KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/18)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第24回として、祭日の秋夕(チュソク、추석)の言葉でもある「ハンガウィ(한가위)」について紹介した。
まず、秋の真ん中の名節を表す「ハンガウィ」についての解説から始まった。
・伝承に、新羅の儒理(유리)尼師今王時代、王が王女二人を選び各々に王宮の女性をつけ、陰暦7月15日から機を織らせて8月15日にどちらが多くの布を完成させたか競わせた。負けた側は馳走を準備し、皆共に食事を歌い踊った。
このように八月の中間に行われる集いを「ハン・ガウィ(大・中間の意)」といい、大きな名節を表す。昔からの名節も今は多く忘れられる中、正月、ソルラルと並び、このハンガウィ(チュソク)も代表的な名節といえる。
▼全羅南道の「カンガンスルレ(강강술래)」を聴く。古来南風の海洋に育まれた、女性の生き方に因んだ民俗的に明るく強い遊び歌のよう。
次にハンガウィの民族行事の踊りを次のように紹介された。
・ハンガウィの代表的な遊に「カンガンスルレ」がある。月の出に、海の砂浜、村の広場に女性たちが集まり、彼女たちが中心となる独特なものと言える。手に手をとって円を作り右に大きく回る。空の丸い月と地上で円陣を組む女たちが一体となり、共に声をそろえ歌い回り続ける。日常生活の素朴な題材を表現した様々な表現がある。
- 円陣の中に2、3人が飛び出し、自由に踊るナムセンイノリ
- 前の人の腰にしがみつく形で一列をつくり、一人が列の背中の上を歩いて渡るキワパルキ
慶尚道地方に伝わる「ウォルウォリチョンチョ」ンという遊びは、女性が様々歌いながら円を描いて踊るという点で、カンガンスルレと似ている。これらの踊りの由来については、はっきりとしたことはわかっていない。
▼慶尚道地方の「ウォルウォリチョンチョン(월워리청청)」を聴く。フレーズを、そして後追いを繰り返して・・・女性たちが一体化するよう。
最後に、ハンガウィの大衆の楽しみについて次のように紹介された。
・ハンガウィはその年の収穫を先祖に捧げ、感謝を伝えるところに意義がある。夏、玉のような汗を流し仕事に励んだ農民は、この日ばかりは良い服を着て、お腹いっぱい食べ、余裕あるひと時をを楽しんだ。
中には、経済的な理由で名節の準備ができない家もあった。パンソリ「フンボガ」に、チュソクに、フンボの元に届いた瓜から、米やお金があふれ出る題目は、こうした人々の心内を代弁する一曲だといえるだろう。
▼パンソリ「興甫歌(흥보가)」から瓜を割る題目を再構成した「フンボガうれしと(흥보가 좋아라고)」を聴く。驚きと笑いがとまらない、そわそわする・・・今様の伴奏をつけて。
2013年9月24日火曜日
2013年9月23日月曜日
2013年9月22日日曜日
(資料)イ・ソンヒ(27歳当時)の「スター・ストーリー」
イ・ソンヒのプロフィールについては、ネット上でいろいろと見ることができるが、信頼できるメディアに掲載された彼女自身の言葉を探していたところ、なんと12年前の「スポーツ韓国」紙面(1991年3月8日~4月5日)に、12回に渡って掲載された彼女の「スター・ストーリー」があった。
イ・ソンヒ27歳のときの言葉であり、生硬さも感じられるが、時代と人生を経過した現在、変化や相違があるかもしれないものの、貴重な記録(事実)も含まれているのでここに資料化したい。
内容は次の通りである。(感謝)
(本ブログ関連:”資料:이선희 Profile”)
-------------------------------------------------------
[目次] 小さな巨人 イ・ソンヒ
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh_main.htm
[1] 余裕のアピール力を持った歌手
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh1.htm
[2] 私が三歳も若く生きることになった理由
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh2.htm
[3] 宗教者である父と、自然と友だった幼い子ども時代
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh3.htm
[4] 頻繁な転校と、「病気っ子」といわれていた国民学校(小学校)時代
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh4.htm
[5] 私はもうこれ以上内気な子どもではなかった
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh5.htm
[6] キリギリスのように歌いながら高3の熱い夏を...
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh6.htm
[7] 「江辺歌謡祭」の裏話
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh7.htm
[8] 夜の舞台時代の警備員の話
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh8.htm
[9] 忙しい活動の中の毎日
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh9.htm
[10] 「それが歌なの 発声練習では」
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh10.htm
[11] 私の華麗な事件
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh11.htm
[12] 統一のための触媒になりたい
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh12.htm
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イ・ソンヒ27歳のときの言葉であり、生硬さも感じられるが、時代と人生を経過した現在、変化や相違があるかもしれないものの、貴重な記録(事実)も含まれているのでここに資料化したい。
内容は次の通りである。(感謝)
(本ブログ関連:”資料:이선희 Profile”)
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[目次] 小さな巨人 イ・ソンヒ
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh_main.htm
[1] 余裕のアピール力を持った歌手
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh1.htm
[2] 私が三歳も若く生きることになった理由
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh2.htm
[3] 宗教者である父と、自然と友だった幼い子ども時代
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh3.htm
[4] 頻繁な転校と、「病気っ子」といわれていた国民学校(小学校)時代
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh4.htm
[5] 私はもうこれ以上内気な子どもではなかった
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh5.htm
[6] キリギリスのように歌いながら高3の熱い夏を...
