、新潮文庫)の <6月1日> のタイトルは「衣がえ」で、それについて蘊蓄を楽しめる。
・ひとつめに、学校で宿題や提出物を日ごろ忘れる子も、コロモガエの方は決して忘れないという。
・ふたつめに、古くコロモガエについて、源氏物語の冒頭に出てくる「いずれの御時にか、女御・更衣(こうい)あまたさぶらひ給ひけるなかに・・・」にある <更衣> にさかのぼれば、更衣は、旧暦の四月一日に行なわれる、天皇のコロモガエをつかさどる女官の呼び名だったそうだ。

➁  そこで、<更衣**> の文字をそのまま使って <ころもがえ> と呼ぶわけで、「四季の俳句」(関森勝夫、楼風車社)の <夏> の項の最初に、江戸時代前期元禄の世に上方で活躍した俳諧師・浄瑠璃作者である井原西鶴(寛永19年⁅1642年] ~ 元禄6年⁅1693年])の俳諧が紹介されている。
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長持ちへ春ぞくれ行く***更衣(ころもがえ)    (西鶴)← 句集『落花集』に西鶴と記載
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(**)いってみれば、「更衣」に「レ点」を付ければよいのだが。
(***)くれ行く(暮れいく)は、(季節や年などが)終わりに近づく。夕暮れ、年の暮れに使うけど、この場合、妙に明るい くれ行き だ。

(付記)
上記に「夕暮れ」と書いてすぐ後、Youtubeで夕陽に目を向ける赤ちゃんの姿に出会った。本当に、人間って素晴らしいと感動をいただいた。

■ Youtube(登録: 花をそっと)
「夕暮れと赤ちゃん」(2022/07/28)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=n1JdY4-CGMo

2026年5月30日土曜日

卯の花をかざしに関の晴着かな(河合曾良)、ウツギ(空木)

先日(5/27)のブログで、唱歌「夏は来ぬ」を記したとき、歌詞の始めにある「卯(う)の花の 匂う垣根の・・・」の「卯の花」について、次のよう触れた。今回。もう少し調べてみることにした。
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歌の出だしにある「卯の花」とは何かを気にせず歌っていたが、落葉広葉樹の低木、白い花が咲く「ウツギ(空木:枝が中空)」の別名だった。
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(本ブログ関連:”ウツギ”)

ウツギの別名である <卯の花> は、「花期は5~7月*。枝先に円錐花序をつけ、直径10 ~ 15mm の白い花**を多くまとまって付け、垂れ下がって咲かせる」(Wikipedia)。
(*)卯月:旧暦四月(新暦:今年は 5/17 ~ 6/14)ころ。
(**)白い花が咲くことから「『雪』にまつわる品種(名)」がある。

そこで昼前、公園の自然観察センターて、「ウツギ」の位置を確認したところ、同センターの駐輪所奥にあると教えてもらい、写真に撮ってきた。写真左は「ウツギ」の全体像で樹高は 2.5m ほど、白い花は頂上部にあって(写真右)、手元で確認は難しい。花は小さく派手ではない。かえって、ハレの日に旅衣を飾るにふさわしいと感じた。


奥の細道

芭蕉(46歳)の奥羽・北陸を巡る旅に随行した河合曾良(41歳)が、「白河の關」で詠んだ俳諧が、紀行文「奥の細道」***に収められている。
(***)奥の細道:「青空文庫」版を元にして:
    ー https://www.aozora.gr.jp/cards/002240/files/61619_78128.html
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白川の關(白河の関)
心許(こころもと)なき日かず重なるまゝに、白川の關にかゝりて旅心定りぬ。いかで都へと便(たより)求めしも斷り(=理)也。中にも此(この)關は三關(くわん)****の一にして、風騒(ふうさう)の人(ひと)心をとゞむ。秋風(あきかぜ)を耳に殘し、紅葉(もみぢ)を俤(おもかげ)にして、青葉の梢(こずゑ)猶(なほ)あはれ也。
卯の花の白妙(しろたへ)に、茨(いばら)の花の咲きそひて、雪にもこゆる心地ぞする。古人(こじん)冠(かんむり)を正し衣裝を改めし事など、清輔(きよすけ)*****の筆にもとゞめ置かれしとぞ。

卯の花を かざしに關の 晴着かな                       曾良
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(****)三關:「奥羽三関」で、<白河の関>、<勿来(なこそ)の関>、<念珠ヶ関(鼠ヶ関、ねずがせき)>
(*****)清輔は、平安時代末期の歌人 藤原清輔。「袋草紙」に「古人、冠を正し、衣装を改めた」と記している。(山梨県立大学:「奥の細道」白河の関)
    ー https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/okunohosomichi/okuno08.htm
俳諧:「(古人のように)冠や着替えの用意はない。道に白く咲いている卯の花を折り取ってかざしとし、それを関越えの晴着としよう」/(かざすは髪に挿すの意なので)「しいて言えば、手にかざし持ったと考えるのがよいだろう」(「おくのほそ道  全訳注」久富哲雄、講談社学術文庫)・・・ 曾良は、その時までに。髪を剃っていたし!

