イ・ソンヒの唱法について、地声の強さ、音域の高さなどが伝説的に語られる。彼女が歌えば、マイクロフォン(あるいはスピーカー)を壊したとか、(従来よく使われた)大学のホール(体育館など)を会場にしたコンサートで、彼女の歌声が数棟先の建物まで聞こえたという。それが「押し出すような」とか、「爆発的な」といった表現で語られた。
高音についても同様で、今も若手歌手が太刀打ちできないほどしっかりした音程で、彼らとのテレビの座談で歌ってみせたりする。
彼女の歌唱力の秘密を、以前に音楽教育を受けたからというより、天性のものとして了解される。父親が仏教音楽の指導者で、その声量が豊かだったこと。祖父が音楽的な関心が深かったことなどを、彼女の自伝で知ることができる。
そんなわけで、とくに高音域の力強さについて、裏声を利用しないで、地声のまま発するという「ベルト」(ベルチング(Belting)唱法)について、韓国のnamu.wiki 「벨팅」の解説は、韓国歌手(主にトロット歌手)の一例として、次のように記している。
(声楽の専門技法について疎いので、次の内容を評価できませんが・・・紹介します)
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イ・ソンヒ : なぜかベルチングであるようだが、イ・ソンヒ特有の「スピーカーを爆発する」ものすごい声量は、明確に80年代風のベルチングだ。イ・ソンヒの特異な点なら、地太さを押し上げて、ベルチングを使いながらも声自体は澄んだ方だが、高音に行くほど声が深まるのは、他の歌手たちに比べて相対的に厚い舌と調音を活用した方式。おそらくその音域帯でベルチングを使いながらも声帯に無理がないほど、パッセージがかなり高かったことのためと見える。実際に、音域帯D3 - A5の内、真の音域帯がF#5までである。00年代以後では、ミックスボイスをさらに多く使って、ベルチングは過去のヒット曲を歌うときに主に使う。
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