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2016年6月28日火曜日

(雑談) 石の身の振り方

石に意志があるわけはない。だから自身の身の振り方、行く末を知らないだろう。応接間の床に、産地ごと袋に入れられた採集鉱物が並んでいる。いずれ、実体顕微鏡でも手元に置いて、のんびり観察するときがくるなんて考えていたが。どうしたことか整理もままならぬまま過ぎた。相変わらず、採集したものがつぎつぎ溜まっている。

変えることのできない記憶のように、採集袋が溜まる。いっときは2階の部屋に置いたこともあるが、重さが心配になって移動した。ときどき想像するのは、庭に小屋を建て、その中で一日中、石を割っていたい。

石仲間で賢明な方は、集まりがあるとき、ダンボール数箱に鉱物標本を詰めて持ってくる。そして、欲しい人に分け与える。賢明でない人は、いつまでも自宅に溜め込む。もちろん、他のマニアが欲するような珍しい石を持っていれば、私だってと言い訳できるのだが。

どうしよう、わが家の中途半端な鉱物袋。このままになるのだろうか。もしかしたら、庭の奥に・・・。もう少し、気を入れて考えねばならない。石に悪い気がしている。