2013年3月21日木曜日
石の楽しさ
ひとつには、鉱物採集がある。自ら行動し、他者より抜きんでた標本を採集することが目的となる。結果として、新発見にも通じるわけで、鉱物分類の一翼も担えることになって、博物学や鉱物科学につながることもできるだろう。採集に一途なひとを見ていると、他の採集趣味のひととどこか心情に共通するものを感じる。まさにマニアたる醍醐味なのだろう。
もうひとつは、採集された鉱物の鑑賞だ。採集から継続して鑑賞してもいいし、鑑賞だけ単独でもいい。博物学や鉱物科学的な分類や分析が主ではない。むしろ結晶鉱物の美しさに感応することにある。ある意味、鉱物採集が貴族の趣味から発達したと聞いているが、貴族趣味として、趣味世界の栄華を今も備えている。
最後に、石を自ら空想のなかに引き込み、石の持つ普遍性や不動性に対しいろいろなイメージを与えることだ。石そのものより、それを楽しむ想像力に価値があるのかもしれない。意味を知らなければ詩的でもある石の名前からイメージを膨らませたり、静止する石を動かしたり、あるいは石にまつわる奇聞からストーリーを紡いだりする。
石好きなひとには、以上のいずれかに執心するひともいれば、ただ何となくこれらを趣味とするひともいる。わたしの場合は・・・。
2026年1月26日月曜日
新鉱物
A.「山口大学の研究チームが、なぜわざわざ群馬県の鉱山を?」という疑問、ごもっともです。物理的な距離を考えると不思議に思えますよね。
これには、日本の地質学・鉱物学界における <「研究の歴史」と、「研究室の専門性」> という2つの大きな理由があります。
1. 日本の「マンガン鉱床研究」の権威だから
山口大学(特に理学部の赤坂正秀名誉教授らのチーム)は、長年にわたってマンガンを含む鉱物や、それらが変成作用でどう変化するかを専門に研究してきました。
茂倉沢は「教科書的な」場所: 茂倉沢鉱山は、かつて日本屈指のマンガン産地であり、学術的に特異な元素(バナジウムなど)が濃集していることが古くから知られていました。
「鉱物のカルテ」を読み解く力: 特定の山を深く研究し続けると、「この場所ならまだ未知の組み合わせの石があるはずだ」という予測が立ちます。山口大学のチームは、茂倉沢の石を数十年にわたり精密に分析し続けてきた、いわば <「茂倉沢のスペシャリスト」> なのです。
2. 分析機器の進化と「執念」
新鉱物の発見は、現地で石を拾うこと以上に、<「持ち帰った石をどれだけ細かく調べるか」> というラボでの作業が重要です。
数ミクロンの世界: 今回発見された「赤坂簾石」などは、石英の中に埋まった数ミクロン(1ミリの1000分の1)単位の極めて小さな結晶です。
山口大学の設備と情熱: 電子顕微鏡(EPMA)などを使って、その微小な粒の化学組成を一つずつ突き止める根気強い作業が行われました。地元の研究者でなくても、世界最高レベルの分析技術と「新種を見つける」という情熱があれば、遠方の鉱山の石でも世紀の発見に繋がります。
3. 「赤坂簾石」という名前に込められた意味
実は、今回発見された4種類の新鉱物の名前にある <「赤坂」は、この研究を主導した山口大学の赤坂正秀(あかさか まさひで)氏> の功績を称えて名付けられたものです。
背景: 鉱物の世界では、発見者自身が自分の名前をつけることはできません。通常、共同研究者や弟子たちが「これまでの先生のマンガン研究への貢献」に敬意を表して、師匠の名前を新鉱物に冠することが通例となっています。
つまり、<「山口大学の赤坂先生がずっと群馬の茂倉沢を研究してきたからこそ、その恩返しとして新鉱物に名前が残った」> という、非常に熱いストーリーがあるのです。
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2018年7月22日日曜日
産総研の「地質標本館」
(本ブログ関連:”地質標本館”)
体調を整えて、ゆるりとお出ましして鉱物標本を鑑賞する、まるで王侯貴族の気分で訪問した。なにしろ鉱物趣味は、博物学の時代、貴族の楽しみの一つだったのだから。ちと大げさかもしれないが、リハビリを兼ねて鑑賞から始めることにした。
標本室の鉱物(といっても岩石や化石も展示されている)を、石の師匠と雑談しつつ巡っていたら、関係者(どうやらOBの方のよう)が、面白い話をしてくれた。
・ 鉱物学(標本)に、① 東京を拠点にしたドイツ系の鉱物科学、② 北海道を拠点にしたアメリカ系の鉱山開発の実学、③ 鉱物趣味を発展したものの3つの源流があるそうだ。(②について初めて聞いた)
・ 標本室の日本産鉱物標本は、鉱山業者が寄贈してくれたものが多く、他所の展示物と比べて大きい。(仰る透り!)
