スーパーの棚に、バナナ風味の新商品の菓子や飲料があると必ず購入する。このごろスーパーに出向く機会が減ったためか、ブログに続けている「バナナ巡礼」の記述が停滞している。
(本ブログ関連:"バナナ")
わたしたち世代が子ども時代に、野球のグローブのように広がった黄色した「バナナ」の房は、豪華で貴重な食べ物だった。高級品だったのだ。それが自由化された現在でも、どんなに安価な扱いを受けても、大切な味に変わりない。バナナは子ども時代に羨望の味だった。一方、高級品の時代、なぜか道端で「バナナの叩き売り」があったのも懐かしい。
(参考)国立公文書館アジア歴史資料センターの「バナナが高級品だったってホント?」
https://www.jacar.go.jp/english/glossary_en/tochikiko-henten/qa/qa12.html
そんな貴重なバナナにかわって、バナナ色に着色した人工甘味(バナナ味)の棒アイスやガラス瓶入りのミルクがあった。中学校からの帰り道、途中の駄菓子屋に寄ってよく立ち食いしたものだ。雑然とした駄菓子屋の店内、子どもたちがたむろした軒下、車もほとんど通らない裏通り・・・。
最近、バナナ味の棒アイスは見かけなくなったが、紙パック入りのバナナ風味のミルクラテなどはときたま見かける。巡り合った幸運にうれしくなって、味を確かめるためつい買い求める。帰宅して口にするときの期待感がたまらない。
ところで、バナナ味とうたわないが、瓶入りの「フルーツ牛乳」があった。少しネットリ感がして、いろいろな果物をミックスしたようなイメージに仕上がっていた。小学校の給食に、ときたま配られたような記憶がある(?)。今も銭湯で売られているそうだが、外風呂に通うことがなく、風呂上りに飲んだ経験がない・・・貴重なことなのに残念。
そんな瓶入りのフルーツ牛乳が販売中止になると、J-CASTニュースの記事「銭湯の定番『フルーツ牛乳』終売へ 『平成も終わるけど、昭和も消えていく』」**(3/4)が伝えている。4月で販売終了という。タイトルの通り、わたしにとって、昭和が平成より以前の時代に遠く霞んでいくのが寂しい。昭和って消えるしかないのか?
(**)J-CASTニュース: https://www.j-cast.com/2019/03/04351771.html
(追記)
今回は明治が販売する清涼飲料水「明治フルーツ」とのことで、他社の「フルーツ牛乳」はまだ残ることだろう。
(本ブログ関連」”フルーツ牛乳”)