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2023年10月27日金曜日

(資料)マタギ奇談

きょうから「読書週間」(10月27日~11月9日)が始まり、その初日を「読書の日」と呼ぶそうだ。といって、身近に何かが起こるわけではないが、久し振りに近隣街にある中型書店に寄ってみた。

同店で、山の奇談を紹介する「マタギ奇談」*(工藤隆夫著、ヤマケイ文庫)を購入した。実は以前、地元の図書館から同書を借りて、江戸時代の鉱山での排水労働に触れた部分(マタギが、鉱山跡の斜面に、錆びてボロボロになった鉄の輪をはめられた人骨を発見する)を本ブログに記述したことがある・・・マタギが発見した人骨は、鉱山の排水(水替)作業にあてられた罪人だったのではないかという。
(*)マタギ: 巻末にマタギの歴史について、まことに合点する解説(高桑信一)がある。

(本ブログ関連:”鉱山の排水”、”坑夫”)

山の奇談には、山の怪し話があり、妖し、奇怪、霊異と広がる。山びとが語る、奇っ怪な体験を収集した「山怪」シリーズ(田中康弘著、山と渓谷社)があって、書棚に並べているうちに上記のごとく、やっぱり手元にそろえることにした次第。

(本ブログ関連:、”山怪”)


書店について
ところで、同書店の本店は、東京駅八重洲口にあって大型店として知られている。その本店が周辺地区再開発のため去年から休店しており、複合ビルが完成する再来年に再び出店するという。全国で書店が減少している中、どのような巻き返しを図るのだろうか。

私の若いころ、すでに書店経営は厳しいといわれていた。
昔のサラリーマン(つまり私の親世代)は、定年後にやりたい仕事として<本屋>とか<喫茶店>経営をあげたものだ。でも、客待ちビジネスの時代ではないと当時でもいわれていた。書店の場合、少子化による読書人口の減少と、それに追い打ちをかけたのがネット通販だろう。新刊書店であれ古書店であれ、経営が難しくなっているのをしろうとでも気付いていた。

紙媒体(メディア)の商品である新聞も苦戦している。いや、メディアごとバッサリ凋落しているのかもしれない。そう考えると、一方向性(一対他:マス)の電波メディアであるテレビ、ラジオも同じ道を進んでいるようだ。