・ 日本に自然史博物館がないことを強調された。(仰る透り!)
(本ブログ関連:”自然史博物館”)
次に、昨日のブログに記載した、「プロジェクションマッピング」技術を利用してリニューアルされた「日本列島の立体地質図」を見た。従来と同サイズだが、白色の日本列島立体模型に、天井からプロジェクションマッピングすることで、どんな情報を得られるのか、どれくらいの高精細画像なのか関心があった。わがままな感想だが次の通り・・・。
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・ 子どもたちの食いつきが、正直気になる・・・キャラクター*が地図上を走り回り、紹介から始まるのはどうだろう。
(* キャラクター例:杏桃アンモちゃん・騎士ナイトちゃん)
・ 2分野別に複数の画像情報が用意されて、分野ごと一つずつ選ぶ組合せだが、自由に複数選択できないだろうか。
・ 地質図を時代別、深さ別に順次(重ねる・剥がす)動的表示ができたら面白いだろう。
・ 動的表示の例として、活火山や活断層の災害状況など考えられるが・・・。
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以上、技術的なこと(&コスト)を無視しての、しろうと感想をご容赦。
さて、石の師匠は、最近、富井鉱山で(実に上品な)紫水晶を見つけた人の話などして復帰するかどうか悩ませるのだった。
(本ブログ関連:”富井鉱山”)
2014年10月6日月曜日
マニア、CD
さて現代の奇人は、高度に専門化して研究者に吸収される一方、市井で趣味人として生き残って、大方はのんびりと趣味世界にいる。オタクは時代とぎりぎり磨りあって、固有の指向を確立した新しい芽だ。奇人の大樹は、枝を伸ばし、芽を吹いている。
そんなとき、ふと思うのは韓国の書店で、鉱物採集マニア向けの(韓国産)鉱物図鑑が見つからないことだ。なぜ鉱物趣味が広がらないのだろうか。石(鉱物)という見える物に価値を知り、価値を付けるマニア的な世界がないのだろうか。
(本ブログ関連:”鉱物図鑑”)
このことは、音楽趣味が物(CDなど)を経るかどうかといったことでも、日本と韓国の音楽ファンの傾向がうかがわれる気がする。私は、イ・ソンヒのCDやLPを収集したくなる。重複したものがあれば、日頃、イ・ソンヒファンの心理を黙って聴いてくれた人たちにプレゼントしたりするのだが・・・間違ってないよね。
(本ブログ関連:”第15集「SERENDIPITY」を3つ”)
朝鮮日報(日本)の記事「多くの国で姿消すCD、日本では今なお人気」(10/5、ヤン・モドゥム記者)は、韓国と比べて圧倒的にCD購入者が多い日本の状況について、韓国側の視点から次のように紹介している。(抜粋)
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・スマートフォン(多機能携帯電話端末)やMP3プレーヤーの普及により、音源の世界市場ではデジタル音源が席巻している。楽曲をダウンロードしたり、インターネットを通じてリアルタイムで鑑賞したりする「ストリーミング」の世界シェアは60%(売上基準)に達している。ところが、日本市場の「王」は依然としてコンパクトディスク(CD)で、音源のシェアの80%を占めている。韓国では10年余り前に消滅した「ミリオンセラー(売上げが100万枚以上)」が今年二つも出た。日本人はなぜ、1枚当たりの価格が2500-3000円もするCDを好むのだろうか。
・これは日本人特有の「収集癖」と「ファンダム(特定の人や物に対する熱狂的な支持)」が結び付いた現象だという見方が出ている。ある歌手の歌を聴くだけにとどまらず、そのCDなど関連商品を所有することを好むというわけだ。ヒット曲を集めたCDも、関連商品を収集する人たちの間で人気が高い。
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韓国の音楽消費パターンは、圧倒的にストリーミング・サービスが多い。CDが少ないのに加えて、歌手の以前の歌を再編成したCDに歌詞カードがないこともある。この辺に、物(CD)を介さない音楽購入の理由があるような気がする。
(本ブログ関連:”歌詞カード”、”ストリーミング”)