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh6.htm
[7] 「江辺歌謡祭」の裏話
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh7.htm
[8] 夜の舞台時代の警備員の話
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh8.htm
[9] 忙しい活動の中の毎日
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh9.htm
[10] 「それが歌なの 発声練習では」
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh10.htm
[11] 私の華麗な事件
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh11.htm
[12] 統一のための触媒になりたい
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh12.htm
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2013年9月21日土曜日
転寝(うたたね)
いつもファストフードのメニューを見て、朝食セットの写真が気になり、どんなものか食ってみようと今朝出かけた。丼飯に生玉子、納豆、ヒジキの煮物と味噌汁といったシンプルな組み合わせだが、朝の食事をはずしがちなものにとって結構ヘビーでありヘルシーだった。
ちょいとコンビニに寄って新聞を買う。図書館に到着したものの開館まで30分間あって、のんびり紙面に目を通す。新聞記事のポイントは朝方ネットで一覧したタイトルと同じわけで、関心記事だけ拾い読みする。
図書館入り口には利用者が並んでいる。入館後、学習ルームのデスクを借りるわけだが、ここからが問題だった。昨日の夜更かしが過ぎたか少々、いやかなり眠たい。隣の学生は・・・なんと、早々デスクに頭を置いて転寝を始めたではないか。おいおい、そちらのモードに引き込まないで欲しい。
そんなわけで、図書館を午前で切り上げて一旦自宅に戻る・・・今日は暖かくて昼寝したくなるな・・・そうはいかない、午後の準備もしなくちゃ。
(付記)
NHKスペシャル「神の数式」(第1回)が放送された。この世界をあらわす美しい神の数式には・・・結局、粒子と質量まで説明されているが重力が組み込まれていない・・・といってもねえ、転寝しなかったけど、自分たちの世界というより不思議世界の話を聞いているような気分だった。
洞窟、数式、最近は深海も大好きなNHKらしい大変良心的な番組だった。
ところで、第2回は明日21:00から。えっ、半沢直樹とバッティングするよ・・・。
ちょいとコンビニに寄って新聞を買う。図書館に到着したものの開館まで30分間あって、のんびり紙面に目を通す。新聞記事のポイントは朝方ネットで一覧したタイトルと同じわけで、関心記事だけ拾い読みする。
図書館入り口には利用者が並んでいる。入館後、学習ルームのデスクを借りるわけだが、ここからが問題だった。昨日の夜更かしが過ぎたか少々、いやかなり眠たい。隣の学生は・・・なんと、早々デスクに頭を置いて転寝を始めたではないか。おいおい、そちらのモードに引き込まないで欲しい。
そんなわけで、図書館を午前で切り上げて一旦自宅に戻る・・・今日は暖かくて昼寝したくなるな・・・そうはいかない、午後の準備もしなくちゃ。
(付記)
NHKスペシャル「神の数式」(第1回)が放送された。この世界をあらわす美しい神の数式には・・・結局、粒子と質量まで説明されているが重力が組み込まれていない・・・といってもねえ、転寝しなかったけど、自分たちの世界というより不思議世界の話を聞いているような気分だった。
洞窟、数式、最近は深海も大好きなNHKらしい大変良心的な番組だった。
ところで、第2回は明日21:00から。えっ、半沢直樹とバッティングするよ・・・。
2013年9月20日金曜日
彼岸の入り
来週月曜日(9/23)、祝日でもある「秋分の日」を中心に、その前後3日間ずつを合わせて計7日間を「彼岸会(ひがんえ)」と呼び、今日はその第1日である。仏教用語につながる言葉だが、実際は太陽の動きと関連した古い伝承のよう・・・いかに。
太陽の日照変化は、生存と生産にかかわる重要な現象だけに、世界の民族は春分、秋分の日にさまざまな行事をおこない平安を祈る。気候がいよいよ冬に方向を切り換える秋分の日の、今日はその入り口なのだ。
秋になると、イ・ソンヒの2集所収の「秋の風(갈바람)」(1985年)の聴かなければならないだろう・・・何度聴いてもすばらしい、秋の風にこころも奪われるよ。
(本ブログ関連:”秋の風”)
(Youtubeに登録のpops8090に感謝)
太陽の日照変化は、生存と生産にかかわる重要な現象だけに、世界の民族は春分、秋分の日にさまざまな行事をおこない平安を祈る。気候がいよいよ冬に方向を切り換える秋分の日の、今日はその入り口なのだ。
秋になると、イ・ソンヒの2集所収の「秋の風(갈바람)」(1985年)の聴かなければならないだろう・・・何度聴いてもすばらしい、秋の風にこころも奪われるよ。
(本ブログ関連:”秋の風”)
(Youtubeに登録のpops8090に感謝)
2013年9月19日木曜日
十五夜
今日は旧暦の八月十五日、陽の落ちた帰り道、東の空にくっきりと輝く満月が浮かんでいた。今晩の月を中秋の名月という。
外出の帰り道、吉祥寺の駅ビルで「月見だんご」でもと探したが、食品フロアに十五夜に団子を供えるといった祭事の気配は見つからない。そんなものかなと、地元駅の街にある和菓子屋に寄ったところ、閉店の最中・・・あきらめることにした。
団子がなくても、まんまるお月さまはいらっしゃる。十五夜の童心に帰ったよう、ちょっとはしゃいだ気分になる。
ところで吉祥寺の書店で、「桃源郷 - 中国の楽園思想」(河合康三、講談社選書メチエ)をもとめた。同書の「はじめに」におやっと思わせる、こんな記述がある。
「中国の楽園といえば、誰もがすぐ桃源郷を思い浮かべる。陶淵明の『桃花源記』が描き出した桃源郷こそ、典型的な楽園と考えられてきた。」
「桃花源はそれほどよく知られているのに、中国にはそれに類する話、それに続く話が意外に少ない。典型的な楽園を描いた作品は『桃花源記』がほとんど唯一のものだといってもよい。」
