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2015年2月14日土曜日

石焼き芋

そういえば、街で石焼き芋売りの姿を見なくなって久しい。小型トラックに石焼き道具を乗せて、「石焼~き芋~、ぇえ、石焼き芋~」といいながら廻っていた。そんな移動販売の石焼き芋売りから買ったことがある。たまたま行き合わせた幸運な巡りあわせだった。それがあるときから、値段が急騰した。芋が高くなり過ぎたからか、あるいは売り手が高齢化したからか分からないがすれ違うことがない。

子どもの頃、近所に石焼き芋を売る小店があった。店頭に置いた立て長の釜で焼いていた。ラジオ番組に、花菱アチャコが主人公の「お父さんはお人好し」があって、冬は焼き芋を、夏はアイスキャンデーを売っていたような・・・記憶がある。昔は寒かった。ホクホクしながら食べる焼き芋はそんな時代にピッタリの(菓子という雰囲気でない)食べ物だった。それだけに、子どもにとって印象が強かったのだろう。それに番組で、浪花千栄子のおかみさん役は本当によかった。いかにも、家庭を裏で支える母性的な存在と子どもながらに感じた。

(本ブログ関連:”ラジオの時間”)

今は、スーパーに行くと、入り口に石焼き芋装置があって石焼き芋を売っている。焼きたての香ばしい香りが漂い、引き寄せられるように手が出る。まさに衝動買いの極致だ。この最初の一撃で、買物の手が緩むのかもしれない。出口に置かないのがミソだろう。

高品質の高目の芋でなくても、石焼き芋はそこそこ美味い。石焼き芋は最高だ。