上記記事が前提にしていると思われる、朝鮮日報(韓国)の記事「IT強国日本の変わらぬ音楽CD愛」(9/18、イ・ヨンソン記者)は、ニューヨークタイムズの情報で日米対比しながら、日本のCD売上げが多いことを次のように紹介している。(抜粋)
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・音楽を聞くプラットホームがモバイルに変わって、関連産業もダウンロードとストリーミング中心に再編されている。だがIT関連技術力にあって、世界最高を自負する日本は例外だ。
・16日(現地時間)、ニューヨークタイムズによれば、日本の音楽市場で一番である消費方式は相変らずコンパクトディスク(CD)購買で、全音楽市場売上の85%を占める。ストリーミング・サービスの比重が90%に達する我が国(韓国)や、ダウンロードとストリーミングを合わせた比重が60%を越えるアメリカとは対照的だ。
・世界最大の音楽市場であるアメリカの場合、レッド・ツェッペリンとジェイスン・ムラーズ(Jason Mraz )などの所属会社で有名なアトランティック・ レコードのデジタル音源販売収入は、すでに6年前のCD販売収入を越えた。一時、全世界レコード流通市場を牛耳ったタワーレコードは、デジタル音源市場の急成長による実績不振に、2006年の一年間、アメリカだけで89の売り場を閉鎖した。
・これとは対照的に、日本の最大移動通信社NTTドコモが運営を受け持っているタワーレコード日本の場合、東京、渋谷の地下1階、地上8階規模の単独売り場が盛業中であることをはじめとして、日本国内85の売り場を運営している。年売上げは、5億ドル(約5200億ウォン)に達する。
・ニューヨークタイムズは、伝統のIT強国日本の格別なCD愛が、収集好きな日本人の独特の気質と関連があると分析した。我が国(韓国)でも一時流行した、特定アーティストの「ヒット曲選集(Greatest hits)」アルバムが日本で特に人気が高いのもこのような指向と関係がなくはないという。
・これに加えて、過度に慎重かつ几帳面な日本のビジネス慣行も、もうひとつの原因(=音源ダウンロード販売普及の遅れ)とされた。アップルがアイチューンズ・ストアの日本サービスを最初に始めたのは2005年だが、7年後である2012年に達して日本最大レコード会社ソニーミュージック・エンターテインメント所属のアーティストの音源を供給できたと、ニューヨークタイムズは伝えた。
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2019年7月24日水曜日
石川町立「歴史民俗資料館」(鉱物標本見学)
(*)歴史民俗資料館: http://www.town.ishikawa.fukushima.jp/admin/material/
自宅から集合駅までは、多少の曇り空であったが雨の心配はしなかった。ところが鉱物仲間の車に同乗して、石川町に着くまでの間、天気の変化は目まぐるしいものだった。からっと晴れたかと思えば、土砂降りの雨に車体が打たれる、驚くほどの変転振り・・・幸い、石川町に着いて見れば快晴の空だった。
町役場で、歴史民俗資料館の場所を親切に教えていただき、同館へ到着。(昔、事前確認が足りず、休館だったときの正面玄関を思い出す、あのときのまま)
玄関受付で手続きを済ませ、スリッパに履き替えて入館、1,2階にある、石川町産の「ペグマタイト鉱物」をじっくり見学する。とにかく結晶が大きいのだ、そして美しい。水晶、鉄磐柘榴石、鉄電気石、緑柱石、そして普段、馴染みのない鉱物がずらりと並んでいた。石川町産出の「石川石」(柴田雄次・木村健二郎:福島県石川郡にあるペグマタイトで発見・報告、大正11年・1922年)は、地味ながらじっくり見るべき石だ。
上野の「科学博物館」や、つくばの「地質標本館」で見るときと違った迫力がある。この地、この周辺で見つかったという圧倒的な説得力があるのだ。自然に吸い込まれるように見入ってしまった。
(追記)
せっかくお誘いいただいたことだったが、今後の鉱物趣味をしばらく休止することにさせていただいた。帰路の車中、鉱物仲間にこれまでの感謝を繰り返した。あらためて感謝を申しあげる。
2014年6月12日木曜日
コレクション
そういえば、切手帳という冊子に、収集した切手をそれなりに収めたが、随分昔、わが子に与えたけれど、その後、趣味を継承?しているという音沙汰もない。時代の向きが変わったのだろう。
