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2014年9月18日木曜日

やっぱり秋だ

ほのぼの天気に誘われて、長袖から半袖姿に戻したが、夕方になってあわてた。風の寒さが、涼しさから程遠いのだ。街行く人の服装を見れば、ほとんど(9割方)長袖なのだ。気候の狭間に合った衣服の選択ができないのは、歳のせいだろうか。

先日、(おじさん、おばさん向けの)健康体操教室で、こんなことがあった。指導者から、体操室の空調の按配を聞かれたとき、生徒たちが答えに窮していると、「暑いのか寒いのか分からないのですね」といわれて、生徒全員が吹き出してしまった。まさに、図星だったような。

図書館の花壇の彼岸花
秋の風は身にしみる。自然はしっかり秋らしい装いをする。近所の栗林の栗の実は、近年に珍しい見事な毬をふくらませている。小学校の垣根には、咲き繫がるまでに至ってないが、彼岸花(ヒガンバナ、曼珠沙華)の花が咲き始めた。

(本ブログ関連:”彼岸花”)

夕方、図書館から帰りがけ、そこの花壇に少し植えられた彼岸花が夕陽を受けて、花茎の上に赤い花びらを載せて風に揺れていた。枝や葉のない、ある意味で直截ないでたちをした、彼岸花の花弁の華やかさに気押しされる。

彼岸花の別名、曼珠沙華から、野に咲く花というより、どこか夢幻を飾るもののように見える。妖艶さと引き込む魔性のようなものさえ感じる。
彼岸花には、怪しい異名もあって、あの世に通じる気配さえ感じる。引き気味で見ていたこの花に、歳のせいか違和感が次第に薄くなってきた。

そういえば、久しく行きそびれている、西武池袋線の高麗駅近くを流れる高麗川沿いにある巾着田に、真っ赤に咲き繁る万寿沙華の群生を見に行ってみたい。合わせて、巾着田につづく、コスモス花が広がる光景も眺めてみたい。これこそ、歳に相応しい散策かもしれない。