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2016年12月19日月曜日

(資料) 韓国の少子高齢化

人口予測は、いわゆる歴史・政治の現在の延長線上で将来を語るのと違って、長期に外(はず)れることはない。そのひとつに、日韓ともに 「少子高齢化」の課題がある。確実に押し寄せる浪であり、うすうす気付いている。それにもかかわらず実感できないといっても、直近の孫世代のこと、母数の問題だ。

(本ブログ関連:”少子高齢化”)

(資料) 韓国統計庁プレスリリース「将来の人口推計: 2015~2065年計」(12/8)

朝鮮日報(日本語版)の記事、「【萬物相】巨額を投じても食い止められない韓国の少子化」(12/18、アン・ソクペ論説委員)は、韓国の少子化傾向が止まらぬことについて次のように論じている。(抜粋)

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 人口統計を取り始めた1925年以降出生児数が最も多かった年は71年(102万4773人)だった。70年と60年もそれぞれ100万人を少し上回った。・・・ 80年を過ぎると出生児数は急減した。にもかかわらず、政府は産児制限策を取った。ついに今年、出生児数が41万3000人と過去最低を記録する見通しだ

 韓国は他国に比べ、【少子高齢化】が短期間にハイペースで進んでいる。・・・ 人口学者らは、2002年以降に生まれた「年間出生児40万人世代」が結婚適齢期になる30年以降は年間出生児数が20万人ほどに減ると予測している60年で5分の1に落ち込むということだ。ぞっとする。

 韓国社会の【生産年齢人口(15-64歳)】は、今年の3763万人をピークに来年から減り始める20年以降は毎年30万人ずつ急減する。これは社会の生産力と成長力の低下を意味している。・・・

 韓国政府が少子化の解消に本腰を入れるようになったのは2006年だ。この10年間に81兆ウォン(約8兆円)を投じたが、出生率はさらに下がった。・・・若者の雇用住宅私教育費 の問題を解決しなければ、少子化を食い止めることはできない。だが、この3つの問題は改善に向かうどころか逆に悪化している。・・・
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(追記)
旧記事だが、中央日報【社説】、「急速に老いゆく大韓民国、手をこまねいて見ているのか」(12/9)を追記する。(抜粋、段落改変)
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・韓国統計庁が昨日(12/8)、「将来の人口推計: 2015~2065年計」を出した。2011年以来5年ぶりに出た大韓民国の人口に関する総合報告書だ。「5年前より悪化した」というのが結論だ。

低出産・高齢化の傾向が予想より早く進行している。

低出産
- 2011年の調査で2035年と2050年の合計出産率は1.42人と予想されていた。
- 今回の調査では2035年1.35人、2050年1.38人とさらに低くなった。
- 現在は年間43万人の出生者数が2065年には26万人に急減する。

高齢化
- 一方、期待寿命の増加により高齢人口比重は過去予想よりさらに急速に高まるものと予想された。人口がピークを迎える時期が2030年から2031年に1年遅れたのも高齢化の憂うつな側面だ。

・これに伴う社会的負担はより大きく、早く降りかかってくるほかない。15~64歳の生産年齢人口は来年から直ちに減少する。
- 2020年代初めには徴兵対象者を全て集めても今の兵力規模を維持できなくなる。
- 2059年には生産年齢人口1人が老人1人を扶養しなければならない。国民年金など各種年基金が枯渇する時期も前倒しになる。潜在成長率と産業競争力の下落も避けられない。

・これまでの数多くの低出産克服対策がなぜ効果がなかったのか知りたい。過去10年間でそこに使われたお金は80兆ウォン(約7兆8400億円)だ。今後も毎年20兆ウォンほどが投入される。
- もう低出産政策と予算の規模と方法を総体的に再点検し、暗鬱な傾向を戻すテコとしなければならない。
- 軍構造や年金政策など、問題が起こらざるをえない分野をあらかじめ整備しておくのも必須だ。
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