実は、今までに集めたもので、場所をとっているものがある。鉱物採集した未整理の標本(石片とでも言った方がよい)である。産地ごと明記した袋に、いずれ整理するのが楽しみと思って、一切放り込んでいるが溜まる一方だ。この際、採集を中断して整理にとりかかったほうが良いのかもしれない。
日本を代表する、名だたるアマチュア採集家の標本は、亡くなった後、その標本の素晴らしさからしかるべき場所(格式ある標本館、博物館など)に常設として継承、保管されている。それに近い、大ベテランの方の物もしかるべく収まっているようで、博物館などで特別展示されているのを見かけることがある。どれも見栄えする大きな結晶で、そんな標本と出会うとため息ばかり出る。
ところで、末席にいて気分だけ味わっているような、私のようなものの収集品は、結論から言うと、いずれゴミになるだろう。庭の隅にでも・・・なんてことに。
一般マニアのコレクションは、標本ケースに収めて標本ラベルが付されたとしても、一代限りだろう。それでいいのかもしれない。趣味は個人的なものだから。
鉱物趣味の会などで、生きているうちに自分のコレクションを会員に配布しようとする方がいる。それをうれしくもらっている会員が、配布する会員と歳の差が大きくはないのが現実だ。
(付記)
明日からFIFAワールドカップが始まるけれど、ゴールの瞬間しか分からぬにわかファンは、また他人に聞かねばならないことがある。選手の名前と布陣、試合のルール、そしてワールドカップの勝ち抜きのルールだ。
2018年10月17日水曜日
エディット・ピアフの「私は決して後悔しない」
(本ブログ関連:”鉱物”、”飛行機”)
飛行機について、最近、写真と情報が豊富な旅客機雑誌「AIRLINE」が手放せないのだが、重量感があって読むのに手が疲れるようになった。今は、子ども時代の夢だったパイロットになりたいわけではない(可能な歳でもない)、むしろエアラインに関わるさまざまな人々の姿が見えてくる楽しさに気付いてきたわけ。
さて、飛行機の音楽といえばワグナーの「ワルキューレの騎行」を思い出すが、インテリ層に偏見もあり・・・最近はそうでもないかなと思ってYoutubeで検索したら、未だ怪しい。旅客機の場合、深夜のFM放送「ジェットストリーム」で聞いた、城達也の語りとオープニング曲「ミスター・ロンリー」だろう。まるで夜の成層圏を飛行しているような透明感があった。
そんなわけで、以前、飛行機模型にも関心を向けてYoutubeを巡っていたら、(まるで模型機に人が乗っているような)超小型ジェットエンジンをつけた単座短翼機があり、先日(3/27)のブログに記した。その映像に流れた曲が、エディット・ピアフ(Edith Piaf )の「水に流して」(原題:”Non, je ne regrette rien”、私は決して後悔しない)だった。
エディット・ピアフは恋人を飛行機事故で亡くしたそうで、そんな因縁とは関係ないだろうが、この曲には、実に飛行機の飛翔感、躍動感を想わせる。フランス語の歌詞の意味が分からないので、ネットの解説をみれば、出会いと後悔、そしてなにより再出発を願い歌っているようだ。
(エディット・ピアフが歌う「私は決して後悔しない」)
(Youtubeに登録の”Edith Piaf”に感謝)
2018年2月10日土曜日
(雑談)硫黄
硫黄といえば、鉱物趣味で、硫黄と名の付くところに行ってみたいと考え、その第一に選んだのが北海道の知床にある「知床硫黄山」だった。ちょうど < 千歳-女満別線のYS-11ラストフライトの前日だったこともあり搭乗(まさに便乗)して、知床硫黄山に硫黄を採りに行くことができた >。
同山は、明治期に海岸線まで大量の硫黄を噴出したという。それは過去のこと、面影だけでも見られればと妄想して出かけた。真夏の時期をはずしたため、山麓までタクシーを借りて至り、ヒグマとの遭遇を恐れ、ハンマーで空き缶を打ち鳴らしながら登った。
岩だらけの頂上に至る前の場所で硫黄を採集した。思ったほど残ってはいなかったが、小片をけっこう手に入れた。鉱物趣味のベテランからみれば、本流じゃないかもしれないが満足できる採集だった。
あれれ、話が長くなる。(箱根の大涌谷で、柵を乗り越えて硫黄を採取したことも・・・)
ところで、九州南部の巨大カルデラ爆発を予測試行した小説「死都日本」(石黒耀)は、科学者参加のシンポジウムを開催するまで関心を呼んだ。頭の中に硫黄が再び浮かんだ。