芭蕉と曾良が訪れた当日は、実は霧雨だったとか。芭蕉は「奥の細道」という文芸作品を生み出す推敲の結果、晴れた日にしたという。

2026年5月27日水曜日

夏は来ぬ、卯の花

そろそろ5月も終わり、6月となれば気象庁の季節区分の「夏」(6月~8月)になる。晩春の5月とはいえ、今月に入ってきょう(5/27)までに 25℃(夏日)以上 だった日が 18日間(67%)あった。実質、すでに初夏の気分である。

■ 気象庁
「予報用語」(気温に関する用語:夏の暑さについて気温(℃)を基準に分類)
    ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
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    ・夏日:    日最高気温が25℃以上の日
    ・真夏日: 日最高気温が30℃以上の日
    ・猛暑日: 日最高気温が35℃以上の日
    ・酷暑日: 日最高気温が40℃以上の日        ←  今年(2026年)から追加
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そんなわけで、もう唱歌の「夏は来ぬ」(作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助、明治29年⁅1896年])を歌ってもおかしくない。この歌の初出を、明治33年⁅1900年]とする情報もあるが、「近年の文献探訪やレファレンス記録による検証によって、それより4年早い1896年の『新編教育唱歌集』にすでに収録されていたことが確認されています。」(Gemini)とのこと。

(本ブログ関連:”夏は来ぬ”)

歌の出だしにある「卯の花」とは何かを気にせず歌っていたが、落葉広葉樹の低木、白い花が咲く「ウツギ(空木:枝が中空)」の別名だった。次のYoutubeで、優しく細やかな解説を聞くことができる・・・「白く細かい花がうつむいて、枝に流れるように付いているので <雪見草> ともいう」そうだ。

■ Youtube(登録: きのまま里山植物部)
「【自然vlog#64】ウツギ〜初夏に降る雪〜」(2021/05/21)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=7qJwITj00uk

歌詞「夏は来ぬ」
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卯の花の 匂う垣根に                                              ← 花期は5~7月(旧暦四月の卯月に咲く)
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて                            ← 夏を知らせるホトトギス
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
 
五月雨(さみだれ)の 注ぐ山田に
賤の女(しずのめ)が 裳裾(もすそ)濡らして          ← 現:賤の女 ⇒ 早乙女(さおとめ)
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
 
橘(たちばな)の 薫(かお)る軒端(のきば)の       ← 花期は5〜6月枝先に白い花が咲く
窓近く 蛍飛びかい
怠(おこた)り諌(いさ)むる 夏は来ぬ                  ← 蛍の光/窓の雪 → 勉学に励めよ
 
楝(あふち)散る 川辺の宿の                                 ← 花期は初夏の5~6月頃(センダンの別名)
門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して                     ← くいな:水辺の鳥、夏の季語
夕月涼しき 夏は来ぬ
 
五月闇(さつき・やみ) 蛍飛び交い
水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
早苗(さなえ)植え渡す 夏は来ぬ
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■ Youtube(登録: KAZEKOZOU69)
「夏は来ぬ」(2014/06/04)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=XQm1qk53suc

2026年5月21日木曜日

小満 2026、メタ社のAI投資

きょうは二十四節気の「小満」、万物が成長して(いのちが満ちて)、農家にとってちょっと満足できるころ。育てた苗を、やがて田植えすることになるだろう。

(本ブログ関連:”小満”)

朝方から雨(小雨・霧様)で、昼過ぎの体操教室を休む。降雨の場合、原則、欠席している。それでも、本当に出かけなくてよかったかと、開催の時間に、雨降りの具合を見て納得した。

気象庁の季節区分で5月は晩春だが、近ごろ「夏日」が続いてすっかり初夏の気分。そんな中、雨の恵みを受けて緑は輝き増して成長する・・・先行き明るい未来が浮かんでくるところに:


メタ社のAI投資
米メタ社(フェイスブックやインスタグラム*を運営)が、AI投資のため人員削減するという。昔、情報化社会といって、オフィスの技術革新の波を全員がかぶったが、今度は道具から知識へと変革が深まるようだ。
(*)フェイスブックやインスタグラム、およびⅩ(旧Twitter)も全く利用していない。