「(楽園とは異なる方向に向かった思いの先の)その一つは仙人の住む世界である。」
・・・なんだか、いい感じがしてきました、先が楽しみです。
(本ブログ関連:”桃源郷”)
イ・ソンヒの「狐の嫁入り(여우비)」以来、狐<神仙<・・・桃源郷へと、気ままであるが興味が広がる。関心に一貫性があるかは別にして、夢想はみるみる拡大する。わたしにとって、イ・ソンヒのイメージが強固になるようだ。それは楽しいことでもある。
(Youtubeに登録のps3hlproductionsに感謝)
外出の帰り道、吉祥寺の駅ビルで「月見だんご」でもと探したが、食品フロアに十五夜に団子を供えるといった祭事の気配は見つからない。そんなものかなと、地元駅の街にある和菓子屋に寄ったところ、閉店の最中・・・あきらめることにした。
団子がなくても、まんまるお月さまはいらっしゃる。十五夜の童心に帰ったよう、ちょっとはしゃいだ気分になる。
ところで吉祥寺の書店で、「桃源郷 - 中国の楽園思想」(河合康三、講談社選書メチエ)をもとめた。同書の「はじめに」におやっと思わせる、こんな記述がある。
「中国の楽園といえば、誰もがすぐ桃源郷を思い浮かべる。陶淵明の『桃花源記』が描き出した桃源郷こそ、典型的な楽園と考えられてきた。」
「桃花源はそれほどよく知られているのに、中国にはそれに類する話、それに続く話が意外に少ない。典型的な楽園を描いた作品は『桃花源記』がほとんど唯一のものだといってもよい。」
「(楽園とは異なる方向に向かった思いの先の)その一つは仙人の住む世界である。」
・・・なんだか、いい感じがしてきました、先が楽しみです。
(本ブログ関連:”桃源郷”)
イ・ソンヒの「狐の嫁入り(여우비)」以来、狐<神仙<・・・桃源郷へと、気ままであるが興味が広がる。関心に一貫性があるかは別にして、夢想はみるみる拡大する。わたしにとって、イ・ソンヒのイメージが強固になるようだ。それは楽しいことでもある。
(Youtubeに登録のps3hlproductionsに感謝)
2013年9月18日水曜日
秋ひんやり
昼間はまだ暑いくらいで半袖を着ているが、陽がかげると秋なんだなあと気付く。ここ数日夜半の冷え込みがはげしい。一昨日から夜には毛布と長袖が必要になった。
秋の気付きに風の音があるけれど、今秋は台風のおかげで詩情どころではなかった。それでも、気温の変化には素直に反応する。歳をとると、肘の外側が冷えることに気になる。
涼しくなると物淋しい、寒くなるのはごめんだ。秋はすぐに過ぎて、冬の入り口としか思えない。
ところで、手入れの素晴らしいご近所の栗林は、台風が落とした毬栗をすぐに片付けられていた。季節にきちんと向き合う人には、こんな愚痴は関係ないだろう。
秋の気付きに風の音があるけれど、今秋は台風のおかげで詩情どころではなかった。それでも、気温の変化には素直に反応する。歳をとると、肘の外側が冷えることに気になる。
涼しくなると物淋しい、寒くなるのはごめんだ。秋はすぐに過ぎて、冬の入り口としか思えない。
ところで、手入れの素晴らしいご近所の栗林は、台風が落とした毬栗をすぐに片付けられていた。季節にきちんと向き合う人には、こんな愚痴は関係ないだろう。
2013年9月17日火曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 ふるさと
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/11)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第23回として、「ふるさと(고향)」について紹介された。
まず、ふるさとへの思いを語る言葉と心象について次の紹介から始まった。
・熟語に「首丘初心(수구초심)」がある。キツネが自分の死を悟ったとき、こうべを自らが住んだ洞穴に向けるということから、故郷を懐かしむ心の意として使われる。死しては故郷の土に帰りたいという心を語る言葉だ。
生まれ育った場所、竹馬の友と遊んだ記憶。また、ふるさとにいる両親を思うこうしたふるさとへのイメージは、現代も懐かしさという名で刻まれているようだ。
▼童謡「故郷の春(고향의 봄)」(1923年頃)を聴く。ちょっとアレンジが・・・児童が歌うのかと思いきや。
次にふるさとにつながる神話や熟語を次のように解説された。
・神話を伝える「三国遺事(さんごくいじ)」(13世紀末)に登場する古朝鮮の始祖檀君(단군)に始まり、高句麗の朱蒙(주몽)、新羅の朴赫居世(혁거세)、金閼智(김알지)、伽耶の金首露(김수로)王などは、天から降臨または降臨した人物の子孫である。
ふるさとを「故郷山川(고향산천)」とも呼ぶ。懐かしい人々、夏には友と水浴びをし、魚を捕まえて遊んだ川、秋には栗を拾い、薪を準備した裏山。自然風景もふるさとの大切な要素だ。
詩人朴木月(박목월、1916年1月6日~1978年3月24日)に、ふるさとは故郷で見た月の如く常に傍らにあると歌った作品「故郷の月(고향의 달)」がある。
こうこうと明るいあの月は、故郷の月だ、故郷の月だ。
千里離れても、私について来たのか。
故郷山川を思い描くこの心は、変わることがない、変わることがない。
▼朴木月の詩「故郷の月」(作曲黄秉冀、1936年~)を聴く。古調に発声の新しさが重なり合って・・・しっとりします。
最後に、ふるさとについて次のように故事に触れられた。
・昔、百済滅亡後、国を失い再びふるさとに帰ることができず唐の人となったり、また一部は日本に渡ったという。
パンソリ「沈清歌」でも、主人公沈清は最終的には皇后となったが、故郷の父を忘れることができず、空飛ぶ雁の群れに父への手紙を渡してくれと歌う。
▼パンソリ「沈清歌」の中から「秋月満庭(추월만정)」を聴く。想う心があってこそふるさとである。
(追記)
昨夕につづき今日も、美しい夕焼けを見た。夕陽は赤く、雲は薄紅に染まり、空はどこまでも深く青かった。
まず、ふるさとへの思いを語る言葉と心象について次の紹介から始まった。
・熟語に「首丘初心(수구초심)」がある。キツネが自分の死を悟ったとき、こうべを自らが住んだ洞穴に向けるということから、故郷を懐かしむ心の意として使われる。死しては故郷の土に帰りたいという心を語る言葉だ。
生まれ育った場所、竹馬の友と遊んだ記憶。また、ふるさとにいる両親を思うこうしたふるさとへのイメージは、現代も懐かしさという名で刻まれているようだ。
▼童謡「故郷の春(고향의 봄)」(1923年頃)を聴く。ちょっとアレンジが・・・児童が歌うのかと思いきや。