鹿児島沖に「薩摩硫黄島」がある。「鬼界カルデラ」の一部をなすもので、海底に巨大なカルデラが存在する。北の知床硫黄山に行ったのだから、今度は南だと単純な発想からだった。
ネット情報をもとに色々な装備を想像したが、硫黄岳はずっと手前から眺めるしかできない・・・当り前のことなのだが。火山に行きたい、硫黄を見たい・・・思いだけを残したまま。
(本ブログ関連:”噴火”)
その「鬼界カルデラ」について、毎日新聞の記事「溶岩ドーム 世界最大級、鬼界カルデラで神戸大確認 直径10キロ マグマだまり成長か」(2/10)が最新情報を紹介している。
⇒ 神戸大学プレスリリース「鬼界海底カルデラ内に巨大溶岩ドームの存在を確認」(2/9)
⇒ オンライン英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載。(2/9 公開)
⇒ ニフティニュース「滝沢秀明、英科学誌論文に名を連ねる 海底火山研究チームの一員に」(2/10)
滝沢秀明さんは、NHKのBSプレミア「火山探検紀行 巨大カルデラの謎に迫る」に参加とのこと。
2010年10月2日土曜日
夏休み鉱物採集報告
むかし、この会に入って、初めて出席したとき夏休み報告会だった。会員の採集報告を聞きながら、ただただ圧倒されるばかりで、ついていけそうもないと不安になり、入会を躊躇したほどだ。それほど会員は、数多く鉱山を訪れ、多様な鉱物を採集している。
いまだに形だけの会員で、気分で鉱物趣味をしてきたような者に、鉱物の会は間口広くして受け入れてくれている。そんなわけで、わが夏の報告は、富井鉱山の紫水晶採集と、山頂付近の竹薮に落ちていた熊の大きな糞のことだった。xаякава氏に同行して、6回目にしてようやく手に入れた紫色の水晶は語るほどの大きさでもなく美品でもないが、語らずにはいられぬ。同地に詳しい方から情報を得て、何度も場所を変えてやっと採集できたのだから。
(本ブログ関連:”富井鉱山”)
2018年2月20日火曜日
(雑談)うらやましい話
鉱物趣味の原点は、だれでもが水晶から始まるだろう。釣りの原点がヘラブナ(箆鮒)釣りで、「箆鮒に始まり、箆鮒に終わる」に例えて、鉱物採集では「水晶に始まり。水晶に終わる」といったかどうだか。
身近な結晶で、自然物というより、中学の化学実験で出会った「硫酸銅」の青色結晶は衝撃的で、薬瓶から一粒取り出してポケットにしまった。そして授業中に取り出しては眺めさすった。思わずやってしまったことだが、重金属の毒性があるなんて知らずに。いつのまにか、ポケットから消えた。
以前、ブログに記したが、自然石で採集可能な鉱物として、なぜか興味を持ったのは「柘榴石」だったかもしれない。
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鉱物(染料)のトークイベントがあって、美大の助教授が幼いころに育った福島県の石川町の思い出に、あぜ道に落ちている大きな正十二面体の柘榴石を拾っては遠くに投げていたという話をしていた。贅沢なこととうらやましかった覚えがある。
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茨城県の真壁町「山の尾」は、柘榴石の有名な産地だったそうだが、とっくの昔に入山禁止(つまり鉱物採集禁止)になっている。ああ、遅すぎたねえといいながら探したが見つからない(つまり行ってしまった)・・・時代は遅すぎた。拾って投げたなんて夢のまた夢。うらやましい限りだ。
年寄りの繰り言、なんど話したことか。
2018年4月21日土曜日
霧島火山群 「硫黄山」の噴火
(参考)気象庁資料:「霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料」(4/21付け)
先日(3/6)、7年振りに噴火した「新燃(しんもえ)岳」が、硫黄山の南東5Kmに位置している。火山群が南東から北西へ列を成している。(ちなみに、伊豆半島の火山群も同様の傾きを持っている)
(本ブログ関連:”新燃岳”、”火山”)
(Youtubeに登録のsupermantaro10に感謝)
硫黄山の名は、火山地にポピュラーだが、鉱物趣味とあいまってとても気になる名だ。山梨・長野をまたぐ「八ヶ岳」にも硫黄山があり、同山系の火山の分布も南東から北西へ列を傾斜している。