■ 生成AIの Perplexity 
そこで、生成AIの Perplexity に、どんな職種が影響を受けるのかを聞いたところ、次のよな回答があった。実際は、既存業務(エンジニアリング部門とプロダクト部門が中心)は縮小して、AI事業へ投資(配置転換)するといったところのようだ。(以下抜粋)
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単純に「AIが人を一気に全部置き換える」というより、既存の開発・企画体制を縮小して、AI投資に直結する領域へ人員を寄せる動きです。

ひと言でいうと、影響を受けやすいのは
既存プロダクトの開発・保守
・部門間調整や管理が多い職種
・AI新組織に吸収・再編される周辺業務
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果たしてAIの普及は、「産業革命」に匹敵する「AI革命」となるのだろうか? それとも知識ツールの進化に過ぎないのか? そして、明るい未来を約束するものだろうか?

2026年5月17日日曜日

真夏日: 三線を使ったCMソング「海の声」

家の中にいて、外がそんなに暑いなんて気づかず、なぜか気が向いて外出した。まさに、最高気温が 31.3℃(14:34)のころ(「真夏日」← 今年最初)だった。太陽が頭上で輝き、陽射しが直撃して焼き付ける ・・・ まるで真夏の昼下がりのようだった。額や頬がヒリヒリしてくる。眩しい青空を見ているうち、ここが海だったらいいのにと想像した。

■ 気象庁
「予報用語」(気温に関する用語:夏の暑さについて気温(℃)を基準に分類)
    ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
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    ・夏日:    日最高気温が25℃以上の日
    ・真夏日: 日最高気温が30℃以上の日
    ・猛暑日: 日最高気温が35℃以上の日
    ・酷暑日: 日最高気温が40℃以上の日  ←  今年から追加
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余りに暑くて頭の中で、夏の沖縄を思い描いた・・・そういえば、ブログに三味線の話をしたばかり。沖縄伝来の「三線」が起源だった。

(本ブログ関連:”三線”、”三味線”)

そんなことから、三線を楽器にした次の歌を思い出した。auのコマーシャル・ソング*だったとは。心に沁みる実にいい歌だ。
*)「海の声」(作詞:CMプランナー篠原誠、作曲:BEGINの島袋優、2015年)

■ Youtube(登録: au)
「『海の声』 フルver. / 浦島太郎(桐谷健太) 【公式】」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=-zQWavER7to

2026年5月5日火曜日

立夏、こどもの日 2026、ピーター・パン

きょうは二十四節気の「立夏」、夏の気配が立ち始める日。まさに公園の新緑は影を濃くし、下草も勢いよく伸びる。日向と日陰の境い目が明確になる季節となった。

(本ブログ関連:”立夏”)

合わせて、国民の祝日「こどもの日」でもある・・・彼らが公園の広場を駆けまわり、小川で水遊びする光景が容易に浮かんでくる。きのうと比べて涼し気であるけれど、連中は気にしないだろう。子どもでいることは羨ましい。


ピーター・パン
英国の「ピーター・パン」は、大人向け小説(「小さな白い鳥」)内のひとりのキャラクターとして初登場したが、主人公として本格的に登場するのは舞台劇だった。ロンドンや、ブロードウェイで演じられた後、(大人向け側面を持つ)児童文学「ピーターとウェンディ*」(ジェームス・マシュー・バリー作)が出版された。
(*)ピーターとウェンディが一緒に空を飛ぶのを見て、スーパーマンとロイス・レインがそうしたのを思い出す。
● 1904年12月27日に、ロンドンの「デューク オブ ヨーク ’s シアター」で、劇作家ディオン・ブーシコーの娘ニーナ・ブーシコーが、タイトルロール(題名役)を演じて初演。
● 1905年11月6日に、ブロードウェイ 41番街の「エンパイア シアター」で、モード・アダムスのピーター・パン役により、ニューヨーク デビューを飾った。


■ Gemini: 成立順のまとめ
発表年形態タイトル備考
1902年小説(一部)小さな白い鳥(J.M バリー作)キャラクターとしての初登場
1904年戯曲(舞台)ピーター・パン:大人にならない少年物語としての完成・初上演
1906年小説(抜粋)ケンジントン公園のピーター・パン『小さな白い鳥』の該当箇所を分冊化
1911年小説ピーターとウェンディ舞台版をもとにした決定版小説
1928年戯曲(台本)戯曲版の「台本」を書籍として出版

Gemini によると「当時のロンドンでは、小説を読んでから舞台を観に行くのではなく『舞台で大人気だった物語を、後から小説でじっくり読めるようになった』という流れだったことがわかります。」とのこと。


■ Youtube(登録: DisneySingItVideos)
「You Can Fly(from Peter Pan)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=kyd1j3mRsw4
    ー 色彩設計: メアリー・ブレア(本ブログ関連