次にふるさとにつながる神話や熟語を次のように解説された。
・神話を伝える「三国遺事(さんごくいじ)」(13世紀末)に登場する古朝鮮の始祖檀君(단군)に始まり、高句麗の朱蒙(주몽)、新羅の朴赫居世(혁거세)、金閼智(김알지)、伽耶の金首露(김수로)王などは、天から降臨または降臨した人物の子孫である。
ふるさとを「故郷山川(고향산천)」とも呼ぶ。懐かしい人々、夏には友と水浴びをし、魚を捕まえて遊んだ川、秋には栗を拾い、薪を準備した裏山。自然風景もふるさとの大切な要素だ。
詩人朴木月(박목월、1916年1月6日~1978年3月24日)に、ふるさとは故郷で見た月の如く常に傍らにあると歌った作品「故郷の月(고향의 달)」がある。
こうこうと明るいあの月は、故郷の月だ、故郷の月だ。
千里離れても、私について来たのか。
故郷山川を思い描くこの心は、変わることがない、変わることがない。
▼朴木月の詩「故郷の月」(作曲黄秉冀、1936年~)を聴く。古調に発声の新しさが重なり合って・・・しっとりします。
最後に、ふるさとについて次のように故事に触れられた。
・昔、百済滅亡後、国を失い再びふるさとに帰ることができず唐の人となったり、また一部は日本に渡ったという。
パンソリ「沈清歌」でも、主人公沈清は最終的には皇后となったが、故郷の父を忘れることができず、空飛ぶ雁の群れに父への手紙を渡してくれと歌う。
▼パンソリ「沈清歌」の中から「秋月満庭(추월만정)」を聴く。想う心があってこそふるさとである。
(追記)
昨夕につづき今日も、美しい夕焼けを見た。夕陽は赤く、雲は薄紅に染まり、空はどこまでも深く青かった。
2013年9月16日月曜日
イ・ソンヒの「四春期」
強弱をつけて襲う風に、二階の窓が揺れる。朝からテレビは、各地の台風による被災状況を中継した。進路をこちらに向けて近づく台風に恐ろしくなる。そんなわけで、階下に降りると、変なもので強風を感じないですみ気が休まる。
昼になると、外は忘れたように少し風が残ったものの、嘘のように落ち着いてきた。
イ・ソンヒの13集アルバム「四春期(사춘기)」(2005年)のタイトルと同じ「四春期」を聴いてみよう。旋律は明るく素直、決してドラマチックでないけれど穏やかだ。毎日毎日、少しずつ互いに似ていくという、もしかしたら平凡だけど一番だね。自然も生き方も、平穏が一番。
(本ブログ関連:”四春期”)
(Youtubeに登録のKnightmareSMに感謝、感謝)
(追記1)
天気も回復して出かけて、用事を済ませ帰ろうと建物を出ると、夕方の東の空に浮ぶ淡いピンク色の雲の中からうっすらと月の明かりが見えた。次に陽の落ちる西の空を見て驚いた。夕陽を受けて南北に並んだ帯状の雲が赤く染まっていたのだ。実に見事な美しい夕焼け空だった。
思わず帰り道とは逆方向になると分かっていたが、しばらく夕陽を追いかけた。台風一過の贈り物である。ただし台風のせいで、近所の栗畑では、緑色の毬をつけた大きな栗の実がいくつも落ちていたけれど。
(追記2)
今回の台風は、日本に上陸するまで気圧を下げて強力化した新しいタイプだ。
テレビの気象予報士が話題にしたことだが、このまま温暖化が進めば、将来日本近海で台風が発生する・・・そんな時期がくるかもしれないという。、
昼になると、外は忘れたように少し風が残ったものの、嘘のように落ち着いてきた。
イ・ソンヒの13集アルバム「四春期(사춘기)」(2005年)のタイトルと同じ「四春期」を聴いてみよう。旋律は明るく素直、決してドラマチックでないけれど穏やかだ。毎日毎日、少しずつ互いに似ていくという、もしかしたら平凡だけど一番だね。自然も生き方も、平穏が一番。
(本ブログ関連:”四春期”)
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(追記1)
天気も回復して出かけて、用事を済ませ帰ろうと建物を出ると、夕方の東の空に浮ぶ淡いピンク色の雲の中からうっすらと月の明かりが見えた。次に陽の落ちる西の空を見て驚いた。夕陽を受けて南北に並んだ帯状の雲が赤く染まっていたのだ。実に見事な美しい夕焼け空だった。
思わず帰り道とは逆方向になると分かっていたが、しばらく夕陽を追いかけた。台風一過の贈り物である。ただし台風のせいで、近所の栗畑では、緑色の毬をつけた大きな栗の実がいくつも落ちていたけれど。
(追記2)
今回の台風は、日本に上陸するまで気圧を下げて強力化した新しいタイプだ。
テレビの気象予報士が話題にしたことだが、このまま温暖化が進めば、将来日本近海で台風が発生する・・・そんな時期がくるかもしれないという。、
2013年9月15日日曜日
日曜はだめよ
やっぱりというか思った以上の雨降りだ。朝方7時前後、天空の貯水池が決壊したかと思わせる、蓮っ葉で詩情のかけらもない土砂降りになった。雨粒などは無縁だ。それでも、およそ10分過ぎにはおとなしくなり、いつもの雨音に変わった。その後の静けさはうそのよう。
先日(9/13)、秩父鉱山鉱物採集の再延期を相談したとき、今日の雨降りの予報は午後だったと思が、どうやら早まったようだ。・・・そして気を許してはいけないみたい。
毎日jp(9/15)によれば、こちらに台風が上陸しそうと、次のように報じている。
・大型の台風18号は、15日には次第に進路を東よりにかえ、暴風域を伴いながら四国の南から紀伊半島沖を北東に進み、16日には東日本太平洋側に上陸する恐れがある。
・15日午前7時現在、東京都、神奈川県、茨城県、静岡県の一部に大雨洪水警報、愛知県の一部に波浪警報が出ている。」
朝方、Weathernewsの関東エリアの「雨雲レーダー」によれば、まだ安心してはいけないようだ。
・雨雲が北へ移動中 北へ進む雨雲が通過して、パラパラ・サーッと雨を降らせます。特に昼過ぎにかけては活発な雨雲が通過して、激しい雨や雷雨となることがあります。竜巻などの激しい突風を伴う可能性もあるので、注意して下さい。13時前後まで強い雨が続きます。
まあ、そんなわけで「日曜はだめよ(Ποτέ Την Κυριακή)」(1960年)・・・真面目もいいけれど、こんなときは陽気に笑って過ごそう。
(Youtubeに登録のwithlotsabuttaに感謝)
先日(9/13)、秩父鉱山鉱物採集の再延期を相談したとき、今日の雨降りの予報は午後だったと思が、どうやら早まったようだ。・・・そして気を許してはいけないみたい。
毎日jp(9/15)によれば、こちらに台風が上陸しそうと、次のように報じている。