元来、硫黄の黄色が好きだ。合成した硫黄の白っぽく反射する黄色も好きだし、透き通った硫黄の結晶にも目が奪われる。それに、箱根の大涌谷の硫黄の臭いも嫌いじゃない。
(本ブログ関連:”硫黄”)
実は、先ほどNHKの番組「体感!グレートネイチャー『爆裂地帯と未知鉱物~カムチャツカ半島 七色の大地』」を見て、そのスケールの大きさに驚いたばかり。無人地帯ゆえ、そんな呑気なことをいえるのだが。「トルバチク火山」周辺では、同地帯特有のプレートの厚さゆえ、深部からの「レアメタルを含む『未知鉱物』の発見が相次いでいる」という。実際に、新発見鉱物「Urusovite」を含めて、色彩豊かなさまざまな鉱物(結晶)を画面で見ることができた。科学博物館で、「カムチャツカの火山」といった展示の機会があるといいのだが。
2026年2月28日土曜日
野鳥観察(95)
2015年10月25日日曜日
万珠鉱山、富井鉱山
2024年5月11日土曜日
「巡検」という言葉の出自がわからない
2013年2月22日金曜日
今日も机上鉱物採集
新築宅は、シアトルの伝統的家屋を参考にしたというシックな造りで、屋内は飾り付けから家具に至るまで自身で手を加えたという。家の内と外が完全に洋風スタイルの、とても豪華でお洒落なお宅である。
ところで驚いたのは、鉱物標本の種類の多さだけでなく、丁寧な手作りの標本ケースと詳細な標本ラベルだ。わたしの鉱物標本とはまるっきり違っていて、感心するばかりだ・・・そろそろ、わたしも標本整理(≒始末)をするかな。
標本を一個一個拝見して話しを聞く・・・趣味の話は止みません。そして、帰り際に次の机上鉱物採集のチャンスをいただいた。感謝。
・鍾乳石: 新潟県奥只見
・柘榴石: 長野県南佐久郡・栗生鉱山
・黒雲母: 福島県伊達郡・水晶山
2014年4月27日日曜日
地質標本館
地質標本館は、鉱物だけでなく、岩石や化石、地層など地学の総合的な標本館である。ここの鉱物標本は、サイズが大きく、展示室以外にも館内随所に見つけて楽しむことができる。特に、地元の茨城県筑波一帯を意識した展示は素晴らしい。
ところで、2月と3月に風邪で寝込んでしまい、3月の体操教室を全休するほど、すっかり体力が落ちているなか、何と今日、鉱物採集(観察に等しい)に出かけたが、くたくたになって早めに切り上げ、足をよろつかせながら同標本館に寄ったというわけだ。(言い訳、4/19-20、イ・ソンヒのソウルコンサートに行ったときは、高揚してさほどに疲れなかった。)
日曜日でもあり、家族連れ、若い男女、外国人研究者、それに、おじさんたちも・・・。
2019年10月16日水曜日
Googleアカウントの復元
突然、Googleのブログ「Blogger」にログインできなくなった。最初のステップである、「ユーザー名」入力後にエンターキーを操作しても何の反応もない。「Gmail」についても同様だった。ブログ(アプリ)をやり直したり、PCを再起動したりしたが全く回復しないのだ。
さいわい、Googel検索画面を参照できたので、iSchoolのサイトにある「Gmail (Google) にログインできない時の対処方法」*を参照して、無事「アカウントの復元」することができた。感謝。
(*)https://ischool.co.jp/2019-02-20/
台風19号
台風19号は、時間の経過とともに、その災害の大きさを知ることになる。被害者数について今後余談をゆるさない。通信手段が遮断されて情報が届かない所があるかもしれない・・・知られていないからこそ事態は深刻とも考えられる。台風15号以来、電送網、通信網の脆弱さを思い知らされた気がする。
現時点で朝日新聞の記事「台風19号、断水なお11万戸超 75人死亡13人不明」**(10月16日11時15分)によれば、次に記すように、被害規模は当初聞いていたときより大きく超えているようだ。(抜粋)
(**)記事: https://www.asahi.com/articles/ASMBJ2JNYMBJUTIL002.html
<上記記事内容を表にまとめてみた>
県名 死者 行方不明(人)
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福島 27 3
神奈川 14 3
宮城 14 2
栃木 4
群馬 4
長野 * 3
静岡 * 1
茨城 * 1
岩手 *
埼玉 *
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(計) 75人
