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2024年5月11日土曜日

「巡検」という言葉の出自がわからない

地学的関心を持って実地調査・踏査に訪れることを「巡検」といったりする。この堅苦しい表現は、例えば地方で開催される鉱物・地学関連の学会の後、研究者の一団が現地視察するときなどに使用される気がする。だから、アマチュアの鉱物マニアが趣味的に鉱物採集地へ行くとき、巡検なんていったりするのを聞くと、とても気恥しくなる。

(本ブログ関連:”鉱物採集”、”錫高野”)

言葉には、造語者がはっきりしている場合がある。
きのう(5/10)のブログに記したことだが、野鳥観察の際に使われる「探鳥会」(「野鳥」を含めて)というポピュラーな言葉を造語したと、中西悟堂氏がみずから語っている。

(本ブログ関連:”野鳥観察”、”中西悟堂”)

ならば、上掲の鉱物産地をうかがう「巡検」との言葉は誰れが造語したのか気になる。生成AIの「Gemini」や、「ChatGPT」に問うてみたところ、次のような回答(一部だが)を得た。
・江戸時代の後期に、鉱山や採掘現場を巡視する際に使われ始めた言葉。
・「巡検」という言葉は、明治時代の地質学者である福澤諭吉が造語したとされています。
う~ん !!!  根拠が示されない解説・回答は、どうにも確信が持てない。

そこでもう少しネットを検索したところ、Togetterに「『巡検』という言葉の由来とその使用について」という討論が掲載されていた。同サイトの性格上、そういう話もあるんだねというくらいかもしれない。

結局、鉱物世界の「巡検」という言葉について、出自はよくわからないままだ。