・大型の台風18号は、15日には次第に進路を東よりにかえ、暴風域を伴いながら四国の南から紀伊半島沖を北東に進み、16日には東日本太平洋側に上陸する恐れがある。
・15日午前7時現在、東京都、神奈川県、茨城県、静岡県の一部に大雨洪水警報、愛知県の一部に波浪警報が出ている。」
朝方、Weathernewsの関東エリアの「雨雲レーダー」によれば、まだ安心してはいけないようだ。
・雨雲が北へ移動中 北へ進む雨雲が通過して、パラパラ・サーッと雨を降らせます。特に昼過ぎにかけては活発な雨雲が通過して、激しい雨や雷雨となることがあります。竜巻などの激しい突風を伴う可能性もあるので、注意して下さい。13時前後まで強い雨が続きます。
まあ、そんなわけで「日曜はだめよ(Ποτέ Την Κυριακή)」(1960年)・・・真面目もいいけれど、こんなときは陽気に笑って過ごそう。
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2013年9月14日土曜日
(資料)狐、托枳尼天、稲荷
稲荷の成立について、狐と托枳尼(ダキニ)の関係について。
(本ブログ関連:”稲荷”)
折口信夫「信太妻」
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・日本の狐も、上古と近世には、やさしい感じを持つて語られて居るが、平安朝から後久しく、恐しくて執念深いものとなつたのは、托枳尼(ダキニ)の修法の対象として使はれたせゐであらうと想像してゐる。
・稲荷の狐は、南方熊楠翁の解説によれば、托枳尼修法の対象なる托枳尼(ダキニ)と言ふ狼の様な獣の、曲解せられた物だと言ふ事である。其は、外来のものであるが、固有の使はしめと思はれて居るものにも、此類の役獣がありさうな暗示にはなる。
J-Wikipedia「托枳尼天(ダキニテン)」
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・習合: 狐は古来より、古墳や塚に巣穴を作り、時には屍体を食うことが知られていた。また人の死など未来を知り、これを告げると思われていた。あるいは狐媚譚などでは、人の精気を奪う動物として描かれることも多かった。荼枳尼天はこの狐との結びつきにより、日本では神道の稲荷と習合するきっかけとなったとされている。なお、狐と荼枳尼の結びつきは既に中国において見られるが、狐(野干)に乗る荼枳尼天の像というのは中世の日本で生み出された姿であり、インド・中国撰述の密教経典・儀軌には存在しないものである。
<検討>
稲荷の起源と隆盛、発展と分岐は注意を要する。現在の稲荷信仰には、仏教系(托枳尼)と神道系があるが、どちらが歴史的に先に成立したのか。稲荷と狐の関係は成立と同時期か、それとも成立後に付け加えられたものか・・・知りたいところだ。
2013年9月13日金曜日
中島みゆきの「あした天気になれ」
先週日曜日、空模様が怪しいという天気予報があって、秩父鉱山の鉱物採集を延期した。今度こそ楽しみにしていた明後日日曜日の仕切り直しは、台風18号の影響もあり、残念ながら再延期しようということになった。
日曜日にしか行けないという我がままを聞いていただき、迷惑をかけ続けている。恐縮。
雨が好きではないのに、どうしてかなあ・・・うまくいきませんが、明日は何かいいことあると思いますよ。そんなわけで、中島みゆきの「あした天気になれ」を聴こう。
(本ブログ関連:”中島みゆき”)
(Youtubeに登録のTaiwan Alan·に感謝)
日曜日にしか行けないという我がままを聞いていただき、迷惑をかけ続けている。恐縮。
雨が好きではないのに、どうしてかなあ・・・うまくいきませんが、明日は何かいいことあると思いますよ。そんなわけで、中島みゆきの「あした天気になれ」を聴こう。
(本ブログ関連:”中島みゆき”)
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2013年9月12日木曜日
風立ちぬ
新大久保で仲間と貴重なよもやま話をした後、電車で帰る途中、宮崎駿作品の「風立ちぬ」を見ようと吉祥寺の駅を降りた。
アニメ「職人」として、宮崎監督の思いや美意識のすべてがこの映像に込められたのではないかと思ったりした。
「飛行機は美しい」と発することができるか。要求された仕様を求め満たすことから創られる、機能美、造形美に耽溺できるかということだ。しかし飛行機は、道具としての意味合いから、この言葉は誤解されやすいのも事実だ。
堀越二郎の設計による九試単戦のイメージ(モックアップ)は、この作品の基調をなしていたような気がするが・・・コルセアを思い出してしまった。それは、海鳥が海面下の魚群を求めて上空から飛び込むときの翼を思わせる。いかにも鋭敏な機能美がある。
ところで、作品中、随所に登場した計算尺が懐かしい。技術屋だったという祖父の遺品の計算尺を持って受けた授業を思い出す。あの真っ白で滑らかに動く、乗除計算をする計算尺は、中学生にとって不思議だった。対数目盛りを使っているなんて後で知るわけだが。(実際の授業では、教材用の簡易な計算尺が配られたはず・・・)
そして、美しいところだけを残して去ったヒロインが忘れられない。今までの宮崎作品の女性像とは違って、思わず一瞬息が詰まるような、血管が透けてみえる生身の人間を感じた。(男の視点からだろうけれど・・・)
(本ブログ関連:”飛行機が好き”)
(付記)
米ノースロップ社のフリーダムファイターがタイガーの名で主役からはずれた後、タロンの名で練習機として、特にNASA仕様でスペースシャトルの帰還・着陸時に随行した光景が目に残る。あの真っ白で優美な機体は、空の女王に相応しい。
アニメ「職人」として、宮崎監督の思いや美意識のすべてがこの映像に込められたのではないかと思ったりした。
「飛行機は美しい」と発することができるか。要求された仕様を求め満たすことから創られる、機能美、造形美に耽溺できるかということだ。しかし飛行機は、道具としての意味合いから、この言葉は誤解されやすいのも事実だ。
堀越二郎の設計による九試単戦のイメージ(モックアップ)は、この作品の基調をなしていたような気がするが・・・コルセアを思い出してしまった。それは、海鳥が海面下の魚群を求めて上空から飛び込むときの翼を思わせる。いかにも鋭敏な機能美がある。
ところで、作品中、随所に登場した計算尺が懐かしい。技術屋だったという祖父の遺品の計算尺を持って受けた授業を思い出す。あの真っ白で滑らかに動く、乗除計算をする計算尺は、中学生にとって不思議だった。対数目盛りを使っているなんて後で知るわけだが。(実際の授業では、教材用の簡易な計算尺が配られたはず・・・)