福島県の被害者数の多さにあらためて驚く。現在、テレビニュースのウエィトは、武蔵小杉駅周辺の冠水や千曲川堤防の決壊に集中している。福島民友新聞社の朝の記事「台風19号、福島県内26人死亡 不明3人、15市町村1762人避難」***(10月16日 08時00分)に、亡くなった方の地域が具体的に紹介されている。(抜粋)
(***)記事:https://www.minyu-net.com/news/news/FM20191016-424541.php
地域を具体的に知ることで、数字による理解とは違った重みを感じる。
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福島民友新聞社の同日(15日)午後11時現在の集計では死者は26人に上り、3人の行方が分かっていない。阿武隈川などの川沿いでは水が引いていない地域があり、被害がさらに拡大する恐れがある。断水や停電も続き、市民生活への影響の長期化が避けられない状況だ。
死者が確認された市町村の内訳は本宮市7人、いわき市6人、郡山市5人、二本松市2人、須賀川市2人、白河市2人、南相馬市1人、飯舘村1人。行方不明者がいるのはいわき、郡山、川内の3市村で各1人。
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(追記、10/17)
今朝(10/17)のテレビ報道番組で、10/13の台風19号の豪雨で、福島県石川町内を流れる北須川が氾濫したときの映像(被災者撮影)を放送した。以前の報道についても次に記す。
・NHK福島 NEWS WEB:https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191013/6050007265.html
・福島民友新聞社: https://www.minyu-net.com/news/news/FM20191014-424063.php
先日(7/24)、鉱物趣味の仲間と一緒に石川町にある「歴史民俗資料館」****を訪れ、同館に展示の鉱物標本を見学した。ペグマタイトで知られる石川町は美しい鉱物結晶を産出することで有名である。同館は、氾濫した北須川沿いに建っていて気になる。
(****)資料館:http://www.town.ishikawa.fukushima.jp/admin/material/
(本ブログ関連:”石川町”)
2026年4月15日水曜日
石芝(せきし)
2022年11月13日日曜日
(雑談)硫黄と滝沢秀明氏
2019年11月17日日曜日
雲根志
同駅ビルに大型書店があり、面白い本はないものかとふらりと寄った。好みの<鉱物関連>の書棚を見に行く。アマチュア向けの美しいし紹介本がつぎつぎと出版されている。素晴らしいことで、多分近隣国では見られない状況だろう。
ただ、どの本も息長く続くかというと、この分野では難しそうだ。先日、アマチュアの鉱物趣味団体の長老が亡くなられたが、その方の著書の<鉱物図鑑>が書店の棚から次第に見かけなくなってきている。(多分どの分野でもそうだろうが、同好者の年齢構成に偏りがある)
(本ブログ関連:”石”)・・・ 検索したページの最下段にある「次の投稿」で続く
文庫本のコーナーで、「江戸奇談怪談集」(須永朝彦 編著、ちくま学芸文庫)を見つけて求めた。本来奇談集は、短い話を取り留めなく集めたものが多い。それらの書の中から、編者の好みで集めたアンソロジーといったところだ。江戸の奇談として代表的な「耳嚢(耳袋)」から、石の話の「雲根志」(木内石亭)まである。(怪談は苦手なので後回し)
「雲根志」については、その中から二十話ほど採録されている。博物学の源流という評価と違い、あくまでも奇談に徹している。特に私の興味から、石の中に<世界>を見るような、一種マトリョーシカの入れ子構造的な面白さに関心がある。
石の中から水が流れ出るとか、虫が這い出るとか、しまいには少女のような姿が見えるといった、古人の好奇心や想像力には尽きることがない。
(本ブログ関連:”雲根志”)
ところで同店には、ネットで売れ行きランキング上位にある本が置いてなかった(店頭の電子検索でも在庫なしという)。人気が凄くて売り切れなのか、あるいは別の要因からか知らないが、書店ビジネスを考えると信じられないことだ。

