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2019年10月26日土曜日

俳句知らず

俳句知らずが句会について語る言葉などあるはずないけれど、古い新書の「俳句という遊び - 句会の空間」(小林恭二、岩波新書)に、句会の様子がドキュメント風に紹介されている。
第一日の句会の選評に、参加者の誰がどう発言したのか直接触れず、著者の感想なのかどうかもはっきりしない風に語られている。けっこう辛らつで、それもご愛嬌。
(途中に参加者の作品紹介、また第二日の句会選評では参加者間によるコメントがある)

参加者互選で最高点句から得点順に選ばれるのだが、面白いことに「逆選」というものがあって、マイナス点が与えられるという。選に漏れたら当然0点だが、プラス得点とマイナス点で相殺して0点ということもある。
この「逆選」という仕組み、いろいろな場面で使い道があるのではと思う。

実際の句会に参加した経験などないので、テレビ番組で見るかぎり、NHKの俳句番組「NHK俳句」の場合、選者を中心にきわめて予定調和的に互いをたてあう。司会者の存在を含めて、いい意味で俳句を身近に感じさせてくれる。

それに対して、MBSの「プレバト!!」は見て楽しく、聞い役立つ <言葉の配置の妙> を教えてくれる。選者の解説(評や添削)に、俳句知らずは納得するばかり・・・問題は、その指摘を我が身にしみこむ(受容する)力が乏しいことか。