そして、美しいところだけを残して去ったヒロインが忘れられない。今までの宮崎作品の女性像とは違って、思わず一瞬息が詰まるような、血管が透けてみえる生身の人間を感じた。(男の視点からだろうけれど・・・)
(本ブログ関連:”飛行機が好き”)
(付記)
米ノースロップ社のフリーダムファイターがタイガーの名で主役からはずれた後、タロンの名で練習機として、特にNASA仕様でスペースシャトルの帰還・着陸時に随行した光景が目に残る。あの真っ白で優美な機体は、空の女王に相応しい。
2013年9月11日水曜日
リンゴを4分の3ほど食っちゃった
早いもので、文具店には来年の手帳が並んでいるし、eメールで新しい年賀状ソフトの割引案内まで来る・・・そうだ、夏が過ぎれば、秋、冬は一気呵成、一年はあっという間に終わってしまう。
今月も初旬が終わり月末にでもなれば、一年をリンゴに例えれば、4分の3食ってしまったことになる。リンゴを立てに輪切りして残った部分を見ると、どれだけ消化してしまったか驚くだろう・・・今年は、もう少ししかないのだ。
ところで輪切りにするのに、MRIなんてあるけれど、あれは凄いね。うるさいというか、ゴトゴト音を立て、まるで今輪切りにしてますよってな感じで撮影が進む。事前に閉所恐怖症じゃないかという確認まであって、体がスライスされていくようで・・・少々怖い。
リンゴのように食われるわけではないので、MRIは終われば五体満足のまま。画像診断の結果はその後に知らされる・・・あっと驚いたりして。そう、この一年も・・・あっと驚いたりして。
今月も初旬が終わり月末にでもなれば、一年をリンゴに例えれば、4分の3食ってしまったことになる。リンゴを立てに輪切りして残った部分を見ると、どれだけ消化してしまったか驚くだろう・・・今年は、もう少ししかないのだ。
ところで輪切りにするのに、MRIなんてあるけれど、あれは凄いね。うるさいというか、ゴトゴト音を立て、まるで今輪切りにしてますよってな感じで撮影が進む。事前に閉所恐怖症じゃないかという確認まであって、体がスライスされていくようで・・・少々怖い。
リンゴのように食われるわけではないので、MRIは終われば五体満足のまま。画像診断の結果はその後に知らされる・・・あっと驚いたりして。そう、この一年も・・・あっと驚いたりして。
2013年9月10日火曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 月
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/4)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第22回として、「月(달)」について紹介された。
「月」の話題の始めに、中国宋代の詩人”蘇東坡(そとうば)”について次のような紹介から始まった。
・蘇東坡は本名を”蘇軾(そしょく)”といい、父親の”蘇洵”、弟の”蘇轍”と共に”三蘇”と呼ばれた。彼らは唐・宋の八大家に属したことから、蘇家の文学的資質が察せられる。それだけに災いに巻き込まれることも多く、蘇東坡は、権力者の目に届かぬ処に長く流刑の身を強いられた。過酷な人生が、皮肉にも文人としての才能を開花させた。
陰暦の”ボルム(보름)”、つまり15日の最も明るい満月で知られるが、実は翌16日頃が一番丸く明るい。こうした月を眺め、ゆったり流れる川に船を浮かべ、客人と酒を酌み交わしながらうたった詩が、蘇東坡の代表作「赤壁賦」だ。
▼「赤壁賦(적벽부)」を聴く。水の流れが速いのかな、軽快なテンポで進む・・・。
・まさに風流と言える。月が明るくきれいに照らす夜は、 蘇東坡でなくても感情が豊かになり、詩の一編もしたためたくなる。韓国にも同じく、月の夜の情景を詠んだ詩が数多く残されている。その中でシジョ(時調、시조)として今も歌われる作品「月正明(월정명)」がある。
月が本当に明るくて、秋の川に船を浮かべてみた。
子供に川の中の明月を取り出して、
月見をさせてやりたいものだ。
▼時調「月正明」を聴く。月に照らされ振り返って見れば、長く伸びた自身の影に驚くよう。
月についての民族性と満月の夜の催しについて次のように説明された。
・昔は陰暦を基準に生活した。月の満ち欠けから歳月の流れを推察し、天に向かいチェサ(祭祀、제사)を行ったりした。強い熱と光を持つ太陽が男性を象徴し、穏やかでほんのりとした月は女性を象徴した。そのため、月は多産や豊作を意味した。
月が最も明るい旧暦1月と8月の15日に、大切な名節も位置づけられ、この時期、今も各地で豊年を祈願する様々な催しが行なわれる。
月の明るい秋の夜、思い浮かぶのは、懐かしい人々の顔ではないか。男唱歌曲のオルラク(言楽、언락)もこうした月の夜に恋しい人を思う心情を歌った一曲で、明るい月が庭を照らし、窓に木の陰が揺れるだけでも胸がときめく、と歌っている。
▼男唱歌曲「オルラク(언락)」を聴く。揺ったりして優雅・・・随分とソフィストケートされている。
「月」の話題の始めに、中国宋代の詩人”蘇東坡(そとうば)”について次のような紹介から始まった。
・蘇東坡は本名を”蘇軾(そしょく)”といい、父親の”蘇洵”、弟の”蘇轍”と共に”三蘇”と呼ばれた。彼らは唐・宋の八大家に属したことから、蘇家の文学的資質が察せられる。それだけに災いに巻き込まれることも多く、蘇東坡は、権力者の目に届かぬ処に長く流刑の身を強いられた。過酷な人生が、皮肉にも文人としての才能を開花させた。
陰暦の”ボルム(보름)”、つまり15日の最も明るい満月で知られるが、実は翌16日頃が一番丸く明るい。こうした月を眺め、ゆったり流れる川に船を浮かべ、客人と酒を酌み交わしながらうたった詩が、蘇東坡の代表作「赤壁賦」だ。
▼「赤壁賦(적벽부)」を聴く。水の流れが速いのかな、軽快なテンポで進む・・・。
| 壬戌之秋 | 壬戌(みずのえいぬ)の秋 | ||
| 七月既望 | (陰暦)七月の既望(十六日) | ||
| 蘇子與客泛舟 | 蘇子、客と舟を浮べて | ||
| 遊於赤壁之下 | 赤壁の下に遊んでいるとき | ||
| 清風徐來 | 清風(澄んだ風)が、徐(おもむ)ろに吹いて来て | ||
| 水波不興 | 水波は興らず穏やかだ。 | ||
| 舉酒屬客 | 酒杯を挙げて客に勧め | ||
| 誦明月之詩 | (詩経にある)”明月の詩”を誦し(歌い) | ||
