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2018年11月11日日曜日

魔法瓶が降りてきた:小型回収カプセル(HSRC)

地上400Kmを回っている「国際宇宙ステーション(ISS)」と、「約6トンという世界最大の補給能力」を持つ、JAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり 7号(HTV7)」が、9/28に接続した。約41日間の係留後、11/8に分離、本日の11/11に大気圏再突入して使命を完了した。その際、同補給から「小型回収カプセル(HSRC)」が放たれ、南鳥島周辺の太平洋上に着水し回収されたという。

(本ブログ関連:”こうのとり 7号”)

小型回収カプセルは、タイガー魔法瓶が開発した真空二重容器で、まさに魔法瓶メーカーのお手の物だ。その詳細は、産経新聞(11/11)の記事に「カプセルはISSの日本実験棟『きぼう』で作成されたタンパク質の結晶と金属酸化物の試料計約1キロを収納した。円錐(えんすい)に近い形状で直径84センチ、高さ66センチ。試料の鮮度を維持するため、内部を4度に保つ保冷剤が入っている。」と記されている。

(本ブログ関連:”タイガー魔法瓶”)

また、再突入に当っては、「今回のカプセルはエンジンを噴射して姿勢を制御しながら減速し、試料への衝撃を和らげながら降下できる。」(11/11)とのこと。

カプセルというより魔法瓶がといった方が馴染みやすいのだが、それを前面に出したニュース記事タイトルは見当たらない*。でも、開発会社がタイガー魔法瓶と聞いて以来、なんだか空から魔法瓶が降りて来る気がしてならない。

(* )追記:おっとっと、ありました !!
FNN Primeの記事「“究極の魔法瓶”地球に帰還 米ロに続く3カ国目の技術」11/11に関連の動画像が掲載されている。