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2019年10月17日木曜日

雨の日の公園めぐり

すっかり肌寒い季節になった。チョッキ(今様にベスト)を着こんで、雨が降りそうな曇り空の下、公園(自然観察園)を散歩した。今回は、あまり歩き廻らない場所も巡ってみた。帰りがけに小雨になり、ぬれてしまった。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

キンモクセイ
公園の小さな入り口に甘い香気がした。門柱の脇に「キンモクセイ(金木犀)」が立っていて、オレンジ色の小さな花を咲かせ、辺りを香りで包んでいた。とはいえ、その場所柄が按配よくないのだ・・・入り口広場には、公衆トイレの建物が控えているのだから。

(本ブログ関連:”キンモクセイ”)


小川
公園を横断するように「野川」の清流がある。「国分寺崖線」などの湧き水を水源にして、多摩川へ合流する途中の小川。先日の台風15、19号の豪雨を受けて水量が増し、その勢いで川床の葦などをなぎ倒したようだ(写真)。普段は穏やかで、その川面に絵画「オフィーリア」に描かれた静けさを感じていたのだが。


トチノキ
公園はまだ紅葉に染まっていない。そんな中、唯一といっても良いかもしれない、「トチノキ(栃の木)」が葉を茶色に衣がえして(落葉して)いた。葉は5~7枚の複葉で、一葉一葉大きい(他の場所で見たものに、いくぶん細長いものもあったが)。樹下で栃の実を探した見つからない。すっかりさらわれてしまったのだろうか?






カントウヨメナ(素人判断です!)
トチノキの近くに、小さな薄紫色の花が2輪咲いていた。「カントウヨメナ」の花だ。目立たず、ひっそりと咲く姿は楚々として味わい深い。「関東嫁菜」の文字があてられている。道端に咲く野菊の「ヨメナ」の近縁種だ。小説に出てくる野菊は、黄色だったようだが。


サクラジュウガツザクラ
普段、足を運ばない公園奥の端っこに、季節はずれの(園芸品種の)「ジュウガツザクラ(十月桜)」が咲いていた。それも、4、5本のサクラの木立に、まるで間引いたように点在している。春なら、六七部咲きとでもいえるだろうが、これから先、いつごろ満開になるつもりだろう。桜は、季節はずれでも決して場違いでない。桜の花はいつ見ても心をときめかせる。