| 歌窈窕之章 | ”窈窕の章”を歌うとき | ||
| 少焉月出於東山之上 | 少焉(やがて)、月が東の山の上に出(い)でて、 | ||
| 徘徊於斗牛之間 | 斗牛(北斗七星)の間を過ぎていった。 | ||
| 白露横江、水光接天白露 | 白露(霧)が江(川)に横たわり、水光(水の色)は空に写っていた。 |
・まさに風流と言える。月が明るくきれいに照らす夜は、 蘇東坡でなくても感情が豊かになり、詩の一編もしたためたくなる。韓国にも同じく、月の夜の情景を詠んだ詩が数多く残されている。その中でシジョ(時調、시조)として今も歌われる作品「月正明(월정명)」がある。
月が本当に明るくて、秋の川に船を浮かべてみた。
子供に川の中の明月を取り出して、
月見をさせてやりたいものだ。
▼時調「月正明」を聴く。月に照らされ振り返って見れば、長く伸びた自身の影に驚くよう。
月についての民族性と満月の夜の催しについて次のように説明された。
・昔は陰暦を基準に生活した。月の満ち欠けから歳月の流れを推察し、天に向かいチェサ(祭祀、제사)を行ったりした。強い熱と光を持つ太陽が男性を象徴し、穏やかでほんのりとした月は女性を象徴した。そのため、月は多産や豊作を意味した。
月が最も明るい旧暦1月と8月の15日に、大切な名節も位置づけられ、この時期、今も各地で豊年を祈願する様々な催しが行なわれる。
月の明るい秋の夜、思い浮かぶのは、懐かしい人々の顔ではないか。男唱歌曲のオルラク(言楽、언락)もこうした月の夜に恋しい人を思う心情を歌った一曲で、明るい月が庭を照らし、窓に木の陰が揺れるだけでも胸がときめく、と歌っている。
▼男唱歌曲「オルラク(언락)」を聴く。揺ったりして優雅・・・随分とソフィストケートされている。
2013年9月9日月曜日
イ・ソンヒの「自転車」
歩いては時間の余りの緩やかさのため、自動車ではあっという間に過ぎるため、通り道の微妙な起伏は気付かぬものだ。そんなとき、自転車はペダルを漕ぐ足に、流れる景色を視る目にわずかな傾斜まで感じることができる。
自転車は、ほどほどに惰性で進む。坂道を上がるときは力が要るが、下るときは任せたまま。急な坂道になれば、その差は激しい。平たい道を進むときは、自分の力加減で速くも遅くもなる。景色の流れる速さも違ってくる。そして、止まる場所も自分で決めればよい。
イ・ソンヒの13集所収の「自転車(자전거)」(2005年)は、もしかしたら坂道も見ず、そして気付かず、ちょっとフラつかせながら想いだけで走っている自転車のよう。もったいないけれど、若いときは、いつだって主人公は自分ですから。チリリン。
(本ブログ関連:”自転車”)
(Youtubeに登録のcoffeeletterに感謝)
自転車は、ほどほどに惰性で進む。坂道を上がるときは力が要るが、下るときは任せたまま。急な坂道になれば、その差は激しい。平たい道を進むときは、自分の力加減で速くも遅くもなる。景色の流れる速さも違ってくる。そして、止まる場所も自分で決めればよい。
イ・ソンヒの13集所収の「自転車(자전거)」(2005年)は、もしかしたら坂道も見ず、そして気付かず、ちょっとフラつかせながら想いだけで走っている自転車のよう。もったいないけれど、若いときは、いつだって主人公は自分ですから。チリリン。
(本ブログ関連:”自転車”)
(Youtubeに登録のcoffeeletterに感謝)
2013年9月8日日曜日
2020年東京オリンピック決定
本日予定の秩父鉱山鉱物採集は、空模様が芳しくなく、来週に延期になった。午前4時に決まった。昨日(土曜日)か今日(日曜日)に、鉱物採集へ行こうと誘っていただいたのに、自分の都合で今日に延ばしたところ、あいにくの空になってしまった。恐縮の至りだ。
Weathernewsは、4時現在、埼玉県秩父地方の天気を「午前中と夕方以降に雨が降りやすく、ザッと強く降ったり、雷の可能性もあります。ただ、昼頃から夕方前は雨の止み間が多くなる見込みです。」と予報している。
秩父鉱山の場合、沢に入ることもあるので延期がベストだろう。因みにWeathernewsは、当地の天気についても上記と同様のコメントしているため、今日は一日おとなしくしていよう。
さて明け方を騒がした、2020年オリンピック開催地のIOC投票経過には驚いた。
上記の通り、鉱物採集について電話相談していたとき、第一回の投票で過半数を超す開催地が決まらなかったため、東京を残してイスタンブールとマドリードによる2位争いの再投票が行なわれイスタンブールになった。直後、東京とイスタンブールによる最終投票が実施された。結果は5時発表という・・・そのままテレビを見続けてしまう、眠れないじゃないか。
テレビ解説で、一般的な予想と比べてマドリードが脱落したことについて、将来のパリオリンピック開催とか、次のIOC会長候補に同じヨーロッパ圏(ドイツ)のひとがいるからとか、裏側の駆け引きが関係しているという話も聞こえてきた。
05:20、2020年オリンピック開催地が東京に決定。逆転の可能性もあったので驚きでいっぱい。
2020年の新しい日本が見えるようだ。
Weathernewsは、4時現在、埼玉県秩父地方の天気を「午前中と夕方以降に雨が降りやすく、ザッと強く降ったり、雷の可能性もあります。ただ、昼頃から夕方前は雨の止み間が多くなる見込みです。」と予報している。
秩父鉱山の場合、沢に入ることもあるので延期がベストだろう。因みにWeathernewsは、当地の天気についても上記と同様のコメントしているため、今日は一日おとなしくしていよう。
さて明け方を騒がした、2020年オリンピック開催地のIOC投票経過には驚いた。
上記の通り、鉱物採集について電話相談していたとき、第一回の投票で過半数を超す開催地が決まらなかったため、東京を残してイスタンブールとマドリードによる2位争いの再投票が行なわれイスタンブールになった。直後、東京とイスタンブールによる最終投票が実施された。結果は5時発表という・・・そのままテレビを見続けてしまう、眠れないじゃないか。
テレビ解説で、一般的な予想と比べてマドリードが脱落したことについて、将来のパリオリンピック開催とか、次のIOC会長候補に同じヨーロッパ圏(ドイツ)のひとがいるからとか、裏側の駆け引きが関係しているという話も聞こえてきた。
05:20、2020年オリンピック開催地が東京に決定。逆転の可能性もあったので驚きでいっぱい。
2020年の新しい日本が見えるようだ。
2013年9月7日土曜日
2013年9月6日金曜日
飛行機が好き
