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2019年9月30日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-1

今年4月~7月にかけて開催された市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」*の後期編にあたる、第2部(9月30日~来年1月)の講座が今日から始まった。久し振りに会場に着いて驚いた。開講30分前というに、今回も前回同様にすしずめ状態だったのだ。潜り込むようにして着席した。(講師の方も盛況振りに感心していたことはいうまでもない)
(*)市民講座の正式名称:「ユダヤ人、ユダヤ教、イスラエル」

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

平日昼過ぎもあって、講座の参加者は高齢者ばかり。よく、来日した欧米人が空港の入国審査の列を見て <何と黒髪が多いことか> と感心するという。今回の市民講座の場合は、さしずめ <何と白髪が多いことか> といったところだろう。

前編にあたる講演(6/17)「オスマン帝国 のユダヤ人とユダヤ神秘主義:ユダヤ社会の変容」で <シャブタイ派のメシア運動> を解説された東京理科大学講師 山本伸一氏から、今回は(趣向を変えて?)「日本におけるユダヤ人論の系譜、ユダヤ人イメージの変遷」について紹介された。

最初に、講師の山本氏から「歴史」について次のようなポイントが語られた。薀蓄に富んできわめて納得できる気がする。
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歴史は事実の集積ではない。歴史は思惑の化合物である。
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(これってインテリジェンスの鉄則「情報源に決して惚れ込んではならない」に通じる)

① 1930~40年代の日本人のユダヤ観
  ・1937年:「オトポール事件」、 樋口季一郎(陸軍少将:当時)によるユダヤ人へ土地を与える検討
  ・1930年代後半:「河豚(ふぐ)計画」、満州にユダヤ人を移住させる計画
  ・満鉄調査部:「米国猶太人社会とその団体」など

② ユダヤ人について書かれた日本での書物・人物
  ・1872年:「西洋今昔袖(そで)鏡」(百科事典に記載)>国会図書館デジタルコレクション
  ・内村鑑三:< 2つのJ >(JapanとJesus)
  ・矢内原忠雄: シオニズムへの関心

③ その他人物列伝
  ・酒井勝軍
  ・ニコラス・マクラウド(別名 Norman McLead)
  ・佐伯好郎