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2017年1月4日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 山々

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2016年12月28日)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、山々に関連した3曲を紹介した。

始めに、朝鮮時代の王座の後ろに置かれた屏風絵の「日月五峰図일월오봉도)」について次のように紹介された。
・宮廷の王座の背後に屏風があり、青い空のもとに緑山の五つの峰が並ぶ。峰の合間に、白い月と赤い太陽が浮んでいる。この屏風絵を、太陽と月と五峰の意から「日月五峰図」といいい、王を象徴した。五峰は、「金剛(금강)山」、「白頭(백두)山」、「智異(지리)山」、「妙香(묘향)」、「三角(삼각)山」などを指す。昔から、山神に祭祀を捧げた五山であり、国土を象徴的に表したものといえる。

▼ 五峰山での楽しい一日、「五峰山打令(오봉산타령)」をカヤグムの演奏で聴く。今様な、軽くステップを踏みたくなる。

次に、「檀君神話」や仏教の信仰で、神聖な場所としての山について次のように紹介された。
・昔、山は地形的な意味だけでなく、山中に神が棲むとされ、神聖な場所だった。「太白(태백)山」は、「檀君神話」の背景となっている。神話中の「桓雄(환웅)」は、天から太白山の「神壇樹(신단 수)」の樹下に降りた。ここを「神市(신시)」と呼ぶ。桓雄の息子が檀君である。檀君は、民族の始祖であり、最初の山神である。山神は、山を守るだけでなく、国を守る役割もした。後に仏教が伝来すると、歴史を持つ山に、仏と菩薩が住むと信じられた。金剛山を始め、山や峰の名は、仏教由来が多くある。ある伝によると、地形が美しい金剛山は、何人でも一度は見てみたくなるほどの山だった。

▼ 金剛山の美しさを歌う、「金剛山打令(금강산타령)」を聴く。仏教版観光ガイドのようで、素朴な繰り返しが耳に馴染む。

最後に、初日の出を迎える場所として「雪嶽(설악)山」が有名と、次のように紹介された。
・あと数日で(12/28放送)、2017年の新年を迎える。初日の出に出かける人も多いだろう。韓国でも、「雪嶽山」など有名な場所に、初日の出を迎えるため多くの人々が集まる。早朝から並んで登らなければならないほどだ。海でも陽が昇るのを見られるが、山に出かける人が多いようだ。登山のためでもあるが、新年を迎え、山の良い気運をもらうためでもあるようだ。

▼ 雪景色が美しい山、「德裕山(덕유산)で」を聴く。標高1614m、真っ白な雪山は魅力的。今様の旋律に色付けされて。

キム・ボエさんのことば。「世事、様々な出来事で慌ただしい様子です。でも、2016年もあと数日で終わりなので、気持ちを切り替えなければと思います。みなさんも、より健康で明るい2017年をお迎えください。」 とのこと。今年も、番組の拝聴を楽しみしています。

(德裕山の雪景色)

(Youtubeに登録の김선호に感謝)