宮﨑駿(みやざき はやお、1941年1月5日~)監督のアニメ作品を映画館で見たのは唯一「紅の豚」(1992年)だけだが、他の作品についてもテレビ放送されたものをいくつか見た。それらの中に、天翔る飛行機の雄姿を夢見た少年時代を経験したものに感応できるものがあった。
ところで、中学時代のこと、技術・家庭科の男子向け授業の終わりに、教師が黒板にチョークで、しっかりしたぶれのない線で飛行機の三面図を描いてくれた。生徒たちに、設計投影図に少しでも関心を持たせたかったのだろう。地味な感じだが誠実な教師の記憶が今も残っている。
当時、少年漫画雑誌に太平洋戦争を背景にした少年パイロットの物語が連載されていた。宮崎監督が今回題材にされた「零戦」だけでなく、「紫電改」などいろいろな機種が登場した。
普段からそんな漫画に接していた少年たちにとって、教師が黒板に飛行機の絵を描いたからといって、決して突飛なことではなかった。
今日、宮﨑駿監督の引退の記者会見があった。時代に対するいさぎよさを感じる。
監督は、飛行機つまりメカが大好きなようで、今回話題の作品「風立ちぬ」は、その集大成なのだろう。同作品未見のため、詳しく存じないが、飛行機の設計者のはなしのようだ。近々必ず映画館で見たいと思っている。
因みに、わたしの好きな飛行機は、いろいろな用途、輸送機や旅客機に使われた双発の星型レシプロエンジン(P&H製)の、あのスタート音がたまならないダグラスDC3だ。後年、ハワイ飛行中のコックピット内でのやりとりが録音されたカセットテープ(「DC3 Nostalgic Flight in Hawaii」1981年、KSZ5288)を入手して、ヘッドホンで大音響にして何度も聞いたことを思い出す。
(参考)「【航空100年】DC-3特集 DC-3コックピットの録音」に感謝。録音のいきさつ・・・そうだったのですか。
ところで、中学時代のこと、技術・家庭科の男子向け授業の終わりに、教師が黒板にチョークで、しっかりしたぶれのない線で飛行機の三面図を描いてくれた。生徒たちに、設計投影図に少しでも関心を持たせたかったのだろう。地味な感じだが誠実な教師の記憶が今も残っている。
当時、少年漫画雑誌に太平洋戦争を背景にした少年パイロットの物語が連載されていた。宮崎監督が今回題材にされた「零戦」だけでなく、「紫電改」などいろいろな機種が登場した。
普段からそんな漫画に接していた少年たちにとって、教師が黒板に飛行機の絵を描いたからといって、決して突飛なことではなかった。
今日、宮﨑駿監督の引退の記者会見があった。時代に対するいさぎよさを感じる。
監督は、飛行機つまりメカが大好きなようで、今回話題の作品「風立ちぬ」は、その集大成なのだろう。同作品未見のため、詳しく存じないが、飛行機の設計者のはなしのようだ。近々必ず映画館で見たいと思っている。
因みに、わたしの好きな飛行機は、いろいろな用途、輸送機や旅客機に使われた双発の星型レシプロエンジン(P&H製)の、あのスタート音がたまならないダグラスDC3だ。後年、ハワイ飛行中のコックピット内でのやりとりが録音されたカセットテープ(「DC3 Nostalgic Flight in Hawaii」1981年、KSZ5288)を入手して、ヘッドホンで大音響にして何度も聞いたことを思い出す。
(参考)「【航空100年】DC-3特集 DC-3コックピットの録音」に感謝。録音のいきさつ・・・そうだったのですか。
2013年9月5日木曜日
大雨警報
今日の日付に変わった午前2時頃、強烈な土砂降りの音に目が覚めた。外が明るければ、雨脚の様子も確認できたろうけれど、真夜中では屋根を打つ雨音の激しさだけだ。九州に上陸した台風17号は、温帯低気圧に変わった後も、影響を残している。
ネットを見れば、気象庁から東京地方の「大雨と雷及び突風気象情報」が次のように出ている。
---------------------------------------
[気象状況]
北日本から東日本に前線が停滞しています。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東甲信地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
[防災事項]
東京地方では、5日明け方にかけて1時間に60ミリの非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
低い土地や地下施設への浸水、河川の増水、はん濫、土砂災害に警戒してください。 (以下略)
---------------------------------------
東京都に大雨警報が発令されたようだ。
10分も続かないが、気分は1時間100mmの豪雨が繰り返しやって来て・・・次第に遠のいていった。
ウェザーニュースの雨雲レーダーによる解説では、伊豆半島-神奈川-東京に至るライン状の雨雲がずっと居座り続けているとのこと。そして、午前3時過ぎた今も、小振りながら雷鳴を混じえた豪雨が、忘れたようにやって来る。
ネットを見れば、気象庁から東京地方の「大雨と雷及び突風気象情報」が次のように出ている。
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[気象状況]
北日本から東日本に前線が停滞しています。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東甲信地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
[防災事項]
東京地方では、5日明け方にかけて1時間に60ミリの非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
低い土地や地下施設への浸水、河川の増水、はん濫、土砂災害に警戒してください。 (以下略)
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東京都に大雨警報が発令されたようだ。
10分も続かないが、気分は1時間100mmの豪雨が繰り返しやって来て・・・次第に遠のいていった。
ウェザーニュースの雨雲レーダーによる解説では、伊豆半島-神奈川-東京に至るライン状の雨雲がずっと居座り続けているとのこと。そして、午前3時過ぎた今も、小振りながら雷鳴を混じえた豪雨が、忘れたようにやって来る。
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